たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

12月の京都(3):ベッセルホテルカンパーナ京都五条・シングルルーム(2021年12月)

今回宿泊したのは定宿のベッセルホテルカンパーナ京都五条である。

公式サイト|ベッセルホテルカンパーナ京都五条|最安値

9月末にも宿泊したばかりでもうブログ記事の常連でもあるのだが、今回、7回目にして初めて予約通りのスタンダードシングルルームにようやく?宿泊できたので改めてレポートしたいと思います。

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これまでひたすらスタンダードツインルームにアップグレードされてきたことを考えるとちとがっかりとも言えるが、それだけお客さんで賑わっている証左ともいえる。

外観・ホテル設備

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9月末の宿泊から変わった点として、アメニティが歯ブラシ以外全て1階から必要分をピックアップする形になっていた。

洗面台が寂しく見えるのは残念だが、もらえるアメニティが減ったわけではないので環境保護の観点では良いことなんだろうなと思います。

スタンダードシングルルーム

今回アサインされたのは3階のスタンダードシングルルームです。

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部屋の広さは16平方メートルとそこまで狭くはないのだが、これまで6回スタンダードツインにアップグレードされた身からするとちと狭さを感じてしまう。

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ベッド幅は140cmと、スタンダードツインのベッド幅120cmよりも実は広いはずなのだが、そこまで差は感じなかった。

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机の広さもスタンダードツインよりも一回り小さいが、一応添い寝を含めて2人泊まれるので椅子が2脚あるのは好感が持てる。 キャリー置き場も小さいながらもきちんと用意されているのはさすがである。

一方、クローゼットがなく、ハンガーが壁にかける形になっているのはちょっと使い勝手が悪い。ハンガーは沢山あったけど、正直この配置でそんなに洋服はかけられないよね。

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バストイレは恐らくスタンダードツインと広さは変わらないかなと思うが、シャンプー類がローラアシュレイじゃなかった。これはシングルだからなのか、全体で変わったのかはちょっと不明。9月末のスタンダードツインはローラアシュレイだった。 まあ、大浴場行くので別になんだって良いのだけど。

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(写真は2020年12月の4階のもの。今回の3階も基本同じ)

今回、一番がっかりしたのが部屋の場所。 324号室だったのだが、立体駐車場に面していて昼でも窓の外が薄暗かった。 シングルルームは壁に面しているので窓からの景色は望めないというのは知ってたのだが、中庭に面した部屋であれば外光は部屋に入るはずなのである。部屋割りを見る限り、今回の部屋の方が若干広そうなのではあるが、昼も薄暗いのはちょっと勘弁だったかなぁ…。

ハイブリッドな朝ごはん

翌朝。お楽しみの朝食であります。

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6時半の開始直後に行ったのだが、早くも混んでいた。 この前は6時半なんか数人しかいなくて席選び放題、ブッフェ台から離れた窓側席に客が座るなんて全然なかったのに、満席とはいかなかったもののスタッフが案内するほど混んでいた。混んでいたらいたで密だしなんだかなぁと思わなくはないけど、この夏のガラガラさを考えると、ここまで客が戻ったのは嬉しいことだ。スタッフさんなんか感無量なんではないでしょうかね。

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夏の頃は皿のサイズも寂しい日があったけど、今日は全部大皿。相変わらずメニュー豊富なので目移りしますね。

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朝から沢山美味しいご飯を食べられて今回も満足です。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条のまとめ

今回も快適な宿泊だったけど、部屋が薄暗かったのがちょっと残念だったかなぁ…。 あと、部屋着が部屋になくて取りに行ったのもマイナス。客が多いとやっぱサービスレベルに粗が出るのはしょうがないとはいえ、用意すべきものを忘れるというのはちょっといかんかなという気がする。

とはいえ、自分にとっての定宿の地位は揺るがず、次回もまたお世話になるように思います。

12月の京都(2):真如堂の紅葉と金戒光明寺・山門と栄摂院の貸切特別拝観(2021年12月)

午後は真如堂金戒光明寺へ行きます。

紅葉の名所・真如堂

永観堂と並ぶ紅葉の名所として名高い真如堂

真正極楽寺 真如堂

真如堂は、正式には鈴聲山真正極楽寺といい、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。永観2年(984年)比叡山の戒算上人により開創し、元禄6年(1693年)に現在の京都市左京区浄土寺真如町に落ち着きました。仏像、美術、庭、建築など貴重な文化財と共に、自然豊かな境内は紅葉や桜などの名所として多くの方に親しまれています。

