たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条・コンフォートツインルームに宿泊 / 2024.07 祇園祭旅行(4)

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の続き。

神輿洗が全て終わるのは21時過ぎなので全部見ていたら日帰りできないので今回は宿泊する。宿泊する先は定宿のベッセルホテルカンパーナ京都五条である。

【公式】ベッセルホテルカンパーナ京都五条【最安値保証】

昨年12月以来気づけば11回目の宿泊だ。

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八坂神社からの帰りを考えたら祇園なり四条河原町のホテルのほうが便利なのだが、結局いつものホテルを選んでしまいました。

日~月の宿泊なので1泊10000円ちょっととそこまで高くはなかったが、ふるなびのふなびトラベルポイントを使ったので実質支払いは4000円ちょっととお安く済んだ。

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ふるなびのトラベルポイントは期間無制限なので、宿代が高騰する中お得に宿泊する貴重なツールだと思う。

コンフォートツインルームに宿泊

いつもの見慣れた外観に実家のような安心感を感じるね。

今回、ふるさと納税のポイントを使うために初めてホテルへ直接予約をしたのだが、そのせいかスタンダードシングルルームの予約だったのだが4階のコンフォートツインルームにアップグレードされた。

コンフォートツインルームは初体験であるが、真ん中の広めの部屋だった。

部屋の広さは22.5平方メートルとスタンダードツインルームとそれほど差はないのだが、横に細長い間取りのせいか結構広く感じる。

反対側からのアングル。ベッドエリアと机のエリアが分かれているのでちょっと高級感を感じるね。

デスクはほかの部屋同様広くて、翌朝のリモートワークにも重宝した。ベッドサイドの小さな机と椅子は他の部屋ではほとんど使わないのだが、この部屋の配置だとベッドのすぐ隣なのでテレビを見るときなど意外に使う機会があった。

ベッドはスタンダードツインと同じ幅120cm。ベッセルホテルのベッドは寝心地が本当に素晴らしくて快適な一晩を過ごせました。

バストイレは他の部屋と同じ。大浴場があるのでそちらで汗を流してさっぱりしました。

真ん中の部屋なので外の景色は望めないが、吹き抜けに面して窓があるので息苦しさは感じない。ただ枯山水の庭が見えるなど工夫はされていたが、思いのほか日の光は入らないもので、朝になっても結構薄暗かった。まあないよりはましくらいだね。

まあ1人なのでこんなに広くなくたって良いんだけど、神輿洗に行く前に早めにチェックインしたこともあり、のんびり体を休めたりすることができたのは良かったです。

新作が加わったこだわりの朝食

翌朝は月曜で会社である(泣)なので本当であれば朝ごはんなど食べずに6時台の新幹線に乗れば朝会社には間に合うのだが、このホテルに泊まって朝食を食べないなどありえない(笑)ので、朝食を食べ、朝一の会議にリモート出席してから東京に向かうことにして、6時半のオープンとともに1階のダイニングスペースへ。

いつもながら和洋多彩なメニューが揃っているが、今回目を引いたのがうなぎの蒲焼きざみ。土用の丑の日の限定なのかなと思ったのだがどうもここ最近置き始めた新たな定番メニューらしい。ねぎとろ丼に加えてうなぎの蒲焼丼も食べられるとは、そして来るたびに新メニューが増えていくこのベッセルホテル、本当におそるべしである。

そんなわけでうなぎを堪能。美味しかった!

デザートはなんと新メニューとしてもなかがあった。すごいなぁ。

ただ朝からもなかって気分ではなかったので、昨年あたりから定番メニューになった大好物のマンゴーをたっぷりよそって頂きました。夏場はやっぱりマンゴーだね。

2021年の消費期限偽装でしばらく出禁になっていた進々堂のパンであるが、禊が済んだみたいでまた出すようになってた。せっかくなので一口頂いたけど、美味しかった。本当、このホテルの朝食は何から何まで全て美味しい。大満足でした。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条のまとめ

今回も快適な宿泊だった。コロナ禍に比べるとだいぶ高くなったが、土日泊を外せばまだリーズナブルな値段で泊まれるし朝食も美味しい。空いてればアップグレードしてくれるし今後も京都の宿泊候補のトップを走り続けるだろう。ただ来年の海の日3連休を予約しようと思ったら18000円くらいするんだよね…。来年の祇園祭は違う場所になるかも。

京都駅の山鉾の名前が並んだ提灯に祇園祭の余韻を感じながら新幹線で東京へ。午後は会社へ出社し(泣)今年の祇園祭旅行これにて終了です。

来年はなかなか日取りが良くなくて神輿関係の神事は完全に平日になってしまうのが残念だが、すでに書いたように後祭の曳き初めや宵山が海の日の3連休なのでそこは必ず行きたいですね。

(おわり)

 

祇園祭・神輿洗式・祝い提灯を存分に見学 / 2024.07 祇園祭旅行(3)

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の続き。

7月28日(日)。8日ぶりに京都へ。今日の目的は祇園祭神輿洗式である。

神輿洗は10日と28日の2度行われ、28日は神幸祭還幸祭を終えた神輿を神輿庫に収める前に神輿を清める、神輿絡みの最後を飾る神事である。今年は神輿渡御が見れなかったので、日曜に行われる神輿洗をぜひ見ておきたかった。

note.com

また以前の記事で紹介したAkikoさんのnoteの昨年の神輿洗の記事が面白くて、それも後押ししたきっかけとなった。

が、20日に京都に来たばかりなのにまた京都に来るとは、我ながら物好きなものだ。

神輿洗式前の八坂神社

まずは八坂神社へ。

まだ祇園祭の幟は立てられていたが、山鉾巡行も神輿渡御も終わったのでそこまで混んではいなかった。というか暑すぎて観光客も日中は引っ込んでいたようである。

舞殿には24日の還幸祭で御旅所から戻ってきた中御座、東御座、西御座、そして子供神輿の東若御座の4基の神輿が鎮座していた。すでに神様は本殿に戻られているが、飾りはそのままだった。24日に戻ったら飾りは外されるのかと思ってたのだが、神輿洗式の直前までは飾ったままにするようだ。

