たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

ソウル歴史博物館・ソウル地下鉄開通50周年特別展 / 2024.10 ソウル日帰り旅行(2)

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の続き。

ソウル滞在時間は7時間ちょっとしかないので、早速第一の目的へ向かおう。

秋晴れのソウルを歩きソウル歴史博物館へ

14年前は金浦空港駅から地下鉄で市内へ向かったが、今は空港鉄道A'REXが走っていて時間が短縮され便利になった。A’REXと地下鉄5号線を乗り継ぎ、目的地の光化門駅へ。

ソウルの地下鉄は各駅に日本語表示がされるようにはなったのだが、韓国語をカタカナで書いてるだけなのでわかりづらい。さらに昔は漢字表記が繁体字だったのでわかりやすかったのが、今は簡体字になってしまい、日本人にはわかりづらくなってしまった。

駅から外に出ると、透き通るような青空。そして清々しい気候!今年の東京は10月下旬になってもちっとも涼しくないが、ソウルは20度そこそこでとても過ごしやすい。秋のソウルが観光シーズンなのもわかるな。

ここから10分ほど歩くと目的地のソウル歴史博物館である。時刻は12時15分。

ソウル歴史博物館

ソウル歴史博物館はソウルの歴史と文化を学べる博物館で、ものすごく展示が充実しているのに無料と、兼ねてから一度訪れたい場所であった。

入口脇には日本統治時代に製造された市電が保存されている。

車内にも入れたが、目を奪われたのは車内広告。漢字交じりの広告なので自分にもある程度雰囲気がわかるし、日本の広告と近い雰囲気を感じてなつかしさを感じるもので印象に残った。

ソウル地下鉄開通50周年特別展「ソウルの地下鉄」

さていよいよ今回の目的地、ソウル地下鉄開通50周年特別展「ソウルの地下鉄」に向かおう。こちらの特別展ももちろん無料。ありがたや。

昔の改札を模した入口を抜け、まず1974年に開通した1号線の建設時の資料を見る。

ソウル地下鉄1号線の特徴といえばなんといっても日本の技術協力で建設されたことで、特に車両が国鉄301系営団5000系の合いの子のような、日本人にとっては馴染みのある外観なのが特徴である。通勤電車好きにはたまらんです。

なかでも貴重な資料と思われるのは東急車輛製の図面。韓国はあまりソウルの地下鉄が日本の協力で作られたことを言ってきてなかったように思うのだが、ちゃんと展示されているのは立派である。

開業時のテープカットを体験できる展示もあった。いやあ、すごいわ。

2号線の廃車発生品を使ったと思しき座席や運転台、シミュレータが展示されていた。2号線の車両は2005年に初めてソウルに来たときはまだ現役だったので懐かしい。

行先表示や売店、案内表示など、ハングルなので読めないのだが、日本の昭和の時代とテイストがそっくりで懐かしい。そして売店の新聞や雑誌をのぞき込むと、昔は結構漢字とハングルが混じっていたので、どんな話題なのかなんとなくわかるのが楽しかった。

ぐるっと回って1時間弱の特別展であったが、そこまで混んでなかったし、とにかく展示が充実しててはるばるソウルまで来た甲斐はあり満足した。またこういう展示をしてほしいな。

ソウル歴史博物館・常設展へ

せっかくソウル歴史博物館に来たので常設展も見学することにした。常設展はものすごく広くまじめに見たら1日使っちゃいそうなので瞥見しかできなかったのが残念だったが、特に目を見張ったのは近世以降。特に日本統治時代以降目覚ましい発展を遂げていくのが面白い。もちろん日本の侵略目線での展示にはなっているのだが、このソウル歴史博物館は比較的公平な目線で展示されているのでその点でも素晴らしい。

そして一番面白かったのは戦後。日本同様、漢江の奇跡といわれる高度経済成長を遂げた韓国の住宅展示は日本の公団住宅とかと全く同じ雰囲気で、むちゃくちゃ懐かしかった。本当に日本と韓国はよく似てるなぁ。

ソウルオリンピックの展示を経て、一番びっくりしたのは明洞の食堂をそっくりそのまま移築した展示。これはすごかった。本当にそのあたりで営業してるような雰囲気そのままだ。

最後は、ソウルの市内を一望できるパノラマシアターを見物。現在の発展したソウル市内が一望でき、壮観だった。

ソウル歴史博物館、すごいところでした。結局ここに1時間半くらい滞在したかな。ここはソウルに来たら一度は見に行くとよいと思います。

さて、この後はソウルの観光地巡りと行きましょうか。

(つづく)

 

 

NH861便で14年ぶりに日帰りソウル旅 / 2024.10 ソウル日帰り旅行(1)

10月20日(日)、日帰り(笑)で14年ぶりにソウルへ行ってきました。

ソウル歴史博物館 ソウル地下鉄開通50周年特別展「ソウルの地下鉄」

9月に京都へ日帰りで行って、しばらくはどこにも行かないで…と思ってたのに、10月に入ってソウル歴史博物館ソウル地下鉄特別展のツイートがまるで全通勤電車ファンが訪れているかのごとくやたら目につき、みな絶賛していたのでどうしても行きたくなってきた(苦笑)

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韓国、ソウルは2010年に訪れて以来もう14年も行っておらず、長らく冷え込んでいた日韓関係も改善の兆しがある中で、一度行ってみるのも面白いなと思って日帰りで行けないか考えてみることにした。

ただこの特別展は11月3日までであり、ただでさえ混んでいる上に秋の行楽シーズン真っ只中の東京~ソウル線で特典航空券など普通に検索しても空いているわけはないのだが、ANAの場合、特典航空券の空席待ちは2週間前までであり、それ以降はキャンセルが出ても空席待ちに落ちないので、4日前までの発券期限までの間検索をかけるとちょこちょこ空きが出てきていたので空きが出ないかこまめにサイトを検索してみることにした。

