たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

ナローボディの国際線・NH854便で帰京 / 2023.05 台湾旅行(9・終)

帰りは台北松山16:50発のNH854便である。

台北松山空港のラウンジで休憩

バスの乗り継ぎがうまく行ったので15時過ぎに空港に到着。チェックインカウンターはガラガラだった。さすがに5月3日に帰る人は多くないんだろうね。

まだ時間があったので、VIPラウンジへ行って休憩する。

いつもギリギリに空港に着くので食事もままならないのだが、今日は余裕があったので魯肉飯や小籠包をつまむ。無茶苦茶美味しいわけではないのだが、台湾最後の食事を楽しむ。

ANA以外にエバー航空の羽田便もほぼ同じ時間にあるので段々混んできたが、席がなくて困るほどの混雑という訳ではなかった。

小一時間くつろいで、搭乗口へ向かいましょうか。

A320の国際線初体験

今日のNH854便の機材はA320・JA222A号機。最初は行きと同じB787だったのだが、数日前に機材変更がかかりナローボディのA320になっていた。台北松山便でナローボディとは極めて珍しい。まだ客が戻りきってないのだろうか。自分にとっては初のナローボディの国際線体験だ。

しかし松山空港ANA駐機スポットは飛行機取れないんだよね。別のスポットにしてくれないものか…。

ナローボディだと渋滞するのでとっとと優先搭乗で乗り込む。今日は非常口席を確保しているが、A320の非常口席はB737ほど無茶苦茶ピッチが広いわけではなく、心持ち広い程度であった。それでも余裕があるのはありがたい。

定刻よりも10分も早く16:40にプッシュバックを開始し、16:51に離陸。

さよなら台湾、また近いうちに行きたいものです。

離陸後、雲を抜けるとまだ青空が広がってました。

さすがにナローボディにダウンサイズされたからかエコノミークラスはほぼ満席のようである。A320とはいえ新しい機材なので、エンタメ設備は最新のものがついており、座ってしまえばほかのワイドボディの機材と何ら変わりない旅が楽しめる。

帰りの機内食は普通のメニューにした。豚の生姜焼きか、海の幸のラザニア・ハーブトマトソースからの選択だったのでラザニアを選択。ボリュームがあって美味しかった。

ちなみに非常口席の周りの人たち、みんなシーフードの特別機内食を頼んでいた。シーフード人気あるのね。ただ、今日に限って言えば普通のメニューもシーフード選べたけど…。

離陸は早かったNH854便であるが、A320はパワーが足らないのか、風が弱かったからなのか、結局羽田着は定刻通りになりそうだ。

千葉の沖合を通ってB滑走路へ。ディズニーランドが良く見えたが花火はもう終わってたようだ。

快適なA320の旅ではあったのだが、一点だけ不満なところ。それはディスプレイが反射するところだ。これA320に限った話ではなくJALA350とかもそうなのだが、反射すると写真を撮ると自分の姿が映ってしまうのよね。これブログネタ的には厳しい(泣)国内線だとWi-Fi使えるからFlightrader24で代わりになるけど、国際線は基本有料のWi-Fiつながないので、この反射マジでやめてほしいところ…。

で、あとA320なので、ほぼ定刻の20:51には着いたものの当然のごとく沖止めでございました…ったく、行きも帰りも沖止めとはついてない。

非常口席なので1台目のバスにタッチの差で乗り遅れ、VisitJapanWebで税関はノンストップで通り抜けたのは良いけど、ロビーに出たのが21:10。

長い下りエスカレーターを全力疾走して21:13の京急快特になんとか間に合った。京急、もともと遅いうえに最近本数まで少なくてマジで使えないのだが、GW限定の羽田空港往復きっぷを買ってしまったので京急に乗らざるを得ないのがつらい…。

ただ、沖止めで降りてから20分ちょっとで電車に乗れるというのは、完全にコロナ前と同じ動きができるということでこれはこれで喜ばしいことだね。

台湾旅行を終えて

香山駅でのトラブルなど珍しくヒヤヒヤなこともあったけど、総じて楽しい1泊2日でした。やっぱり台湾は安心して出かけられるのが素晴らしいし、何度行っても面白い。なんとか燃油サーチャージ払える金額だし、物価も値上がったとはいえまだ耐えられるレベルなので、また近いうちに行きたい。次こそは台南に行きたいな。

(おわり)

国立台湾博物館鐵道部パーク~迪化街~激混み冰讃~微熱山丘 / 2023.05 台湾旅行(8)

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の続き。

帰りの飛行機までは台北市内をぶらぶらします。

国立台湾博物館 鉄道部パークの充実した展示を楽しむ

北門駅を降りて向かった先は、国立台湾博物館 鉄道部パークである。

国立台湾博物館-鐵道部パーク

ここはコロナ禍真っ只中の2020年7月にオープンした施設なので、まだ日本人の訪問客は多くないのではと思う。桃園MRTの台北駅からも近く、交通の便は良いのだが、このあたりは来たことがなかった。

2階建ての堂々たるレンガ造りの建物はかつての台湾総督府鉄道部、そして1993年まで台鉄が使っていた建物だそうだ。本当に台湾の人たちが日本統治時代の建物を今に残してくれているのは頭が下がる。

平日なのでガラガラでゆったりと見学することができた。

まずは台湾の鉄道史を簡単におさらい。台湾の鉄道は日本統治時代に主要路線が敷設され、現在においても日本製の車両が多く活躍し、そして台湾新幹線も日本製と日本の鉄道との似たところが多いのでなかなか面白い。

最近台湾と日本の鉄道が姉妹鉄道となったり、お互いのカラーの列車を走らせたりしているが、その展示もあった。台北115系の写真を見るとは思わなかった。

「莒光号」の車内を再現した空間。これが実物そっくり。列車の音に合わせて窓の景色も動き、座ってみたら列車に乗ってるかのようだ。ちょっと昔の日本の特急列車と雰囲気も似てて懐かしい。

