2日目だけど最終日の朝は5時半に起きて6時過ぎにホテルをチェックアウト。 台北車站へ行く前に、昨夜行けなかった台湾省城隍廟へ行き、朝の参拝。
台北車站からはMRT淡水線に乗って北上する。 今回は今までなかなか行くことのなかった台北郊外に行こうと思う。
台北車站を出発して20分ほど経つと、ゆったりとした川幅の淡水河が見えてきた。 30分ちょっとで淡水線の終点、淡水站に到着。 最初の目的地は淡水である。
淡水は夕日の綺麗な街として有名で、一度訪れたい街だったのだが、なかなか訪れる機会がなかった。 今回も夕方ではないものの、朝の清々しい街並みを散策するのも楽しかろうと思ってやってきた。
駅近くの淡水老街をぶらぶら歩くと、ちょうど朝市の時間で人でごった返していた。 河口の街だけあって、魚介類が豊富。そして人々の熱気とバイクの排気ガスがごちゃ混ぜになった様相はまさにアジアの朝だ。良い時間に来たと思う。
朝市を抜けた先にあるのが清水巌祖師廟。淡水を代表する廟である。 この廟で特筆すべきは屋根の装飾の精巧さ。職人技には目を見張る。 朝早くから沢山の人が参拝しており、改めて台湾人の信仰の深さを感じる。
ぶらぶら歩くと、淡水河に面したプロムナードに出る。 夕方はきっと素晴らしい眺めなんだろうね。
ここ淡水碼頭からは、対岸の八里まで渡し船が出ている。せっかくなのでプチクルーズといきましょうか。
対岸の山は観音山というらしい。とても形の整った山である。今日は暑くて登ってられないが、登山口から1時間半くらいで山頂まで行けるらしいので冬に来た時に登山するのも良さそうだ。
朝は本数が少なく結構待たされたが、渡し船が到着。 10人ほどの乗客が乗り込む。地元の客が中心の普段着の船だが、サイクリングを楽しもうとする人もいた。朝のサイクリングは気持ちよいだろうな。 運賃は23元。
八里まではまっすぐ行けば5分ほどと思われたが、どういうわけかこの渡し船は港の方へ迂回して進む。 地元客は時間がかかる迂回であるが、おかげで船から淡水随一の観光スポットである紅毛城や、河口のゆったりとした景色を楽しむことができた。 そして風が心地よい!
10分ばかりのプチクルーズを終え、八里に到着。 時刻は朝8時。まだ店はほとんど開いていないが、八里で見逃してはならない有名な店が8時から開いているのでそこへ向かおう。
揚げドーナツ屋、姊妹雙胞胎である。 早くも沢山のドーナツが用意されていた。 せっかくなのでここでドーナツ(15元)を購入。とてもあっさりフワフワとした素朴な味で、これなら何個でも食べられそう。とても美味しい朝食になった。
八里はカフェや店が集まるプチリゾートという感じで、ゆったりと歩くと楽しそうな街であったが、時間もないので、ドーナツ食べに来ただけな感じではあるが、来た船で戻る。
淡水は大航海時代に西洋諸国と接した舞台の街であり、あちこちに異国情緒豊かな西洋風建築が残っている。 路地裏にポツンと佇む淡水礼拝堂は、とても朱色のゴシック様式がとても鮮やか。 ちょうど日曜のミサの準備中であった。
残念だったのが、どのガイドブックにも載っている魚のすり身団子スープで有名な店、可口魚丸が、魚が不漁という理由で8月まで一時休業だったこと。結構楽しみにしていたのに、残念。 これだったら八里でドーナツをもっと食べればよかったかな…。
今回、ざっと瞥見しただけに終わった淡水であったが、中国様式の建物と西洋建築が混在し、人々の熱気あふれる街の雰囲気がとても魅力的で、今度はぜひ夕方、気候の良い時に再訪したいものだ。
さて、時刻は9時になったところ。時間もないので次の目的地に向かいましょうか。