たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

八坂神社本殿特別公開~祇園をどり~圓徳院夜間ライトアップ / 2023.11 吉野・京都旅行(京都編)

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の続き。

京阪特急で祇園四条駅に着き、まずは鴨川の景色でも見ようかと思って四条大橋へ向かったら…。

橋を渡るのが大変なくらいの大混雑…いやはや、秋の京都の混み具合は半端ないな。まだ紅葉もこれからなのにこんなに混んでいたら、ちょうどこの記事を書いている今日、勤労感謝の日あたりはもっとやばいのでは…。

そしてこの日の京都は暑かった。11月だってのになんでこんなに暑いのか…。

八坂神社本殿特別公開

さて京都で最初に向かったのはこちら。

八坂神社である。

www.yasaka-jinja.or.jp

八坂神社はもう何度も来ているが、この秋の京都非公開文化財特別公開で、本殿が特別公開されるということで、改めて訪れた次第である。

令和5年度 第59回京都非公開文化財特別公開|【京都市公式】京都観光Navi

拝観料1000円を払い、本殿裏でしばし待つ。集団での拝観だったので結構待たされた。

で、拝観したわけであるが、看板をよく見れば書いてあったのだが、この特別公開、「本殿後戸および本殿裏」の公開であって、七五三の季節のため本殿正面からは拝観できなかった。後戸から入って本殿裏より、内々陣にいる中御座・素戔嗚尊、東御座・櫛稲田姫命、西御座・八柱御子神の神様にお参りするのだが、祇園祭では神輿に乗っている方々が普段はここにいるのね、とは思ったものの、壁に阻まれて見えるわけもなく「一番近いところからのお参りです」と言われたものの、はあそうですか、としか言いようがなく。

ただ、八坂神社の拝殿と本殿が一体化した構造の概要や、神仏習合時代の感神院の扁額、十一面観音像などを見ることができたのは、まあ勉強にはなったかな。

この後知恩院の三門特別公開もハシゴしようと思ったのだが、予想以上に時間を使ってしまったので次の目的地へ。

祇園をどりを観劇

続いてはすぐ近くの祇園会館へ。ここは普段は「よしもと祇園花月」の公演が行われている場所であるが、11月1日から10日まで、祇園をどりが行われている。

祇園をどり|【公式】京都 祇園東歌舞会

京都五花街のをどりのうち、唯一秋に行われている公演であり、このタイミングで京都に来たからにはと思って16時からの回を観劇することにした。

Webで予約はしたものの、座席は選べず当日引き換えとなるのは鴨川をどりと同じ。果たしてどこかな…と思ったら、なんと最前列であった。

首が痛くなる席であるが、舞妓さんや芸妓さんの所作が間近で見れる特等席である。1時間ほどの公演を最良の席で堪能した。

で、この祇園をどり、何より一番人数の少ない祇園東歌舞会の公演であり、寂しいものではないかというのを危惧していたのだが、確かに他の公演よりは演目ごとの出演者数は少なかったものの、個人個人の演技が素晴らしく、全くほかの公演に引けを取らない素晴らしい公演であった。全員で12人くらいだったので、基本みんな出ずっぱりだったので、一人ひとりが誰だがすぐわかるし、舞妓さんとか逆に相当鍛えられるんじゃないか。すっかり祇園東歌舞会のファンになりました。

今年は結局、4月の都をどり・京おどり5月の鴨川をどりとをどり観劇づいており、結局5つ中4つ見てしまった。

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来年は上七軒も見て五花街制覇だな。

圓徳院夜間ライトアップ

17時に祇園会館を出て、少し時間があったので、圓徳院へ向かった。

京都・東山 圓徳院

このあたり何度も通った場所であるが、実は圓徳院は初訪問。ここは高台寺ともどもよく夜間拝観をやっており、この時間の拝観には持ってこいである。

北と南の二つの庭のライトアップされた景色を楽しむ。まだまだ紅葉には早かったが、それが故にそこまで混んでおらず、東山の喧騒から離れた落ち着いた時間を過ごすことができた。

夕闇迫る賑やかな祇園に戻り、さて帰りますか。

JL138便で帰京~また次回

帰りはタイムセールで予約した伊丹空港20:15発のJL138便なので、阪急~モノレールと乗り継ぎ伊丹空港までえっちらおっちら戻る。

今日のJL138便の機材はB787-8・JA848J号機。機内は結構混んでいた。

JALなので離着陸時の照明が落とされるので、大阪や千葉の夜景を楽しみながら定刻より若干遅れて羽田空港へ。高速バスで帰宅しました。

念願の金峯山寺のご開帳も観れたし、青の交響曲や八坂神社の特別公開に祇園をどりと色々盛りだくさんの一日であったが、やっぱり日帰りはちと物足りない。宿代が高騰の一途でなかなか泊るお金もないのだが、ぜひ次回は宿泊で来たいところだ。

ということで次回は来月、京都に1泊する予定。楽しみだ。

(おわり)

 

観光特急・青の交響曲に乗車 / 2023.11 吉野・京都旅行(移動編)

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の続き。吉野を後に京都へ向かいます。

観光特急・青の交響曲(シンフォニー)

乗車するのは吉野12:35発の特急。この列車は観光特急・青の交響曲で運行される。

青の交響曲(シンフォニー) Blue Symphony|近畿日本鉄道

2016年に登場以来、現在でも人気が高い観光列車である。今回ちょうど京都への移動に都合の良い時間だったので、橿原神宮前までの短い時間であるが乗車することにした。観光帰りには早い昼の時間なので1週間前くらいでも切符は買えたのだが、最終的には満席になっていた。