昔の駅舎を再現した展示や、信号機・踏切などの展示も、日本とそう変わらず、懐かしい。ここまでしっかりと展示しているのは素晴らしいね。

2階には鉄道模型ジオラマがあり、1980年代、台北駅が地上だった時代を再現している。自分はこの頃の台湾を知らないので地図や本で見たレベルでしかないが、それでも懐かしさを感じるのだからこの頃を知る人は涙モノなのではないだろうか。西門の中華商場の脇を走る地上時代に台湾に行きたかったな。

台湾の鉄道は市街地を地下化する都市が多く、自分の体験でも高雄や松山はぎりぎり地上時代に行ったことあるけど既に地下となって地上の景色は楽しめなくなった。桃園や台南も地下化計画があるみたいだし、地下になる前に地方都市に行かないとだ。

駅の発車標や自動券売機。このあたりは自分が初めて台湾に行った2005年はまだ現役だったので無茶苦茶懐かしかったです。

通常展示のほかにも特別展も充実。時の記念日を特集した展示は、日本統治時代に時間を守る重要性について説いたことを説明していた。なるほどね。

話には聞いていたが、この博物館の展示は無茶苦茶充実していてとても楽しかった。じっくり見ていたら2時間くらいかかっちゃいそうだ。鉄ちゃんはもちろん、そうじゃない人も楽しめると思います。

初めての迪化街

台湾博物館鉄道部パークを後に北へ10分ほど歩くと、迪化街に着く。

カラスミなどの買い物の場所として有名な迪化街であるが、MRTの駅から遠く、また買い物には興味がなかったので実は今まで来たことがなかった。台湾8度目にして初訪問である。

迪化街といえばこのバロック調のファサードが特徴的な建物たち。なのであるが、最近このエリアも再開発が進んでいて、それっぽいレプリカを付けたリノベ建築も多いらしい。ぱっと見ただけではわからんな。

さすが買い物スポットだけあって、これまで全然見なかった日本人をここではチラホラと見かける。

さて、ちょうどお昼なのでまずはお昼ご飯とする。

やってきたのは永楽市場まえの永楽担仔麺に入る。

ここは孤独のグルメで取り上げられた店で、店先にはこのようにロケの写真に、五郎ちゃんが食べた鶏肉飯がセットメニューとして売られている。ミーハーではあるが、これを注文。

店内は五郎セット目当ての日本人がちらほら。

じゃじゃん。醤油味の味付けがあっさりとして、おかずの野菜も多くてとても美味しかった。台湾は味付けがあっさりした料理が多くて体にも良いですな。さすが定番メニューだけあって満足です。

しかし、担仔麺屋さんで鶏肉飯を取り上げたテレ東スタッフはすごいよなぁ。

永楽市場をちょっと北に進むと、台北霞海城隍廟がある。小さな廟であるが、縁結びの神様としてるるぶとかまっぷるでは必ず取り上げられている。が、縁結びなどもはや不要なこともあり、ここもお初であります。さすが、ここも日本人客で混んでいた。

さらに北に進むと、迪化街でも一番古い建物が集まるエリアに入る。このあたりはレプリカではなく正真正銘日本統治時代からの建物だ。細やかな装飾が見事で、それが今でも現役なのが素晴らしいの一言に尽きる。日本でこの頃の建物、一体いくつ残っているだろうか…。

ぶらぶら歩いただけの迪化街であるが、なかなか見どころのある建物が多くて楽しかった。ただ暑くてもっと歩き回りたかったのだがメインストリートを歩くだけになってしまったのが残念。次はもっと脇道入ったりもっと食べ歩きとかしてみたいな。

大混雑の冰讃でマンゴーかき氷を食す

ここからは半ばルーティーンとなっているルートで空港へ行きましょうか。

まずはマンゴーかき氷である。マンゴーかき氷と言えば冰讃。台湾に来るたびにマンゴーかき氷は食べてきたが、ここが開いているのであればここがダントツトップであると思う。自分は2015年、2016年と食べに来て今回が3回目だ。

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迪化街から10分ちょっと歩いて目的地へ。が…。

何この混雑…。過去2回来たときは混んでいたけど並んだことなかったのだが、いつの間にかこんな人気店になってしまったのか…。

さすがにちょっと悩んでしまうが、まだチェックインまでは時間があるので待つことにした。

結局小一時間待たされたが、無事マンゴーかき氷とご対面!

じゃじゃん。洗面器かという大きさの器にマンゴーがどっさり。ここのマンゴーは本当に美味しい。満足です。

いつの間にか180元にまで値上がっていたが、これはいくら高くなっても行列になっても外せない。ただ初めて行った2015年は100元だったんだよなぁ。もう人気店にはなってたけど、あの頃が懐かしい。

台湾カステラを買ってバスで移動

冰讃を後に民生西路に出ると、最近話題の台湾カステラ屋さんがある。

雙連駅近くの台湾カステラ店「双連現烤蛋糕」は結構有名なお店なのだがすいていた。1斤600g単位なのでものすごく大きいのだが、ミニパックでも売ってくれるので、お土産にも最適。ただ台湾カステラって日持ちしないのね。常温だと1日、冷蔵でも3日だそうだ。会社土産にはなかなか向かないね。

ここからは民生西路から民生東路へバスで移動。この道路は民生幹線という都市新バスのような路線が10分毎に走っているので便利だ。バス停には次のバスの時間表示もあるし、旅行者でもわかりやすい。

ちなみに余談だが、googleマップでのバス路線案内は英語が時々混ざるので日本人には逆にわかりづらいのよね。あれ全部漢字になってくれないものかしらね。

微熱山丘でパイナップルケーキを食す

最後に向かったのは微熱山丘松山空港から帰るならここには寄らないと…である。ここは前回2018年の台湾旅以来。

サニーヒルズ|微熱山丘 SunnyHills

いつもの試食サービスを楽しむ。いやあ、また微熱山丘に来れる日が来るとは感慨深いなぁ…。

ここでお土産を購入。パイナップルケーキは賞味期限が長いので土産物としては鉄板だよね。確か昔は10個入りしかなかった気がするのだが、6個入りが売られていたので、リーズナブルに買うことができた。