第49回 京の夏の旅(2024年7月~9月開催)|【京都市公式】京都観光Navi

この後は京の夏の旅特別公開が行われている長楽館祇園を見学し、いったんホテルに戻って休憩した後再び八坂神社へ。

大松明の宮入~神輿の引き出し

神輿洗は18時の神輿洗奉告祭から始まるので、30分ほど前に八坂神社へ着くと、ちょうど宮本組と四若神輿会が合同で大松明を西楼門から宮入するところであった。タイミングが良い。

ホイットホイットの掛け声とともに宮入する一座の後についていき、授与所の前で舞殿から神輿が引き出しされる様子を見物。

慎重に引き出された中御座神輿はこのあと四条大橋へ向かうのでホイットホイットの掛け声とともに南楼門から外へ。

東御座、西御座の神輿はそのまま神輿庫へ納められる。

大松明に点火~道調べの儀へ

19時になると宮本組から四若神輿会に引き継がれた大松明が本殿前に移され、火がつけられ、南楼門から外へ向かう。神輿洗の前に道を清める道調べの儀の始まりだ。

自分も西楼門から道調べの儀の一団を追いかけるとしよう。

祇園の交差点を宮本組の先導のもと大松明が進んでいく。夕日が綺麗だったな。

四条大橋から戻ってきた大松明。火が燃え盛る様子は写真で見るよりも炎の音や匂いを間近に感じ迫力が全然違う。来てよかったなと思いました。

神輿洗式を終え、神輿庫へ

大松明が八坂神社に戻り、20時頃いよいよ中御座神輿が四条大橋まで移動する。

再び宮本組の先導で神輿が進んでいく。ホイットホイットの掛け声も高らかに進んでいく。

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昨年神幸祭で神輿渡御の魅力に取りつかれて1年。飾りのない神輿とはいえ、祇園祭の神輿が担がれる様子を再び見れたのは嬉しかったな。

四条大橋で清められた神輿が八坂神社に戻り、西楼門の前で差し上げ。格好良かったな。

八坂神社境内に入り舞殿の周りをひとまわり。四若神輿会の皆さんも気合入ってた。そして神輿庫へ納めて神事は全て終了。神輿はまた来年です。

祝い提灯(お見送り提灯)

28日の神輿洗にはもう一つの見どころ、祝い提灯もある。これは祇園の住民たちが思い思いの提灯を作って練り歩くもので、江戸時代に行われたものを復興されたのは2019年とつい最近ながら、今年は52基もの提灯が練り歩いたのだそう。

神輿の列が四条大橋に向かうのと同時に、様々な提灯が並ぶ一座が練り歩く。本当にばらばらな提灯が見ててなかなか面白い。

神輿洗の神事が四条大橋で行われている間は南座前で旋回して待機。

神輿が八坂神社に入っていくと、祝い提灯の行列は東大路通を北へ向かい、祇園の街を練り歩いたようだ。ルートは八坂神社のホームページをご覧ください。

神輿・山鉾のご紹介、巡行図|主な神事・行事|八坂神社

神輿洗式を終えて

祇園祭の中ではあまり目立たない神事である28日の神輿洗をわざわざ東京から見に行く価値があるかなと最初思ったのだが、すごく良くて東京から、また20日に来たにも関わらず2度来て本当に良かったなと思った。まずは人が少ない。隊列が通り過ぎてしまえば四条通もガラガラになるくらい人が少なく、あちこち移動しながら見て回ることができるというのは前祭や後祭では考えられない贅沢で、存分に見学することができたのは良かった。

そして四条大橋から八坂神社までの間、いわゆる祇園の町内で行われている神事というのがまた良かった。祇園祭と言いながら山鉾巡行などは祇園の町を練り歩くことはない。それに比べてこの神輿洗は祇園の人たちの祭りという色合いが濃くて、素の姿を見れたなぁと思った。

ただ祇園という特性上、外国人は無茶苦茶多かった。この点だけはこの前の曳き初めのほうが地元の人ばかりで良かったな…外国人が大挙してくる前の神輿洗を見たかった。

これで祇園祭は31日の疫神社夏越祭を残すだけとなった。7月1か月にわたって行われた祇園祭、今年は前祭では鶏鉾の車輪が割れたり、後祭では鷹山の屋根が壊れたりいろいろ大変だったようだが、まずは関係の皆様お疲れ様でした。自分も2度見れて満足です。また来年も何かしら見に行こうと思います。

この神輿洗式や祝い提灯の様子を動画でまとめました。こちらもぜひご覧ください。

 

祇園祭・後祭の宵山~伏見稲荷の宵宮祭をハシゴで堪能 / 2024.07 祇園祭旅行(2)

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の続き。

山鉾町の屏風祭を見学

山鉾巡行のもう一つの楽しみは屏風祭である。窓越しに見える京町家に貴重な屏風や美術品などが飾られ、京都の文化に気軽に触れる機会を与えてくれる。

今回は新町通で屏風祭を行っている吉田家藤井紋の2か所を見学。北観音山の会所前に隣あっており、特に有名な場所である。

吉田家は後祭山鉾巡行復活の立役者、吉田考次郎氏の家であり、普段は「京都生活工藝館 無名舎」として一般公開されている。

京都生活工藝館無名舎 吉田家 見学

実は自分も過去2度予約したのだが、1回目に予約した2022年9月は台風の影響で京都着が遅れて予約した時間に間に合わず、2回目に予約した2023年5月は奥様の不幸で見学中止になってしまい、未だ見学できていない。

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2回目はその代わりに大西常商店の京町家を見学してこれはこれですごく良かったのだが、ずっと心残りだった。今回入口のみとはいえ見学できて良かった。

