台北からは新竹まで台湾高鐵に乗ります。
台湾新幹線とも呼ばれる台湾高鐵に乗るのは2016年以来7年ぶり3度目。今までは桃園空港との移動でしか乗ったことがなかったのだが、今日はその先まで行くので楽しみだ。
ただ新竹は速達列車は止まらず、停車する列車は毎時2本と多くはない。到着後の時間を考えると台北車站13:46発の列車に乗りたくて、移動や切符を買う時間を考えると13時過ぎには松山空港を出たかったのだが、10分ほど早かったので、早く着いた場合のプランで行くことにした。
南港車站から台湾新幹線に乗車
手持ちの悠遊カードにチャージしてMRT文湖線に乗車。悠遊カード持ってると本当にストレスがない。台湾旅行には不可欠な存在だ。
地上に出ると懐かしい台北の街並みが…ああ、来てよかった。
台北車站に行くには忠孝復興站でMRT板南線に乗り換えるのだが、時間があったので逆側の列車に乗り…
着いたのは南港站。今回は台北車站ではなくここから台湾高鐵に乗ることにする。
高鐵の始発駅は実はここ南港。台湾高鐵の自由席は最近混んでて下手すると座れないと聞いていたのだが、南港からであれば始発なので絶対に座れる。なので到着時間が早ければ南港に行こうと思っていた。羽田を30分以上遅れたときは絶対無理だと思ってたのだが、運が良い。
自動券売機で自由席の切符を買ってホームへ。台北から南港までは車庫への回送線を旅客化したような区間であり、コンコースも駅構内もガラガラでほとんど人がいなかった。
自由席はこんな状態で席選び放題であった。
定刻13:35に南港車站を出発、8分で台北車站へ着き、自由席は8割がた埋まった。ただ平日の昼下がりということで立ち席というほどの状態ではなかった。
何から何まで日本そっくりな台湾新幹線
続いて板橋車站。お決まりのLED案内をパチリ。
板橋車站からは地上に出てスピードを上げる。
しかしまあ何から何まで本当に新幹線だよな。ドアチャイムまで同じ音だし、これでAMBITIOUS JAPANが流れたら完璧だ(流れないけど)。
桃園からは発乗車区間。700T系は最高速度300kmで突っ走るが、新竹はすぐ。14:22に高鐵新竹車站に到着した。多くの客が乗降し、すっかり台湾の移動手段として定着していることを実感する。
台湾高鐵も開業から既に16年が過ぎ、700T系の後継車に関してはすったもんだあったようだが、無事後継のN700S系ベースの車両も入るみたいだし、日本の新幹線技術の台湾での引き続きの活躍が楽しみだ。
南港から新竹までの記録を動画にしました。ドアチャイムや700系譲りの加速音などをあわせてお楽しみください。
六家線で新竹車站へ
このように速くて便利な台湾高鐵ではあるのだが、ネックなのはこの新竹車站は台鐵の駅とは違う場所にあること。街の中心部の新竹車站へは在来線を乗り継がねばならない。
隣接する六家車站からEMU600型の新竹行区間車に乗る。14:29発と接続は良いが、新竹までは20分近くかかるので、台北からのトータルの所要時間は1時間を超える。今回は高鐵に乗りたかったからこのルートにしたけど、新竹だったら台鐵の自強号に乗った方が乗り換えもなく時間帯によっては速く着く場合もあるようだ。
14:48新竹車站に到着。
国鉄型配線のホームの雰囲気は日本のどっかの地方都市そのままだ。そして駅に隣接する内湾線の車両が集結する留置線の雰囲気もまさに日本そのままだ。木更津あたりで久留里線の車両を見てるような錯覚を覚えてしまう。いやはや、台湾のこのちょっと懐かしい雰囲気は本当に良いなぁ…。
さて、そんな日本統治時代の面影を残す新竹市街を散策することにしよう。