自分は今年の3月に一度特別拝観を見に訪れたことはあるが、紅葉の時期は初訪問である。

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総門の前から真っ赤な紅葉が目を引く。 そして本堂に向かう参道の左右に並ぶ赤や黄色の紅葉のトンネルは、ピークはちょっとすぎた感はあるが十分見事だ。 思わず「うわー…」と言葉にしてしまう。

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ちょうど本堂裏は散り紅葉のピークで、深紅のふかふかな絨毯のような散り紅葉を楽しむことができる。 今日はあいにくの曇り空で、散り紅葉の輝きが今一つなのがちょっと残念であった。

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三重塔の脇はまだまだ見ごろで、本当に綺麗だったなぁ。

真如堂は噂にたがわず素晴らしい場所だった。境内も広く、散策するだけだったら無料なのも非常に良いね。 12月だったので人も少なく、良い時期に行きました。

栄摂院の紅葉を貸切で楽しむ

真如堂から金戒光明寺へ向かう途中に、塔頭栄摂院がある。

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こじんまりとした塔頭で、普段は非公開なこともあって素通りしがちであるが、秋のみ公開されており、紅葉の穴場として注目されている。

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通常は庭園を脇から鑑賞でき、ここからでも紅葉は綺麗なのだが、今回、JR東海のずらし旅の特典で、書院の前から庭園を貸切で拝観できるのだ。

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入口でQRコードを読み取り入場。 通常非公開の本堂内を見学し、書院へ。

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ここでも思わず「うわーっ…」と言葉にしてしまうほど見事な紅葉だった。 貸切特別拝観なので人も少なく、書院に腰を下ろしてゆったりとしたひと時を過ごす。

ここは東側に向いているので、ちょうど夕日の頃が一番光り輝くという。だから夕暮れのこの時間に特別拝観をやっているのだが、返す返すも曇り空だったのが残念だった。それでも本当に見事で、大満足です。

庭園の紅葉を動画に収めました。短いですが、どうぞ。

くろ谷・金戒光明寺の山門特別拝観

続いて金戒光明寺へ。

浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺

新選組発祥の寺、本陣を置いた事でも有名な金戒光明寺

くろ谷さんとして親しまれている、山門がとても印象的な寺院である。

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ここも今年の3月に一度来たことがあるのだが、その時は三重塔へ行きそびれたので今回改めて訪問。 周りが墓地なのがちと気になるが、高台に位置するので京都盆地を一望できる。

今日はずっと曇り空だったが、西の方はかすかに夕日が差し込んできた。

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金戒光明寺の紅葉はちょっとピークを過ぎたかなという感じはしたが、ちょうどライトアップが始まり幻想的な雰囲気となり綺麗だった。

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ここではずらし旅の特典で通常の特別拝観が終わった後の16時半から山門に上ることができる。 この日の日の入り時刻は16:45頃なので、ちょうどトワイライトタイムの夕暮れの景色を山門の楼上から堪能できるのだ。

が、急な階段を上った山門の楼上はあいにくの曇り空でむっちゃ寒く、さらには山門は撮影禁止であった。 山門からの景色をお楽しみくださいみたいなCM流しておいてそりゃないよなぁ…という気がするけど、高所なので事故を防ぐためにはしょうがないのだろうか。自分の眼に焼き付けておきました。

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ちょうど階段を上った御影堂の前が山門と同じ高さなので、最後の右側のような感じの景色で、京都駅のほうまでよく見えました。

JR東海ツアーズの貸切特別拝観は最高

今回使った貸切特別拝観はとても満足度が高かった。 何より、これがツアー特典で無料というのが驚きである。単独で申し込むこともできるのだが、その場合2500円もするので、非常にコスパが良い。 中でも栄摂院の貸切特別拝観は、このプランでないと見れないというプレミアム感が実に素晴らしい。貸切特別拝観は他にもいくつかコースがあったのだが、これが一番お値打ちだったんじゃないだろうか。

さすが「そうだ京都行こう」のキャンペーンを長年続けてきたJR東海JR東海ツアーズは格が違うね。これからもこの貸切特別拝観がある時期をうまく活かして京都に行きたいなと思います。

12月の京都(1):建仁寺潮音庭・正伝永源院の紅葉(2021年12月)

私用があり、京都に行くことにした。 9月末まで出張で通ってから2か月ちょっとしか経ってないが、京都はまだまだ見どころが沢山あり、楽しみだ。

ツアーズポイント"2倍・3倍"キャンペーンでお得に京都へ

今回は出張ではないので、できるだけ安くいきたいところなので、値段が落ち着きそうな12月中旬にJR東海ツアーズのツアーで出かけようかと思ってサイトにログインしたところ…

