の続き。
マラッカからのバスは渋滞もなく15時少し前にはクアラルンプール近郊のTBSバスターミナルに到着した。
帰りの便は23:30発であと8時間ちょっとあるので、少しKLを散策することにしたい。
KTMコミューターでヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟へ
クアラルンプールはドイツ乗り継ぎを除いても2005年と2017年の2度来たことがある。
今回はまだ未訪の場所の中から、KL郊外のバトゥ洞窟へ行くことにした。
ヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟はKL市街地から北に10㎞ほど行ったところにあり、KTMコミューターの駅から歩いて行けるので交通の便は良いのだが、これまではなかなか郊外まで行く機会がなく、楽しみである。
ただこのKTMコミューター、思ったよりも本数が少ない。コロナ前はもっと本数があった気がするのだが、バトゥ洞窟へ向かう系統は1時間~1時間半に1本しかない。KTMコミューターのサイトで時刻表確認は必須だ。
TBSバスターミナル最寄りのBandar Tasik Selatan駅15:40発の列車に乗る必要があり、折り返しの列車が発車する1時間で見物することにした。もしマラッカからのバスが渋滞に巻き込まれたら行けないところだったが、時間通りに到着しまずは一安心である。
が、時間になっても電車が来ない…7分遅れでやってきた。ネットの記事を見るともっと遅れることもあるらしいのでまだマシなのかもだが、折り返しの時間は1時間もないので、慌ただしく見学する必要がありそうだ。
KTMコミューターの電車は新しくて綺麗だったが、なぜかヒビが入った窓ガラスが多く外の景色が見づらい。せっかくなのでペトロナスツインタワーを見たかったのだが、KTMコミューターは地上を走るのでビルの合間に小さく見えただけだった。
KTMコミューターはあっちこっちで工事をしていてスピードが遅く、多少回復したが定刻16:35より数分遅れてBatu Caves駅に到着。KL近郊のベッドタウンの駅といった感じだったが、ここから数分歩くとバトゥ洞窟の入口に着く。
帰りの切符を買うのに少し並んだので駅を出たのは16:50頃になっていた。急がないと…。
バトゥ洞窟の迫力に圧倒
さてやってきましたバトゥ洞窟。いやはや、写真では見てきたが実物は本当に大きい!
入口の巨大な像はヒンドゥー教の軍神、ムルガン像。高さは43mもあるそうだ。ド迫力の大きさに笑ってしまう。
そして目の前には272段の階段。これを今から登るのか…大変だ。
意を決して登ります。階段の幅がバラバラなので登りづらく、足が釣りそうになる。ひっくり返ったら大変なことになるので手すりに摑まるのは必須だ。
この階段、2018年にカラフルに塗り替えられて以来、インスタ映えスポットとして人気が高まったという。あちこちで立ち止まって写真を撮る人が多く、ぶつからないようにしなければならない。
そういえば、マラッカでは全然見かけなかった日本人、ここではあちこちで見かけたな。
半分くらい登ったかしら。反対側を向くと先ほどのムルガン像の顔のあたりまで来たようだ。遠くにはKL市街が一望でき、なかなかの眺めだが、これ、下り結構怖いなぁ…。
急いで登ったので10分もかからず一番上へ。余裕で帰りの列車には乗れそうだが、汗だくになってしまいました…。
鍾乳洞の中に立派な寺院がある。この空洞大きさがまたとんでもなくすごい。自然と人の手のハーモニーが素晴らしかった。ただ外に比べるとちょっと涼しいものの、湿度が高かったので汗が引かない…。
階段を上って一番奥へ。穴が開いており空が望める。空から入る光が神々しくて見事だった。これは聖地だね。ここにも寺院があった。
あとはこの階段を下りるだけだが…自分本当に下り苦手なんだよね。日本人の観光客にも抜かれてしまった…。
バトゥ洞窟のあたりには野生の猿があちこちにいるが、人に慣れているのでこんな格好をする猿もいた。キミは人間か?
無事17:33発のKTMコミューターに間に合う。汗だくだったので冷房が涼しかった。
念願のバトゥ洞窟、このスケールの半端なさを一度生で見てみたかったので、計画通り行けて満足です。ただ汗だくになるのは覚悟する必要があるので、戻ったらすぐシャワーを浴びれるようなスケジュールにしたほうが良いだろうね。
ペトロナスツインタワーを表敬訪問
KTMコミューターでKLセントラル駅には時刻通り18時過ぎに到着。
もう少し時間があるので、ペトロナスツインタワーを表敬訪問することにした。
LRTクラナジャヤ線(自分は未だ旧称のプトラLRTのほうがしっくりくるのだが…)に乗ってKLCCへ行く。
土曜夕方のKLCCは大いに賑わっていた。このあたりは日本にいるのとまったく変わらない感覚だ。物価も安いし、なんでも揃うのでKLに住むのも楽しいかもね。
外に出てペトロナスツインタワーを拝む。もう何度も見たけど、やっぱKLに来たからには見ておかないとだよね。
夜までいれば噴水ショーが綺麗だけど、さすがにそこまではいられないので空港に向かうことにします。
MRTプトラジャヤ線~KLIAトランジット乗り継ぎで空港へ
空港に行くにはKLセントラルに戻ってKLIAエクスプレスに乗るのが普通のルートだけど、財布を見ると手持ちのリンギットがKLIAエクスプレスの運賃55RMに微妙に足らなかった。なので、最近開通したMRTプトラジャヤ線とKLIAトランジットの乗り継ぎで空港へ行くことにした。
KLCCから歩いてPersiaran KLCC駅へ行き、MRTに乗る。ただこのPersiaran KLCC駅、KLCCとか言っときながら全然KLCCから遠くて10分以上歩いた。京葉線東京駅もびっくりの遠さだわ。
MRTは市内を抜けると外に出て、KL郊外のベッドタウンを走り抜ける。マンションの隙間から見事な夕日が見えた。今日は一日盛りだくさんだったけど楽しかった。ああ、帰りたくないなぁ…。
MRTに40分以上乗って終点のPutrajaya Sentral駅で降り、10分ほどの乗り継ぎ時間で隣接するPutrajaya Cyberjaya駅から19:52発のKLIAトランジットに間に合い、20:09にKLIAターミナル1駅へ無事到着。
KLCCを出てから1時間半と言ったところか。KLIAエクスプレスよりは時間かかったけど、運賃は確か13.4RMと激安なのでこのルートはなかなか使えるなという印象。ただMRTに40分以上乗るのはなかなかかったるいのと、MRTは10分に1本くらい走っているがKLIAトランジットが30分に1本なので、乗り継ぎタイミングの確認は必要だと思う。
さ、あとは帰るだけです。
(つづく)