ただ日帰りに持って来いな羽田8:40発金浦行NH861便、金浦19:55発羽田行NH868便の片方はそこそこ空きが出てくるのだが往復同時に空きが出てくるタイミングが全然なかった。じゃあ成田~仁川線は?と思うのだが、ANAの特典航空券予約サイトでは自社便優遇で他社路線は空席があってもたまにしか検索結果に出してこない。満席ならわかるのだが、空席があっても検索結果に出さないのは行けてないロジックだよな…。同条件で再検索しただけで出てこなくなったりするのは本当に行けてない。

何度か(20回に1回くらい)仁川17:40発成田行のエチオピア航空ET672便が出てきたのだが、仁川17:40発だとさすがにちょっと早いし、アディスアベバからの経由便なので遅れて帰れなくなったらなぁと思ったところ、仁川18:30発成田行アシアナ航空OZ108便が検索結果に出てきたので、以下の日程で発券期限直前の5日前に予約した。

10/20(日) NH861 羽田(HND) 8:40→金浦(GMP)11:05 エコノミー
10/20(日) OZ108 仁川(ICN)18:30→成田(NRT)21:00 ビジネス
XX/XX(X) NH015 羽田(HND) 8:00→伊丹(ITM) 9:05 普通席

アシアナ航空の空席が出たといってもビジネスクラスだけだったので、短距離のソウル線では勿体ないのだが復路ビジネスクラスで合計22500マイルもかかってしまったが、直前にまずまず好スケジュールで日帰り予約できたのは上出来じゃないかと思う。

また、アシアナ航空を挟んだスターアライアンス特典航空券なので途中でストップオーバーできるので、本当は沖縄とか入れておくべきだろうが、絶対に1年以内に乗るであろう羽田~伊丹間を適当な日程で入れておいた。今回の燃油サーチャージ分が羽田~伊丹間の航空券代で相殺できたようなものなので、その点でもお得だったかなと思う。

ちなみに、特典航空券PLUSでいつでも取れると豪語しているJALは、確かに取れるのだが、往復エコノミーで8万マイルくらいかかっていた。いくら取れるって言っても8万マイルかかるならヨーロッパ行くわ。倍くらいならまだしも5倍はさすがにインフレ過ぎ。誰も使わんだろうこんな仕組み。JALは少しは考えてほしい。

そんなわけで14年ぶりの日帰りソウル旅行出発であります(14年前の記録はこちら

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羽田空港第2ターミナルANAラウンジで朝食

7時半前に羽田空港第2ターミナル国際線出発ロビーへ。

5月の香港以来、すでに4度目となる第2ターミナル国際線である。

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混んではいたけど、預入荷物もないのでとっとと出国してANAラウンジへ向かうことにする。

ANAラウンジも人は多かったが、それを上回る圧倒的な収容力で快適そのもの。せっかくなのでカレーをはじめとした朝食をここで食べる。沖縄より近いソウル線でこのラウンジが使えるのは贅沢だね。

NH861便エコノミーで関東平野の景色を堪能

時間になったので搭乗口へ。今日のNH861便の搭乗口は午前中だけ国際線にスライドしている68番ゲートなので、国内線に乗ってるような気分だ。

NH861便の機材はB767-300ER・JA626A号機。すっかり古参機となったB767である。5年前の香港以来だ。

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前日のWebチェックインでエコノミー最前列窓側のバルク席を確保。特典航空券利用の分際で最上席を確保できたのはラッキーだ。

B767-300ERは昔はWi-Fiサービスが使えたのだが、今は使えなくなったみたいでネットは使えませんというアナウンスが流れていた。まあ、ソウルまでは2時間半だし今日は休みなので使えなくても全く問題はない。

NH861便は定刻よりも早い8:38にドアクローズ、C滑走路から8:50に離陸した。

右側席だったので富士山は見えなかったが、ディズニーランドなど千葉県側の景色を一望でき、地元の自分としては楽しい。今日は曇りがちな天気ではあったが、関東平野を抜けるまでは雲にかからず景色を楽しむことができた。

14年前はこのあたりだけ雲にかかっていて見えなかった江戸川区から市川市中山競馬場あたりの景色。実はこの中に自分の家が写っていたりします(笑)

中川のぐねぐねした流れや外環の高架橋がはっきり見える。ソウル線の景色は楽しいね。

やがて雲に覆われてしまったが、北アルプスの山々は雲の上から稜線が顔を出し堂々たる眺めであった。

シーフードの特別機内食

このあたりで機内食である。短距離の羽田~金浦線はJALのエコノミーはよくわかんないパンに代わってしまったが、ANAは今でもしっかり機内食を出してくれる。ただJALは最近はお弁当に戻したみたいだけど。変な施策をして他社が追従せず元に戻すのはANAお家芸なんだけど、ソウル線の機内食に限っては立場が逆だね。

ただ今回の機内食はこの前香港行で食べたのと同じだったので、今回特別機内食のシーフードを事前に予約しておいた。

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■マリネしたカジキのグリル トマトサフランライス添え
■スモークサーモン 小海老のマリネ
■ミックスサラダ
■ライロール
■フルーツ盛り合わせ

普通の機内食においてソウル線では省略されるパンがシーフードだと出てくるので、その点でもお得である。ただ、9月~11月のメインのカジキはトマトソースが濃すぎてそんなに美味しくなかったな。サーモンがメニューの時のほうが美味しそうだった。

福井上空から日本海に入るが、あっという間に韓国に入る。本当にソウルは近い。

ソウル市内を一望して金浦空港

やがてソウルが近づいてきた。右窓からはソウル市内が一望でき、それはそれはきれいな景色だった。やはりソウルは大都会だね。

富士山は見れないけど、ソウルの街並みが見れるという点では、右側席のほうが良かったみたい。何より、今日は天気良さそうでラッキーだ。

金浦空港へ着陸すべく右旋回しようとしたときに、派手な黒煙があがっていた。結構な火事だったんじゃないかと思うのだけど大丈夫だったのかしら。日本語では何も検索結果出てこなかったけど。

