国内旅行記京都には今や年中仕事やプライベートで行ってるのだが、8月から9月にかけて再び京都を行ったり来たりすることになった。
結局緊急事態宣言が9月いっぱい延長されたこともあり、極力行く回数を減らそうと思ったのだが、結局2年前と同じくらい行ったり来たりしたような…。
2年前はインバウンドも多く賑やかだった京都も、度重なる自粛要請で非常に厳しい状況が続いている。観光地は客も少なく、どう考えても東京にいるより密になりようがない気がするのだが、せめて止む無く移動する我々で京都を支えないと…と都合よく思いまして仕事以外の記録をしていきたいと思います。
まずは三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺の宿泊記からスタートです。
【公式】三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺 - 京都河原町駅周辺の宿泊をご紹介
ここは全国的にも珍しい寺院を再開発して建てられたホテルで、オープンした時はかなりニュースにも取り上げられていた。四条河原町の便利な場所にあるし、一度泊まりたいと思っていたところであった。
外観・ロビー
ホテル入口は四条通から寺町通を南に少し下った先にある。夜着いたこともあって幻想的なフォトジェニックな佇まいだった。
入口を通ると、ぷーんと漂うお香の匂い。おおっ、これはお寺だ。
建て替え前の浄教寺の古木や木鼻がモニュメントとして使われたロビーは、寺院にいるかのような荘厳な雰囲気。行き交う人もそこそこ多く、宿泊者も多いようだ。
モデレートクイーン
ちょっとびっくりしたのは、エレベーターホールの真向かいの部屋だったこと。こんな配置の部屋は初めてだ。
部屋は19平方メートルととても広く、中でも幅1640mmのベッドは一人で宿泊するには勿体ない広さ。
高さのあるちょっと固めのベッドはとても快適で、真向かいの大きなテレビを見ながらのんびりとしたひと時を過ごすことができる。
部屋の窓からは寺町通を望むことができた。反対側はついこの間まであったエディオンの建物が現在解体中である。 ここによく買い物行ったなぁ…。
ただ、この部屋をよく見るとちょっと気になる設備がチラホラと…。
まずびっくりなのが、机と椅子がこれしかないこと。これじゃ仕事には全く不向きだし、コロナ禍で部屋食をしようにもこれじゃ狭すぎる。一人でもこうなので、2人宿泊だったらどうするんだろうか。
そして通路にドンと鎮座する洗面台。スペースを広く見せる効果はあるような気はするが、邪魔だし水しぶきが飛び散るし、使い勝手は正直良くない。
これらは事前に知ってたのでまあ良いのだけど、実際特にビジネスマンが何も知らずに宿泊したらびっくりするような気がする。 というか一緒に出張していた人がびっくりしてた。
あとよく意味がわからなかったのが冷蔵庫の中にあったミネラルウォーター缶。ただなのは良いのだけど、水が缶で提供されても…なぜペットボトルではないのだろう。
この部屋にはバスルームがなくシャワーのみ。トイレは独立型。最近このタイプのホテルが増えてきたよね。
2階に大浴場はあるのだが、そこまで広くなかったので客がいっぱいいると結構混んで大変かも。
朝のおつとめ体験
さて、このホテルの最大のポイントは、浄教寺で行われる朝のおつとめ体験である。
寺と同居したホテルらしいこの体験は、このホテルに宿泊するのであれば絶対に体験すべきである。 なので今回はおつとめ体験プランが予約できる日程をうまく合わせて出張の日程を組んだ(思いっきり本末転倒…)
翌朝6時半にロビーへ集合。
ロビーの覗き窓から見える本堂でおつとめ体験ができます。
この日は8人が集まった。別途500円払えばプラン以外の客でも体験ができるのだが、この感じだと当日(前日夜まで)予約でも大丈夫なのかな。
スタッフに案内されて本堂へ。
できて間もない本堂なので、煌びやかでとても綺麗だった。
こちらが先ほどのロビーの窓を本堂側から見た眺めです。
6:40になり、住職がやってきて朝のおつとめが始まる。
マスクしてなかったのがちょっと気になったけど、木魚のリズミカルな音を聞いていると、なかなかソウルフルで面白い。
その後、お香をあげて30分ほどのおつとめ体験は終了。これは良い体験だった。 しかし全国津々浦々の寺院では、こういう観光客を交えることもなく、毎日黙々とおつとめをしているのだよね。これには頭が下がる。
おつとめ体験終了後は、堂内を自由に見学できる。写真撮影もし放題なのが嬉しい。
清盛の長男・平重盛が開基した歴史ある浄教寺の所有する像や書画などを見学。最近この絵画をデジタルリマスターしたそうだ。
そんなわけで非常に濃厚なおつとめ体験を終えてホテルへ戻る。
が、この写真を撮ってこのようなつくりで固定資産税はどう区分されているんだろうとか思ってしまうあたり、まだまだだな。
三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺のまとめ
とにかく朝のおつとめ体験が秀逸で、京都に来たのなら一度は体験すべきだと思う。
が、じゃあ朝のおつとめ体験をしなかったら、定宿になるのかというと…かなり微妙な気がする。 ホテルと本堂は朝のおつとめ体験後と自由見学タイム以外は区切られているので、ロビーのお香の匂いだけとも言えなくはないし、何より部屋の作りが微妙すぎる。観光客であってもあの机はないわ。
あと今回は食べなかったけど、僧伽小野 京都浄教寺の朝食はお上品すぎて毎回食べるには自分はちょっとパスな気がする。
このおつとめ体験をはじめとするブランディングが功を奏して周囲のホテルに比べると単価は高いようなので、その点では成功しているのだろうけど、サステナブルな利用としては、洗面台は許せるとしても、せめて机が欲しいですわ…。