吉野駅には乗車待ちの客が早くも集まり華やかな雰囲気。

この16200系、南大阪線の通勤電車6200系を改造したもので、見た目は近鉄の普通の電車っぽさが色濃く残るが、濃い青の塗装と中間車の大きなエンブレムはとても格好良くてセンスが良い。ただ、人が映り込むので写真が撮りづらかった。

書斎のようなライブラリーコーナーを抜け、指定された3号車へ。落ち着いた大人の雰囲気のインテリアに1-2配列のゴージャスな座席が並び、行きのさくらライナーとは比較にならないほど豪華で快適だ。向かい合わせのサロン席、ツイン席に加え、嬉しいことに1人席もあって、個人客も気軽に利用できる。これで追加料金がたった210円なのだから本当に近鉄の観光特急は素晴らしいね。

そして青の交響曲の真骨頂である2号車のラウンジカーに向かう。

たった3両編成ないのに、2号車がまるまるラウンジカーとなっており、軽食を楽しむことができる。

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普通の会社であれば定員を増やすために座席車両にするところ、近鉄の食事をとる空間を大事にする姿勢は本当に素晴らしい。

このオリジナルケーキの人気が高かったが、ちょうどお昼時なので食事っぽいものをとうろと思い、オリジナルカレーと迷ったが吉野といえば柿の葉寿司でしょうと柿の葉寿司と柿の葉茶を購入。柿の葉寿司はまあ普通の寿司だったけど、柿の葉茶が独特の味わいでなかなか美味しかった。

行きと同じ景色ではあるけれど、まるで違う景色に見えるのはこの列車の魅力によるのかな。ただわずか40分ほどで橿原神宮前である。

青の交響曲という名にふさわしく駅では交響曲の音楽が流れ、ムード満点であった。ただ、各駅到着チャイムは近鉄特急の汎用チャイム(いわゆるファミコンチャイム)でちとびっくりしたけど…。

青の交響曲3年前にしまかぜに乗った時も思ったけど、近鉄の心意気を存分に感じ、さすがだと思った。

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JR各社も近鉄の爪の垢を煎じて飲むと良いと思うな。

サニーカーに乗り継ぎ京都へ

橿原神宮前からは10分ちょっとの乗り換え時間で13:26発京都行に乗り継ぐ。近鉄は特急乗り継ぎの場合特急券は通算なので気軽に乗ることができる。

乗車した車両は12410系、いわゆるサニーカーである。

18400系 / 16000系 / 12400系 / 12200系 / 12000系 / 11400系 | 近畿日本鉄道

このサニーカー、いまとなっては古びた車両であるが、自分には今から41年前に京都、奈良へ行ったときにはじめて近鉄特急に乗った時に乗った思い出のある車両である。

41年前の写真がこちら。正確にはこの時は12400系だったようだが、旧塗装が懐かしいね。ただこれ、近鉄京都駅なはずだが、行き先が難波行になっている。かつて近鉄も京阪特急を走らせていたのは知っていた(今、観光特急あをによしが再び走らせているが)が、なんでこんなマイナーな列車に乗ったんだろう。

そんなわけで41年ぶりのサニーカーに思いをはせながら大和路を北上し、近鉄丹波橋で下車。

丹波橋から京阪特急に乗り継ぎ、7月以来4か月ぶりに上洛です。

(つづく)

 

金峯山寺・金剛蔵王大権現特別ご開帳へ / 2023.11 吉野・京都旅行(吉野編)

文化の日奈良・吉野京都へ行って来た。

きっかけはブラタモリ

www.nhk.jp

今回の目的地吉野に行くことにした理由、それは6月に放送されたブラタモリで見た金峯山寺の金剛蔵王大権現のスケールの大きさにびっくりし、これは是非見に行きたいと思ったのがきっかけである。

www.kinpusen.or.jp

この金剛蔵王大権現、かつては秘仏とされ滅多に見れなかったらしいが、今金峯山寺の仁王門の大修理勧進(要は寄付ということね)のため、春と秋の年2回特別公開が行われており、今年の秋も10月27日から11月30日まで特別公開が行われている。

令和5年秋の秘仏ご本尊特別御開帳 | お知らせ | 金峯山修験本宗 総本山 金峯山寺

吉野は桜の名所なので本当は春が良いのだろうが、春は大混雑だろうし、8月以来どこにも出かけてなかったのでこの秋に出かけることにした。

JALタイムセールで手配

ちょうどこのタイミングで、JALがタイムセールをやるということだったので、文化の日の3連休に出かけようと思って参戦。

www.traicy.com

が、この前のタイムセールと違って11月の土日は高く、羽田~伊丹は8800円もした。空港利用料を入れると9500円もしたので、そんなにお得感がなかったな。そして、今回も、金曜の行き、日曜の帰りは満席で取れず…ホント、このタイムセールは使えない。

しかも、3連休なので中日の4日なら往復取れたのだが、4日は息子の保護者会があって出席しなければならず家に戻ってなければならない。4日に保護者会をする学校もどうかなぁと思ったが、そもそも4日は子供たちは普通に学校なので仕方がない。なので、3日の帰りだけタイムセールで予約して行きは別に手配することにした。

3連休初日の下りなので航空券は高かっただが、6月に買ったANAビジネスきっぷの1区間が残っており、最初はこれを使おうと思った。

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こういう高い時に使うのがお得感があるので使おうと思ったのだが、ふと予約画面を見ると…

羽田7:00発NH13便がプレミアムクラスの多い国際線機材の78Mであり、プレミアムクラスの方が普通席より安く買える状態であった。となると、プレミアムクラスで行きたくなり(苦笑)といっても高いのでスカイコインを投入して普段の特割の許容範囲である15000円くらいまで下げてスーパーバリュープレミアム28でチケットを購入。