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「ツアーズポイント"2倍・3倍"キャンペーン 当選分」なるポイントが付与されていた。 調べたところ、昨年11月から1月にツアー利用した人の中で抽選で30人に1万ポイントが付与されるキャンペーンがあったらしいのだ。 (↓公式サイトは掲載なかったので、キャンペーンを紹介している個人サイトを紹介)

【JR東海ツアーズ】旅行商品購入でポイント2・3倍キャンペーン実施 抽選で1万ポイントプレゼントも

JR東海ツアーズは対象の旅行商品を購入することでポイント2倍または3倍キャンペーンを実施します。 今回ポイントが2倍・3倍となるのはJR東海ツアーズで使える「ツアーズポイント」となります。

何の通知も来てなかったので気づかなかったら捨てちゃうところだったよ…。 そういうわけで、思いがけず10000ポイントも割引になったので、紅葉が残ってそうな12月初旬に繰り上げ、なおかつ片道1600円プラスして往復グリーン車にしても、往復23000円ほどと単純にエクスプレス予約で往復するよりも安く済んだ。思いがけず紅葉も楽しめそうでラッキーである。

さて12月4日(土)、早起きして東京駅へ。

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東京7:00発のぞみ203号に乗車。グリーン車は満席ではないものの、富士山が見えるA/B席は観光客と思しき人たちで東京駅の時点で結構埋まってて、荷棚も荷物が並んでいた。8月~9月の出張中はガラガラの極みだったので、ちょっとびっくり。

快適なグリーン車で爆睡しているうちに京都には9:15に到着。 グリーン車に乗ってた人のほとんどが京都で降りた。

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2か月ちょっとぶりの京都駅は、あの頃とは比べ物にならないほど多くの人で大混雑。 賑わっているのは大変喜ばしいことだが、混んでいたらいたであの頃のガラガラな京都が懐かしくなる。

久々に大混雑の市バスに乗って早速観光と行きましょう。

建仁寺潮音庭の紅葉

最初に行ったのは昨年もこの時期に訪れた建仁寺である。

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建仁寺は紅葉が遅いので、12月に紅葉を見るには絶好の場所である。京都の寺にしては珍しく写真撮影し放題なのもありがたい。

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ちょうど10時の拝観開始前で本坊前はちょっとした行列になっていた。 早速、紅葉の見どころである潮音庭へ行きましょうか。

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まだちょっと青葉が残り、見どころはもうちょっと後かなぁというところであったが、それでも凛とした空気の中、朝の日差しに輝く赤い紅葉は見事だった。まっすぐ潮音庭に行ったので、誰もいない写真も撮れたのも良かった。

ここはのんびりと過ごすには絶好な場所なのでとても気に入っているが、360度どこからでも楽しめる場所であるが故にどうしても人が入ってしまうのが難点。今年は昨年よりは人も多く、賑わうのは嬉しいのだが写真撮影をするなら朝一番が良いと思う。

正伝永源院

建仁寺に満足して外に出たところ、正伝永源院という塔頭で今週末まで特別拝観をやっているという掲示が目についた。

建仁寺塔頭 正伝永源院:織田有楽斎ゆかりのお寺(京都祇園)

正伝永源院は、臨済宗大本山建仁寺塔頭です。鎌倉時代、開山時は「正伝院」と「永源庵」の二ヶ寺でありましたが、明治時代において「正伝永源院」となりました。

正伝永源院は行ったことがないので、これは行ってみるかと立ち寄ることにした。 IMG_6315.JPG

正伝永源院は建仁寺を出て、ウインズの前を左に曲がって少し行ったところにあり、ちょうど場外馬券を買いに来ていると思わしき輩も歩いている正直ガラは良いとは言えない場所にあった。

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が、境内に入ると、こじんまりとした庭園は俗世界からは全く別のゆったりとした時間が流れ、心休まる。 真っ赤な紅葉も綺麗であった。

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ここは「正伝院」と「永源庵」という2つの塔頭が明治時代に統合された場所とのことで、建物もあちこちに移ってしまったらしいが、庭園の端には国宝「如庵」の復元された建物、そして大阪に長らく置かれていた供養塔がついこの間戻ってきたとのことで、往時の面影も戻りつつあるようだ。

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ここは細川家と縁のある寺院だそうで、この襖絵は細川元総理の作なんだそうだ。 この界隈は何度となく行き来したところにも関わらず、こんな普段非公開の塔頭があるなど知らなかった。 周囲は賑わっているのにここを訪れる観光客はわずかで、実に優雅なひと時を過ごすことができ、満足です。

続・京都出張シリーズ(15):旧竹林院(2021年8月)