飛行に影響は全くなく、定刻より若干早い10:56にソウル金浦空港へ無事着陸。時差もないのは便利だね。

金浦空港の入国審査は先にJAL便は着いていたからか結構並んでいたが20分ほどで通過。14年ぶりのソウルへ入国です。しかし、ソウル本当に人気だよなぁ。若い日本人女性とか、台湾や香港に比べてやはり多い。個人的には理解できないけど…。

時刻は11時半前。あと7時間しかないのでとっとと市内へ移動することにしましょうか。

(つづく)

ANAトクたびマイルで行く日帰り京都~西来院・南座・西陣へ / 2024.09 京都日帰り旅行

9月22日(日)。日帰りで京都へ行ってきました。

ANAトクたびマイルで6000マイルで大阪往復チケットを獲得

この秋は受験生の娘がいることもあり、基本どこにも行かないつもりだったのだが、今年は3連休が多く、敬老の日の3連休であちこち出かけているツイートを見ているうちにどこかへ行きたくなってきた(苦笑)

が、いくら家で虐げられてる(泣)とはいえ宿泊して出かけるのも憚られるので日帰りでどこか行くことにした。

ちょうど、秋分の日の3連休の期間に羽田~伊丹間のANAトクたびマイルが片道3000マイルで売られており、中日の日曜日に羽田発朝便、伊丹発夜便の往復チケットを確保できた。直前に思いついて往復6000マイルで大阪往復だったらお得な選択だったと思う。

今週のトクたびマイル|ANA

ただ、コロナ禍のころは取り放題だったトクたびマイル、最近は全然取れなくて困る。今回も3連休の初日と最終日はほぼ往復とも全滅、中日も行きは朝便が取れたのだが帰りが14時以降全然空きが出ず、毎日ログインしまくって金曜夜にやっと最終便に1席空きが出て取ることができた。そのうち誇大広告で訴えられるんじゃないかしら。

大阪からはいつもの京都へ行くことにした。京都は7月末に祇園祭を見に行って以来2か月ぶり。今年既に6回目と我ながら何度行ってるんだという気はするけど、何度行っても飽きない、惹かれてしまうんだよね。

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NH13便で大阪伊丹、そして京都へ

朝早起きして羽田空港第2ターミナルへ。国内線で使うのは3月末に花見で京都へ行って以来半年ぶりだ。

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行きは羽田7:00発NH13便。ANAで大阪方面へ日帰りする場合の定番便である。普段は60番台のゲートが多い伊丹便であるが今日は珍しく58番とやや端っこの搭乗口であった。

今日の機材はB787-8・JA833A号機。最近の伊丹便ではなかなか取れない非常口席が珍しく取れた。ラッキー。

ほぼ定刻の8:04に伊丹空港にスポットイン。今日はそこまで天気が良いわけではなく地面はぬれていたが雨が降ってるわけでもなさそうだ。

この後大阪空港駅で先週末から売り始めた北急・モノレール京都おでかけきっぷを購入。今回みたいな京都日帰りにはもってこいな切符である。ただ残念なのは春と秋しか売ってないこと。通年売ってくれないかなぁ。

北急・モノレール京都おでかけきっぷ | 大阪モノレール株式会社

阪急が梅田まで乗れるので、今話題のうめきた地区のグラングリーン大阪を瞥見した後阪急京都線で京都へ向かいます。

建仁寺塔頭西来院でコーヒー片手に庭園見物

阪急河原町駅を降りてまず向かったのは建仁寺塔頭西来院

西来院

長らく非公開の寺院だったそうだが、2028年に寺の基礎を築いた蘭渓道隆の750年遠忌を迎えるにあたり今年の3月から拝観を開始したそうだ。

興味深かったのはこの拝観にあたり、境内にコーヒーショップがあってコーヒーを飲みながら拝観ができるというこの記事。 

souda-kyoto.jp

最初読んだとき正直???となってしまったが、夏季休業期間を終えまたコーヒー販売が再開されたらしいので行ってみることにした。

入口には青いボトルの看板が。山門を抜けるとすぐ右側に移動式のトラックが置かれていて、ブルーボトルコーヒーの出店があった。ここまでは無料で入れるので結構客も多いようだ。

Blue Bottle Coffee Truck In Kyoto

抹茶ラテが定番らしいが、ラテは好きではないのでアイスコーヒーを購入して本堂へ。出店で何か購入すると拝観料が100円引きになる。

本堂に入ると、庭園に面して至るところにテーブルや座椅子、座布団があり、自分の気に入った場所で飲み物を飲みながら庭園の眺めを味わうことができる。まだ庭園は整備されたばかりで真新しくそこまで歴史ある眺めといったわけではなく、この日は雨上がりで湿気が高かったのが玉に瑕ではあったが、祇園のど真ん中とは思えない静かな空間で飲み物を味わい物思いにふけるってのは贅沢の極み。ものすごく気に入った。

普通のコーヒーと拝観料込みで1000円ちょいなので、下手に祇園の喫茶店行くよりもコスパも高いし、これは今後秋の行楽シーズンに向けて人気が出るのではないかしら。満足な時間を過ごせました。

南座あらしのよるにを観劇

続いて向かったのは今回の一番の目的地である南座

九月花形歌舞伎として26日まで公演が行われていたあらしのよるにの午前の部を観劇する。

www.kabuki-bito.jp

あらしのよるに歌舞伎座で昔見たことがあるのだが、初演の地での再演ということで、一度京都で見てみたいなと思ってた。今回公演中にトクたびマイルで京都に来れたので見に来た次第である。

笑いあり、涙あり、とても楽しい3時間でした。広々とした歌舞伎座と違ってコンパクトな南座での演劇はまた違った魅力があって良かったです。

12月にまた歌舞伎座で再演があるようなので、興味のある方はぜひ。

西陣・千両ヶ辻で京町家を見学

南座を出たのが14時半前。京都市バスに乗って向かったのは西陣。今日9月22日は、生糸問屋・織物問屋が軒を並べ大宮通を中心とするエリアで西陣伝統文化祭「千両ヶ辻」が行われている。

