9月22日(日)。日帰りで京都へ行ってきました。
ANAトクたびマイルで6000マイルで大阪往復チケットを獲得
この秋は受験生の娘がいることもあり、基本どこにも行かないつもりだったのだが、今年は3連休が多く、敬老の日の3連休であちこち出かけているツイートを見ているうちにどこかへ行きたくなってきた(苦笑)
が、いくら家で虐げられてる(泣)とはいえ宿泊して出かけるのも憚られるので日帰りでどこか行くことにした。
ちょうど、秋分の日の3連休の期間に羽田~伊丹間のANAトクたびマイルが片道3000マイルで売られており、中日の日曜日に羽田発朝便、伊丹発夜便の往復チケットを確保できた。直前に思いついて往復6000マイルで大阪往復だったらお得な選択だったと思う。
今週のトクたびマイル|ANA
ただ、コロナ禍のころは取り放題だったトクたびマイル、最近は全然取れなくて困る。今回も3連休の初日と最終日はほぼ往復とも全滅、中日も行きは朝便が取れたのだが帰りが14時以降全然空きが出ず、毎日ログインしまくって金曜夜にやっと最終便に1席空きが出て取ることができた。そのうち誇大広告で訴えられるんじゃないかしら。
大阪からはいつもの京都へ行くことにした。京都は7月末に祇園祭を見に行って以来2か月ぶり。今年既に6回目と我ながら何度行ってるんだという気はするけど、何度行っても飽きない、惹かれてしまうんだよね。
www.tamazo-diary.net
NH13便で大阪伊丹、そして京都へ
朝早起きして羽田空港第2ターミナルへ。国内線で使うのは3月末に花見で京都へ行って以来半年ぶりだ。
www.tamazo-diary.net
行きは羽田7:00発NH13便。ANAで大阪方面へ日帰りする場合の定番便である。普段は60番台のゲートが多い伊丹便であるが今日は珍しく58番とやや端っこの搭乗口であった。
今日の機材はB787-8・JA833A号機。最近の伊丹便ではなかなか取れない非常口席が珍しく取れた。ラッキー。
ほぼ定刻の8:04に伊丹空港にスポットイン。今日はそこまで天気が良いわけではなく地面はぬれていたが雨が降ってるわけでもなさそうだ。
この後大阪空港駅で先週末から売り始めた北急・モノレール京都おでかけきっぷを購入。今回みたいな京都日帰りにはもってこいな切符である。ただ残念なのは春と秋しか売ってないこと。通年売ってくれないかなぁ。
北急・モノレール京都おでかけきっぷ | 大阪モノレール株式会社
阪急が梅田まで乗れるので、今話題のうめきた地区のグラングリーン大阪を瞥見した後阪急京都線で京都へ向かいます。
建仁寺塔頭西来院でコーヒー片手に庭園見物
阪急河原町駅を降りてまず向かったのは建仁寺塔頭の西来院。
西来院
長らく非公開の寺院だったそうだが、2028年に寺の基礎を築いた蘭渓道隆の750年遠忌を迎えるにあたり今年の3月から拝観を開始したそうだ。
興味深かったのはこの拝観にあたり、境内にコーヒーショップがあってコーヒーを飲みながら拝観ができるというこの記事。
souda-kyoto.jp
最初読んだとき正直???となってしまったが、夏季休業期間を終えまたコーヒー販売が再開されたらしいので行ってみることにした。
入口には青いボトルの看板が。山門を抜けるとすぐ右側に移動式のトラックが置かれていて、ブルーボトルコーヒーの出店があった。ここまでは無料で入れるので結構客も多いようだ。
Blue Bottle Coffee Truck In Kyoto
抹茶ラテが定番らしいが、ラテは好きではないのでアイスコーヒーを購入して本堂へ。出店で何か購入すると拝観料が100円引きになる。
本堂に入ると、庭園に面して至るところにテーブルや座椅子、座布団があり、自分の気に入った場所で飲み物を飲みながら庭園の眺めを味わうことができる。まだ庭園は整備されたばかりで真新しくそこまで歴史ある眺めといったわけではなく、この日は雨上がりで湿気が高かったのが玉に瑕ではあったが、祇園のど真ん中とは思えない静かな空間で飲み物を味わい物思いにふけるってのは贅沢の極み。ものすごく気に入った。
普通のコーヒーと拝観料込みで1000円ちょいなので、下手に祇園の喫茶店行くよりもコスパも高いし、これは今後秋の行楽シーズンに向けて人気が出るのではないかしら。満足な時間を過ごせました。