ビジネスきっぷは6月までに使えば良いので、また次の機会にしよう(忘れないようにしなきゃ…)

ANAプレミアムクラスで伊丹へ

11月3日。久々に早起きして高速バスで羽田空港へ。

羽田空港第2ターミナルは3連休だけあって朝早いのに混んでいた。航空券高いのに、みんなお金あるなぁ…。

羽田7:00発NH13便は国際線機材のB787-8・JA840A号機。コロナ禍も明けて78Mはなくなるのかと思ったが、意外にまだ残っている。

プレミアムクラスは混んでいて座席の写真はこれだけ。ビジネスクラスクレードルシートは国際線の中ではしょぼいシートだが、国内線であれば十分すぎるスペックだ。

プレミアムクラスなので食事が出る。今日のメニューは以下の通り。

ごぼうサラダと野菜のサンドイッチ
・エビとタラモサラダのデニッシュ
蒸し鶏とオニオンのスープ
・マロンパンナコッタ

軽食ながら美味しかった。が、一度くらい長距離のプレミアムクラスで夕食とか食べてみたいところだな。よくよく考えたら自分プレミアムクラス、羽田~伊丹線しか乗ったことがない。勿体ないな。

わずかな時間ではあるがクレードルシートを倒してくつろいでいるうちに大阪へ。

3連休で満席近いこともあり、到着遅れを気にしていたのだが、意外や意外定刻8:10よりも早く伊丹空港に到着。この日のANAは優秀で素晴らしい。8:20発のあべの橋行リムジンバスに余裕で間に合うことができた。

近鉄特急さくらライナーで吉野へ

大阪阿部野橋駅からは9:10発の特急「さくらライナー」で吉野へ向かいます。

www.kintetsu.co.jp

近鉄南大阪線はカーブが多く、特急と急行はそれほど時間差はないのだが、南大阪線の特急料金は全区間520円と安いので今回は特急利用である。3連休だけあって満席だったが、実際は橿原神宮前から飛鳥間だけが満席で、阿部野橋発車時は半分くらいしか乗ってなかった。

南大阪線は道明寺以遠が今回初乗車だったが、意外に山が迫ってきたり景色が変化に富んでいて面白い。

橿原神宮前からは単線となり、山の雰囲気が漂ううちに、定刻10:26吉野着。山の玄関口にふさわしい風情のある良い駅である。

観光客は多かったが、春に比べれば人は少なく快適だ。

金峯山寺のご開帳へ

吉野駅からはケーブル(ロープウェイ)に乗るのが一般的だが、結構並んでいたので脇の道を通って歩いて行くことにした。

20分ほどの登山道でちょっとしたハイキングレベルではあるが、坂が急であっという間に息切れする。しかもこの日は季節外れの暖かさで汗が噴き出て暑い。ホント、今年はどうしちゃったんだろう…。

ひーひー言いながら登山道を登りきると、金峯山寺へ向かう参道に入る。ここはゆるやかな登り坂で、お店が立ち並び見ているだけで楽しい。

金峯山寺の総門、黒門を通り、気分を新たにする。ここ金峯山寺世界遺産だ。

本来であればここに国宝仁王門がそびえ立つのだが、修理中で見れず。こんな山奥に巨大な工事現場を作る技術にただただ驚きだが、5年後の完成時にはまた見てみたいところだ。

ぐるっと回って国宝蔵王へ。この中に秘仏・金剛蔵王大権現が収められている。ご開帳時の拝観料は1600円と安くはないが、JAFの割引が利き(1520円)、しかもクレカが使えた。木札やエコバッグももらえるので、非常にサービスが良い。

写真撮影はできないので写真はないのでパンフレットのキャプチャを貼り付けておきますが、実物を見た感想。大きな像自体は大仏とかもっと他にもあるが、3体並んでいるのは迫力が違う。そのうえ身体の青色と怒ったような、しかしご慈悲を感じる凛々しい顔がとてもミステリアスで、とても見ごたえがあった。パンフのような本当の目の前からのアングルからの拝観ではなかったので、ちょっと見づらかったのは残念。

これ以外にもたくさんの像が見ることができ、充実したひと時を過ごす。はるばる吉野まで来た甲斐があった。

吉水神社へ

少し奥の吉水神社へ。こちらも世界遺産だ。

www.yoshimizu-shrine.com

ここの見どころはまずは一目千本だろう。吉野山を一望できる場所で、桜の名勝でもある。桜の季節は本当に見事だそうだ。

今はもちろん桜など咲いておらず、桜の木の紅葉の見ごろは10月だそうで紅葉の季節でもなかったのだが、桜が咲いている場所はこの季節でもはっきりわかる。これがピンクで覆われたらさぞかし綺麗なんだろうなぁ。

ここは犬のご祈祷ができる場所だそうで結構賑わっていた。

吉水神社の特徴はなんといってもお参りの仕方が「2礼17拍手1礼」なところだ。間違いないようにちゃんとやりました、はい。

また元吉水院は日本最古の書院建築とされており、義経潜居の間や後醍醐天皇玉座など見どころが多い。ここがあの南北朝時代南朝皇居なのか、と思うと感慨深い。そしてこの元吉水院は写真撮影可能なのがまた良かった。