微熱山丘から松山空港までは約1キロ。徒歩ではちょっと遠く、タクシー乗るほどの距離でもなくこれまで交通手段が悩みの種だったのだが、松山空港までバスが頻繁に走っていることを知り、この区間もバスで移動。

わずか3停留所、5分で空港に着いた。今回悠遊カードで初めてバス乗ったけど、特に台北市街地は本当に便利だね。タクシーが安いのでついつい使ってきたけど、今回初めてタクシーに一度も乗らない台湾旅でした。

2日目は台北のお初な場所を中心に廻ったが、やっぱ台湾は何回来ても楽しいな。まだ行ったことないところは沢山あるので、また来ます。

さて、名残惜しいですがあとは帰るだけです(泣)

 

猫空ロープウェイ~指南宮 / 2023.05 台湾旅行(7)

台湾2日目は、まず猫空ロープウェイに乗ってみることにした。

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猫空ロープウェイは台北近郊にある動物園からお茶の町として有名な猫空までを結ぶロープウェイで、ロープウェイから眺める台北の景色が綺麗とのこと。途中には指南宮というパワースポットもあり、今回初めて訪れることにした。

コンドラで20分強の空の旅

ヒルトン台北新板をチェックアウトし、近くのMRT板橋駅から板南線に乗る。

今日5月3日は台北では平日なので、MRTは結構混んでいた。

忠孝復興駅でMRT文湖線に乗り換える。

市内ではビルの谷間を走り抜ける路線であるが、郊外に出るとマンションや緑が増えてきて、目まぐるしい景色の変化がなかなか楽しい。

終点動物園駅に近づくと、右手に猫空ロープウェイの駅が見えてきた。おおあれか。駅から直結かと思ったら少し歩くようだ。

動物園駅から5分ちょっと歩いてロープウェイ駅に到着。今日は平日なのでガラガラだけど、休日は大賑わいだそうだ。しかし、今日は天気が良いけど暑い…。

このロープウェイはクレジットカードでも切符が買えるみたいだが、平日は悠遊カードで乗ると20元引きとなるので、平日なら悠遊カード利用が良いと思う。終点の猫空までは割引適用で100元。

ロープウェイと名乗っているが、コンドラである。

床がシースルータイプのクリスタルゴンドラに乗るには平日であっても乗車列で待たねばならないが、別に興味なかったのですぐ来たゴンドラに乗る。

ゴンドラはエアコンがなく、窓もわずかしか開かないので結構暑い。今日はまだギリギリ耐えられたけど、夏場は結構厳しいかも。何しろ風が入らないのと、窓が結構汚れているので、わずかな隙間を求めてほとんど立ってました。

猫空までひたすら登っていくのかと思っていたのだが、谷をいくつも越えていくルートを取っており、地形に沿ってアップダウンを繰り返していく。なかなか面白い。

乗ってしまうと台北の街の喧騒はどこへやら。本当に静かで、時々聞こえてくる鳥の声が良いアクセントになっていた。ああ、こののんびりした旅良いなぁ。

後ろを振り返ると、台北101の姿が見えてきた。今日の行程は天気良くないと全然面白くないので、実にラッキーである。

右手には、山にへばりつくように建てられた住宅が見えてくる。香港ほどではないにせよ、台北も結構こんなところまで家を建ててるのね。

台北の市街地を一望!

猫空ロープウェイはまっすぐ猫空を結んでいるのではなく、途中何か所か向きを変えながら猫空に向かっている。

中でもこの方向転換専用に設けられた駅(降りられない)ではほぼ90度直角に曲がっている。なかなか面白い。

こんなのんびりした景色ではあるが、実はこの指南山は高速道路のトンネルが突っ切っているらしい。高尾山みたいだけど、こっちは天狗だかみたいな反対運動あったのだろうか。

さてここからの谷は一気にまたぐルートを取っていくので一番高度が高いようだ。右手を見ると…

おおっ。台北の市街地が一望できる!これはとっても素晴らしい景色だ。

眼下にはこれまで通ってきたロープウェイのルートが見える。直角に曲がるのでこんな見え方をするのね。

まだまだ登ってちょうどこのあたりが最高点かな。台北の市街はもとより、淡水の山や海まで見えてまさに絶景。これは素晴らしいです。

楽しい空の散歩を終え指南宮駅へ。一旦は終点まで乗ります。

せっかくここまで登り切ったのに、また谷を降りるみたいで…ちょっともったいない。なので指南宮から猫空まではそんなに景色は開けてなかった。

20分ちょっとの空の旅を終え、猫空駅へ。いやー楽しかった。

指南宮を参拝し、帰りはバスで

猫空はお茶の町。駅周辺にはお茶を愉しめるお店が集まっている。

ここで一日のんびりするのもそれはそれで良さそうだが、何分時間のない(泣)弾丸トラベラーとしては、猫空は特段見るべき場所がない。どこか店に入れば景色が楽しめるのだろうけど、道沿いでは先ほどのロープウェイに比べるとそんなに良い景色が楽しめるわけではなさそうだった。なので、指南宮へ向かうことにする。

猫空から指南宮へはバスも走っているようなのだが、本数が少なくルートがよくわからなかったので、再びロープウェイに乗って指南宮へ行く。

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指南宮は1890年に創建された道教の聖地で、パワースポットとして知られている。一方で、「恋人同士で行くと別れる」という噂でも有名だそうなのだが、まあ一人旅なので問題なし!

