毎年この時期にある西日本方面を巡る出張がやってきた。
今年は、先に記載した通りJALの上級会員を目指すために往復JALで行くことにして、さらに金額は二の次でいかにFOPを多くためる運賃で出かけるか重視で(笑)行くことにした。
東阪線はわずか280マイルしかないので、むしろどのクラスで行くか、FOPボーナスの400ポイントがつくかつかないかのほうが大きい。 そこで、行きは思いっきり豪華に、FOPが1.5倍になる国内線ファーストクラス、復路はクラスJで行くことにした。 修行にしては豪勢すぎるが、まあ景気づけということで。
往路は、羽田18:30発のJL133便で行く。
国内線ファーストクラスなので、今後も滅多に入れないだろう羽田空港のダイヤモンドプレミアラウンジに入ることができるので早く行ってゆっくりしようと思ったのだが、来客とかがあって大手町を出たのが17時20分。もう、このままじゃラウンジ行く時間なくなっちゃうよ…。
浜松町で走ってモノレールの空港快速に乗り、何とか17時50分に出発ロビーに到着した。
今日はこの一般の保安検査場の隣にあるダイヤモンド・プレミア専用検査場を通ることができる。
ANAでも普通の優先検査場は何度も使っているが、ここは更なる上級会員でないと使えないので、なんとなく緊張する(苦笑)
レセプションでJALカードをタッチして、さぞ旅慣れているかのようにふるまいながらDPラウンジに潜入。
JALの国内線サクララウンジが未体験、かつANAの同レベルラウンジであるANAスイートラウンジも未体験なので何とも評価しがたいのだが、やはり空気が違う気がした。
特に平日の夕方ということで旅慣れている人が多く、落ち着いている感じ。 とても写真が撮りづらい(笑)
DPラウンジは、サクララウンジ、それにANAラウンジなどとは、設備的には大した差はないのだが、一つ素晴らしいところがある。それは、メゾンカイザーのパン、おにぎりなどの軽食が食べられること。 国際線サクララウンジに比べればチャチいものだが、小腹を満たすにはちょうど良い。美味しくいただいた。
15分ほど滞在して、搭乗ゲートへ向かいましょうか。
今日のJL133便は珍しくラウンジから離れた12番搭乗口であった。なんとか優先搭乗の時間帯に間に合い、搭乗。
今日の機材はB777-200・JA8979号機。かつてのレインボーセブン機である。
入ってすぐの国内線ファーストクラスが今日の座席である。
座席自体は通りがかりの際何度も見ているが、座るのは初めて。
座った感想だが、とにかくどっしり、そして圧倒的に広い。 ANAのプレミアムクラスもシートピッチ自体は同じくらい広いけど、フィット感が半端なく良い。ソファに座ったかのようだ。これは素晴らしい。
そしてCAさんの応対も実に落ち着いていて良い。プレミアムクラスなんか普通席と大差ないからなぁ。
定刻通り出発し、離陸。ほどなく機内食のサービスの時間である。
小鉢:
徳島産鱧とおくらの煮氷り 梅肉醤油
新じゃが胡麻和え
主菜:
徳島産鮎の風干し 酢橘
茄子と「壺中庵」特製うるか炒め
胡瓜もみ 荏胡麻 茗荷子酢漬け
俵御飯(阿波美人)
徳島塩蔵鳴門若布の味噌汁
茶菓 阿波ういろ(和三盆)
徳島の懐石料理店「虎屋 壷中庵」との提携とのことで、徳島の特産品を堪能する。 主菜の鮎は今日6/1が解禁日だそうだ。
とにかく、こんなに本格派の食事が出てくることにまず感動。量も程よく、高級感もたっぷり。 ANAのプレミアムクラスの所詮弁当とは比べるだけでも失礼なくらいだ。
とはいえ、羽田~伊丹間の実際の飛行時間はわずか45分しかなく、そんなにのんびり食べている余裕はないのが残念ではあるが、それでもテキパキと配膳されたので駆け込んで食べるほどの忙しさではない。
食後のコーヒーは既に降下体制に入ろうとしていたこともあり紙カップでの提供であるが、ここは陶器での提供よりはむしろ扱いやすくて高評価。
残念ながら通路側で窓外の景色を楽しめなかったのだが、ファーストクラスらしいゆったりとした時間を楽しんでいるうちに、定刻通り伊丹空港に着陸。
FOP目当てに乗った国内線ファーストクラスであるが、想像以上のサービスの良さに感動した。
羽田~伊丹間でもこの満足感であることを考えると、もっと距離の長い羽田~那覇線だったらもっと素晴らしい体験になるんだろうな。
とにかく、質・量ともさすがJALというおもてなしには満足で、普通席+8000円の価値は十分にあるどころか安いくらいだと思う。逆に言うとANAのプレミアムクラスはあのサービスで+9000円はどう考えても高すぎじゃないかと思う。あちらを自腹で乗りたいとは思わないな。
そして東海道新幹線のグリーン車なんかは足元にも及ばないな。グリーン車に乗るくらいなら国内線ファーストクラス一択だなと思う。
ということで出張としても修行としても初っ端から贅沢しまくりな感じであるが、今日の宿泊先へ向かいましょうか。