京都出張ついでのあちこち訪問記録の最終回は、京都を飛び出して滋賀の旧竹林院です。

比叡山延暦寺・日吉大社の門前町・坂本  元里坊 旧竹林院

比叡山のふもとにある大津市坂本は、門前町として古来からおおいに栄えてきました。一帯は国の重要伝統的建造物郡保存地区に選定されています。なかでも里坊は、歴史の街・坂本ならではの町並みをつくっています。里坊は延暦寺の僧侶の隠居所で、今も数多く残されています。旧竹林院は、こうした里坊のひとつで邸内には主屋の南西に約3,300㎡の庭園が広がり、2棟の茶室と四阿(あずまや)があります。八王子山を借景にした庭園は、地形をたくみに利用しながら滝組と築山を配し、四季折々の風情をかもし出しています。

ここは瑠璃光院と同じく、庭園のリフレクション撮影が楽しめる場所として最近売り出し中とのこと。

ジェネリック瑠璃光院などと揶揄されることもあるようだが、昨年行った瑠璃光院は、2000円という高額な拝観料と人の多さに正直辟易したので、ジェネリックでも空いてるのならその方が良いやと思って見に行くことにした。

湖西線113系比叡山坂本

8月末、三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺で朝のおつとめ体験を終えた後、市バスで京都駅へ向かい、京都8:18発の湖西線近江今津行に乗る。

乗車した電車はもうここ京都と福知山、岡山くらいしか乗れなくなった貴重な存在となった113系である。

比叡山坂本から日吉大社の方向へ歩く。このあたりは3年前に日吉大社に行って以来だ。

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背後には比叡山が良く見えた。

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日吉大社へ行く手前で右に曲がると、今日の目的地、旧竹林院に到着である。

リフレクション撮影を堪能

入場料はたった330円!瑠璃光院に比べるとむっちゃ安い。

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早速国の名勝に指定された庭園が望める部屋に行くことにする。

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1階に行くとテーブルが置かれており、ご丁寧にこんな形で撮影して拡散してくれという掲示までしてあった。

緊急事態宣言下で朝9時前ということもあるが、誰も観光客はおらず貸切状態!好き放題撮影を堪能する。

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1階は瑠璃光院と異なり庭園に赤い傘が置かれているので、全く同じ写真というわけではないが、逆に傘がいいアクセントとなって綺麗な写真を撮ることができた。

続いて2階へ。

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2階のテーブルにも拡散してね掲示が置かれていた。

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ここは瑠璃光院と同じような写真が撮れる。正直、外の樹々は夏場という点を除いてもちょっとくすんでいて、この点では瑠璃光院の方がやはり綺麗かなという感じであった。テーブルに溝があってそれがうまく処理しないと写真に入ってしまうのもちょっとマイナス。

ただ、そんなことより、安くて誰もいないという環境が最高である。瑠璃光院は常に撮影する人が順番待ちして殺気立ってて正直あの空気感が堪えられない。ここは撮影も自分のペースでできるし、撮影だけじゃなくてじっくり自分の眼で庭園を楽しむことができる。それが本来あるべき姿なんじゃないかしら。

ということで、とても満足したリフレクション撮影でした。

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外の庭園も散策することができる。この日は残暑が厳しく汗だくになってしまったが、素晴らしい経験ができた。

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帰りの電車も113系。行きに乗った113系近江今津から折り返してきた電車だった。

比叡山坂本から四条河原町までは、京阪で行く方が早いかと思ったら、JRで京都へ行ってもお金も時間も差がほとんどなかった。地下鉄東西線御池通を通ってると、なかなか不便だよね。これじゃ京津線は苦戦するわなぁと思う。

旧竹林院・そして京都出張のまとめ

個人的には瑠璃光院よりも断然おすすめです。

ただ場所がさすがに京都の中心部からだと片道1時間は見ないといけないので、朝のエクストリーム観光はさすがに難しい。

今回は11時集合の日に出かけたのでので間に合ったけど、出張以外で行くのが良いでしょうね(当たり前か…苦笑)

そんなわけで、緊急事態宣言下の出張ついでに出かけた記録でした。

この秋はコロナが落ち着き紅葉狩りの観光客で京都は久々に大賑わいのようで、夏の本当に誰も観光客がいない京都を思うとわずか数か月前の話だとは信じがたい気がする。 誰もいない京都を堪能できなくなるというのはさみしいなと思う自分がいたりするが、観光客あっての京都。 また近いうちに賑わう京都を訪れたいなと思います。

 

続・京都出張シリーズ(14):鞍馬寺(2021年9月)