ロープウェイ駅は指南宮から少し山を登った場所にあり、ここから下っていく。指南宮にはいくつかの廟があるのだが、あいにく時間がなかったので、駅から一番近い凌霄寶殿だけ参拝。1966年に竣工した比較的新しい建物で、紅く煌びやかないかにも台湾らしい廟だ。

ここから眺める台北市街地の景色もなかなか素晴らしかった。ただロープウェイからの景色が一番良かったな。

参道を歩くと、緑豊かな山の中に凌霄寶殿が見えてくる。この景色は結構いろんなガイドブックに載っているので見たことある人も多いのでは。自分もこの景色を見たかったので満足。

指南宮の正殿である純陽寶殿など、その他の建物も見ながら参道を下っていく。時間なくてざっとしか見られなかったのがちょっと残念。

どんどん下っていくと、商店街のアーケードに入る。かつて指南宮はバスで行き、このアーケードを通って登っていくルートがメインだったようだが、まだ朝で店開きには早いというのもあるが、ロープウェイ駅ができてしまったので廃れてしまったように見える。趣はあるのは良いけれど。

そんな路を抜けるとロータリーがあり、指南宮のバス停がある。帰りはここから530系統のバスに乗ってMRT公館駅経由で帰ることにする。

ここは始発だし1系統しかなく、乗り間違いのしようがないので初心者にもわかりやすい。本数も20分おきに走っていて便利。あとロープウェイ駅から下りというのも体力的に有利なので、行きにロープウェイ、帰りがバスというのが一番良さそうである。

530系統のバスは大型で、山道をくねくねとスピードを上げながら降りていく。最初は自分一人しか乗ってなかったが、ほどなく住宅街に入るとどんどん人が乗ってきて混んできた。MRTでは楽しめない台北の普段着の景色が楽しめてなかなか楽しい。

30分ちょっと乗って公館駅で下車。途中バス専用レーンも走ったので結構スピードも速く、なかなかバスの旅は使い勝手が良いなと感じた。

ここからMRT松山新店線に乗る。

バスは台北市内であれば15元。悠遊カードではバスとMRTの乗り継ぎ割引があるようで、帰りはわずか30元ちょいだった。運賃面でもバスはお得だ。台北はタクシーが安いのでちょいちょい使っちゃうけど、バスの便利さと安さを体験してしまうとタクシー使うの勿体なくなっちゃうね。

猫空ロープウェイと指南宮のまとめ

いやはや、ロープウェイからの絶景は良かったです。台北中心部から1時間もあれば行けるし、公共交通機関だけで行けるので、半日の小旅行先としてもおすすめだと思う。今日は昼だったけど、夕方とか夜に行ったらまた夜景が綺麗そうだし、時間なくて指南宮はざっと見ただけなので、またじっくりと見に行きたいです。

 

ヒルトン台北新板に宿泊 / 2023.05 台湾旅行(6)

今回の宿泊先はヒルトン台北新板である。

hiltonhotels.jp

今回お金がなかったのでホテル代をどう安くすればよいか思案した結果、そこそこ貯まっていたHHonorsポイントを使って無料宿泊することを思いついた。

一時期ヒルトンホテルのなかった台湾であるが、今3か所ほどヒルトンブランドのホテルがあり、その中でもポイントで宿泊可能だったこのホテルを選んだ次第である。台湾では平日なので32000ポイントとまあまあお得に泊まることができた。

なので今回はお金をかけないために高級ホテルに泊まるという本末転倒な状態だったりします…苦笑

外観・ロビー

ヒルトン台北新板は台北市内ではなく、隣の新北市の中心部、板橋にある。新竹からの列車を板橋で降りたのはそのためだ。隣町といってもMRTや台鉄に乗れば台北までは10分ちょっとなので全く不便さはないし、新竹からだと逆に好都合であった。

板橋駅を降りて5分ほど、高層ビルが立ち並ぶ副都心のようなエリアの一角にホテルはある。後ろにちらっと見えるのはシーザーパークホテル。同じビルの中に2つのブランドのビルが同居してるそうだ。

ロビーラウンジやバーを併設した広々としたフロントでチェックイン。フロントは日本語が通じ、久々にここで日本語で会話する。

広々としたゲストルーム

アサインされた部屋は16階のキングベッドのゲストルームだった。

入ってびっくり、無茶苦茶広いのである。あれこれスイート?くらいに思うが、この部屋はスタンダードなゲストルームである。広さは40平方メートルもあり、最近ビジネスホテルばかり泊まってきた身には広すぎて持て余してしまいそうだ。

思わず見てしまった避難案内図。角部屋なのでちょっと広めであるが、無茶苦茶広いという訳でもなさそうだ。

反対側から。こんなに広い部屋に宿泊するのは久々だ。

ソファにテーブルも完備。仕事で来たらはかどりそうだが、今日はもちろん仕事などしません。

大きなテレビはシャープ製。沢山あるチャンネルを回すと、いくつか日本のチャンネルも流れていたが、ちょっと気になったのは台湾のニュースを見てても昔なら何かしら日本のネタが流れていたのに全然流れていなかったこと。時間帯のせいなのか、興味なくなったのか…。

バスルームには広々とした浴槽の前後にシャワーとトイレがあり、洗面台は2つある。1人客には勿体ない作りだけど、トイレが半透明なのは2人客は使いづらいのでは…。

冷蔵庫の中にはジュースやお菓子が入っており、これらは無料だそうだ。ペットボトルは常温のものを入れると6本もあり、とても1人では消費しきれなかった。

ネスプレッソがあって朝の目覚めのコーヒーが飲めたのは良かったけど、このあたりちょっと清掃が甘かったのは台湾だからか。

窓から見た眺め。同じくビルが立ち並び、台北の郊外という感じは全くしない。

湳雅観光夜市を散策

さてホテルに着いてちょっとくつろいだらもう22時だったのだが、夜が長い台湾でこのままホテルに閉じこもっては勿体ないので外に出ることにした。

台湾の夜と言えば夜市。ここ板橋にももちろん夜市はある。一番有名な湳雅観光夜市に行くことにした。

湳雅観光夜市はヒルトンからは徒歩10分ほど、MRTで一駅先の府中駅の先にある。もともと台鉄の板橋駅は地下化される前は府中駅の駅があり、昔からの中心街だった場所だ。