そして玄関前には吉田氏の姿も。車椅子には乗られていたがご健在ぶりを見れて良かったです。

こちらはずらっと並んだ屏風が実に見事な藤井紋。北観音山のミニチュアが置かれていてよくSNSとかでも見られる光景である。そして本当に京町家は奥に長い。

後祭の宵山を堪能

後祭の宵山は明日21日から23日までとなっているのだが、今日曳き初めを行った山鉾は、駒形提灯を並べて事実上宵山が始まる。なので夕方、再び新町通へやってきた。

まずは大船鉾へ。

時刻は18時半前。東京より西に位置する京都のこの日の日没は19:15頃なのでまだ暗くはない。ちょうど駒形提灯の取り付けが行われていたが、お囃子は早くも奏でられていて宵山の雰囲気がある。

大船鉾はいち早く粽などの授与を20日から始めているうえ、ほかの山鉾では明日からの搭乗もこの日の19時から始めるなど、非常にサービスが良い。お気に入りの鉾になりましたわ。

18時半過ぎに拝観券の受付を開始、お囃子が終わった45分くらいに鉾に乗ることができた。

隔年で先頭を飾る大きな大金幣を見ながら搭乗。船型なので端っこにベンチのような場所があって安定感はあるが、横幅が狭くて昨年乗った岩戸山に比べて狭さを感じた。ここにご神体や囃子方が大挙して乗るんだから本番はギチギチなんだろうな。

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鉾を降りるとちょうど駒形提灯に明かりがつき、いよいよ宵山らしくなってきた。自然と心が躍る。さて他の山にも行ってみましょうかね。

南観音山はまだ準備途上といった感じで、駒形提灯も南側しか付いていなかったが、それでも風情たっぷりだった。

北観音山はちょうどお囃子を奏でていて、その音色が良かったな。ここは西側が駐車場になっているので、奥まったところから俯瞰で写真が撮れるのも良い。

そして鷹山。こちらもお囃子が奏でられていて雰囲気は最高だった。そして三条通に面する鷹山から望む西の空の色合いが本当にきれいだった。今日も暑い暑い1日だったけど、それを忘れてしまうような印象的な色合いでした。

鯉山、そして浄妙山。浄妙山などはまだ山は出来上がってなかったけど駒形提灯が付くだけで気分は盛り上がっていく。この駒形提灯、本当に見事だね。

今日は本当の宵山ではないのですべてを見て回ることはできなかったけど、それでも立ち寄れて良かったです。後祭の宵山は人が少なくて落ち着いてじっくりとみられるのが本当に良い。露店が立ち並び賑やかな前祭の宵山も良いけれど、23基もあると全部回るのは大変だし、11基とこじんまりしていて、そして昔ながらの雰囲気が味わえる後祭にすっかり魅かれました。来年は翌21日まで滞在して宵山を満喫したいですな。

伏見稲荷の宵宮祭に立ち寄り

時刻は19時半過ぎ。最初は20時過ぎの新幹線で東京に戻るつもりだったのだが、今日7月20日伏見稲荷大社宵宮祭が行われている。

祭礼と行事|伏見稲荷大社

伏見稲荷は24時間入れるので夜に訪れることは普段から可能なのだが、献納提灯に灯が灯され、ライトアップされているのはこの宵宮祭が行われている日だけ。毎年土用の丑の日直後の日曜に行われる本宮祭の前夜祭である宵宮祭は毎年日が変わるので、曳き初めかつ土曜の夜に重なった今年は実はラッキーだ。

なので新幹線の時間を遅らせて帰りに伏見稲荷に行くことにした。

JRの稲荷駅を降りて伏見稲荷の参道を眺める。ずらっと並んだ赤い提灯が実に幻想的だ。予想以上に人が多かったけど伏見稲荷自体は広いのでそこまでぎゅうぎゅうというわけではない。

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2020年に夕方の伏見稲荷に来たことはあるけど、コロナ禍ということもあって寂しい感じだった。今日は一転、とても賑やかだ。

本殿の大きな献納提灯が本当に見事だった。そして浴衣姿の女性の頭にはキツネのお面が。いかにも伏見稲荷らしい景色が楽しい。

千本鳥居まで行ってみたが、ここは人が多くて暑苦しかった。ライトアップされていたが、本殿に比べると今一つだったのであえてこの時期に来なくてもよいかも。

わずかな時間の瞥見ではあったが、ライトアップされた夜の伏見稲荷は普段の昼間とはまた異なる雰囲気があって、来れてよかったです。

のぞみ62号であわただしく帰京

京都駅に戻り、21:21発のぞみ62号で東京に帰ります。本当は今日泊まっても良かったのだが、土曜泊だとホテル代が高いので、やむなく日帰りです。しかし、21時過ぎの新幹線に乗ってもその日のうちに東京の家に帰れるって考えると京都はむっちゃ近いですな。

今回はEX早特21で予約していたのだが、EX早特21は当日であれば列車の変更ができるようになったので、今日のように急遽宵宮祭に行くことを決めても変更ができる。21日より前に京都行くならばまず適当な時間の新幹線を予約すれば良い。今後は新幹線利用の比率が上がりそうだ(って、今までヒコーキで京都行ってた方がおかしいんだけど)

伏見稲荷参道で買ったお稲荷さんと、フレスコで買った鱧おとしで夕食。リーズナブルながら京都の夏っぽい食事となりました。

初めての曳き初め旅を終えて

いやはや、後祭の山鉾が動く様子を短時間で見ることができただけでなく、伏見稲荷の宵宮祭、そして曳き初め前には今年のそうだ京都行こうのロケ地、蓮華寺下鴨神社みたらし祭などにも行くことができ、実に充実した日帰り旅でした。

この時期の京都は本当に面白い。また来年も行きます…っていうか、またこの翌週に京都へ行くわけですが(笑)それはまた次の記事で紹介したいと思います。

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(つづく)

 

 

 

地元感あふれる祇園祭・後祭の山鉾曳き初めを見物 / 2024.07 祇園祭旅行(1)

