たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

新幹線ダイレクトパックで行く初春の京都 / 豊国神社~方広寺・真如堂~金戒光明寺(2021年3月)

※2021年3月の記録です。

2021年3月、所用に絡めて昨年12月以来3か月ぶりに京都へ出かけた。

当時はようやく京都の緊急事態宣言が2月末に解除されたばかりで、まだ旅行者は来るなな雰囲気がぷんぷんしていたが、所用はずらせないので気にせず行くことにした。

この前の第七波ですら未だに旅行に対する圧力を感じてしまうが、もういい加減にしてほしいところだ(まあ、結局気にせず出かけてるんだけど…)

新幹線ダイレクトパックのメリット・デメリット

所用とは言え私用なので、安く行く必要があるが、GoToトラベルが事業停止してしまったので、違う手段を探す必要がある。今回は、JR東海ツアーズの新幹線ダイレクトパックを使うことにした。

新幹線ダイレクトパック|新幹線のお得なツアーはJR東海ツアーズ

ネットで手配し、指定席券売機引き取りで店舗来店不要、直前でも比較的安く手配可能というなかなかお得かつ便利なプランで、閑散期だったこともあり京都往復1泊で2万2千円程度と普通に新幹線を往復するよりも安く手配できた。

加えてこのプランの良いところは乗り遅れても後続の自由席に乗れることである。ずらし旅などは乗り遅れたら乗車券を含め全て無効になってしまうのだが、このプランだとその心配がなく気が楽なのはありがたい。

ということで、出発の日。東京7:00発のぞみ203号に乗る。

が、乗ってみてびっくり。自分の区画だけびっしり満席なのである。

事前にぷらっとこだまなどJR東海ツアーズの企画商品は一定区画に詰めるらしいという話は聞いていたので、さすがにB席には人は来ないだろうと思って3人掛け窓側のA席を選んでいたのだが、B・C席に2人客が割り当てられていて隣席に人が来た。これにはまいった。

結局、京都までの2時間15分、3人掛け窓側に軟禁状態…実にしんどかった。コロナ禍だというのにこの売り方は正直ないわ。

ということで、新幹線ダイレクトパックはこのトラウマが響いてこれ以降一度も使ってないです…。乗り遅れて自由席を使うことを前提に利用するという割り切りもあるかもだけど、最初から自由席というのはそれはそれで落ち着かないし。

9:15京都着。今回は京都までの道のりが実に長かったです…。

京都は緊急事態宣言が解除され人はそれなりにいた。この後再度緊急事態宣言が出て人がいなくなることになるのだが。

豊国神社・方広寺

所用までにちょっと観光ということで、市バスに乗って博物館三十三間堂前で下車。

向かった先は豊国神社である。

名前の通り豊臣秀吉を祀る神社である。

ここの見どころななんといっても国宝の唐門。伏見城の城門を移築したとされる豪華絢爛な門は見事だ。

境内には早咲きの蜂須賀桜が咲き乱れ、ほんのりピンクの花びらが綺麗だった。唐門と一緒にパチリ。厳しい冬ももうすぐ終わりだね。

さて、続いては隣の方広寺へ。ここは緊急事態宣言で開催が遅れていた京の冬の旅の特別公開がされていたぜひともと思ってやってきた。

インターネット予約優先だったので事前予約をしておいたが、住所を書く欄があり、東京からと書いたらぶぶ漬け攻撃でもあうのかと思ってちょっと?心配していたが特に何もなく本堂へ。

かつてここにあった大仏を10分の1サイズで再現した盧舎那仏坐像や、巨大な龍の掛け軸、神龍図などを拝観するが、写真撮れないので記録なし。京都の寺社は大概内部の写真撮影ができないが、今(2022年9月)、思い出そうとしても早くも記憶が薄れているので写真くらい撮らせてほしいものだ。早くブログ書けってことなんだろうけど。

写真が撮れるのはこちらの梵鐘。実は頼めば普段からでも入れるらしいが、特別公開中は係員がいて内部に入ることができる。

この梵鐘を有名にしているのが、大坂冬の陣のきっかけとなったとされる「国家安康」「君臣豊楽」の文字。しかし、家康のいちゃもんもひどいもんだよね。

これに対して、梵鐘の中に、淀君の亡霊が書かれているということで梵鐘の中に入って係員がライトを照らす先を見ると…うーん、なるほどね。言われてみればそう見えるな。

「国家安康」「君臣豊楽」は白く囲われており梵鐘の外からでも見れるが、この淀君の亡霊は梵鐘の中に入らないと見れないので、ちょっと得した気分。

また天井には、極楽浄土に住むとされている下半身が鳥、上半身が人間の形をした迦陵嚬伽の絵が描かれている。繊細な絵柄にしばし見とれる。

梵鐘に残されている大仏殿の遺物と、大仏殿の跡地。ここに大仏があった頃の京都を見てみたかったな。

豊国神社や方広寺はさすがに京都初めての人向けではない気はするが、京都駅からそう遠くはないし、三十三間堂あたりに行ったついでに見て回るにはお勧めの場所ではないかと思う。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条に宿泊