夜市に着くと、平日の22時過ぎだというのに多くの人で賑わっていた。さすが台湾。

食べ物の屋台が多かったが、ゲームを楽しめたり衣料品を売ってたり、なかなか見ているだけでも楽しい。

観光夜市という名前にはなっているが、地元の人ばかりで見た限り日本人は全くいなさそうだったが、このローカルっぷりがまた良いですな。

せっかくなので自分の中で夜市で必ず食べる蚵仔煎を食べた。うーんこのぷりぷりとした牡蠣と卵のハーモニーがたまりませんな。

夜市のそばに2軒ほど足裏マッサージ屋があったので、すぐ入れた松霖養生館に入る。店員は日本語はもちろん英語も通じずまいったが、400元というお安い値段でマッサージを受ける。腕前は確かで、歩き回った足の疲れもさーっと引いた。

台北の中心地だと最低でも500元、下手すると600元はするが、ここのところの円安を考えると東京で台湾マッサージを受けた方が下手すると安かったりしかねず、本当に日本が貧しくなったことを実感しますな…。

老曹餛飩のワンタンで朝食

翌朝。

今日の台北も良い天気。この2日間天気には恵まれそうだが、天気予報によれば今日も暑いようです…。

せっかくのヒルトンなので普通であれば朝食はブッフェというのであろうが、金がないというのと、せっかく台湾に来たのにローカルの朝食を食べないなど勿体ないので、外へ出て食事をとることにした。

歩いて10分ほど、黄石市場という市場の一角にある老曹餛飩というワンタン屋へ行く。

ここは板橋の中でも有名な店らしく、朝から人が結構いた。ここで一番人気の半熟卵入りワンタン麺を食べる。スープが結構脂っこく、またニラとニンニク臭が少々朝食向きではない気はしたが、味付けはあっさりしていて、半熟卵とあいまって美味しくいただきました。

市場の近くには板橋慈恵宮という廟があり、朝から多くの人がお参りしていた。台湾の人々はホント信仰心が深いですな。

この後ホテルに戻ってコーヒーで一息ついた後チェックアウトしました。

ヒルトン台北新板のまとめ

多少清掃が甘いとかいうところはあったが、さすがヒルトンだけあって、何一つ不自由のない宿泊をすることができた。ただここ普通に宿泊すると1万5千円くらいはかかるのだが、一人旅でその値段はまあ払わないかな。もっと安くて良いホテルは台北市内でも沢山あるので、ヒルトンのためにここまで来ることはないかなと思います。

ただ一方で板橋という立地は日本語が通じないくらいで全く不便さはないし、台北では味わえない地元ローカル感を気軽に楽しめるという点ではとても良かった。次回も板橋には立ち寄って街歩きするのも楽しそうな気がする。

さて、2日目は台北でまだ行ったことのない場所を巡ることにします。

 

香山車站と香山湿地~YouBikeで大トラブル / 2023.05 台湾旅行(5)

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の続き。

新竹市街地をいったん離れ、台鉄に乗って移動します。

日本統治時代の木造駅舎が残る香山車站へ

新竹16:53発嘉義区間車に乗車。ちょうど学校の下校時間帯で列車は混んでいた。しかし、この光景本当に日本そのまんまだよなぁ…。

10分ほど乗って2駅目の香山車站で下車。

この駅は、1927年に建てられた日本統治時代の木造駅舎が今も現役で使われている。新竹から近いので立ち寄ってみた。

想像以上に日本様式の建物にびっくり。日本のどこかのローカル線の駅に降り立ったみたいだ。

駅長事務室も、駅の待合室も、日本の雰囲気が色濃く残る。今や、このような木造駅舎は日本だってそんなに見かけることは少なくなった。それが台湾では未だ現役なのは本当に頭が下がる。

ただここは新竹郊外ということもあり、列車は比較的多くやってくるし、乗客も多い。悠遊カードの簡易改札はあるし、携帯の充電器などもあって今時の設備にアップデートされながら、木造駅舎を大事に使っている様は、今の日本人こそ見習わなければならない気がするなぁ。

駅前にはこじんまりとしたロータリーがあり、バイクや車が行き来する。これも日本の駅みたいだ。

惜しむらくは駅舎からホームへ向かう跨線橋がどうアングルを工夫しても入ってしまうことであるが、それを抜きにしても素晴らしい駅舎だった。

香山湿地の夕暮れを愉しむ

さて、せっかく香山駅に来たので周辺をちょっと散策でもしてみたい。

調べてみると、このあたりは「香山湿地」と言って遠浅の海が広がり、夕日の名所となっているそうだ。

www.hccg.gov.tw

台湾で夕日の名所と言えば台北近郊の淡水、あるいは台湾のウユニ塩湖と名高い台中近郊の高美湿地が有名であるが、香山湿地もなかなかの絶景が楽しめるみたいだ。

調べてみると、今日5月2日は日没が18時25分、その頃は干潮と満潮の合間くらい。今は17時過ぎなので、ちょうど夕暮れの景色が楽しめそうだ。

香山駅から10分ちょっと歩けば港があり、桟橋から湿地を眺めることができるのだが、北に2キロほど行ったところにある香山湿地の「賞蟹歩道」と呼ばれる遊歩道のあたりからの景色が素晴らしく、台湾のメディアにも取り上げられたりしているらしい。


(なお、googleマップを見ると海岸線がかなり遠くにあるように見えるが、これは干潮時の陸地を表したものであり、航空写真を見ればわかるように実際の海岸線は道路に沿っている)

2キロも離れているとさすがに歩くのは大変だが、今台湾は大変なサイクリングブームらしく、レンタサイクルのYouBikeというサービスがそこら中で展開している。 YouBike微笑單車 ここ香山駅にも自転車が置かれていたので、これを借りて見に行くことにした。

自転車に乗って北に向かい、香山天后宮に立ち寄る。こじんまりとした廟だ。

ここ天后宮は1661年創建の台湾で古い媽祖廟の1つとされている歴史ある場所だ。現在の廟は大正時代に再建されたものだそうだが、人もほとんどいない夕方の海沿いに建つ廟の静かな雰囲気は実に素晴らしい。