昨年初めて行ってまた来年も行くぞ!と強く思った祇園祭、今年も行ってきました。

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後祭曳き初めに初参加

今年は前祭が海の日の3連休、後祭も宵山が土日に収まった昨年と異なり、17日前祭も24日後祭も水曜日と平日で会社を休まないと見に行けない。在宅勤務が基本なのでワーケーション兼ねて見に行くことも考えたのだが現実的には難しく、唯一日曜にあたっていた28日の神輿洗を見て宿泊、翌朝東京に帰ることを最初考えていた。一番最後の神輿洗だけ見るのもどうかという気はするが、去年すっかり魅せられた神輿を素の姿とはいえ見れるわけだし、下記のnoteを見る限り、後祭後の神輿洗は観光客も減って地元の祭の雰囲気が楽しめるそうなので、それはそれで面白そうである。

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と思ってたのだが、同じ方のこの記事を見てたら、後祭の山鉾曳き初め20日土曜にやることに気づいた。

note.com

曳き初めは祇園囃子を奏でながら実際に綱を引くので、ご神体こそ乗ってないが本番さながらの雰囲気が楽しめるし、山鉾によっては一般の人も試し挽きに参加できるので地元の祭といった雰囲気も楽しめる。昨年は結局見れなかった後祭の山鉾が見れるのもありがたい話で、結局20日日帰りを追加して祇園祭期間に2度京都へ行くことにした。我ながら2度行くというのも物好きだな…。

ちなみに今回参考にしたAkikoさんのnote、とても参考になる記事が沢山あり、京都観光にはとてもおすすめです。

Akiko|note

四条寺町の御旅所へお参り

20日(土)。まずは鉾立ての様子を見に行く前に四条寺町の御旅所へお参りする。

17日の神幸祭神輿渡御で氏子地域内を練り歩いた3基の神輿が四条通に面したここ御旅所で24日の還幸祭までの間留まる。昨年は御旅所に神輿が着く前に帰ってしまったので初訪問だ。ここで八坂神社の粽を買いました。

神輿がクローズアップされる御旅所であるが、右手に飾られている宮本組のご神宝も見逃してはいけないと思う。ちょうど今京都画報の宮本組にフォーカスされた番組がYouTubeで8月28日まで見逃し配信されているのでまだ見てない人はご覧ください。

なみにこの御旅所、東西御殿に挟まれた神輿が飾られている場所は普段は何なのかというと四条センターと呼ばれるお土産屋である。

四条センター - 四条繁栄会商店街オフィシャルサイト | 京都四条案内

愛称は「Otabi Kyoto」。なるほど…。

ビルに囲まれた八坂神社御手洗井

御旅所の次に向かったのは烏丸通蛸薬師通下るのビジネル街のビルに囲まれた一角に見落としそうな小さな社がある。というかここ何度も通ったことがあるが今まで存在を知らなかったですわ。

ここは八坂神社御手洗井と言い、かつて御旅所社務の屋敷があった場所(御旅所があった場所とも言われるが少将井御旅所はもっと北なのでたぶん違いそう)。

ここの井戸は八坂神社の湧水と地下で繋がっているといい、普段は門が閉じられているが祇園祭の期間だけ開放されているとのこと。ちなみにここの地名は「手洗水町」。京都はこのような史跡が街のあちこちにあって何度来ても見たい所が減らない。すごい街だ。

後祭の山鉾建ての様子を見物

烏丸通から蛸薬師通を西へ向かうと後祭の山鉾町のエリアに入っていく。

蛸薬師通沿いの橋弁慶山はまだ山鉾立てが始まっておらず、最初に見えたのが鯉山。大きな鯉の彫刻と重要文化財に指定されているタペストリーが有名だが、舁山は明日21日の宵山までに準備が終わればよいのでまだ準備中といった感じであった。鯉山は結局24日の後祭も雨予報だったのでタペストリーは飾られずこの大きな「鯉」装飾のまま巡行に出たみたいだけど。

浄妙山もまだこれからという感じであったが、こちらは駒形提灯が準備されており、宵山感があって良かったな。

桜の木が目を引く黒主山、そして役行者も見学。どちらも絶賛山建て中であったが、釘一本使わずに組み上げる素の姿が見れてこれはこれで面白い。

後祭名物の巨大な鯉のタペストリー。286匹もいるそうだ。なかなかインパクトがある。

後祭山鉾の曳き初めを堪能!

さてここからいよいよ曳き初め組である。後祭の曳き初めが行われるのは鷹山、北観音山、南観音山、大船鉾の4つである。

まず向かったのは鷹山。2022年に196年ぶりに巡行復帰し大きな話題になり、自分が祇園祭に行こうと思ったきっかけとなった山である。昨年は見れずようやく見ることができ感無量である。

巡行復帰3年目となる今年もまだ屋根が白木のままで初々しさが残っていた。ちょうど神事を行っていたので一緒に巡行の無事を祈願。

後祭を代表する山である北観音山南観音山。こちらはほぼ準備も万端。

北観音山と南観音山に挟まれた八幡山は曳き初めの邪魔になるので会所の中に引っ込んでいた。

後祭で唯一四条通の南に位置する大船鉾。2014年に150年ぶりに巡行復帰した大船鉾は誰でも曳き初めに参加できるので多くの人が集まり大人気だった。今年は隔年交代の先頭のお飾りが龍頭だ。格好良いね。また今年大船鉾は車輪を新調したとのことで、白木の車輪がよく目立つ。

これら4基の山鉾は15時に一斉に曳き初めが始まる。小一時間行われるそうなので、大船鉾から北上して鷹山まで全部見て回ろうと思う。

15時になると大船鉾でお囃子が奏で始め、エンヤラヤーの掛け声とともに参加者が綱を引っ張ると大きな鉾がゆっくり動き出す。

この雰囲気は本番の山鉾巡行そのものでとても素晴らしい!