今回宿泊したのはいつものベッセルホテルカンパーナ京都五条である。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条|サウナ付大浴場(京都1号店)|公式サイト・最安値

客が少ないようで、今回もスタンダードツインルームへアップグレードされた。

おばんざいをはじめ種類豊富な朝食を堪能。朝から幸せだね。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条はこの時既に4度目、この後も3回宿泊している定宿なので、宿泊記録は他の記事をご覧くださいませ。

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真如堂の特別拝観

2日目。東京に帰る前に少し観光をと思い、ホテルをチェックアウトして市バスに乗り、毎年3月に大涅槃図の特別公開がある真如堂へ向かった。

真正極楽寺 真如堂

真如堂前バス停を降り、山道を歩いていく。東参道から入る形になるので、裏口から入る感じになるのがちょっと微妙だが、地元感漂う小路を歩くのは悪くはない。

境内に入ると視界が広がり、本堂や三重塔を眺める。秋は紅葉の名所として賑わう境内であるが、初春、そして今日は平日ということもあって人がほとんどいなかった。

本堂に入り、本堂奥の有料エリアで大涅槃図を眺める。お釈迦様が北枕に横たわる最期をモチーフとした大きな図である。北枕は別に不吉な方角ではない、というのを、ここで初めて知った。

しかし、写真が撮れないのがなんとも…。

写真が撮れるのは庭園だけ。「涅槃の庭」「随縁の庭」という趣の異なる2つの庭を見ることができる。

「涅槃の庭」は東山を借景にインドのガンジス河をイメージしたという枯山水がゆったりとした気分にさせてくれる。よく見ると、2枚目の写真の奥には大文字山が写ってますね。

「随縁の庭」は、三井家の家紋である四つ目の家紋をモチーフにした枯山水だそうだ。ずいぶんモダンな感じがするが、それもそのはず、この庭ができたのは2010年とつい最近である。ついでに言えば「涅槃の庭」も1988年に作られたものだ。

まあ、古ければ良いってわけでも決してないのだが、写真撮れるのがこれだけってのはなんだかなぁと思ってしまう。

大涅槃図は見事だったし、満足な訪問ではあったが、何度も拝観するところではないかな。紅葉だけなら境内を歩けば十分だし。

金戒光明寺

続いてすぐ隣の金戒光明寺へ…なのだが、すぐ隣なはずなのに変な道に迷い込んでしまい、少し時間を取られてしまった。

浄土宗大本山・くろ谷 金戒光明寺

くろ谷さんとして地元の人たちに親しまれている有名な寺であるが、恥ずかしながらここに来るまでその存在自体を知らず、突如として出てきた御影堂や山門の大きさにとにかく驚く。いや、良いところに来た。

御影堂から山門の方を臨むと京都の市街地を一望できる。本当は三重塔からの方がより眺めが良いらしいのだが、真如堂からの小路を間違えて行く時間が無くなってしまったので、これは次回の宿題にしたいと思う。

真如堂の紅葉や金戒光明寺の三重塔は2021年12月に見に行きました。

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金戒光明寺の新名所?手水舎のアヒル。ちょうど自分が来た時にこのアヒルが集まりはじめたみたいで、以下の記事にもなってました。

j-town.net

のぞみ自由席で帰京

京都駅に戻り、10:30発のぞみ220号に乗車。

この日は平日だったので、会社の用件があっても良いように早めの新幹線を予約してたのだが、行きの燦燦たる状況も踏まえ1時間遅れの自由席を使うことにした。

のぞみ220号は新大阪始発だったので終始ガラガラだったのが、1本前ののぞみ8号は窓側は埋まっているように見えたし、コロナ禍だったからこうだったけど普段だと京都から窓側席座れるかは運しだいになってしまうので、自由席を使えるからといって安易にずらすのが良いのかは考え物だ。

この日は結局午後から会議が入ってしまったので、パソコンを立ち上げてリモートワークをする。飛行機でもWi-Fiは入るようにはなったけど、パソコンで仕事をするにはさすがに力不足。新幹線のほうが確実だ。

12:45東京着。会社へ向かうことにしましょうか。

所用絡みであまりあちこちは行かなかった京都であるが、この時期はとにかく人が少ないのが良かった。また行きたいものです。