京都出張ついでのあちこち訪問、洛西洛中東山ときて、次は洛北。

今回向かったのは鞍馬寺です。

総本山 鞍馬寺

総本山 鞍馬寺の公式サイト。千二百余年の歴史をもつ鞍馬寺は、義経と天狗をめぐるパワースポットの霊山であり、『源氏物語』若紫巻の「北山寺」です。与謝野晶子・鉄幹ゆかりの地。国宝、山内、行事(ウエサク祭・竹伐り会式)などの紹介。京都市

営業を再開した叡電で鞍馬へ

鞍馬は行ったことがあるような気がするのだが今一つ自信がなく、この出張中に出かけたいなと思っていたのだが、大雨被害で2020年7月より叡電の市原~鞍馬間が長らく不通で行けなかった。が、2021年9月18日より営業を再開したので、満を持して鞍馬まで足を延ばすことにした。

しかし、若かりし頃乗ったか自信がない区間が多々あるのは痛恨の極みだ。自信がない区間はそのうち乗りなおさないとだなぁ。

鞍馬駅までならば叡電出町柳から30分とそれほど遠くはなく、本数も多いのだが、せっかく行くのなら鞍馬寺まで足を延ばしたいものである。 ただ何分出張なので(汗)遅くとも10時には市内に戻ってなければならないし、10時に重要な打合せがあって汗だくで戻るのも格好悪い(苦笑) なので、午前中重要な用件がない日を選び、朝7時少し過ぎに宿泊先のベッセルホテルカンパーナ京都五条を出発。

清水五条駅まで歩いて京阪電車出町柳へ。

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出町柳7:45発の鞍馬行に乗車。この日は土曜だったが、観光客と思しき姿はわずかだった。

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市原を過ぎてついこの間運行を再開した区間には、もみじのトンネルと呼ばれる250mにわたってモミジが左右を覆いつくす名所がある。 夏だったので青もみじではあるが、それでも見事だった。 今年の秋はコロナも落ち着き、大賑わいだったようで大変良いことである。

一方、その先にはコンクリートで補強された災害復旧区間があったりして、自然災害の威力を感じる。 こんな災害が頻発したら地方鉄道はたまったものではないな。

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8:16に鞍馬着。営業再開の幟がたち、今日は駅前でこの後イベントもあるようだった。 駅前は趣のある建物がいくつか集まる落ち着いた街並みが広がる。朝なのでとても静かだ。

鞍馬寺へプチ登山

鞍馬駅からほどなく仁王門へ。

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ホームページを見ると拝観受付が9時~と書いてあるのだが、愛山料の窓口が開いてるかどうかだけで山内にはそれ以外の時間でも入れるようだ。

というか、仁王門を過ぎた先の幼稚園の通学時間帯だからか、朝9時前ではあったが窓口には人がいたのでここで愛山料を払う。

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本殿へは途中までケーブルカーが走っているのだが、始発が8:40でこれだと10時までに市内に戻れないので、徒歩で本殿へ向かうことにする。

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九十九折参道と呼ばれる参道を登っていく。途中、鞍馬山の鎮守、由岐神社に参拝。 緑深い山道はその名の通り幾重にも降り曲がった登山道で、途中階段も多々あって勾配はなかなか急であり、たちまち汗が噴き出る。

しかも、歩く人たちは結構本格的な登山の恰好をする人も多いのだが、自分はこの後仕事なので革靴(苦笑) まだそこまで暑くなかった9月下旬でよかった。これ8月だったら死んでたな。

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とはいえ、登山道の長さは約1キロ、標高差は200mもないので、20分ほどで本殿の金堂に到着。

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本殿金堂前の金剛床はパワースポットとしても有名だそうだ。

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本殿金堂からは比叡の山々が一望できる。空気が澄んで気持ち良い。確かにここはパワースポットだな。 今日この後仕事なことを忘れてしまいそうだ。

本当はこの先、奥の院参道を通り貴船神社まで続くが、そこまで行ったら遅刻してしまうのでここで引き返す。

鞍馬山鋼索鉄道で下山

帰りはケーブルカーを使う。このケーブルカーは鞍馬寺が自ら運営しているがれっきとした鉄道なので乗らねばならぬ。

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本殿から10分ほど歩いて多宝塔駅へ。途中階段もあったし、ケーブルカーに乗ったところですぐに本殿に行けるわけではないようだ。

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券売機で食券のような切符を買う。これ、乗車券ではなく寄進票と書いてあるが、これは運賃収受をすると課税されるので、運賃を無料として寄付という位置づけにしているからだそうだ。なんか、宗教法人ってけち臭いなぁと思う。

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9:05発の列車で下山。木々の高さが低いところは倒木被害の爪痕なのだろうか。 この後、9:20発の叡電に乗り、無事出張先に戻りました。