京都・西陣 千両ヶ辻(公式サイト)

普段非公開の京町家の公開などもあるそうなので、訪れることにした。

千両ヶ辻の提灯が優雅な雰囲気を醸し出す大宮通を歩くと、ちょうど晴明神社神幸祭・神輿渡御にあわせて練り歩く神輿の姿が。祇園祭以来のほいっとほいっとーの掛け声にうれしくなる。

まず訪れたのは通常非公開の北原家「大宮庵」。歴史ある家財道具が並ぶ。伝統的な商家の雰囲気を今に残す居間を抜けると、京町家独特の雰囲気の中庭が出迎えてくれる。いやはや、これを無料で見学できるなんて素晴らしすぎる。

こちらの町家はフォトグラファー・水野克比古氏の町家写真館。写真右側に写っているのが水野氏ご本人であった。水野氏の写真集や図書館に何冊もあって、よく借りて次どこ行こうかなぁと思ってみていたのでご本人に会えて感激である。ちょうど2冊で1000円という格安で写真集を販売してたので思わず購入。

正面は小さな面構えであるが、京町家らしく奥に細長く、こちらも立派な中庭が設えてあった。

大宮通から元誓願寺通に入った箔屋野口へ。ここは金箔・銀箔を使った箔画を扱うお店だそうだ。箔画は高くて全く手が出せず(汗)、でも快く部屋を見学させていただいた。ここも立派な部屋と中庭が本当に素晴らしかった。

堀川通を挟んで東側の宿屋 西陣へ。ここでは平山郁夫の美術織の絵を鑑賞できる。歴史ある建物ばかり見てきたが、こういった栄華を尽くした町の雰囲気を感じられる展示も良かったです。

最後は晴明祭でにぎわう晴明神社へ。平安時代陰陽師安倍晴明公」をお祀りする神社であり、境内のいたるところに掲げられている星マークが印象的である。

以上、京都の往時の雰囲気を味わえた素晴らしい千両ヶ辻だったのだが、大宮通はこんな感じで、インバウンドどころか普通の観光客もほとんどいなかった。なんて勿体ないと思ったけど、地元の人が楽しめる、京都の普段着を味わえる場として、これからもこの雰囲気は維持したままでいてくれると嬉しいな。京都といえばみんな東山や嵐山ばかり行くけど、京都の地元文化を味わいたければ西陣のあたりは本当におすすめだと思います。

雷雨予報で1本前倒しのNH38便で帰京

さてあとは帰るだけであるが、実は南座を出た際にANAからSMSが来ていて、今日の伊丹空港は雷雨予報が出ていて遅延の恐れありとのこと。

今回予約しているのは伊丹20:20発のNH40便であるが、前便到着が遅れて21時過ぎて欠航になってしまうとまずいので、一本前倒した19:00発NH38便に変更して帰ることにした。

特典航空券は当日の変更はできず、NH40便だと帰り遅くなっちゃうなぁと思ってたので、ある意味ラッキーだ。

結果的には大阪は夕日が望めるくらい天気が回復し、欠航することなくNH38便に搭乗できた。今日の機材はB777-200ER・JA741A号機。

今日のNH38便は混んでたが前方の窓側席を確保できた。曇りがちな天気ではあったが伊丹空港を見下ろしつつ離陸。今日は慌ただしかったけど充実した1日だったな。

NH38便は気流が悪いとのことで飲み物サービスが一切なく、羽田空港到着も定刻より10分近く遅れて20:13着であった。まあNH40便よりも1時間半早く着いたのでまだまだ余裕があるので安い京急で帰りました。

以上、2日前に急遽手配して訪れた京都であるが今回も楽しかった。これでしばらくは旅に出なくても大丈夫…かなぁ(謎)

ベッセルホテルカンパーナ京都五条・コンフォートツインルームに宿泊 / 2024.07 祇園祭旅行(4)

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の続き。

神輿洗が全て終わるのは21時過ぎなので全部見ていたら日帰りできないので今回は宿泊する。宿泊する先は定宿のベッセルホテルカンパーナ京都五条である。

【公式】ベッセルホテルカンパーナ京都五条【最安値保証】

昨年12月以来気づけば11回目の宿泊だ。

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八坂神社からの帰りを考えたら祇園なり四条河原町のホテルのほうが便利なのだが、結局いつものホテルを選んでしまいました。

日~月の宿泊なので1泊10000円ちょっととそこまで高くはなかったが、ふるなびのふなびトラベルポイントを使ったので実質支払いは4000円ちょっととお安く済んだ。

【京都旅行・宿泊無期限】旅行ポイント京都市ふるなびトラベルポイント | 京都府京都市 | ふるさと納税サイト「ふるなび」

ふるなびのトラベルポイントは期間無制限なので、宿代が高騰する中お得に宿泊する貴重なツールだと思う。

コンフォートツインルームに宿泊

いつもの見慣れた外観に実家のような安心感を感じるね。

今回、ふるさと納税のポイントを使うために初めてホテルへ直接予約をしたのだが、そのせいかスタンダードシングルルームの予約だったのだが4階のコンフォートツインルームにアップグレードされた。

コンフォートツインルームは初体験であるが、真ん中の広めの部屋だった。

部屋の広さは22.5平方メートルとスタンダードツインルームとそれほど差はないのだが、横に細長い間取りのせいか結構広く感じる。

反対側からのアングル。ベッドエリアと机のエリアが分かれているのでちょっと高級感を感じるね。

デスクはほかの部屋同様広くて、翌朝のリモートワークにも重宝した。ベッドサイドの小さな机と椅子は他の部屋ではほとんど使わないのだが、この部屋の配置だとベッドのすぐ隣なのでテレビを見るときなど意外に使う機会があった。