大船鉾は新町通を北上するがすぐに四条通にぶつかる。今日は信号機は折り畳まれてないのでギリギリまで前進。結構スリルがある。

大船鉾はここからバックして曳き初めを行う。本番の山鉾巡行では基本バックしないのでバックする様子を見れるのはこの曳き初めだけだが、バックする様子を見てたらほかの曳き初めが見れないので新町通を北上する。

南観音山、北観音山は大船鉾から北上するタイミングでは両山ともバックするタイミングになるが、曳山はまあ見た感じ前後に差異はない。南観音山は毎年曳き初めでは音頭取り1人だけなようなのだがそれでも迫力十分。

北観音山の勇壮な姿には感動。関係者のみながら多くの地元の人が曳いていて、地元の祭という感じがしたのもとても良かった。

そして鷹山。ちょうど三条新町の交差点にぶつかるところで、ここから室町通までの往復に寄り添う。曳き初めでは山鉾の後を追いかけることができるので、山鉾巡行の本番では楽しめない正面からの後ろ姿が楽しめるのもまたよい。

室町通から再び西進し、祇園囃子のテンポも高まり雰囲気が最高潮に達したころ、保存会のある山音株式会社前に到着して小一時間の曳き初めは終わりです。

 

後祭の曳き初めは最高でした

いやはや、後祭の曳き初めは最高でした。何しろ人が少ない。去年の前祭に新町通で見たときは無茶苦茶混んでて規制で身動き取れなかったが、それに比べれば規制も少ないので自由に移動ができ快適の一言。

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そして、知られていないからかインバウンドがほとんどおらず、地元の人比率が高かったのも良かった。祇園祭の普段着の姿、かつての雰囲気を楽しめた気がします。

来年の曳き初めは海の日3連休の中日なので、来年も行きたいな。

 

ABホテル京都四条堀川に宿泊し、京都をプチ観光 / 2024.06 大阪出張(2)

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の続き。

北陸新幹線を経由して京都に着いた後はここで1泊。選んだのはABホテル京都四条堀川。2021年の京都出張で泊まって以来2度目の宿泊だ。

ABホテル京都四条堀川 | 阪急大宮駅より徒歩5分【公式最安値】

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3年前はコロナ禍だったので1泊3200円とかいう激安価格で宿泊できたが、今回6月の日曜泊ということで5400円と、インバウンドばかりでホテル価格が急騰している現在の京都にしては無茶苦茶お得に宿泊することができた。

外観・ロビー

ABホテル京都四条堀川は四条堀川の交差点近くにある。バス停がすぐ近くにあるし、四条烏丸の阪急や地下鉄の駅からも徒歩圏なので交通の便はよい。

こじんまりとしたロビーでチェックイン。今回はホテルの予約サイトから直接予約していたのだが、フロントでポイントカードを申し込むと通常10時のチェックアウトが12時まで延長できる。

ポイントカード |【公式HP】ABホテル 総合サイト

明日は午前中仕事する予定だったので非常にありがたい。

シングルルームB

今回予約したのは若干広いシングルルームBである。

確かに3年前のシングルルームの写真と比べると、ベッドと机の幅が広く余裕を感じるね。

ベッドや机は特に変わりはないが、机はシンプルながら機能的で広く、仕事がとてもしやすかった。

バストイレはお世辞にも広いとは言えないが、ここは大浴場があるので問題なし。今日は1日雨に降られて散々だったので大浴場で疲れを癒しました…。

メニュー豊富な朝食

翌朝。今回は朝食付きなので1階のダイニングルームへ。

平日の朝ということでそこまで混んでなかった。ちょっと遅かったせいか観光客の姿が多く仕事っぽい人はそれほどいなかったな。

ブッフェメニューはそこそこ多く、京都っぽいおばんざい的なメニューもあってなかなか美味しく、おなかいっぱい頂いた。このランクのホテルにしては本当に上出来だと思う。ただ高級品と化したオレンジジュースがあっさりなくなっていたのが残念だったが…。

ABホテル京都四条堀川のまとめ

今回も快適な宿泊であった。タイミング次第で本当にお得な価格で泊まれるし、大浴場や朝食も充実していて言うことなし。10時チェックアウトがネックだったがポイントカード会員になって12時チェックアウトも可能となるとリモートワークもしやすくなって言うことなしである。今後も京都に泊まる際の有力な宿泊候補になりそうだ。

妙顕寺の朝のおつとめ

ここからは滞在中の記録から。

せっかく京都に宿泊するので、仕事前の朝にどこかへ行こうと思っていろいろ調べた結果、朝のおつとめに参加することを思いついた。

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朝のおつとめと言えば3年前に三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺で体験したが、京都ではほかにもあちこちの寺で観光客も参加可能な朝のおつとめが行われている。今回、ホテルから公共交通機関で間に合いそうな場所として寺之内妙顕寺へ行ってみることにした。

朝のお勤め - 京都|日蓮宗大本山 妙顯寺

朝6時前の四条通。昨日とは打って変わって晴れていて気分がよいが、まだ靴が乾いておらずびしょびしょで足元が気分悪い…。

四条駅から鞍馬口駅まで地下鉄に乗り、妙顕寺へ。

鎌倉時代に創建された洛中における日蓮宗最初の寺院であり、桜や紅葉の名所でもある。3年前に少しだけ境内を巡ったが本堂内に入るのは初めて。

6時半少し前に本堂が開く。平日の朝ということもあって観光客の参加は自分だけで、ある意味非常に贅沢だ。ホームページには日蓮宗のおつとめはリズミカルで激しいと書かれていたが、確かにかなりテンポが高く、朝の眠気もシャキッと吹き飛んだ。自分の名前も呼ばれたが、今日が命日の檀家さんのお名前をしっかりと呼んでいた。これを毎日毎日やっているのは頭が下がりますな。

智積院の名勝庭園

午前中ホテルでリモートワークして昼前にチェックアウトした後、ようやく本来の目的地、大阪へ向かうが、その前にどこか立ち寄れないかなと思案した結果、智積院へ行くことにした。