月並みではあるけど、山のパワーをもらった気がした。市街地から小一時間で行ける鞍馬、おすすめです。

 

続・京都出張シリーズ(13):青蓮院門跡・建仁寺両足院・八坂庚申堂・東山お店巡り(2021年8月~9月)

出張ついでに巡った場所記録、洛西洛中と来て、今度は東山エリアです。

青蓮院門跡

最初に紹介するのは知恩院の北側にある青蓮院門跡である。

一度行ってみたかったのだが、結構奥地にあるのでこれまで行ったことがなく、今回仕事が午後からの日にようやく行けた次第である。

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天台宗門跡寺院であり、別名栗田御所と言われる通り、寺院というよりは御所という感じの優雅で落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

しかし、ただでさえ奥まった場所にあるうえに、コロナ禍で本当に人がいなかった(行ったのは9月中旬)。

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入ってまず目につくのが華頂殿の襖絵。煌びやかな絵柄が目に入ってくるがこれは2005年に木村英輝氏が描いた最近の作なのだそうだ。

言われなければそんな最近の作だとは思えないくらい、格式ある門跡寺院とマッチして見ごたえがあった。

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青蓮院の最大の見どころは小御所から見る、室町時代の相阿弥作とされる池泉回遊式庭園である。

この日は土曜日だというのに、なんと誰もおらず、しばし縁側に腰を落ち着けてこの見事な庭園を独り占めする。

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庭園に降りてゆっくり散策することもできる。ようやく数人の観光客が来たくらいで、なんとも贅沢なひとときだった。

よっぽど東京にいるよりも京都にいる方が感染なんかしないんじゃないのと思ってしまう。

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青蓮院を後に祇園へ向かう途中に、白川にかかる古川町橋、通称一本橋を見学。 よくドラマやCMに出てくる橋であるが、さすがにちょっと渡るのは勇気がなく(汗)、見るだけに留める。

建仁寺両足院で座禅体験

続いて紹介するのは建仁寺塔頭両足院

建仁寺は何度も行っているが、両足院は普段は公開されていないため行ったことがなかった。 ただ調べてみると、ほぼ毎朝坐禅体験をやっており、そこで庭園も一瞥できるらしい。

坐禅体験|京都建仁寺塔頭両足院

京都東山区祇園の両足院では坐禅(座禅)体験を行っています。拝観については年に数回、期間限定で特別公開を行っております。また、修学旅行・会社研修の受け入れ、各種催し会場として利用をご希望の方のご相談も承っております。

仕事前に坐禅体験とは乙なものだなと思い前日夜にウェブ予約。いやはや便利な時代になりました。

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この日は8時半から開始ということで8時前に両足院に向かうが、入り口が目立たない場所にあって迷ってしまった。

本坊から南へ少し歩き、毘沙門天堂の入口から入るようだ。

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坐禅体験は方丈で行われる。この日は20人ちょっとが体験。9月末になり、少しは観光客も戻ってきたのだろうか。

始まるまでの間、大書院と前庭もざっと見学。

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坐禅体験は約1時間ほどのプログラム。この日は副住職の伊藤東凌氏自らの指導だった。

あなたは今、ご機嫌ですか、から始まり、坐禅とは心を無にすることではなく、自分とありのままに向き合うことであるといったお話の後、まずは線香の匂いや拍子木の音、そして鳥のさえずりや虫の音といった小さな音に気を配り、続いて体の器官に意識を向け、最後は半眼の状態で周囲と自分の壁をなくしていく。これまでの嫌なこと、気になることを忘れ、ニュートラルな状態となって自分と向き合うことができたような感覚になる。

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終わった直後の様子。しかし、自分の体は本当に硬かったな…。全く坐禅組めませんでしたわ。

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この坐禅体験は警策は希望者のみであるが、せっかくなのでやってもらった。そんなに痛くはないうえに、パシっとした刺激でより自分と向き合えたようなふわっとした感覚を受けた。

しかし、周囲は本当に静かで、祇園の繁華街にいることをしばし忘れてしまう。これからの仕事が頑張れる気がして、本当に良い経験をした。

八坂庚申堂とスターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋店

この日は朝の仕事前に東山へ。八坂の塔のそばにある八坂庚申堂へちょっと立ち寄る。

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このあたりは何度も通っているが、八坂庚申堂へ行った記憶がない。いつも早朝だったり夕方だったりして開いてなかったからかもしれない。