ここからは海沿いの道路沿いに進む。高速道路みたいな道だが、普通の道路である。台湾の道路は右側通行なので自転車とはいえ進む向きには注意せねばならない。

10分ほどで風情海岸との碑が掲げられた展望スポットに到着。

今日の台湾は曇りがちな天気であったが、おだやかで遠浅の海岸に、夕日が雲の合間から時々顔を出し、非常に幻想的な雰囲気を出していた。これは素晴らしいところに来た。

さらに北側の賞蟹歩道へ向かう。

遊歩道からは干潮時にはカニなど自然の生物を間近に観察できるみたいだ。

のぞき込むと…おお、いましたいました。というか、予想以上にうじゃうじゃ動いてました(笑)。ダメな人はダメそうな景色かも。

遠くには風力発電の風車が見えた。新竹は風の強い町で有名だそうだ。

遊歩道の一番先端から夕暮れを眺める。今朝東京を出て、夕方台湾の片田舎で夕暮れを眺める。本当に贅沢なひと時だ。来て良かった。

ここ香山湿地はほとんど日本では知られてないと思われるが、新竹とともにもっと注目を浴びても良い気がする。高美湿地とか、台中から交通の便が悪いところに行くくらいならば、場所を選ばなければ駅から歩いて見に行けるこの湿地はおすすめです。

YouBike返却で大トラブル

さて、満足したので18時過ぎの列車で新竹に戻るべく、香山駅に戻る。レンタサイクル代は1時間だと30元程度とお得である。

香山駅に戻り、あとは自転車を返すだけであるが、このブログによると、YouBikeは返す時のロックにコツがいるらしく、うまくいかないトラブルが頻発してるそうだ。

haohaotaiwan.com

まあ、勢いよくガチャってロックさせれば良いんでしょ、と思ったら…

え、9番は…異常!?異常の場合は…サポートセンターに電話しろ???

さて困った。今回悠遊カードのユーザ登録をせずクレジットカードで2000元のデポジットを払って借りてるので、このまま放置して帰ったら2000元が引き落とされてしまう(泣)。

なのでサポートセンターに電話するが、日本語など通じないのでたどたどしい英語で話すもなかなか通じず、しまいには「110(=警察、台湾は日本と同じ)にかけてサポートを受けろ」と突き放したことを言う始末…。香山駅の駅員や駅にいた人に声をかけてみるが、何しろ日本語も英語も通じないので話が成り立たない。

困ったので警察に電話し、「あなたは何を望んでいるのか?」とか言われながらもいいから来てくれ、とお願いして、なかなか来ないのでもう1度電話して45分くらい待たされてパトカーに来てもらった。で、サポートセンターに電話してもらって理由を説明してもらって、18時に戻したということでそこまでの料金を払えばよい、と話がついたようだった。

その後クレジットカードの明細を毎日気にしてたのだが、ちゃんと1時間分の利用料だけが引き落とされていたので一安心である。

今思えば、現地でロックを外す作業とかをしないのであれば、警察など呼ばずにYouBikeのサポートセンターにメールでも送っておけば良かったかなと思うが、この時はマジで必死でしたわ。ホント、新竹の警察の皆様にはご迷惑をおかけしました…。

一つ困ったのは、今回ahamoのローミングを使っていたのだが、ahamoだと現地の携帯の番号がわからない。YouBikeを悠遊カードで借りるには台湾の携帯番号が必要だし、警察と連絡を取るにも連絡先を伝えられない。今回何の手続きもせず使えたのは便利なのだけど、現地の番号がないのは不便だよなぁ…。

そんなわけで香山駅を出たのは予定より1時間遅れた19時過ぎ。とんだトラブルで時間を使ってしまいましたわ…。

鼎泰豊の小籠包をテイクアウトし、夜の新竹市街を散策

新竹に着いたのは19時20分。新竹に着いたときに20:18発の列車の指定券を買っておいたので、あまり時間がない。

新竹駅舎はライトアップされて実に美しかった。あんなトラブルなくじっくりその姿を見たかった…。

本当はここ新竹で鼎泰豊に行き、小籠包を食べようと思っていた。

tabelog.com

台北だと大混雑だろうから、新竹なら空いてるだろうと思っていたのだが、さすがにあと1時間だとなかなか厳しいかもしれない。

鼎泰豊は駅から10分ほど離れた大遠百というショッピングモールの地下にある。行ってみたが15分待ちという。1人客も3組ほどいたので、すぐ入れれば間に合うかと思っていたがちょっとここで食べるのは難しそうだ。

なので、テイクアウトすることにした。鼎泰豊は基本的に何でもテイクアウトができる。この後の列車の中で食べれば時間短縮になる。テイクアウトカウンターで注文後、10分ほど待って無事小籠包を受け取ることができた。

鼎泰豊の店員さんはさすが流ちょうな英語を話すのだが、ここ新竹の店では日本語は全く通じないようだ。さすがにここは出張客も来るだろうに、コロナ禍の分断で日本語通用率が下がってしまったのだろうか、心配である。

少し時間ができたので、昼に訪れた新竹城隍廟、新竹市政府、消防署、東門などのスポットを再訪。見事にライトアップされた景色を改めて楽しむ。

普悠瑪号で板橋へ

新竹20:18発の自強号花蓮行は普悠瑪号だった。

日本製の振り子車両である普悠瑪号は台湾でも人気の高い列車で、今日指定券を買ったとき窓側は指定できず、車内はほぼ満席だった。まあもう夜なので、窓側ではなくても問題はない。

早速ここで鼎泰豊の小籠包を食べる。さすがに小一時間も経ってしまうとすっかり冷めてしまっていたが、それでも美味しい。さすが鼎泰豊である。トラブル後だったこともありこの味が身に沁みました…。