ベッドはスタンダードツインと同じ幅120cm。ベッセルホテルのベッドは寝心地が本当に素晴らしくて快適な一晩を過ごせました。

バストイレは他の部屋と同じ。大浴場があるのでそちらで汗を流してさっぱりしました。

真ん中の部屋なので外の景色は望めないが、吹き抜けに面して窓があるので息苦しさは感じない。ただ枯山水の庭が見えるなど工夫はされていたが、思いのほか日の光は入らないもので、朝になっても結構薄暗かった。まあないよりはましくらいだね。

まあ1人なのでこんなに広くなくたって良いんだけど、神輿洗に行く前に早めにチェックインしたこともあり、のんびり体を休めたりすることができたのは良かったです。

新作が加わったこだわりの朝食

翌朝は月曜で会社である(泣)なので本当であれば朝ごはんなど食べずに6時台の新幹線に乗れば朝会社には間に合うのだが、このホテルに泊まって朝食を食べないなどありえない(笑)ので、朝食を食べ、朝一の会議にリモート出席してから東京に向かうことにして、6時半のオープンとともに1階のダイニングスペースへ。

いつもながら和洋多彩なメニューが揃っているが、今回目を引いたのがうなぎの蒲焼きざみ。土用の丑の日の限定なのかなと思ったのだがどうもここ最近置き始めた新たな定番メニューらしい。ねぎとろ丼に加えてうなぎの蒲焼丼も食べられるとは、そして来るたびに新メニューが増えていくこのベッセルホテル、本当におそるべしである。

そんなわけでうなぎを堪能。美味しかった!

デザートはなんと新メニューとしてもなかがあった。すごいなぁ。

ただ朝からもなかって気分ではなかったので、昨年あたりから定番メニューになった大好物のマンゴーをたっぷりよそって頂きました。夏場はやっぱりマンゴーだね。

2021年の消費期限偽装でしばらく出禁になっていた進々堂のパンであるが、禊が済んだみたいでまた出すようになってた。せっかくなので一口頂いたけど、美味しかった。本当、このホテルの朝食は何から何まで全て美味しい。大満足でした。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条のまとめ

今回も快適な宿泊だった。コロナ禍に比べるとだいぶ高くなったが、土日泊を外せばまだリーズナブルな値段で泊まれるし朝食も美味しい。空いてればアップグレードしてくれるし今後も京都の宿泊候補のトップを走り続けるだろう。ただ来年の海の日3連休を予約しようと思ったら18000円くらいするんだよね…。来年の祇園祭は違う場所になるかも。

京都駅の山鉾の名前が並んだ提灯に祇園祭の余韻を感じながら新幹線で東京へ。午後は会社へ出社し(泣)今年の祇園祭旅行これにて終了です。

来年はなかなか日取りが良くなくて神輿関係の神事は完全に平日になってしまうのが残念だが、すでに書いたように後祭の曳き初めや宵山が海の日の3連休なのでそこは必ず行きたいですね。

(おわり)

 

祇園祭・神輿洗式・祝い提灯を存分に見学 / 2024.07 祇園祭旅行(3)

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の続き。

7月28日(日)。8日ぶりに京都へ。今日の目的は祇園祭神輿洗式である。

神輿洗は10日と28日の2度行われ、28日は神幸祭還幸祭を終えた神輿を神輿庫に収める前に神輿を清める、神輿絡みの最後を飾る神事である。今年は神輿渡御が見れなかったので、日曜に行われる神輿洗をぜひ見ておきたかった。

note.com

また以前の記事で紹介したAkikoさんのnoteの昨年の神輿洗の記事が面白くて、それも後押ししたきっかけとなった。

が、20日に京都に来たばかりなのにまた京都に来るとは、我ながら物好きなものだ。

神輿洗式前の八坂神社

まずは八坂神社へ。

まだ祇園祭の幟は立てられていたが、山鉾巡行も神輿渡御も終わったのでそこまで混んではいなかった。というか暑すぎて観光客も日中は引っ込んでいたようである。

舞殿には24日の還幸祭で御旅所から戻ってきた中御座、東御座、西御座、そして子供神輿の東若御座の4基の神輿が鎮座していた。すでに神様は本殿に戻られているが、飾りはそのままだった。24日に戻ったら飾りは外されるのかと思ってたのだが、神輿洗式の直前までは飾ったままにするようだ。

第49回 京の夏の旅(2024年7月~9月開催)|【京都市公式】京都観光Navi

この後は京の夏の旅特別公開が行われている長楽館祇園を見学し、いったんホテルに戻って休憩した後再び八坂神社へ。

大松明の宮入~神輿の引き出し

神輿洗は18時の神輿洗奉告祭から始まるので、30分ほど前に八坂神社へ着くと、ちょうど宮本組と四若神輿会が合同で大松明を西楼門から宮入するところであった。タイミングが良い。

ホイットホイットの掛け声とともに宮入する一座の後についていき、授与所の前で舞殿から神輿が引き出しされる様子を見物。

慎重に引き出された中御座神輿はこのあと四条大橋へ向かうのでホイットホイットの掛け声とともに南楼門から外へ。

東御座、西御座の神輿はそのまま神輿庫へ納められる。

大松明に点火~道調べの儀へ

19時になると宮本組から四若神輿会に引き継がれた大松明が本殿前に移され、火がつけられ、南楼門から外へ向かう。神輿洗の前に道を清める道調べの儀の始まりだ。

自分も西楼門から道調べの儀の一団を追いかけるとしよう。

祇園の交差点を宮本組の先導のもと大松明が進んでいく。夕日が綺麗だったな。

四条大橋から戻ってきた大松明。火が燃え盛る様子は写真で見るよりも炎の音や匂いを間近に感じ迫力が全然違う。来てよかったなと思いました。

神輿洗式を終え、神輿庫へ

大松明が八坂神社に戻り、20時頃いよいよ中御座神輿が四条大橋まで移動する。

再び宮本組の先導で神輿が進んでいく。ホイットホイットの掛け声も高らかに進んでいく。

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昨年神幸祭で神輿渡御の魅力に取りつかれて1年。飾りのない神輿とはいえ、祇園祭の神輿が担がれる様子を再び見れたのは嬉しかったな。