こじんまりとした境内は、カラフルなくくり猿がいっぱい。このフォトジェニックな雰囲気がインスタ映えして女子たちに大人気だそうだ。

もっとも朝なうえにコロナ禍で着物姿の女性などは全くおらず、地元の人たちがちょこちょことお参りに来るくらいの普段着の姿を見ることができた。

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二年坂から八坂の塔を望む誰もいない景色を独り占めする。 月並みではあるけど、このあたりはザ・京都な景色だよね。

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産寧坂では結婚式の写真撮影と思われるカップルがいた。大変な時期ではあるがお幸せに。

さて、次の目的地はこちらである。

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二年坂に位置する古家といった風情であるが、よく看板を見ると…

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なんとスターバックスなのである。

京都二寧坂ヤサカ茶屋店|スターバックス コーヒー ジャパン

築100年を超える伝統的な日本家屋の店舗。畳の間でコーヒー体験が楽しめる

ここ、スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋店は、日本家屋を改装して2017年にオープンして以来、観光名所として大混雑な場所だったらしい。が、ご多分に漏れずコロナ禍でガラガラということで、ここで朝の仕事と洒落込むことにした次第である。

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店内は広く、注文カウンターで頼むと、商品は奥のバーカウンターから渡される。窓の奥に見える庭園が良い感じ。値段は市中の店と同じ。

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2階に行くと、さまざまなタイプの客席があり、なかでも座敷が特徴的で、畳の上で飲むコーヒーは格別だろうね。

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もっとも、パソコンを開いて仕事をする関係で今回は二年坂を見下すことができるテーブル席を確保し、仕事場に向かう前に一仕事を済ませる。市内からちょっと離れるだけでこんな体験のできる京都はやっぱ良いなぁ。今度はワーケーションで来てみたいものだ。

祇園 権兵衛

ここからは食事の記録です。

祇園界隈で昼食をとることになり、普段であればそのへんのラーメン屋が候補になるのだが、今回は違うメニューを、ということで、権兵衛という店へ行ってみた。

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風情ある外観の店に入る。ここはうどん屋なのであるが、親子丼が有名ということで親子丼を食す。 あっさりした出汁が聞いたとろとろの親子丼は非常に美味しかった。

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が、特に土日は満席必至と聞いていたのだが、この日(8月下旬)13時前に行ったら、誰もいなかった。

四条河原町あたりはまだ地元客でにぎわっていたのだが、祇園エリアは観光客も少なく、ちょうど週明けから緊急事態宣言によって一時クローズするという掲示がされた店の多かったこと…。待ち時間もなく美味しいお昼が食べられたのは良かったけど、なんだかなぁという感じだった。

Gion Duck Noodles

続いて紹介するのはGion Duck Noodles

ここは結構有名なラーメン屋なのだが、常に混んでいてなかなか行くことができなかった場所である。 9月下旬、一念発起して仕事を終えてから食べに行くことにした。

場所は八坂神社の近くであるが、四条通から細い路地を行くので非常にわかりづらい。

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この案内板が出ているのだが、特に夜だと照明もない路地を行かないといけないので相当わかりづらいのではないかしら。

しかし、緊急事態宣言が出ているというのに、入場待ちで行列になっていた。 席数が7席しかないのでしょうがないのだが、覚悟を決めて待つ。

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ただ緊急事態宣言が出ているので閉店が20時であり、果たして時間内に入れるのかどうかちょっと心配になる。ホント、緊急事態宣言中の時短制限はもう面倒くさいの極致だったなぁ。 幸い酒類も出ないし、換気のためドアも開けっ放しだったのでみんな食事が終わったらとっとと出ていくので、30分くらいで入ることができた。

店内はフランス料理屋かというような佇まいで、とてもラーメン屋とは思えない雰囲気。

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ここのメニューは絵文字なのでどう呼べばよいのかわからないが、定番の鴨ラーメンを食べる。

ラーメンというよりはうどんといった食感で、出汁の効いたスープが美味しい。皿に飾られた山椒も交えながら食べるとまた美味しかった。

まあラーメンと思って食べるとなんじゃこりゃという感じだけど、美味しい料理と思えばこれはこれでありなんじゃないかなぁと思いました。

そんなわけで、東山エリアはもともとプライベート、そして出張ついでにあちこち見て回ってきたエリアではあるが、巡ってみるとまだ見てない場所はいっぱいあるなと実感。また行きたいものです。

 

続・京都出張シリーズ(12):京都ハリストス正教会・御金神社・神泉苑・相国寺(2021年9月)

前回の洛西エリアに引き続き、今回は洛中エリアの散策記録です。

京都ハリストス正教会

ホテルリソルトリニティ京都に宿泊した日、朝の散策で京都ハリストス正教会を訪れてみた。

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京都の路地裏散策は古い建物がそこかしこにあり、人々の生活感が感じられて実に楽しい。 表通りを歩くだけでは勿体ないなと思う。