真言宗智山派 総本山智積院

智積院はこれまでも行こう行こうと思ってなかなか行く機会がなく、初訪問である。ABホテル京都四条堀川からはすぐそばの四条堀川バス停から207系統で一本、東山七条バス停降りれば目の前。四条通が渋滞でトロいことを除けば非常に便利だ。

智積院随一の見どころ、名勝庭園は中国の蘆山を模した築山と長江を模した水の流れが特徴的な庭園で、縁側に迫るかのごとき水面がインパクトがある。青々とした樹々の瑞々しさが素晴らしかったが、きっと紅葉の時期とかもキレイなんだろうな。

ちょうど見学するタイミングでテレビ撮影があったので、何の撮影だったのかなと思ったが、テレビ大阪おとな旅あるき旅という番組だったらしい。三田村邦彦がいたのか。知らんかった。

www.tv-osaka.co.jp

智積院を出た後は京阪七条駅まで歩き、京阪特急で京橋へ。今日の目的地は京橋なので、非常に効率の良い乗り継ぎができたと思います。

そんなわけで久々の大阪出張(半分以上旅行だったけど)はおしまいです。

 

大雨の中、東京から北陸新幹線経由で京都へ / 2024.06 大阪出張(1)

6月末に大阪へ行く用ができた。

行く日は月曜なので、もちろん?前泊して早めに出かけることにした。どこに立ち寄ろうか悩んだ結果、3月に敦賀まで開業した北陸新幹線で大回りして京都に宿泊し、翌日大阪へ向かうことにした。このルートは5年前の京都出張のラストで京都から東京まで乗ったが、その時は北陸新幹線は金沢までしか開業していなかったので、改めて試してみた次第である。

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ただ大回りするだけでは芸がないので福井で途中下車して、福井の私鉄の乗りつぶしを兼ねて観光することにした。が、福井では大雨に直撃して結果は散々だったのだが…その振り返りです。

北陸新幹線トクだ値14でお得に福井へ

6月23日(日)。早起きして東京駅へ向かい、7:20発かがやき503号敦賀行に乗車する。

チケットは1か月前に予約したトクだ値14である。

北陸新幹線かがやき・はくたか30%引きの「新幹線eチケット(トクだ値14)」発売。金沢~敦賀間の開業に合わせて

金沢までは乗車済みなので最初小松空港まで飛行機で行こうと思ったのだが、トクだ値14だと福井まで3割引き、10,920円と安くいくことができる。すぐ満席になってしまうので1か月前の購入が必須だが、買えればお買い得だ。

上野も通過する最速列車であるが、日曜とはいえ6月、しかも今日は雨ということもあり車内はガラガラだった。

金沢から先は未乗区間。最近の新幹線にしては珍しく高架区間が多く景色が楽しめるが、雨が止む気配は全くなさそう。まあ6月だからしょうがないけど、残念。

福井には10:11着。新幹線で3時間かからずに直通で来れるようになったのは便利になったものだが、3時間弱は長かったな…。

駅前は福井名物の恐竜のオブジェが出迎えてくれたが、雨のため人はまばらで寂しかった。すでに越美北線は運休、ハピラインも午後は武生以南運休の案内が出ていて、大丈夫かいなと心配になる。

えちぜん鉄道三国港、そして東尋坊

ここからはえちぜん鉄道に乗る。

えちぜん鉄道株式会社

5年前に勝山方面は乗ったので今回は三国港へ。

福井10:39発三国港行に乗る。2両編成だったが車内はガラガラ。ただ福井口からえちぜん鉄道名物アテンダントが乗車し、車内の雰囲気が華やかになる。たが、えちぜん鉄道は秋にICOCAが使えるようになるようなので、車内切符を買う人は激減しそうでアテンダントの業務も変わりそうでちょっと心配だが。

今回乗車した三国港行のMC6101形は元愛知環状鉄道の車両であるが、えちぜん鉄道に転籍するにあたって主電動機がMT54に換装されている。架線電圧が600Vと低いので普段聞く音とは若干異なるのだが、それでもMT54のモーター音を堪能できるのは今や貴重な存在である。動画を撮ったのでこちらもぜひ。

 

約50分で三国港駅へ。終着駅らしい風情ある雰囲気の駅だったが、雨が激しくてしょんぼりだ。

駅から歩いてすぐのところには、重要文化財三国港突堤がある。以前ブラタモリでも取り上げられていて一度見てみたかったのだが、風が強くて傘が飛んでいきそうだった。観光客など全くおらず…。

www.nhk.jp

そしてこの辺り屈指の観光地東尋坊へ。駅前からバスに乗って東尋坊へ向かったが…。

普段の休日だったら観光客で賑わってるだろう商店街は開店休業状態だった。

東尋坊は自殺の名所とされているが、開けた商店街の先にあるのでそんなに暗い雰囲気は普段はないのだろうが、この日は観光客がまばらなうえに雨が強く、日本海を一望できる断崖絶壁が荒涼とした雰囲気。加えて、濡れた岩に足を取られないように気を付けて先端に着き、50mはある崖の上からちょっと海面を覗き込んだ時に急に風が強くなって傘が飛んでいきそうになったので、結構生きた心地がしませんでしたわ…。

三国の市街地へ戻る。三国は北前船で栄えた港町であり見どころが多い。材木商を営んでいた、この地域特有のかぐら建て町家として知られる旧岸名家や、優美な洋館である旧森田銀行を見学。

そして青々とした緑の中にそびえる山門、国指定名勝の庭園が印象的な古刹、瀧谷寺も拝観。

大雨の中小一時間で散策したのでかなりあわただしかったが、主だった三国の観光スポットは全て巡れたのは良かった。ただまあ、また晴れた時に再訪したいな…。

大雨警報の中、福井鉄道に乗車

三国駅からえちぜん鉄道に乗り、途中の鷲塚針原駅から、福井鉄道に乗り入れる低床車のたけふ新駅行に乗り換える。

福井鉄道株式会社|福井県の鉄道会社・福鉄(ふくてつ)のホームページ

この列車に乗れば福井鉄道も完乗できるのだが…。

雨はどんどん激しくなり、駅から少し離れたコンビニに行こうと歩いたら土砂降りの雨に合ってずぶ濡れに…。福井鉄道の併用軌道区間に入ったら道路は冠水状態だし、とんでもない状態になっていた。