吉水神社の入口はわずかに紅葉が進んでおり、日差しを浴びた樹々は結構綺麗であった。ただ全体的には紅葉はまだまだだったな。それより暑くて参りましたわ。

本当はバスで奥千本に向かうべきなんだろうが、この後欲張りにも京都に向かうことにしているためここで引き返し、12時過ぎのロープウェイで吉野駅へ戻る。ここのロープウェイは日本最古の路線であるが、ゴンドラいっぱいに人が乗っていてちゃんと降りれるか心配になった(笑)

さて、午後は京都へ向かいます。(つづく)

 

マレーシア航空MH88便で帰国 / 2023.08 マラッカ旅行(7・終)

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の続き。クアラルンプール23:30発のMH88便であっという間に(泣)帰ります。

クアラルンプール国際空港・ゴールデンラウンジ

KLIAの出発ロビーへ。ビジネスクラスカウンターでチェックインする。

お土産はマラッカで買ったので、とっとと出国してラウンジに向かう。

クアラルンプール国際空港マレーシア航空ゴールデンラウンジは、その豪華さには定評がある。

プレミアム・トラベル・ゴールデン・ラウンジのご体験 | マレーシア航空

2017年以来6年ぶり、3度目の利用になるが、2018年にリニューアルされてからは初めて。

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搭乗開始時刻の22:30まであと2時間もあるのでゆったりくつろぐことにしよう。

バスに乗ってサテライトへ行き、2階のラウンジへ。シックな装いの入口に期待が高まりますな。

ビジネスクラスラウンジは相変わらず広く、人は多かったが全く息苦しさを感じないのはさすがである。改装前よりも更に落ち着いた内装は素晴らしい。

ヌードルバーの前はポップな装いの椅子が並んでいた。ファミリー向けなのかしら。

さて、まずはバトゥ洞窟で汗だくになった体を綺麗にしたいのでシャワーを浴びることにしよう。

トイレの奥にあるシャワールーム。満室だったが10分ほどで無事入れた。

見た感じ全くリニューアルされておらず、ちょっと古さが目立っていたが、まあシャワーを浴びれればそれで良し。ただちょっとイマイチだなと思ったのはシャワーヘッドが固定式で、頭に直撃してしまうこと。搭乗まで時間あるので、まあいっかと思って頭も洗ったけど、そんなに時間の無かった前回はどうしてたかなぁ。

さっぱりしたので、夕食と行きましょうか。

ブッフェエリアにはサンドイッチやパスタを作ってくれるライブキッチンコーナーができていた。ヌードルバーと迷うが、前回ヌードルが美味しかったのでチキンヌードルを注文。ところが…。

今回のチキンヌードルはイマイチだったなぁ。量が多くて伸びてしまい全く美味しくなかった。ブッフェもマレー系の料理ばかりでオーソドックスなメニューがなく、これでは日本人は辛いかな。前回は普通のブッフェだったのに。

ただヌードルの容器がマラッカでよく見かけたルースターデザインで、これはとてもセンスが良かった。

フルーツ中心のデザートは美味しかった。

そんなわけで、来るたびに特に食事系がグレードダウンしている気がするゴールデンラウンジであるが、シャワーを浴びれてゆっくりくつろげるだけでも充分。前回はペナンからの便が大幅遅れで全然楽しめなかったので、のんびりとした搭乗前のひと時を過ごすことができた。やっぱJGCSFCを持っておくと良いね。

MH88便エコノミークラスで一路成田へ

22:30の搭乗開始時間が近づいてきたので、搭乗口へ向かう。ここKLIAは手荷物検査が搭乗口前で行われるので時間に余裕を持つ必要がある。

MH88便は一番端っこのC36ゲートからの出発であった。手荷物検査はクラスやステータスの区別がないので、長い列に並ぶ。自分なんかは面倒だなぁと思うのだが、ここまでペットボトルを持ち込むことができるという良いところもあったりするので、どちらが良いのかは悩ましいところだね。

お盆休みが始まったばかりであるが、さすが夏休みだけあって搭乗待合室は日本人の方が多かった。

23:00過ぎに搭乗開始。ビジネスクラスの客に交じって真っ先に搭乗する。

MH88便もA350-900。今日の機材は9M-MAB号機。今回は通路側ながらバルク席が取れたので、辛い深夜便であるが多少は楽である。しかも隣席は誰も来なかった。ラッキー。

ちなみにこの前3列はプレミアムエコノミーとなっているのだが、真ん中の席は仕切りがなくバルクにはなってなかったので要注意である。ただシートピッチ自体はプレミアムエコノミーと同じくらいだったので、足は広げられそうだ。

プレミアムエコノミーは追加料金が6000円くらいかかるので、半分も埋まってなかった。

MH88便は定刻よりも少し遅れた23:40にプッシュバック。23:53にクアラルンプール国際空港を離陸した。さよならマレーシア。また来たいですな。

バルク席は離着軸時はシートテレビが使えないので、目の前の壁についているテレビを見るしかないのだが、壁のテレビに表示されるエアショーは従来通りの2Dで、こちらにはメッカの方角もちゃんと表示されていた。A350で2D表示できるのなら、シートテレビもこっちにしてほしいなぁ。3D表示はマジで嫌い。

既にマレーシア時間で24時を回り、成田まで6時間ほどになったが、機内は明るくなりドリンク、軽食のサービスがある。軽食はソーセージドッグ。おなかいっぱいだったけど出されたものは食べる主義なので頂いた。暖かくてなかなか美味しかったです。

食事を済ました後はひたすら寝ます…Zzz。

深夜便はやはり辛い

翌朝起こされたのはマレーシア時刻の4時半、日本時間5時半。石垣島のあたりであった。寝られたのは4時間弱。エコノミーなので熟睡などできるわけもなく、やっぱり深夜便はこれだから辛い…。

