文化の日に奈良・吉野と京都へ行って来た。
きっかけはブラタモリ
今回の目的地吉野に行くことにした理由、それは6月に放送されたブラタモリで見た金峯山寺の金剛蔵王大権現のスケールの大きさにびっくりし、これは是非見に行きたいと思ったのがきっかけである。
この金剛蔵王大権現、かつては秘仏とされ滅多に見れなかったらしいが、今金峯山寺の仁王門の大修理勧進(要は寄付ということね)のため、春と秋の年2回特別公開が行われており、今年の秋も10月27日から11月30日まで特別公開が行われている。
令和5年秋の秘仏ご本尊特別御開帳 | お知らせ | 金峯山修験本宗 総本山 金峯山寺
吉野は桜の名所なので本当は春が良いのだろうが、春は大混雑だろうし、8月以来どこにも出かけてなかったのでこの秋に出かけることにした。
JALタイムセールで手配
ちょうどこのタイミングで、JALがタイムセールをやるということだったので、文化の日の3連休に出かけようと思って参戦。
が、この前のタイムセールと違って11月の土日は高く、羽田~伊丹は8800円もした。空港利用料を入れると9500円もしたので、そんなにお得感がなかったな。そして、今回も、金曜の行き、日曜の帰りは満席で取れず…ホント、このタイムセールは使えない。
しかも、3連休なので中日の4日なら往復取れたのだが、4日は息子の保護者会があって出席しなければならず家に戻ってなければならない。4日に保護者会をする学校もどうかなぁと思ったが、そもそも4日は子供たちは普通に学校なので仕方がない。なので、3日の帰りだけタイムセールで予約して行きは別に手配することにした。
3連休初日の下りなので航空券は高かっただが、6月に買ったANAビジネスきっぷの1区間が残っており、最初はこれを使おうと思った。
こういう高い時に使うのがお得感があるので使おうと思ったのだが、ふと予約画面を見ると…
羽田7:00発NH13便がプレミアムクラスの多い国際線機材の78Mであり、プレミアムクラスの方が普通席より安く買える状態であった。となると、プレミアムクラスで行きたくなり(苦笑)といっても高いのでスカイコインを投入して普段の特割の許容範囲である15000円くらいまで下げてスーパーバリュープレミアム28でチケットを購入。
ビジネスきっぷは6月までに使えば良いので、また次の機会にしよう(忘れないようにしなきゃ…)
ANAプレミアムクラスで伊丹へ
11月3日。久々に早起きして高速バスで羽田空港へ。
羽田空港第2ターミナルは3連休だけあって朝早いのに混んでいた。航空券高いのに、みんなお金あるなぁ…。
羽田7:00発NH13便は国際線機材のB787-8・JA840A号機。コロナ禍も明けて78Mはなくなるのかと思ったが、意外にまだ残っている。
プレミアムクラスは混んでいて座席の写真はこれだけ。ビジネスクラスのクレードルシートは国際線の中ではしょぼいシートだが、国内線であれば十分すぎるスペックだ。
プレミアムクラスなので食事が出る。今日のメニューは以下の通り。
軽食ながら美味しかった。が、一度くらい長距離のプレミアムクラスで夕食とか食べてみたいところだな。よくよく考えたら自分プレミアムクラス、羽田~伊丹線しか乗ったことがない。勿体ないな。
わずかな時間ではあるがクレードルシートを倒してくつろいでいるうちに大阪へ。
3連休で満席近いこともあり、到着遅れを気にしていたのだが、意外や意外定刻8:10よりも早く伊丹空港に到着。この日のANAは優秀で素晴らしい。8:20発のあべの橋行リムジンバスに余裕で間に合うことができた。
近鉄特急さくらライナーで吉野へ
大阪阿部野橋駅からは9:10発の特急「さくらライナー」で吉野へ向かいます。