そんな路地裏を10分ほど歩くと、洋風建築の教会が見えてくる。

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明治期を代表する教会建築であるが、今や京都の街並みにもすっかり溶け込んでいるように見える。函館のハリストス正教会とよく似た白きビサンティン様式の建物がとても美しいが、現存するハリストス正教会の中では函館やお茶の水ニコライ堂といった著名な教会より古く、一番古いものだそうだ。

ちょうど、この度(2021年11月)重要文化財に認定されるというニュースが流れたばかりだ。

京都ハリストス正教会の木造聖堂「生神女福音聖堂」 国の重要文化財に : 文化 : クリスチャントゥデイ

国の文化審議会佐藤信会長)は19日、京都ハリストス正教会京都市中京区)の木造聖堂「生神女(しょうしんじょ)福音聖堂」など、10件の建造物を国の重要文化財に指定するよう、末松信介文科相に答申した。

京都は和の街のように見えて、結構明治期の洋風建築も多く、洋風建築を辿っていくのも楽しい。

御金神社

ホテルインターゲート京都四条新町に宿泊した日の夜、御金神社を訪れた。

読み方は「おかねじんじゃ」ではなく「みかねじんじゃ」と呼ぶが、黄金色に彩られた神社は見た目の通り「金運招福」の神社として知られている。

神社なので24時間営業であり、黄金色が映えるのは夜だろうということで仕事終わった後訪れてみた。

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御池通から西洞院通の路地を入っていくと、住宅地の中に突如光輝く神社が見えてきた。

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いやはや、想像通りのキラキラ神社にびっくりです。まあ、こんな神社があっても良いよね。 当然ここでお金が貯まりますようにと祈りました(笑)

神泉苑

ホテルインターゲート京都四条新町をチェックアウトした後、仕事前に神泉苑を訪れた。

二条城の南に位置する神泉苑は、平安京の禁苑として造られ、池にかかる太鼓橋が印象的な庭園が見どころである。 朝早くから開いていて、しかも無料で見れるスポットなのもありがたい。

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かつては幅500mもあったという広い池は現在はこじんまりとしているが、往時の雅な雰囲気は今も残っており、のんびりと朝の古都の雰囲気を味わう。二条城からも近いし、夜も開いているようなので散策にはちょうど良いのではないかと思う。

ただ、あまりにこじんまりとしていて、のんびり散策しても10分もあれば十分見て回れるので、次のバスの時間までちょっと持て余してしまった。そこまでここに割く時間はいらないかなぁと思います。

相国寺特別拝観

9月半ば、昼過ぎに仕事が終わった日、相国寺を訪れた。

相国寺は、今回訪れるまで恥ずかしながら知らなかったのだが、臨済宗相国寺派の本山である。臨済宗相国寺派にはご存じ金閣寺銀閣寺も属しており、というかこの2つの寺は相国寺の山外塔頭であって、いわば相国寺金閣寺銀閣寺の親分にあたる由緒ある寺院なのである。

金閣寺銀閣寺という世界遺産塔頭だったのか…ちょっとびっくり。

相国寺ではちょうどこの日から秋の特別拝観が始まり、法堂、方丈、開山堂を拝観することができた。

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地下鉄の今出川駅を出て、同志社大学を横目で見ながら相国寺へ向かう。同志社の赤レンガの建物のすぐ隣が相国寺というのがいかにも京都らしい光景だ。

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法堂の天井に描かれた龍の絵は、本尊横のある場所で手を打つと反響することから「鳴き龍」として知られている。残念ながら写真撮影は禁止。

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方丈庭園は、ごくシンプルな白石が並び、方丈を明るく照らしているが、相国寺の方丈はこの裏側にも庭園があるところが見どころである。

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反対側に向かうと、先ほどとは全く違う庭園があった。庭園というよりまさに渓谷。 京都の市街地のど真ん中にまさかこんな渓谷美を楽しめるとは。表方丈のシンプルな作りが良い対比となって印象深い。

しばしここで腰を押し付け、ようやく暑さが収まりつつある初秋の渓谷美を存分に味わった。

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開山堂の枯山水と山水が一体となった庭園も趣があって良かった。枯山水と木々の境目は、御所用水が流れていた跡としてブラタモリでもやってましたね。 ちょうど今(11月)の季節は紅葉もきれいなんだろうな。

相国寺はこれまで訪れたことがなかったが、実に印象深い場所だった。周囲には塔頭も数多く集まり、非公開な場所も多いが、時々特別拝観もやっているようであり、また機会を見て訪れたいと思います。