四条大橋で清められた神輿が八坂神社に戻り、西楼門の前で差し上げ。格好良かったな。

八坂神社境内に入り舞殿の周りをひとまわり。四若神輿会の皆さんも気合入ってた。そして神輿庫へ納めて神事は全て終了。神輿はまた来年です。

祝い提灯(お見送り提灯)

28日の神輿洗にはもう一つの見どころ、祝い提灯もある。これは祇園の住民たちが思い思いの提灯を作って練り歩くもので、江戸時代に行われたものを復興されたのは2019年とつい最近ながら、今年は52基もの提灯が練り歩いたのだそう。

神輿の列が四条大橋に向かうのと同時に、様々な提灯が並ぶ一座が練り歩く。本当にばらばらな提灯が見ててなかなか面白い。

神輿洗の神事が四条大橋で行われている間は南座前で旋回して待機。

神輿が八坂神社に入っていくと、祝い提灯の行列は東大路通を北へ向かい、祇園の街を練り歩いたようだ。ルートは八坂神社のホームページをご覧ください。

神輿・山鉾のご紹介、巡行図|主な神事・行事|八坂神社

神輿洗式を終えて

祇園祭の中ではあまり目立たない神事である28日の神輿洗をわざわざ東京から見に行く価値があるかなと最初思ったのだが、すごく良くて東京から、また20日に来たにも関わらず2度来て本当に良かったなと思った。まずは人が少ない。隊列が通り過ぎてしまえば四条通もガラガラになるくらい人が少なく、あちこち移動しながら見て回ることができるというのは前祭や後祭では考えられない贅沢で、存分に見学することができたのは良かった。

そして四条大橋から八坂神社までの間、いわゆる祇園の町内で行われている神事というのがまた良かった。祇園祭と言いながら山鉾巡行などは祇園の町を練り歩くことはない。それに比べてこの神輿洗は祇園の人たちの祭りという色合いが濃くて、素の姿を見れたなぁと思った。

ただ祇園という特性上、外国人は無茶苦茶多かった。この点だけはこの前の曳き初めのほうが地元の人ばかりで良かったな…外国人が大挙してくる前の神輿洗を見たかった。

これで祇園祭は31日の疫神社夏越祭を残すだけとなった。7月1か月にわたって行われた祇園祭、今年は前祭では鶏鉾の車輪が割れたり、後祭では鷹山の屋根が壊れたりいろいろ大変だったようだが、まずは関係の皆様お疲れ様でした。自分も2度見れて満足です。また来年も何かしら見に行こうと思います。

この神輿洗式や祝い提灯の様子を動画でまとめました。こちらもぜひご覧ください。

 

祇園祭・後祭の宵山~伏見稲荷の宵宮祭をハシゴで堪能 / 2024.07 祇園祭旅行(2)

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の続き。

山鉾町の屏風祭を見学

山鉾巡行のもう一つの楽しみは屏風祭である。窓越しに見える京町家に貴重な屏風や美術品などが飾られ、京都の文化に気軽に触れる機会を与えてくれる。

今回は新町通で屏風祭を行っている吉田家藤井紋の2か所を見学。北観音山の会所前に隣あっており、特に有名な場所である。

吉田家は後祭山鉾巡行復活の立役者、吉田考次郎氏の家であり、普段は「京都生活工藝館 無名舎」として一般公開されている。

京都生活工藝館無名舎 吉田家 見学

実は自分も過去2度予約したのだが、1回目に予約した2022年9月は台風の影響で京都着が遅れて予約した時間に間に合わず、2回目に予約した2023年5月は奥様の不幸で見学中止になってしまい、未だ見学できていない。

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2回目はその代わりに大西常商店の京町家を見学してこれはこれですごく良かったのだが、ずっと心残りだった。今回入口のみとはいえ見学できて良かった。

そして玄関前には吉田氏の姿も。車椅子には乗られていたがご健在ぶりを見れて良かったです。

こちらはずらっと並んだ屏風が実に見事な藤井紋。北観音山のミニチュアが置かれていてよくSNSとかでも見られる光景である。そして本当に京町家は奥に長い。

後祭の宵山を堪能

後祭の宵山は明日21日から23日までとなっているのだが、今日曳き初めを行った山鉾は、駒形提灯を並べて事実上宵山が始まる。なので夕方、再び新町通へやってきた。

まずは大船鉾へ。

時刻は18時半前。東京より西に位置する京都のこの日の日没は19:15頃なのでまだ暗くはない。ちょうど駒形提灯の取り付けが行われていたが、お囃子は早くも奏でられていて宵山の雰囲気がある。

大船鉾はいち早く粽などの授与を20日から始めているうえ、ほかの山鉾では明日からの搭乗もこの日の19時から始めるなど、非常にサービスが良い。お気に入りの鉾になりましたわ。

18時半過ぎに拝観券の受付を開始、お囃子が終わった45分くらいに鉾に乗ることができた。

隔年で先頭を飾る大きな大金幣を見ながら搭乗。船型なので端っこにベンチのような場所があって安定感はあるが、横幅が狭くて昨年乗った岩戸山に比べて狭さを感じた。ここにご神体や囃子方が大挙して乗るんだから本番はギチギチなんだろうな。

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鉾を降りるとちょうど駒形提灯に明かりがつき、いよいよ宵山らしくなってきた。自然と心が躍る。さて他の山にも行ってみましょうかね。

