の続き。土曜、東京に帰る前に高野山へ行くことにした。
高野山はまだ行ったことがなく、南海高野線も河内長野以南は未乗な状態なので、今回が良いタイミングであった。
ただ、木~金と天気が良かったのに、この土曜は朝から雨…まあ、高野山が雨というのは空海が高野山に留まっており歓迎されているらしいのだが、うーん。まあ、こればっかりは6月だし仕方がない。
南海電車~ケーブルカー~バスを乗り継ぎ高野山へ
河内小阪駅から近鉄に乗って大阪難波駅へ。少し歩いて南海の難波駅から橋本行急行に乗る。
この金曜こそ南海難波駅に近いホテルヒラリーズに泊まれてれば良かったのだが、まあ河内小阪から難波は15分ちょっとなので、そこまで不便ではない。


橋本からは2両編成の普通列車に乗り換え。ただ土曜とはいえ雨の6月なので電車はガラガラだった。

予報の通り今日は朝から雨がしとしとと降っており、ガラスにへばりつく雨粒にピントがあって外の景色が撮れないくらいだった。


急カーブと急こう配が続く区間を抜け、極楽橋駅からケーブルカーに乗り継ぐ。極楽橋の屋根の装飾は見事で一見の価値がある。

高野山駅には10:07に到着。ここまで難波から約2時間。高野山は遠い。
ここからバスに乗る。まずは一番遠い奥之院をめざそう。

高野山の一番驚きのポイントは、山奥の本当に何もない高野山駅からバスに乗るといきなり開けた市街地が広がるところだろう。標高1000m級の山の中に広がる街並みはまさに天空の宗教都市と呼んでも過言ではない。あいにくバスでそのあたりの感動を味わう間もなく素通りしてしまったので、帰りは歩いて味わいたいと思う。
奥之院参道の雰囲気に浸る
奥の院口から、奥之院参道を歩くことにする。木立に囲まれた約2kmほどの道の左右にはおびただしい数の墓碑が立ち並んでいる。


戦国時代の大名から企業や団体まで、なかには朽ち果てた供養塔まで実に様々。供養塔なので本来写真をばしばし撮るような場所ではないのだが、著名な家の供養塔を見かけると興味深いし、供養塔が実にバリエーション豊富で本当に面白かった。木が生い茂ってることもあり、雨も小ぶりで済んでたので歩きやすかったのも良かった。


中でも6mと一番大きな崇源院の通称一番石や豊臣家の供養塔はさすが広々としていた。
結局約2㎞の道のりを1時間近くもかかって見学し、いよいよ奥之院御廟である。

この奥は弘法大師が今もいるという聖地であり写真撮影は禁止、厳粛な気分になる。なのだが…。

なんと燈籠堂が改修工事で見れないと…さっき奥之院参道で看板見るまで知らなかったですわ。なんというリサーチ不足。なのでたくさんの燈籠が灯る場面は観ることができなかったが、まあ参道の雰囲気が無茶苦茶良かったので個人的には満足である。


ツアー客は奥の院前からこちらの参道を通るようなのだが、こちらも供養塔とかはあるのだが全然雰囲気が開かれてて違う。奥の院に行くのなら参道を行かないと意味がないなぁと感じた。
金剛峯寺の庫裏が素晴らしい
バスに乗って続いての必見ポイントである金剛峯寺へ。


立派な屋根が目を見張る建物に入り、庭園や座敷を見学。これはこれで見ごたえがあったが個人的には一番面白かったのは庫裏であった。




広々としたスペースに高い天井が印象的な水場、ネズミに食べられないように天井に作られた倉庫、そして二石のご飯が炊ける巨大な釜と、高野山の規模の大きさや生活感が感じられて非常に良く、満足であった。
壇上伽藍の建物群を見物
霊宝館を見てから壇上伽藍へ。こちらも高野山の宗教的なの中心地で必見だ。


なかでもシンボル的なのが朱色に目立つ根本大塔。本当に大きな建物でそのスケールは圧倒されるが、建物自体は昭和に再建されたものだ。

建物で一番古いのは1198年に建てられた不動堂で国宝である。一目でわかる歴史の重みにぐっときた。

御影堂は檜皮葺きのゆるやかな屋根と燈籠が穏やかな雰囲気を感じられまた違った印象を持つ建物だ。

寺院ではあるが端のほうには御社がある。神仏習合の時代を感じさせる。1522年の再建とのことでそれだけの歴史を感じる建物だ。

最後に金堂を見学。昭和の再建だが、広々とした建物が堂々としていて凛とした空気、そして風格があり良かった。
壇上伽藍はこれ以外も多数の建物があり、そのそれぞれに歴史を背景とした雰囲気の違いがあって面白かったです。
大門の荘厳な雰囲気に感動
さて、帰る前に高野山の入り口、大門を観に行こう。

先ほども述べた通り、高野山のあたりは開けていて、土産物屋や食事処が集まりコンビニや銀行、ガソリンスタンドまである。ただ、その道を西に歩くと平地は終わり、山道に入っていく。その先端にあるのが大門だ。


雨が降り続いているが故にその荘厳な雰囲気が逆に威風堂々としていて凄かった。



高野山駅側から見るとこんな感じ。道を左折するとこの大門が見えてくる。右側は今日は何も見れないが晴れていれば紀淡海峡まで見通せるらしい。いやあ、古えの人たちが山道を歩き通してここから高野山に入る気持ちをちょっとだけ味わえて実に良かったです。
行きのバスではここで左折して大門を通過したらいきなり市街地でびっくりした。これまで高野山駅からのバスはこの大門を通らずにバス専用道路を通って女人堂を通って金剛峯寺のほうへ向かっていたので大門は行きにくかったのだが、昨年夏からバス専用道路が一時休止となり今はすべてのバスが大門を経由しているので、時間があれば一度大門で降りてから歩いて高野山に入るというのが感動が深まってよいのではと思った。
南海高野線の人身事故に遭遇
満足して高野山駅へ戻り、あとは帰るだけなのであるが…

なんと南海高野線が人身事故で不通だと…おいおい。ただ発生時刻が1時間以上前だったので、まあ山を下りてる間に復旧するだろうと思ってとりあえずケーブルカーに乗る。

極楽橋15:25発こうや12号は時間通り出発していったが、なんとこの特急途中の橋本止まりになってしまったようだ。橋本まで特急で行っても何の意味もない。乗ってた人はかわいそうに…。
貧乏人の自分はその次の15:36発橋本行に乗車。橋本で接続する急行が運休になってしまい1本あとの列車になったが、幸いだいぶ復旧までに時間はかかったものの運転再開しており、当初予定よりも20分ほど遅れたが17:40過ぎに南海難波駅へ。

天空の宗教都市・高野山のまとめ
丸一日かかったがなかなか充実した旅であった。金剛峯寺や壇上伽藍もさすが必見の場所なだけあって良かったけど、個人的には奥之院参道と大門が良かったな。何よりあの天空の宗教都市という重みが実に良かったです。燈籠堂の改修工事が終わったらまた行きたいな。