続いて向かったのは今回の一番の目的地である南座。
九月花形歌舞伎として26日まで公演が行われていたあらしのよるにの午前の部を観劇する。
www.kabuki-bito.jp
あらしのよるには歌舞伎座で昔見たことがあるのだが、初演の地での再演ということで、一度京都で見てみたいなと思ってた。今回公演中にトクたびマイルで京都に来れたので見に来た次第である。
笑いあり、涙あり、とても楽しい3時間でした。広々とした歌舞伎座と違ってコンパクトな南座での演劇はまた違った魅力があって良かったです。
12月にまた歌舞伎座で再演があるようなので、興味のある方はぜひ。
西陣・千両ヶ辻で京町家を見学
南座を出たのが14時半前。京都市バスに乗って向かったのは西陣。今日9月22日は、生糸問屋・織物問屋が軒を並べ大宮通を中心とするエリアで西陣伝統文化祭「千両ヶ辻」が行われている。
京都・西陣 千両ヶ辻(公式サイト)
普段非公開の京町家の公開などもあるそうなので、訪れることにした。
千両ヶ辻の提灯が優雅な雰囲気を醸し出す大宮通を歩くと、ちょうど晴明神社の神幸祭・神輿渡御にあわせて練り歩く神輿の姿が。祇園祭以来のほいっとほいっとーの掛け声にうれしくなる。
まず訪れたのは通常非公開の北原家「大宮庵」。歴史ある家財道具が並ぶ。伝統的な商家の雰囲気を今に残す居間を抜けると、京町家独特の雰囲気の中庭が出迎えてくれる。いやはや、これを無料で見学できるなんて素晴らしすぎる。
こちらの町家はフォトグラファー・水野克比古氏の町家写真館。写真右側に写っているのが水野氏ご本人であった。水野氏の写真集や図書館に何冊もあって、よく借りて次どこ行こうかなぁと思ってみていたのでご本人に会えて感激である。ちょうど2冊で1000円という格安で写真集を販売してたので思わず購入。
正面は小さな面構えであるが、京町家らしく奥に細長く、こちらも立派な中庭が設えてあった。
大宮通から元誓願寺通に入った箔屋野口へ。ここは金箔・銀箔を使った箔画を扱うお店だそうだ。箔画は高くて全く手が出せず(汗)、でも快く部屋を見学させていただいた。ここも立派な部屋と中庭が本当に素晴らしかった。
堀川通を挟んで東側の宿屋 西陣荘へ。ここでは平山郁夫の美術織の絵を鑑賞できる。歴史ある建物ばかり見てきたが、こういった栄華を尽くした町の雰囲気を感じられる展示も良かったです。
最後は晴明祭でにぎわう晴明神社へ。平安時代の陰陽師「安倍晴明公」をお祀りする神社であり、境内のいたるところに掲げられている星マークが印象的である。
以上、京都の往時の雰囲気を味わえた素晴らしい千両ヶ辻だったのだが、大宮通はこんな感じで、インバウンドどころか普通の観光客もほとんどいなかった。なんて勿体ないと思ったけど、地元の人が楽しめる、京都の普段着を味わえる場として、これからもこの雰囲気は維持したままでいてくれると嬉しいな。京都といえばみんな東山や嵐山ばかり行くけど、京都の地元文化を味わいたければ西陣のあたりは本当におすすめだと思います。
雷雨予報で1本前倒しのNH38便で帰京
さてあとは帰るだけであるが、実は南座を出た際にANAからSMSが来ていて、今日の伊丹空港は雷雨予報が出ていて遅延の恐れありとのこと。
今回予約しているのは伊丹20:20発のNH40便であるが、前便到着が遅れて21時過ぎて欠航になってしまうとまずいので、一本前倒した19:00発NH38便に変更して帰ることにした。
特典航空券は当日の変更はできず、NH40便だと帰り遅くなっちゃうなぁと思ってたので、ある意味ラッキーだ。
結果的には大阪は夕日が望めるくらい天気が回復し、欠航することなくNH38便に搭乗できた。今日の機材はB777-200ER・JA741A号機。
今日のNH38便は混んでたが前方の窓側席を確保できた。曇りがちな天気ではあったが伊丹空港を見下ろしつつ離陸。今日は慌ただしかったけど充実した1日だったな。
NH38便は気流が悪いとのことで飲み物サービスが一切なく、羽田空港到着も定刻より10分近く遅れて20:13着であった。まあNH40便よりも1時間半早く着いたのでまだまだ余裕があるので安い京急で帰りました。
以上、2日前に急遽手配して訪れた京都であるが今回も楽しかった。これでしばらくは旅に出なくても大丈夫…かなぁ(謎)