タクシーに乗ること30分弱で今回宿泊するHotel 81 Starに到着した。
今回の旅行は2泊するものの、深夜着、早朝発で滞在時間はわずかなのでできるだけリーズナブルな部屋にしようと思ったのだが、最近のシンガポールはホテル代が高く、さらに円安のダブルパンチで安宿でもものすごく高かった。一昔前は1SGD=65円だったのに、今や90円弱とは…。
仕方がないので5年前と同様、歓楽街であるゲイラン地区の安ホテルに泊まらざるを得なかった。
もっともHotel 81 Starは昨年大規模改装されており、フローリングの部屋は小奇麗でなかなか快適であった。
中でもこのランクのホテルはシャワーとトイレが仕切りもないことが多いのがネックだが、ガラスの仕切り扉があり、トイレが水浸しになることもなかったのがありがたかった。 WiFiも無料、冷蔵庫やペットボトルのサービスもあり、風俗街のど真ん中という立地以外は十分及第点のホテルであったが、これで1泊8000円以上するのはやっぱり高いなぁ。
時刻は1時前。日本時間は2時前でもう眠いのだが、せっかくなので外に出てみた。
このあたりの店は24時間営業の店が多く、こんな時間でも賑わっているのがありがたい。
ちょっと歩いた先にあるローカルの食堂でチキンライスを食べる。 たしか3.5SGDだったと思うが、安いのが本当にありがたいね。
ちょっと骨が多かったが、素朴な味が美味しかった。 やはりシンガポールに来たらチキンライスは欠かせませんね!
明日は朝から動くので、お休みなさいませ!
翌朝。 まずやることは、朝5:50に起きてANAのサイトでWebチェックインをすることである(爆) しかしWebを見ると、勝手にプレミアムエコノミーにアップグレードされていた。 おそらくエコノミーが満席なので、上級会員を自動的にアップさせたのだろう。 これだったら早起きしなくても良かったが、安心してもうひと眠りする。
7時過ぎに再び起きて、7時半にホテルを出発。 シンガポール滞在は事実上今日1日しかないので、時間を無駄にしないように効率的に回ることにしよう。 まずはMRTのアルジュニード駅に向かい、MRTに乗る。
車窓からは広々とした緑に高層マンションが並び、シンガポールに来た!というのを実感する。
1駅乗って、パヤ・レバ駅で下車。ここで朝食とする。
駅近くのビル内にある「ヤクンカヤトースト」で、シンガポールの朝の名物、カヤトーストを食べる。 実は自分は初体験である。
薄切りの黒いパンに、カヤジャムとバターをたっぷりと挟み、スクランブルエッグとコーヒーで食べる。 予想以上に甘ったるいのだが、この味が病みつきになるほど美味しい! 南国ではなぜかこういう甘い食べ物が妙に合うんだよね。朝の活力をいただきましたー。
さて、腹ごしらえも済んだのでまずは最初の目的地、カトン地区へ向かうことにする。 ここは伝統的なプラナカン建築の建物が並ぶエリアで、一度見てみたいところであった。
パヤレバ駅からは1キロ以上離れているのだが、せっかくなので歩いて向かった。 しかし朝8時とはいえシンガポールは暑い…。ヒーヒー言いながら20分ほど歩き、ようやく目的地に到着。
カトン地区の中でも、パステルカラーのテラスハウスが並んだKoon Seng Road周辺が一番の見どころである。
なるほどたしかに色とりどりの家が並ぶ姿は見事ではあったが、実際はこの数軒だけが並ぶだけ。人が住んでいるので中を見ることもできず、いかにも保存してます的な雰囲気は、うーん、これだけ?とちょっと興ざめであった。
しかしアップにしてよく見ると、ファサードが見事で、シンガポールの歴史をともに過ごした風格を感じ、なかなか見応えがあった。
カトン地区には、ガイドブックには書いてないが、Koon Seng Road以外にもショップハウスは至る所にある。こちらは色は派手ではないが、廟やレストランなど実際の生活感があふれていてどちらかというとこちらのほうが見ごたえがあったかな。
なかでもプラナカンと廟のコラボは、いかにもシンガポールらしい光景で異国情緒を感じる。 プラナカン建築を見れば十分かなと思って朝一番の目的地をこちらにしたのだが、店が開いている午後とかに来た方が人々の生活を垣間見ることができて良かったかもしれないね。
ただ、長年来てみたかったエリアを訪れることができてまずは満足である。
さて、次の目的地に向かうことにする。 帰りはタクシーにした。次の目的地までタクシーでも良かったのだが、せっかくなのでパヤレバ駅まで戻り(笑)、MRTで移動する。
(つづく)