南観音山はまだ準備途上といった感じで、駒形提灯も南側しか付いていなかったが、それでも風情たっぷりだった。

北観音山はちょうどお囃子を奏でていて、その音色が良かったな。ここは西側が駐車場になっているので、奥まったところから俯瞰で写真が撮れるのも良い。

そして鷹山。こちらもお囃子が奏でられていて雰囲気は最高だった。そして三条通に面する鷹山から望む西の空の色合いが本当にきれいだった。今日も暑い暑い1日だったけど、それを忘れてしまうような印象的な色合いでした。

鯉山、そして浄妙山。浄妙山などはまだ山は出来上がってなかったけど駒形提灯が付くだけで気分は盛り上がっていく。この駒形提灯、本当に見事だね。

今日は本当の宵山ではないのですべてを見て回ることはできなかったけど、それでも立ち寄れて良かったです。後祭の宵山は人が少なくて落ち着いてじっくりとみられるのが本当に良い。露店が立ち並び賑やかな前祭の宵山も良いけれど、23基もあると全部回るのは大変だし、11基とこじんまりしていて、そして昔ながらの雰囲気が味わえる後祭にすっかり魅かれました。来年は翌21日まで滞在して宵山を満喫したいですな。

伏見稲荷の宵宮祭に立ち寄り

時刻は19時半過ぎ。最初は20時過ぎの新幹線で東京に戻るつもりだったのだが、今日7月20日伏見稲荷大社宵宮祭が行われている。

祭礼と行事|伏見稲荷大社

伏見稲荷は24時間入れるので夜に訪れることは普段から可能なのだが、献納提灯に灯が灯され、ライトアップされているのはこの宵宮祭が行われている日だけ。毎年土用の丑の日直後の日曜に行われる本宮祭の前夜祭である宵宮祭は毎年日が変わるので、曳き初めかつ土曜の夜に重なった今年は実はラッキーだ。

なので新幹線の時間を遅らせて帰りに伏見稲荷に行くことにした。

JRの稲荷駅を降りて伏見稲荷の参道を眺める。ずらっと並んだ赤い提灯が実に幻想的だ。予想以上に人が多かったけど伏見稲荷自体は広いのでそこまでぎゅうぎゅうというわけではない。

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2020年に夕方の伏見稲荷に来たことはあるけど、コロナ禍ということもあって寂しい感じだった。今日は一転、とても賑やかだ。

本殿の大きな献納提灯が本当に見事だった。そして浴衣姿の女性の頭にはキツネのお面が。いかにも伏見稲荷らしい景色が楽しい。

千本鳥居まで行ってみたが、ここは人が多くて暑苦しかった。ライトアップされていたが、本殿に比べると今一つだったのであえてこの時期に来なくてもよいかも。

わずかな時間の瞥見ではあったが、ライトアップされた夜の伏見稲荷は普段の昼間とはまた異なる雰囲気があって、来れてよかったです。

のぞみ62号であわただしく帰京

京都駅に戻り、21:21発のぞみ62号で東京に帰ります。本当は今日泊まっても良かったのだが、土曜泊だとホテル代が高いので、やむなく日帰りです。しかし、21時過ぎの新幹線に乗ってもその日のうちに東京の家に帰れるって考えると京都はむっちゃ近いですな。

今回はEX早特21で予約していたのだが、EX早特21は当日であれば列車の変更ができるようになったので、今日のように急遽宵宮祭に行くことを決めても変更ができる。21日より前に京都行くならばまず適当な時間の新幹線を予約すれば良い。今後は新幹線利用の比率が上がりそうだ(って、今までヒコーキで京都行ってた方がおかしいんだけど)

伏見稲荷参道で買ったお稲荷さんと、フレスコで買った鱧おとしで夕食。リーズナブルながら京都の夏っぽい食事となりました。

初めての曳き初め旅を終えて

いやはや、後祭の山鉾が動く様子を短時間で見ることができただけでなく、伏見稲荷の宵宮祭、そして曳き初め前には今年のそうだ京都行こうのロケ地、蓮華寺下鴨神社みたらし祭などにも行くことができ、実に充実した日帰り旅でした。

この時期の京都は本当に面白い。また来年も行きます…っていうか、またこの翌週に京都へ行くわけですが(笑)それはまた次の記事で紹介したいと思います。

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(つづく)

 

 

 

地元感あふれる祇園祭・後祭の山鉾曳き初めを見物 / 2024.07 祇園祭旅行(1)

昨年初めて行ってまた来年も行くぞ!と強く思った祇園祭、今年も行ってきました。

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後祭曳き初めに初参加

今年は前祭が海の日の3連休、後祭も宵山が土日に収まった昨年と異なり、17日前祭も24日後祭も水曜日と平日で会社を休まないと見に行けない。在宅勤務が基本なのでワーケーション兼ねて見に行くことも考えたのだが現実的には難しく、唯一日曜にあたっていた28日の神輿洗を見て宿泊、翌朝東京に帰ることを最初考えていた。一番最後の神輿洗だけ見るのもどうかという気はするが、去年すっかり魅せられた神輿を素の姿とはいえ見れるわけだし、下記のnoteを見る限り、後祭後の神輿洗は観光客も減って地元の祭の雰囲気が楽しめるそうなので、それはそれで面白そうである。

note.com

と思ってたのだが、同じ方のこの記事を見てたら、後祭の山鉾曳き初め20日土曜にやることに気づいた。

note.com

曳き初めは祇園囃子を奏でながら実際に綱を引くので、ご神体こそ乗ってないが本番さながらの雰囲気が楽しめるし、山鉾によっては一般の人も試し挽きに参加できるので地元の祭といった雰囲気も楽しめる。昨年は結局見れなかった後祭の山鉾が見れるのもありがたい話で、結局20日日帰りを追加して祇園祭期間に2度京都へ行くことにした。我ながら2度行くというのも物好きだな…。

ちなみに今回参考にしたAkikoさんのnote、とても参考になる記事が沢山あり、京都観光にはとてもおすすめです。

Akiko|note

四条寺町の御旅所へお参り

20日(土)。まずは鉾立ての様子を見に行く前に四条寺町の御旅所へお参りする。

17日の神幸祭神輿渡御で氏子地域内を練り歩いた3基の神輿が四条通に面したここ御旅所で24日の還幸祭までの間留まる。昨年は御旅所に神輿が着く前に帰ってしまったので初訪問だ。ここで八坂神社の粽を買いました。