食事は2種類から選べたので、鶏の生姜焼きをチョイス。もう片方は何なのか忘れた。朝食だというのにボリューミーだったが、味は非常に美味しく、日系のカチコチなオムレツを食べさせられるよりはこっちの方が良かったかも。やっぱマレーシア航空は良いね。ただ、眠い…。

沖縄を過ぎて本州へ。台風の影響はなさそうだが、眠い…。

しばし目をつぶって寝ようとするが、機内も明るいしもう寝れそうにないので、寝るのは諦めました。

朝の機内。まだ寝ている人も多かった。エコノミーは完全に満席ではなくところどころ真ん中席は空席がある感じであった。

成田が近づいてきた。富士山でも見れるかなと思って非常口から覗き込んでみるが、雲が多くてわからなかった。残念。

MH88便は7:26に成田空港のB滑走路に着陸、7:40に64番ゲートに到着した。定刻の7:30よりは少し遅れたものの、まあ今日はこの後会社とかではないので問題ない。

ああ、あっという間の旅行でしたな。

幸い本館到着だったので歩く距離もそれほどではなく入国審査へ…と思ったら、なんと最寄りの南側がクローズになっていて北側に回される羽目に。うーん、一昔前はこの時間東南アジアからの深夜便がひっきりなしに着陸して大賑わいだったのに、ここまで成田は寂しくなったのか…。

入国審査は誰も並んでおらず、税関は預け入れ手荷物もなくVisitJapanWebで事前登録も済んでいたので超速で通過。余計な迂回はあったが着陸後10分、7:50過ぎには到着ロビーに出られた。まあ、これだけ空いてるのは有難いのだけど…。

このあと実家へ行ってお土産を渡して11時過ぎに自宅へ。眠かったので午後は爆睡でした…久々のド・エコノミーでの深夜便はやっぱしんどかったですが、まあ6480円の空の旅なので文句は言えませんな。

今回、現地1泊+機中泊の短い旅だったけど、予定通りの行程をこなして満足の行く旅でした。ただ短すぎてそのあとのお盆休みがヒマでヒマで仕方ありませんでしたわ(苦笑)。なのでブログ書いてたのですが、どっか行きたくなってきた(笑)

まあ今年の夏はもう暑くて出かける気にならないので、冬になってANAの特典航空券がローシーズンになったあたりでまたどっか行こうかな(既に近場で空席待ちを1本仕込んでますが…ぼそ)

(おわり)

 

バトゥ洞窟~ペトロナスツインタワーを見物してKLIAへ / 2023.08 マラッカ旅行(6)

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の続き。

マラッカからのバスは渋滞もなく15時少し前にはクアラルンプール近郊のTBSバスターミナルに到着した。

帰りの便は23:30発であと8時間ちょっとあるので、少しKLを散策することにしたい。

KTMコミューターでヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟へ

クアラルンプールはドイツ乗り継ぎを除いても2005年と2017年の2度来たことがある。

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今回はまだ未訪の場所の中から、KL郊外のバトゥ洞窟へ行くことにした。

ヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟はKL市街地から北に10㎞ほど行ったところにあり、KTMコミューターの駅から歩いて行けるので交通の便は良いのだが、これまではなかなか郊外まで行く機会がなく、楽しみである。

ただこのKTMコミューター、思ったよりも本数が少ない。コロナ前はもっと本数があった気がするのだが、バトゥ洞窟へ向かう系統は1時間~1時間半に1本しかない。KTMコミューターのサイトで時刻表確認は必須だ。

KTMB | Book ticket online for ETS Train, Intercity Train and View Train Timetable in Malaysia | Train Timetable

TBSバスターミナル最寄りのBandar Tasik Selatan駅15:40発の列車に乗る必要があり、折り返しの列車が発車する1時間で見物することにした。もしマラッカからのバスが渋滞に巻き込まれたら行けないところだったが、時間通りに到着しまずは一安心である。

が、時間になっても電車が来ない…7分遅れでやってきた。ネットの記事を見るともっと遅れることもあるらしいのでまだマシなのかもだが、折り返しの時間は1時間もないので、慌ただしく見学する必要がありそうだ。

KTMコミューターの電車は新しくて綺麗だったが、なぜかヒビが入った窓ガラスが多く外の景色が見づらい。せっかくなのでペトロナスツインタワーを見たかったのだが、KTMコミューターは地上を走るのでビルの合間に小さく見えただけだった。

KTMコミューターはあっちこっちで工事をしていてスピードが遅く、多少回復したが定刻16:35より数分遅れてBatu Caves駅に到着。KL近郊のベッドタウンの駅といった感じだったが、ここから数分歩くとバトゥ洞窟の入口に着く。

帰りの切符を買うのに少し並んだので駅を出たのは16:50頃になっていた。急がないと…。

バトゥ洞窟の迫力に圧倒

さてやってきましたバトゥ洞窟。いやはや、写真では見てきたが実物は本当に大きい!

