さて今回のドイツ旅のある意味メインである?ET420型である。
ET420型を追い求めてミュンヘンへ
ET420型(BR420)の詳細は上記ウィキペディアにあるとおり、1969年に登場し、ミュンヘン、フランクフルト、シュトゥットガルトのSバーンを中心として活躍して来た車両である。
当時のドイツにしては珍しい電車で、湘南電車を彷彿とさせる全面2枚窓、4ドア車両と日本を走る近郊型電車っぽさを感じるこのET420型、1999年、最初にドイツに来てフランクフルト空港駅で遭遇していらい一目で気に入り、とても思い入れのある車両である。
しかし老朽化で後継のET423型やET430型に置き換えられ、前回2018年に乗りに行ったデュッセルドルフからも撤退したはずでもはや風前の灯火なはずだったのだが、2024年現在もケルンとミュンヘンで後期型が活躍している。特に2004年に一度完全に撤退したはずのミュンヘンで今なお活躍しているのは貴重で、今回ぜひ見て乗りたいと思っていた。
ただミュンヘンのSバーンは放射状に路線が伸びているので、中心部にすべての系統が集まるのでミュンヘン中央駅で待ってれば良い一方、運用数が少ないと戻ってくるまでだいぶ時間をロスするという可能性がある。ところが、なんとET420 OnlineというサイトでミュンヘンのET420型運用が時刻表にまとまっていた。
こちらを参考に、ミュンヘンの観光をしつつ、合間に乗りに行く計画を立てた。
Hauptbahnhofで6年ぶりにET420型に遭遇
ということでアウグスブルクからミュンヘンへ移動後、外にも出ずにまっすぐ地下のSバーンホームへ…。
さて、ET420型を待ち構えることにしよう。
が…
が、ET420 Onlineに載っていた運用なのにやってきたのはET423型。うーむ。
この時間、ET420 Onlineによると5~6本はやってくることになっていたのだが、全然来ない。うーん今日は日曜だし走ってないのか…?と思ったその時。
ET420型がやってきましたよ!ET420型に遭遇するのは2018年以来6年ぶり、ミュンヘンでET420型を見たのは2001年以来なので23年ぶり!また見れるなんて夢みたいだ。
しばらく見た感じ、この日は少なくとも2本が運用に入っていた。ET420 Onlineの時刻表は運用に入る可能性のあるだけなのかもしれない。2本とはいえ入っているだけでもありがたい話だ。
ET420型を追いかけて行ったり来たり
ということで運用もだいたいわかったので、ET420型が郊外を往復するまでの間にミュンヘン観光をして、あとは全系統が集まる地下区間を中心に1日乗車券を買ってひたすら行ったり来たりしました笑
Laim
西側のLaimから乗り鉄。あの特徴的な釣り掛けモーター音をまた聞けるのは嬉しい限り。
現在活躍しているET420型はプラグドアが使われている後期型で、室内はリニューアルされ、車内外の案内はLED化されるなど、後継のET423型と比較してもそん色ないレベルには仕上がっている。ただ相変わらず冷房はないので、今の季節は何ら問題はないが夏は暑そうだ。
Ostbahnhof
東の拠点Ostbahnhofはホームも多いので形式写真が撮りやすい。またS3とS7はここで向きが変わるので、1つの列車で到着、出発を同じ場所で捕まえることができるのもありがたい。
Pasing
夜はOstbahnhofから西の拠点、Pasingまで乗り鉄。地下区間はスピードがそんなに出ないが、さすがにこのあたりまで来ると結構スピードを出してくれる。このまま終点まで行きたかったくらいだが、さすがに夜郊外まで行くともどってくるの大変なので自重。
平日朝ラッシュのET420型の活躍
翌12日は日本では祝日であるがドイツでは平日。昨日と違って、朝ラッシュ時は結構ET420型が運用に入っていた。本来の通勤輸送に使われるET420型、格好良かったな。
Karlplatz
Marienplatz
Ostbahnhof
Ostbahnhofは形式写真を撮るのは都合が良いのだが、複数のホームからSバーンが出るので階段を行ったり来たり、忙しかった。というか、昔もそんなことしてたな。20年以上経っても全く成長していない…苦笑
25年前、1999年3月の卒業旅行でOstbahnhofで撮ったET420。まだ青やオレンジの旧塗装が殆どで、ミュンヘン空港塗装も懐かしい。というか、25年経ってもやってることが全く変わってない笑 pic.twitter.com/olkY6eRH5u
— たま (@tamazotamazo) 2024年2月12日
ET420 Forever!
まさか2024年の今、ミュンヘンのど真ん中を行き交うET420型を見れるとは思わなかった。大枚はたいてドイツへ来て本当に良かったです。まあET423型の後継車両も発表されたようなので、次回(数年後?)はさすがにもう生き残ってる可能性は低いだろうけど、また次回も走ってたら嬉しいな。
動画にもまとめました。ぜひご覧ください。
さて、主たる目的も達成?されたので、日本へ帰るとしますか…泣