この時間、福井ででは集中豪雨状態になっており、大雨警報が出ていた。なんとついてない…さらに、武生以北は運行するはずだったハピラインは福井以南が不通になってしまっていた。そのうち福井鉄道も不通になるんじゃないかとかなり心配になったが、福井鉄道は普段通り走っていた。長年地域に根差して走っている鉄道は強いね。併用軌道区間は面白いし、乗車する人も多く、すっかり感心してしまいました。

終点のたけふ新駅は、一度武生新駅から越前武生駅に改称したのに新幹線のえちぜん武生駅に名を譲ったため再度たけふ新駅に改称させられた歴史を持つが、3本の列車が並び堂々たる駅だった。ハピラインが圧倒的にスピードが速く、特急がいなくなって本数も増やそうとしている今、並走する福井鉄道はなかなか厳しい環境に置かれているのではと思ってたが、これからも頑張ってほしいところだ。

たけふ新駅から一駅戻った北府駅には小さいながらも鉄道ミュージアムがあり、最近まで活躍していた200形が展示されている。自分の世代では福井鉄道といえばこの200形だったな。走ってる頃に乗れずに残念だが、往時の姿を見れて満足。
ハピラインが不通のままだったので帰りも福井鉄道で福井へ。これでえちぜん鉄道福井鉄道ともに完乗できたが、まあまた晴れた時に来たいな…。

福井から敦賀米原経由で京都へ

さて福井まではなんとかこれたので、再び北陸新幹線に乗って今度は敦賀へ行く。北陸本線のままだったら福井以南が不通で立ち往生していたわけなので、その点新幹線という安定した鉄路ができた意義はあるわけだが、敦賀までしか行かないってのが面倒くさいところだ。

福井17:38発のつるぎ37号で敦賀に向かうが、わずか20分で終点の敦賀である。

敦賀要塞」と揶揄される敦賀駅を乗り換え、9分接続で18:08発のしらさぎ14号に乗車する。乗り換えはわかりやすいし大した時間はかからないのだが、やっぱり福井から20分で乗り換えってのは面倒くさすぎだ。これがあと20年は続くと思うと北陸の人はうんざりじゃないかなぁ…。

大雨の福井を抜け滋賀県に入ると、なんと夕日が見えてきた。ああ、今回はまじめに天候に恵まれなかったな…。というか、こんなずぶ濡れになってしまい明日の仕事でなんて言い訳をすれば良いのか。靴乾くかな…泣

米原で18:53発ひかり651号に乗り継ぎ、京都には19:11に到着。

なんで米原回りにしたかというと、EX早特1[EXサービス限定]乗継きっぷを使うと福井~京都間が3,880円と一番安いからである。

EX早特1|エクスプレス予約 新幹線の会員制ネット予約

Card

もっとも1時間に1本、しかも敦賀米原と2回乗り継ぎというのが非常にかったるいのだが…。

とはいえ、今回福井で途中下車したにも関わらず、東京~京都間の合計は14,800円とまあまあ安く済んだ。いつも伊丹空港まで飛行機で行くよりも安い。まあ、時間はまっすぐ行っても5時間はかかるから、またやるかというと微妙だけど。

 

 

スカイブリッジ・シルバークリスラウンジを堪能し、NH860便ANAプレミアムエコノミー席で帰国 / 2024.05 香港旅行記(6・終)

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の続き。今日は14:45発のNH860便で帰ります。

12:30前に香港国際空港へ到着。ANAのカウンターでチェックイン。カウンターはガラガラで一瞬でチェックイン完了した。

保安検査場はちょっと混んでいたが、香港の出国は顔認証なのでそれほど時間はかからず、10分ほどで出国。

香港国際空港の新名所、スカイブリッジ

普段であればまっすぐラウンジに行くのであるが、今回は香港国際空港の新名所?であるこちらへ。

ずらっと並ぶ搭乗口の途中、13-22番ゲートと書かれた方向に向かうとエスカレーターがある。登った先が新名所、スカイブリッジである。

www.traicy.com

ここは拡張された13-22番搭乗口へ向かう単なる通路なのだが、誘導路を横断するのでものすごく景色が良いのだ。

なるほど、駐機するヒコーキを見下ろす角度で眺めることができるというのはなかなかない機会だ。そして一番の見どころはその誘導路をガラス張りの床から真下に見ることができること。ここで飛行機が通ったらさぞかし迫力があるだろうな、と思うところだが、一番手前の5-10・12・20-22番ゲート(たぶんこれで全部なはず)に発着するごく一部の便しか通らないので、ここを通るシーンを抑えるには時間に余裕をもって狙う必要がある。あいにく自分がいたタイミングでは通る便はなし。残念。

一番奥にはスカイデッキという展望台があり、第三滑走路、そして建設中の新ターミナルの風景を見ることができる。工事中の殺風景な景色だけど、あと数年もするとこの先に新ターミナルができるのね。しかし、香港空港はただでさえ広いというか細長くて端っこまで行くのはくたびれるのであんまり好きじゃないんだけど、もっと広くなるのか。もちろん連絡用の交通手段はあるらしいが、行き来に時間かかりそうだ。

シンガポール航空シルバークリスラウンジ

スカイブリッジを後にしてラウンジへ向かうことにする。

以前は香港国際空港におけるスターアライアンスのラウンジはユナイテッド、タイ、シンガポールと3つあったはずだが、コロナ禍後はシンガポール航空シルバークリスラウンジしかない。