ただ、10個入りで250元とまあそれなりの値段はしましたが…。

普悠瑪号は他の自強号よりも速く、新竹から台北までは1時間で着いてしまう。これだけ早いのであれば、台湾新幹線は乗らなくても十分だね。

しかも今回はその手前、21:07着の板橋で下車する。わずか50分の旅であった。

今日はここ板橋で宿泊します。

 

 

日本統治時代の史跡が残る新竹市街地てくてく歩き / 2023.05 台湾旅行(4)

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の続き。

新竹の市街地をぶらぶらします。

台湾で一番古い駅舎、新竹車站

まずは列車を降りた新竹駅です。

台湾の日本統治時代の駅舎としては台中駅が有名であるが、新竹駅の駅舎はそれよりも古く1913年に作られた現存している台湾最古の駅舎である。バロック建築ゴシック建築が織り交ぜられた趣のある駅舎は、東京駅とも姉妹駅舎になっているという。

何より素晴らしいのはこの駅舎は今でも現役であること。日本の地方都市の駅のような雰囲気の駅構内は列車を待つ客でにぎわい、今でも街の玄関口として活躍し続けているのは嬉しい限りだ。

城壁都市の跡を歩く

新竹の市街地は、駅の北側に広がっており、駅を中心に放射状に道路が延びている。横断歩道を渡って少し歩くと、護城河と呼ばれる川が見えてくる。これは昔城壁があった跡地に設けられた濠であり、現在は「護城河親水公園」と呼ばれる緑地となっている。豊かな緑に囲まれたゆったりとした空間がとても気持ちが良い。

川沿いを歩くとロータリーに突き当たる。ここには清朝時代の城門で新竹のランドマークともいえる「迎曦門(げいぎもん)」の城楼が出迎えてくれる。

清国統治時代の新竹は、城壁に囲まれた城郭都市だったという。当初は東西南北設けられていた城門であるが、現在はここ東門(迎曦門)が唯一残されている。どっしりとした外観の楼閣の基礎となる石材は中国大陸から運び込まれたものが用いられたそうだ。

ロータリーの中は自由に入ることができ、市民の憩いの場にもなっているようだ。IT企業が集まる大都市とは思えない、のんびりとした雰囲気だ。

日本統治時代の建物を巡る

ここからは日本統治時代の建物が集まるエリアを歩きます。

東門のロータリーを後に中正路を先に進むと新竹市立影像博物館」が見えてくる。ここは1933年台湾で初めて冷房設備が整った2階建ての映画館で、「有楽館」という名で親しまれていた。ここは映画文化をテーマとする博物館となっており、昔の映画と思われるポスターが風情があった。外観とてもシンプルだが、それがまた良い。

続いて見えてくるのが新竹市政府」。ここは日本統治時代の1926年に建てられた新竹州庁舎で、今でも現役で使われている。役所らしい荘厳な外観の建物は煉瓦造りで洋風なデザインであるが、よく見ると屋根が瓦葺き屋根で和洋折衷の作りになっている。

中に入ることができたので建物内をちょっと見学。重厚な雰囲気のホール、そして階段やアーチ形の廊下ががとても立派だ。2階には市長室があり、その隣の部屋では普通に会議が行われていた。今でも現役で使われているというのは本当に素晴らしい。

市政府の隣にある新竹市美術館」は、かつて新竹市役所として建てられたもの。こちらは先ほどの市政府に比べると小さな建物であるが、市政府同様、和洋折衷で風格のある建物だ。

市政府の前に建てられている「新竹警察署庁舎」も日本統治時代の1935年に建てられたもの。当初は鉄筋レンガ造りの2階建てだったが現在は3階建てに増築されているが、建築時の警察署の雰囲気は変わらず今に伝えている。

中山路を挟んで警察署と反対側には消防署が対峙している。こちらも日本統治時代の1937年に建てられたもので、無骨であるが立派な外観の6階建ての建物は当時新竹一高く、最上部には櫓があり今でも鐘が残されているという。現在は消防博物館となっているが、長期休館中で中の見学はできなかった。残念。

警察署の先、中山路沿いにある「新竹第一信用合作社」も、日本統治時代の1934年に建てられた建物である。鉄筋コンクリート3階建ての1階がアーケードとなっている台湾らしい建物は、壁一面にタイルが貼られ、アーチ形の窓がシンプルながらもモダニズム的な風格を出している。この建物も現役の建物だ。

北門街は昔ながらの建物が残る趣のある通り。大正時代に整備された、バロック調のアーケードが今でも見ることができる。建物正面上部に設けられた細やかな装飾が印象的だ。

屋台と一体となったユニークな新竹城隍廟

中山路と北門街が交差する「新竹城隍廟」に向かいます。

新竹城隍廟は清国統治時代の 1748 年に創建された、信仰の中心として賑わう廟である。広場には多くの人が集まっているが、ぱっと見た限り屋台が集まる場所であり、廟があるようには見えない。廟はこの通路を入った奥にある。

中に入ると豪華な装飾が施される廟が見えてくる。天井の装飾が特に見事で、重厚な雰囲気が感じられる。

 

ここには左右の棚に沢山の神様が飾られている。台湾の廟には大なり小なりこのような神様が飾られているのだが、ここの神様の表情は豪華と言うか、ファンキーと言うかなんというか…。

一通り参拝して外に出ると、目の前は屋台である。台湾の屋台は日本もそうだけど廟の近くで発展した場所が多いが、ここまで一体となっているのは非常に面白い。

パノラマで撮ってみるとこんな感じ。まあ、食べるには好都合なので、せっかくなのでちょっとつまんでみることにする。

新竹といえばなんといってもビーフンであろう。一番有名とされる創業100年の老舗「阿城號米粉で、ビーフン(炒米粉つみれスープ(貢丸湯)を注文する。ビーフンは、肉そぼろともやし、それからニンニクベースの醤油がかかったシンプルなメニューであったが、醤油が非常にコクがあり、さくっと食べられる。貢丸湯は最初の歯ごたえこそちょっと硬いかなと思ったのだけど、つみれの濃厚な味わいがとても美味しかった。

その隣のいつ見ても行列が途切れない柳家という店で、肉燥飯を食べる。肉燥飯は魯肉飯とほぼ同じもののようだ。パクチーがちょっと多かったけど、油ののった肉と黒コショウがあわさって濃い味わいが非常に美味しかった。ただちょっと油がきつかったかな。あっさり味が好みの人には向かないかも。

惜しむらくは、まだ夕方にもなってなかったのでおなかが空いておらずこれで打ち止めになってしまったこと。やっぱり機内食をもっと軽いものにすればよかった…。

新竹は今後注目の街!

