の続き。吉野を後に京都へ向かいます。
観光特急・青の交響曲(シンフォニー)
乗車するのは吉野12:35発の特急。この列車は観光特急・青の交響曲で運行される。
青の交響曲(シンフォニー) Blue Symphony|近畿日本鉄道
2016年に登場以来、現在でも人気が高い観光列車である。今回ちょうど京都への移動に都合の良い時間だったので、橿原神宮前までの短い時間であるが乗車することにした。観光帰りには早い昼の時間なので1週間前くらいでも切符は買えたのだが、最終的には満席になっていた。
吉野駅には乗車待ちの客が早くも集まり華やかな雰囲気。
この16200系、南大阪線の通勤電車6200系を改造したもので、見た目は近鉄の普通の電車っぽさが色濃く残るが、濃い青の塗装と中間車の大きなエンブレムはとても格好良くてセンスが良い。ただ、人が映り込むので写真が撮りづらかった。
書斎のようなライブラリーコーナーを抜け、指定された3号車へ。落ち着いた大人の雰囲気のインテリアに1-2配列のゴージャスな座席が並び、行きのさくらライナーとは比較にならないほど豪華で快適だ。向かい合わせのサロン席、ツイン席に加え、嬉しいことに1人席もあって、個人客も気軽に利用できる。これで追加料金がたった210円なのだから本当に近鉄の観光特急は素晴らしいね。
そして青の交響曲の真骨頂である2号車のラウンジカーに向かう。
たった3両編成ないのに、2号車がまるまるラウンジカーとなっており、軽食を楽しむことができる。
普通の会社であれば定員を増やすために座席車両にするところ、近鉄の食事をとる空間を大事にする姿勢は本当に素晴らしい。
このオリジナルケーキの人気が高かったが、ちょうどお昼時なので食事っぽいものをとうろと思い、オリジナルカレーと迷ったが吉野といえば柿の葉寿司でしょうと柿の葉寿司と柿の葉茶を購入。柿の葉寿司はまあ普通の寿司だったけど、柿の葉茶が独特の味わいでなかなか美味しかった。
行きと同じ景色ではあるけれど、まるで違う景色に見えるのはこの列車の魅力によるのかな。ただわずか40分ほどで橿原神宮前である。
青の交響曲という名にふさわしく駅では交響曲の音楽が流れ、ムード満点であった。ただ、各駅到着チャイムは近鉄特急の汎用チャイム(いわゆるファミコンチャイム)でちとびっくりしたけど…。
青の交響曲、3年前にしまかぜに乗った時も思ったけど、近鉄の心意気を存分に感じ、さすがだと思った。
JR各社も近鉄の爪の垢を煎じて飲むと良いと思うな。
サニーカーに乗り継ぎ京都へ
橿原神宮前からは10分ちょっとの乗り換え時間で13:26発京都行に乗り継ぐ。近鉄は特急乗り継ぎの場合特急券は通算なので気軽に乗ることができる。
乗車した車両は12410系、いわゆるサニーカーである。
18400系 / 16000系 / 12400系 / 12200系 / 12000系 / 11400系 | 近畿日本鉄道
このサニーカー、いまとなっては古びた車両であるが、自分には今から41年前に京都、奈良へ行ったときにはじめて近鉄特急に乗った時に乗った思い出のある車両である。
41年前の写真がこちら。正確にはこの時は12400系だったようだが、旧塗装が懐かしいね。ただこれ、近鉄京都駅なはずだが、行き先が難波行になっている。かつて近鉄も京阪特急を走らせていたのは知っていた(今、観光特急あをによしが再び走らせているが)が、なんでこんなマイナーな列車に乗ったんだろう。
そんなわけで41年ぶりのサニーカーに思いをはせながら大和路を北上し、近鉄丹波橋で下車。
丹波橋から京阪特急に乗り継ぎ、7月以来4か月ぶりに上洛です。
(つづく)