神輿がクローズアップされる御旅所であるが、右手に飾られている宮本組のご神宝も見逃してはいけないと思う。ちょうど今京都画報の宮本組にフォーカスされた番組がYouTubeで8月28日まで見逃し配信されているのでまだ見てない人はご覧ください。

なみにこの御旅所、東西御殿に挟まれた神輿が飾られている場所は普段は何なのかというと四条センターと呼ばれるお土産屋である。

四条センター - 四条繁栄会商店街オフィシャルサイト | 京都四条案内

愛称は「Otabi Kyoto」。なるほど…。

ビルに囲まれた八坂神社御手洗井

御旅所の次に向かったのは烏丸通蛸薬師通下るのビジネル街のビルに囲まれた一角に見落としそうな小さな社がある。というかここ何度も通ったことがあるが今まで存在を知らなかったですわ。

ここは八坂神社御手洗井と言い、かつて御旅所社務の屋敷があった場所(御旅所があった場所とも言われるが少将井御旅所はもっと北なのでたぶん違いそう)。

ここの井戸は八坂神社の湧水と地下で繋がっているといい、普段は門が閉じられているが祇園祭の期間だけ開放されているとのこと。ちなみにここの地名は「手洗水町」。京都はこのような史跡が街のあちこちにあって何度来ても見たい所が減らない。すごい街だ。

後祭の山鉾建ての様子を見物

烏丸通から蛸薬師通を西へ向かうと後祭の山鉾町のエリアに入っていく。

蛸薬師通沿いの橋弁慶山はまだ山鉾立てが始まっておらず、最初に見えたのが鯉山。大きな鯉の彫刻と重要文化財に指定されているタペストリーが有名だが、舁山は明日21日の宵山までに準備が終わればよいのでまだ準備中といった感じであった。鯉山は結局24日の後祭も雨予報だったのでタペストリーは飾られずこの大きな「鯉」装飾のまま巡行に出たみたいだけど。

浄妙山もまだこれからという感じであったが、こちらは駒形提灯が準備されており、宵山感があって良かったな。

桜の木が目を引く黒主山、そして役行者も見学。どちらも絶賛山建て中であったが、釘一本使わずに組み上げる素の姿が見れてこれはこれで面白い。

後祭名物の巨大な鯉のタペストリー。286匹もいるそうだ。なかなかインパクトがある。

後祭山鉾の曳き初めを堪能!

さてここからいよいよ曳き初め組である。後祭の曳き初めが行われるのは鷹山、北観音山、南観音山、大船鉾の4つである。

まず向かったのは鷹山。2022年に196年ぶりに巡行復帰し大きな話題になり、自分が祇園祭に行こうと思ったきっかけとなった山である。昨年は見れずようやく見ることができ感無量である。

巡行復帰3年目となる今年もまだ屋根が白木のままで初々しさが残っていた。ちょうど神事を行っていたので一緒に巡行の無事を祈願。

後祭を代表する山である北観音山南観音山。こちらはほぼ準備も万端。

北観音山と南観音山に挟まれた八幡山は曳き初めの邪魔になるので会所の中に引っ込んでいた。

後祭で唯一四条通の南に位置する大船鉾。2014年に150年ぶりに巡行復帰した大船鉾は誰でも曳き初めに参加できるので多くの人が集まり大人気だった。今年は隔年交代の先頭のお飾りが龍頭だ。格好良いね。また今年大船鉾は車輪を新調したとのことで、白木の車輪がよく目立つ。

これら4基の山鉾は15時に一斉に曳き初めが始まる。小一時間行われるそうなので、大船鉾から北上して鷹山まで全部見て回ろうと思う。

15時になると大船鉾でお囃子が奏で始め、エンヤラヤーの掛け声とともに参加者が綱を引っ張ると大きな鉾がゆっくり動き出す。

この雰囲気は本番の山鉾巡行そのものでとても素晴らしい!

大船鉾は新町通を北上するがすぐに四条通にぶつかる。今日は信号機は折り畳まれてないのでギリギリまで前進。結構スリルがある。

大船鉾はここからバックして曳き初めを行う。本番の山鉾巡行では基本バックしないのでバックする様子を見れるのはこの曳き初めだけだが、バックする様子を見てたらほかの曳き初めが見れないので新町通を北上する。

南観音山、北観音山は大船鉾から北上するタイミングでは両山ともバックするタイミングになるが、曳山はまあ見た感じ前後に差異はない。南観音山は毎年曳き初めでは音頭取り1人だけなようなのだがそれでも迫力十分。

北観音山の勇壮な姿には感動。関係者のみながら多くの地元の人が曳いていて、地元の祭という感じがしたのもとても良かった。

そして鷹山。ちょうど三条新町の交差点にぶつかるところで、ここから室町通までの往復に寄り添う。曳き初めでは山鉾の後を追いかけることができるので、山鉾巡行の本番では楽しめない正面からの後ろ姿が楽しめるのもまたよい。

室町通から再び西進し、祇園囃子のテンポも高まり雰囲気が最高潮に達したころ、保存会のある山音株式会社前に到着して小一時間の曳き初めは終わりです。

 

後祭の曳き初めは最高でした

いやはや、後祭の曳き初めは最高でした。何しろ人が少ない。去年の前祭に新町通で見たときは無茶苦茶混んでて規制で身動き取れなかったが、それに比べれば規制も少ないので自由に移動ができ快適の一言。

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そして、知られていないからかインバウンドがほとんどおらず、地元の人比率が高かったのも良かった。祇園祭の普段着の姿、かつての雰囲気を楽しめた気がします。

来年の曳き初めは海の日3連休の中日なので、来年も行きたいな。