ざっと瞥見しただけの新竹であるが、今でも日本統治時代の建物が数多く残り、かつその多くが今でも現役で使われているのには驚いちゃ。昔の建物を大事に活用していこうという新竹の人たちの心意気には感銘するばかりだ。シンプルな建物が多いがゆえにこれまであまり注目を浴びてこなかったと思われるが、今の日本にこのような建物がどこまで残っているだろうか。

また城隍廟のような台湾らしいスポットもあり、何より地図を見てもらえばわかるように新竹の駅から徒歩10-20分圏内に主要スポットが全部集まっているのが観光客にはありがたく、台北から近いこともあって新竹は観光地としても大きく飛躍するポテンシャルがあるのではと思ったし、もっと日本人にも注目してもらいたい街だと強く感じました。

ただ、まだコロナ禍から立ち直ってないこともあるのだろうけど、新竹滞在中誰も日本人には出会わなかったし、台北ではあれほど通じる日本語も全く使う機会がなかった。出張者ばかりが新竹を楽しむのは、本当に勿体ないと思う。

本当はもっと行きたいところ、食べたいところもあり、特に日本統治時代の木造建築が残る「辛志平校長故居」と呼ばれる1920年代に建てられた新竹中学校長宿舎には目の前まで行ったのだが、休みだったのか見ることができなかった。また来てみたいです。

さて、続いては夕方ならではのスポットに向かいます。

 

台湾新幹線で新竹へ / 2023.05 台湾旅行(3)

台北からは新竹まで台湾高鐵に乗ります。

台灣高鐵Taiwan High Speed Rail

台湾新幹線とも呼ばれる台湾高鐵に乗るのは2016年以来7年ぶり3度目。今までは桃園空港との移動でしか乗ったことがなかったのだが、今日はその先まで行くので楽しみだ。

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ただ新竹は速達列車は止まらず、停車する列車は毎時2本と多くはない。到着後の時間を考えると台北車站13:46発の列車に乗りたくて、移動や切符を買う時間を考えると13時過ぎには松山空港を出たかったのだが、10分ほど早かったので、早く着いた場合のプランで行くことにした。

南港車站から台湾新幹線に乗車

手持ちの悠遊カードにチャージしてMRT文湖線に乗車。悠遊カード持ってると本当にストレスがない。台湾旅行には不可欠な存在だ。

地上に出ると懐かしい台北の街並みが…ああ、来てよかった。

台北車站に行くには忠孝復興站でMRT板南線に乗り換えるのだが、時間があったので逆側の列車に乗り…

着いたのは南港站。今回は台北車站ではなくここから台湾高鐵に乗ることにする。

高鐵の始発駅は実はここ南港。台湾高鐵の自由席は最近混んでて下手すると座れないと聞いていたのだが、南港からであれば始発なので絶対に座れる。なので到着時間が早ければ南港に行こうと思っていた。羽田を30分以上遅れたときは絶対無理だと思ってたのだが、運が良い。

自動券売機で自由席の切符を買ってホームへ。台北から南港までは車庫への回送線を旅客化したような区間であり、コンコースも駅構内もガラガラでほとんど人がいなかった。

自由席はこんな状態で席選び放題であった。

定刻13:35に南港車站を出発、8分で台北車站へ着き、自由席は8割がた埋まった。ただ平日の昼下がりということで立ち席というほどの状態ではなかった。

何から何まで日本そっくりな台湾新幹線

続いて板橋車站。お決まりのLED案内をパチリ。

板橋車站からは地上に出てスピードを上げる。

しかしまあ何から何まで本当に新幹線だよな。ドアチャイムまで同じ音だし、これでAMBITIOUS JAPANが流れたら完璧だ(流れないけど)。

桃園からは発乗車区間。700T系は最高速度300kmで突っ走るが、新竹はすぐ。14:22に高鐵新竹車站に到着した。多くの客が乗降し、すっかり台湾の移動手段として定着していることを実感する。

台湾高鐵も開業から既に16年が過ぎ、700T系の後継車に関してはすったもんだあったようだが、無事後継のN700S系ベースの車両も入るみたいだし、日本の新幹線技術の台湾での引き続きの活躍が楽しみだ。

南港から新竹までの記録を動画にしました。ドアチャイムや700系譲りの加速音などをあわせてお楽しみください。

六家線で新竹車站へ

このように速くて便利な台湾高鐵ではあるのだが、ネックなのはこの新竹車站は台鐵の駅とは違う場所にあること。街の中心部の新竹車站へは在来線を乗り継がねばならない。

隣接する六家車站からEMU600型の新竹行区間車に乗る。14:29発と接続は良いが、新竹までは20分近くかかるので、台北からのトータルの所要時間は1時間を超える。今回は高鐵に乗りたかったからこのルートにしたけど、新竹だったら台鐵の自強号に乗った方が乗り換えもなく時間帯によっては速く着く場合もあるようだ。

14:48新竹車站に到着。

国鉄型配線のホームの雰囲気は日本のどっかの地方都市そのままだ。そして駅に隣接する内湾線の車両が集結する留置線の雰囲気もまさに日本そのままだ。木更津あたりで久留里線の車両を見てるような錯覚を覚えてしまう。いやはや、台湾のこのちょっと懐かしい雰囲気は本当に良いなぁ…。

さて、そんな日本統治時代の面影を残す新竹市街を散策することにしよう。