入口の巨大な像はヒンドゥー教の軍神、ムルガン像。高さは43mもあるそうだ。ド迫力の大きさに笑ってしまう。

そして目の前には272段の階段。これを今から登るのか…大変だ。

意を決して登ります。階段の幅がバラバラなので登りづらく、足が釣りそうになる。ひっくり返ったら大変なことになるので手すりに摑まるのは必須だ。

この階段、2018年にカラフルに塗り替えられて以来、インスタ映えスポットとして人気が高まったという。あちこちで立ち止まって写真を撮る人が多く、ぶつからないようにしなければならない。

そういえば、マラッカでは全然見かけなかった日本人、ここではあちこちで見かけたな。

半分くらい登ったかしら。反対側を向くと先ほどのムルガン像の顔のあたりまで来たようだ。遠くにはKL市街が一望でき、なかなかの眺めだが、これ、下り結構怖いなぁ…。

急いで登ったので10分もかからず一番上へ。余裕で帰りの列車には乗れそうだが、汗だくになってしまいました…。

鍾乳洞の中に立派な寺院がある。この空洞大きさがまたとんでもなくすごい。自然と人の手のハーモニーが素晴らしかった。ただ外に比べるとちょっと涼しいものの、湿度が高かったので汗が引かない…。

階段を上って一番奥へ。穴が開いており空が望める。空から入る光が神々しくて見事だった。これは聖地だね。ここにも寺院があった。

あとはこの階段を下りるだけだが…自分本当に下り苦手なんだよね。日本人の観光客にも抜かれてしまった…。

バトゥ洞窟のあたりには野生の猿があちこちにいるが、人に慣れているのでこんな格好をする猿もいた。キミは人間か?

無事17:33発のKTMコミューターに間に合う。汗だくだったので冷房が涼しかった。

念願のバトゥ洞窟、このスケールの半端なさを一度生で見てみたかったので、計画通り行けて満足です。ただ汗だくになるのは覚悟する必要があるので、戻ったらすぐシャワーを浴びれるようなスケジュールにしたほうが良いだろうね。

ペトロナスツインタワーを表敬訪問

KTMコミューターでKLセントラル駅には時刻通り18時過ぎに到着。

もう少し時間があるので、ペトロナスツインタワーを表敬訪問することにした。

LRTクラナジャヤ線(自分は未だ旧称のプトラLRTのほうがしっくりくるのだが…)に乗ってKLCCへ行く。

土曜夕方のKLCCは大いに賑わっていた。このあたりは日本にいるのとまったく変わらない感覚だ。物価も安いし、なんでも揃うのでKLに住むのも楽しいかもね。

外に出てペトロナスツインタワーを拝む。もう何度も見たけど、やっぱKLに来たからには見ておかないとだよね。

夜までいれば噴水ショーが綺麗だけど、さすがにそこまではいられないので空港に向かうことにします。

MRTプトラジャヤ線~KLIAトランジット乗り継ぎで空港へ

空港に行くにはKLセントラルに戻ってKLIAエクスプレスに乗るのが普通のルートだけど、財布を見ると手持ちのリンギットがKLIAエクスプレスの運賃55RMに微妙に足らなかった。なので、最近開通したMRTプトラジャヤ線とKLIAトランジットの乗り継ぎで空港へ行くことにした。

KLCCから歩いてPersiaran KLCC駅へ行き、MRTに乗る。ただこのPersiaran KLCC駅、KLCCとか言っときながら全然KLCCから遠くて10分以上歩いた。京葉線東京駅もびっくりの遠さだわ。

MRTは市内を抜けると外に出て、KL郊外のベッドタウンを走り抜ける。マンションの隙間から見事な夕日が見えた。今日は一日盛りだくさんだったけど楽しかった。ああ、帰りたくないなぁ…。

MRTに40分以上乗って終点のPutrajaya Sentral駅で降り、10分ほどの乗り継ぎ時間で隣接するPutrajaya Cyberjaya駅から19:52発のKLIAトランジットに間に合い、20:09にKLIAターミナル1駅へ無事到着。

KLCCを出てから1時間半と言ったところか。KLIAエクスプレスよりは時間かかったけど、運賃は確か13.4RMと激安なのでこのルートはなかなか使えるなという印象。ただMRTに40分以上乗るのはなかなかかったるいのと、MRTは10分に1本くらい走っているがKLIAトランジットが30分に1本なので、乗り継ぎタイミングの確認は必要だと思う。

さ、あとは帰るだけです。

(つづく)

 

ババニョニャヘリテージ博物館~マラッカグルメを味わう / 2023.08 マラッカ旅行(5)

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の続き。

ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館でプラナカン文化に浸る

マラッカ随一の観光スポット、ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館へ向かいます。

Home - Baba & Nyonya Heritage Museum - Home of a Peranakan Family Since 1861

ヒーレンストリートの中でもひときわ目立つ3棟続いた建物で、マラッカに7代続いたチャン氏の私邸を公開している。プラナカンの生活の様子を見学できる貴重な施設である。

これまでここでは写真撮影が入口しかできず、6年前マラッカではなく写真撮影ができるプラナカナン・マンションのあるペナンを目的地にした理由の一つだった。

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ところが、どうも今回入口で案内を聞いた自分のつたない英語の理解の限り、写真撮影はNGとは言ってなかった。他の来場者もバシバシ写真を撮ってたので、自分も何枚か撮影した。今回、その写真を載せることにしたい。

入ってすぐに目に入るのが、贅をつくした装飾の家具の数々。とにかく見事だ。

2つの応接間を仕切る間仕切りは、金の透かし彫りを埋め込んだ重厚なもの。プラナカンの長年の生活を見守ってきた威厳を感じる。

中庭は吹き抜けになっており、外の明るい光が差し込んでいた。

先祖代々の位牌が祀られている部屋を抜けると、奥はダイニングルームやキッチンが続いていく。この建物の奥行は149mもあるそうだ。

2階の窓は、重厚な部屋とは変わって柔らかな色合い。細かな装飾が見事。

2階はプラナカンの生活の様子がわかる部屋になっており、婚礼・誕生日・葬式の展示がされていた。中でも印象的だったのは葬式のショーケース。青色の装飾が実に物哀しかった。

このババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館、素晴らしかった。ペナンのプラナカン・マンションも良かったけれども、あちらはプラナカンの装飾品をひたすら集めた場所であったのに対して、プラナカンの邸宅をそのまま展示しているこちらは、人たちの生活の匂いと歴史が色濃く感じられた。

そして、明るい雰囲気のペナンに比べて、重厚な雰囲気がとても印象に残った。この地で生きてきた品格や誇り、そして、かつて繁栄を謳歌していながら、歴史に揉まれ、今や静かに時を刻むだけとなった寂しさをこの博物館では強く感じた。

それは何なのかずっと思っていたのだが、帰国してから図書館で借りた「プラナカン・東南アジアを動かす謎の民」を読み、装飾品の美しさばかりだけではない、プラナカンのもう一つの顔が何なのか、改めて感じることができた。

プラナカン 東南アジアを動かす謎の民

もしこの博物館を訪れる方がいるのであれば、事前に読んでみると良いのではと思う。

またババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館で良かったのは、ガイドブックである。日本語版もあり、各部屋の内容がとてもわかりやすく解説してくれる。貸出品で返さないと行けず、売ってほしいわ…と思ってたのだが、ホームページからダウンロードできるようになっていた。

Downloads - Baba & Nyonya Heritage Museum

自分のつたない記述ではわからない部分は、ぜひこのガイドブックもご一読いただければと思う。

このババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館、奥が広いとはいえ一つ一つの部屋が広いわけではないので、来訪者が多いと入場制限がかかるようだ。ちょうど自分が入った時に欧米系の団体客がいて、1人だったのですぐ入れたが自分の後のグループ客は待たされていた。来訪者が多いと写真も撮りづらいし、待たされて入れないとかいう悲劇を生まないためにも、マラッカに1泊して朝一番で行くのが良いと思う。

マラッカグルメを味わう

マラッカ名物として挙げられるのはチキンライスボールだろう。チキンライスはシンガポールでもおなじみで自分も大好物であるが、鶏のエキスをギュッとしみこませたライスボールはとても美味しそうだ。

マラッカのチキンライスボールは、コロナ前であれば和記という店がまず挙げられていたのだが、コロナ禍で一時閉店したまま、現在も営業してない。今は中華茶室という店がメジャーであるが、昼前だというのに行列ができていた。

なので、下記のネット記事で気になった林記鶏粒飯という店に入った。中華茶室のすぐそばにある。

ginniemy.com

こちらはガラガラですぐに入れた。

この店の良いところはメニューが写真付きなこと。何が出てくるのかが良くわかる。そして安い!チキンライスボールがわずか9RMなのである。

ただそれにはからくりがあって量が少ないのである。ちゃんと食事をとろうとするのであればこれでは大人の男性では量が足らない。しかし自分が来たのは11時過ぎ。朝食食べてまだ3時間しか経ってないので、少ない方が逆に都合が良かった。

肝心の味はとても美味しかった。チキンは骨も少なく、透き通るような味わいはなかなか。あとチキンライスボールは、実はご飯がギュッと詰まっているがゆえにそんなに食べられる代物ではなかったりするので、この量がちょうどよかった。中華茶室のチキンライスボールは量が多すぎという記事もあったので、チキンライスボールをライトに体験するにはこの店がお勧めだと思う。

こちらのお店はカランテ・アート・カフェというお店。マレーシア13州のコーヒーが味わえるというお店。こちらの記事で、13州のコーヒーセットをお土産で購入できるということでやってきた。

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が、ネット記事ではお土産だけの購入も可能、となってたけど、店が一方通行で飲食しないとお土産コーナーに行けないようになってた。

もちろん言えば買えるのだろうけど、せっかくなのでアート感覚たっぷりの店内に入り、マラッカ州のコーヒーを味わう。東南アジアらしい甘みのある味わいが美味しかった。こんなひと時も良いな。

本当はマラッカならではのニョニャ料理とかも食べたかったのだが時間もなく食べられず。ただマラッカは全体的に値段も安いし、美味しそうなお店が多かったので、次回来ることがあればもっといろんなものを食べてみたい。

素晴らしきマラッカの旅を終えて、クアラルンプールへ

マラッカ、行って良かったです。一番最初に写真を見た時にはヨーロッパの息吹を感じられる場所なのかと思ってたのだけど、それよりもプラナカンの街並みと歴史に惹かれ、それを思いっきり味わえたのが良かった。あと気に行ったのは、旧市街が小さくてどこに行くにも歩いて回れること。これは暑いマレーシアでは大変ありがたく、半日の滞在でも行きたいところは大体巡ることができた。

もちろん、マラッカ郊外にも見どころはあり、また今回訪れた場所も、本を読み直すとあれを見てないこれも見てないというところばかりだったので、またゆっくりと訪れてみたいところだ。

さて12時にホテルプリをチェックアウトし、Grabでマラッカセントラルへ向かう。

Get bus tickets online in Malaysia & Singapore at BusOnlineTicket.com

週末はバスが混むということで、BusOnlineTicket.comというサイトで予め予約しておいた。このサイト、今までは窓口でチケットに引き換える必要があり、マラッカセントラルでその時間を見積もっておく必要があったのだが、追加料金(今回は1.7RMだった)を払うとメールでQRコード入りPDFファイルが飛び、それを使うことでチケットレスで乗ることができた。これは便利だ。

13:00発のDELIMA社が運行するバスは横4列の車両だった。まあ日本のバスは皆4列だし、人気がないのか空いていて隣に人が来なかったのでゆったり移動することができた。ラッキー。

この後は帰国であるが、その前にせっかくなのでクアラルンプールをちょっと訪れることにしよう。

(つづく)