近鉄南大阪線はカーブが多く、特急と急行はそれほど時間差はないのだが、南大阪線の特急料金は全区間520円と安いので今回は特急利用である。3連休だけあって満席だったが、実際は橿原神宮前から飛鳥間だけが満席で、阿部野橋発車時は半分くらいしか乗ってなかった。
南大阪線は道明寺以遠が今回初乗車だったが、意外に山が迫ってきたり景色が変化に富んでいて面白い。
橿原神宮前からは単線となり、山の雰囲気が漂ううちに、定刻10:26吉野着。山の玄関口にふさわしい風情のある良い駅である。
観光客は多かったが、春に比べれば人は少なく快適だ。
金峯山寺のご開帳へ
吉野駅からはケーブル(ロープウェイ)に乗るのが一般的だが、結構並んでいたので脇の道を通って歩いて行くことにした。
20分ほどの登山道でちょっとしたハイキングレベルではあるが、坂が急であっという間に息切れする。しかもこの日は季節外れの暖かさで汗が噴き出て暑い。ホント、今年はどうしちゃったんだろう…。
ひーひー言いながら登山道を登りきると、金峯山寺へ向かう参道に入る。ここはゆるやかな登り坂で、お店が立ち並び見ているだけで楽しい。
金峯山寺の総門、黒門を通り、気分を新たにする。ここ金峯山寺は世界遺産だ。
本来であればここに国宝仁王門がそびえ立つのだが、修理中で見れず。こんな山奥に巨大な工事現場を作る技術にただただ驚きだが、5年後の完成時にはまた見てみたいところだ。
ぐるっと回って国宝蔵王堂へ。この中に秘仏・金剛蔵王大権現が収められている。ご開帳時の拝観料は1600円と安くはないが、JAFの割引が利き(1520円)、しかもクレカが使えた。木札やエコバッグももらえるので、非常にサービスが良い。
写真撮影はできないので写真はないのでパンフレットのキャプチャを貼り付けておきますが、実物を見た感想。大きな像自体は大仏とかもっと他にもあるが、3体並んでいるのは迫力が違う。そのうえ身体の青色と怒ったような、しかしご慈悲を感じる凛々しい顔がとてもミステリアスで、とても見ごたえがあった。パンフのような本当の目の前からのアングルからの拝観ではなかったので、ちょっと見づらかったのは残念。
これ以外にもたくさんの像が見ることができ、充実したひと時を過ごす。はるばる吉野まで来た甲斐があった。
吉水神社へ
少し奥の吉水神社へ。こちらも世界遺産だ。
ここの見どころはまずは一目千本だろう。吉野山を一望できる場所で、桜の名勝でもある。桜の季節は本当に見事だそうだ。
今はもちろん桜など咲いておらず、桜の木の紅葉の見ごろは10月だそうで紅葉の季節でもなかったのだが、桜が咲いている場所はこの季節でもはっきりわかる。これがピンクで覆われたらさぞかし綺麗なんだろうなぁ。
ここは犬のご祈祷ができる場所だそうで結構賑わっていた。
吉水神社の特徴はなんといってもお参りの仕方が「2礼17拍手1礼」なところだ。間違いないようにちゃんとやりました、はい。
また元吉水院は日本最古の書院建築とされており、義経潜居の間や後醍醐天皇の玉座など見どころが多い。ここがあの南北朝時代の南朝皇居なのか、と思うと感慨深い。そしてこの元吉水院は写真撮影可能なのがまた良かった。
吉水神社の入口はわずかに紅葉が進んでおり、日差しを浴びた樹々は結構綺麗であった。ただ全体的には紅葉はまだまだだったな。それより暑くて参りましたわ。
本当はバスで奥千本に向かうべきなんだろうが、この後欲張りにも京都に向かうことにしているためここで引き返し、12時過ぎのロープウェイで吉野駅へ戻る。ここのロープウェイは日本最古の路線であるが、ゴンドラいっぱいに人が乗っていてちゃんと降りれるか心配になった(笑)
さて、午後は京都へ向かいます。(つづく)