Chase Sapphire Lounge by The Club

NH860便に限ってはサファイアラウンジというプライオリティパスでも入れるラウンジも使えるそうで、このラウンジは使ったことがないのでちょっと興味はあるのだが、40番ゲート付近と遠く、今日のNH860便の28番ゲートからは離れているので、シルバークリスラウンジへ行った。

ここは何度か使ったことがあり、前回使ったのは2016年なのでもう8年も経っているが、その時の写真を見る限りは8年前とそんなに雰囲気は変わってなさそうだ。

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ラウンジ内は窓こそないがそこそこ広い。NH860便に乗るらしき日本人もちらほらいて混んでいたが、席はそこそこ空いていた。

奥の方にはビジネスクラスの座席っぽい設えの椅子があり、ここに座る。個室感があって良かったが、ブッフェスペースから遠かったので皿を運ぶのはちょっと不便かも。

そのブッフェだが、さすがシンガポール航空だけあって質量とも豊富で、ここでお昼ご飯とした。基本的にはインターナショナルなメニューだったが飲茶など香港ぽいメニューもあり、そして雲吞麺やラクサを別オーダーで頼むことができる。この雲吞麺、一口サイズで軽く食べられるのがまたありがたく、香港最後の食事を美味しく頂いた。

シルバークリス名物のハーゲンダッツは自分の嫌いなチョコレートっぽかったのでデザートはフルーツを中心にチョイス。フレッシュな果物たちが美味しかったな。

そして街歩きで汗をかいたのでシャワー室も借りた。シャワーとの仕切りがペラペラなカーテンだったり思ったよりもチープな作りだったが、搭乗前にさっぱりできるのは本当にありがたい。上級会員資格持ってると本当に旅が楽だね。

NH860便・プレミアムエコノミー席で帰国の途に

搭乗時刻になったのでNH860便の待つ28番ゲートへ。搭乗口の案内は格好良いディスプレイ表示になっていた。今日のNH860便の機材はB787-8・JA805A号機。

さて機内に入り自分の席はというと…

はい、今回もプレミアムエコノミー席である。今回は事前チェックインでは全然空きが出ず、非常口席も空いてなかったのだが、東涌駅から空港に向かうS1路線バスの中でようやく空席が出て確保できた。これでまた86㎝シートピッチのエコノミー席を体験する機会がまた遠のいてしまったが、往復プレミアムエコノミー席というのはANA様様ですな。

NH860便は定刻よりも早い14:36にプッシュバック、先ほど通ったスカイブリッジを横目で見ながら14:53に離陸。帰国便は右窓下から香港市街が望めるのだが、今日の香港は曇り空ですぐに下は雲で覆われてしまった。さよなら香港。

ほどなく雲を抜けて青空が見えてくるが、今日は結構気流が悪くて揺れる。度々サービスが中断するくらいの揺れが沖縄付近まで続いていた。

揺れがちょっと収まったタイミングでトイレに向かい、エコノミークラス席へ行ってみると、帰りも空いていて半分ちょっとしか埋まっていなかった。そして行きは満席だったプレミアムエコノミー席も帰りは半分くらいしか埋まっておらず、自分の隣席も空席だった。なんで事前チェックインで全然空いてなかったのがよくわからないが、しかしANAの香港便本当に客が少なくて、今後が心配になるなぁ。

復路の機内食。「鶏の照り焼き」「豚肉の煮込みマッシュポテト添え」からの選択だったので豚肉の煮込みを選択。マッシュポテトが美味しかったが、ちょっと人参やインゲンが大味だったかな。豚肉はちょっと辛めなソースだったのが意外だった。

そして復路もハーゲンダッツ。美味しく頂きました。

揺れでところどころサービスが中断したこともあり、食事が下げられた頃にはもう九州を過ぎるあたりまで戻ってきていた。もうすぐ旅も終わりだね。

羽田空港第2ターミナルからドタバタ帰宅

日本時間で19時を過ぎ、羽田空港への着陸態勢に入ると、これまで減光されていた機内が明るくなった。うーん、本当にANAは暗くなると泣いちゃう人が経営陣にいるんじゃないか…。

スカイツリーを横目に見ながら、定刻20:00よりもだいぶ早い19:31に羽田空港へ着陸。NH860便は第2ターミナル着…だそうなのだが、到着したのはいつもの通り沖止め。しかも2タミの北側なので南側の国際線到着ロビーの真逆側。ああ、これは時間かかるな…。

バスに乗り、バスゲートから真っ先に出てCIQを先頭切って通過して隠れ家みたいな国際線到着口に出たのが20:01。大急ぎで券売機でリムジンバスのチケットを買うも出てきたのは次の20:20発。しかしこれはいつものことなので、6番バス乗り場へ行き繰り上げを依頼、20:05のバスにぎりぎり乗車できた。

まあ、15分おきにバス走っているのでのんびり次の便でも良いのだけど、どうしても羽田空港、しかも2タミに着くと最速でバスに乗ろうとする癖が抜けないんだよね…。ヒコーキ大好きなのに、なんで到着時だけは一刻も早く外へ出てバスに乗りたくなるのか…苦笑

まあ、おかげで21時過ぎには家に帰ることができたのだが、土日まるっと空けた週末海外旅はだんだん体には厳しくなってきたのか、次の日が在宅勤務だったにも関わらず辛かった…。歳を取るのは寂しいなぁ。

久々の香港旅行を終えて

あっという間の1泊2日であったが、一番の目的のiPhone購入が滞りなくできたほか、あちこち行くことができて満足であった。香港は何度行っても楽しい。

図書館で借りた地球の歩き方最新版のコラムから政治・経済などが削除されたのは地味にショックで、少し心配してたのだが、5年前と比較しても、東洋と西洋が行き交うインターナショナルな雰囲気は全く変わることなく、実に魅力的な街だった。

とはいえ、今後香港がどうなっていくのかは気になるけど、物価は高いけど航空券が安いので、また近いうちに行きたいと思います。今度はランタオ島や離島も攻めてみたい。

(おわり)