マラッカの夜と朝の街歩き / 2023.08 マラッカ旅行(4)

今回マラッカには翌日の昼には出発してしまうので、ホテルプリにチェックインした後早速街歩きをすることにした。

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ジョンカーストリートのナイトマーケット

マラッカの目抜き通りといえるジョンカーストリートでは、週末(金~日)の夜はジョンカーウォークというナイトマーケットを開催している。まずはそちらへ向かいます。

ジョンカーストリートの入口に集まるトライショーの電飾のケバケバしいこと!乗らなかったけど、見るだけで楽しい。ピカチュウが大人気だったな。

ジョンカーストリートには屋台が立ち並び、歩くこともままならないほど賑わっていた。ジョンカーストリートはかつては骨董品街として知られ、プラナカンの邸宅や中国系移民を統括する氏族会館なども残る歴史ある通りなのだが、この人通りでは建物巡りは難しい。ただこの活気はアジアらしくて楽しい。

屋台はマラッカ名物!というものは正直あまりなかった気がするが、小腹が空いたので串焼き、カレーフィッシュボール、そしてマンゴーフロートを頂く。ただ串焼きは美味しかったが、カレーフィッシュボールは想像以上に激辛だった…。

平日はジョンカーウォークがないのでこんなに賑わってないらしいので、マラッカで宿泊するなら週末が良さそうだ。

トワイライトタイムのマラッカ

翌朝。6時に起きて朝の街歩きをしようと思ったらまだ真っ暗だった。マレーシア時間は本来あるべきタイムゾーンよりもずれているので、日の出は朝7時過ぎなのを忘れていた。

日の出まで待とうかと思ったが、せっかくなので日の出前の街歩きをすることにして6時半ごろホテルを出た。

ホテルプリのあるヒーレンストリート。ここは日中帯は路上駐車の車が多く、せっかくの歴史ある通りの景観を台無しにしているのだが、この時間は駐車車両も少なく、通り本来の姿を見ることができた。

昨日あれだけ賑わっていたジョンカーストリートは、屋台はきれいさっぱりいなくなり、時折車やバイクが通るだけ。この差異が面白い。昨日は見れなかった建物たちもじっくり見ることができた。まさに、早起きは三文の得だね。

お土産屋などに改装された店が多いけど、元の建物を上手に活用しているので、見ごたえがある。

空が明るくなってきた。赤道に近いマラッカはあっという間に太陽が昇り、あっという間に沈んでいくので、このトワイライトタイムは貴重だ。

タン・キムセン橋を渡ってオランダ広場へ。マラッカのシンボルともいえる代表的な観光スポットだが、誰もおらず独り占め。贅沢なひと時だ。

夜は雷が鳴っていたので雨を心配していたが、雲の隙間から朝日が差し込み、綺麗な朝焼けだった。

ちなみにこのタン・キムセン橋は、ホテルプリの建物を所有していた、ゴム農園で巨額の富を得たタン・キムセンが作った橋なのだそうだ。

オランダ統治時代の市庁舎・スタダイスの奥の丘にあるセントポール教会ポルトガル統治時代のマラッカ砦の跡で、日本でもおなじみのフランシスコ・ザビエル像がある。

セントポール教会からマラッカ海峡を望む。今のマラッカは埋め立てが進み、旧市街から海を見ることはできなくなってしまったが、マラッカ海峡は現在に至るまでヨーロッパとアジアを結ぶ交通の要衝。マラッカは中継貿易の要として発展してきた。遠い海を見ながら、大航海時代を想う。

旧市街へ戻り、ハーモニーストリートとも呼ばれるトコン・エマス通り(Jalan Tukang Emas)に向かおう。

ここは様々な寺院やモスクが並ぶ通り。スリポヤタビナヤガールムーティ寺院は、マレーシアで最も古いヒンドゥー教の寺院だという。ちょうど、朝のお祈りをしていたので外観だけ。

その隣には、カンポン・クリン・モスクがある。イスラム教のモスクだが、よくあるタマネギ型の屋根ではなく、中国やインドの様式がミックスしたマラッカ式の寺院だ。

モスクの前にはロンマウチャースー (榮茂茶室)と呼ばれる飲茶屋があり、朝から繁盛していた。が、モスクの前で堂々と豚肉入りの点心売ってるわけで、これはこれで面白い。

マレーシア最古の中国寺院、青雲亭華人コミュニティの心のよりどころだったという。荘厳な造りの建物に、遠い異国の地へ赴いた人たちを想う。

再びヒーレンストリート

再びヒーレンストリートへ。この通りに入った途端に雰囲気が変わる。格式の高さ、独特の落ち着いた空気を肌で感じられるのだ。京都の町家に近いものを感じる。さすが、プラナカンの名士を生み出してきた通りだ。

ヒーレンストリートの現在の通り名(Jalan Tun Tan Cheng Lock)にもなっているタン・チェン・ロック家はマレーシア独立運動でも活躍した名家である。

またひと際目立つ洋館はシンガポールの銀行創設者チー家の建物、チー・マンション

これらの建物には今は管理人が住み、先祖の位牌が祀られているだけで一般公開もされておらず、外観から往時を偲ぶしかないが、タン・チェン・ロックの家の室内は博物館を凌ぐほどの見ごたえがあるという。一度見てみたい。

ホテルプリの隣にある永春会館は福建寺院風の建築様式がとても美しい。

ホテルプリ以外にもホテルになった建物も多いが、そのいぶし銀な風格はそのまま。

マラッカ・プラナカン協会の建物2階のレリーフの細やかな美しさは見事だった。

一旦ホテルで朝食を取り、街歩きの続きと行きましょうか。

(つづく)