今日はまず富山から金沢に向かうが、乗車するのは…

富山9:17発の快速ホリデーライナーかなざわ・金沢行である。
車両は全国でここしか走っていない急行型電車、475系である。
北陸の475系も、だいぶ運用範囲が狭まっており、日中乗れる列車は大変限られており、一番都合が良いのが土休日だけ走っているこの快速電車であった。
今回金沢ではなく富山にゆっくり宿泊したのはそれが理由だったりします(苦笑)

金沢に買い物などの用で向かうには都合のよい列車だけあって、乗車率は良く結構混んでいた。
しかし同時に475系を狙った鉄ちゃん達も数多くいた。
まあ自分も同類なので人のことは言えないけど、三脚持ったまま車内に入ったりマイクを持ったりするのはやめようよ…。

快速電車は往年の急行電車を彷彿とさせる韋駄天ぶりで快走!
歯車比4.21のMT54モーター音を堪能し、金沢までの59kmをわずか49分で走り抜け、10:06に金沢へ到着。

ボックス席がずらっと並ぶ長距離仕様の車内も、もうすぐ見納めですね…。
しかし外板の老朽化は見て痛々しいくらいだ。さすがに40年以上も使っているわけで、寂しいが引退はやむを得ないのだろうね。

最後に記念撮影。
1編成だけ
国鉄急行色に
リバイバルされた編成が走っていて、それに遭遇出来ればと期待していたのだが、今回
は青色列車だったのがちと残念。しかしこの色はホントひどいな…最後くらい塗り替えないものかしら。

さて
北陸新幹線開業を待つばかりの今回の切符の目的地、
金沢駅は立派な高架駅にリニューアルされて、巨大な
もてなしドームが鎮座している。
しかし!今回の滞在時間はわずか
28分(笑)。
なので高架下のお土産屋でちょっと買い物をした後にすぐに改札へ逆戻り…(苦笑)
今回の事実上の目的地は先ほどの475系なのでいいのです…。

次の列車は金沢10:34発の新潟行、特急
北越3号である。
特急
北越は10月に乗った白鳥と同様、貴重な
485系を使った定期特急であるが、3月の新幹線開業で廃止される予定である。
ここから特急
はくたかで越後湯沢まで行くよりも、途中まで
485系で行く方が楽しいかなと思い、この列車で
直江津まで行くことにした。
いつも混んでいる
はくたかよりも、
北越ならばこの期間でも自由席に座れるだろうから、息子の交通費を節約しようという魂胆もあった。
息子は何で
サンダーバードに乗らないの?とご立腹であったが、そんなこと聞いてないから(笑)
ところが…今日は繁忙期で普段は自由席の4号車が指定席に変更されていたため、自由席に2人並んで座れる場所がなかった。。。これはまずいっ。

結局、通路側に両方並んで座らせた。
検札の時にも何も言われなかったのは良かったけど、このまま2時間は厳しいなぁ…。
地方都市を結ぶ特急なのでガラガラだろうとタカをくくっていたが、網棚には大きな荷物も多く、予想よりも利用者は多いようだ。まあ、そうでなければ1日5往復も走っていないよね。
富山までの
区間は他にも特急が行き交うので、わざわざ旧型の特急に乗る客がいるかな…と心配になるが、幸い11:15着の富山で降りる客がいて、なんとか2人席を確保した。ほっ。

座れた席は進行方向右側だったので、
立山連峰の山並みを眺めながら移動する。
雪をかぶった山々はまさに絶景で飽きることがなかった。
2月のトワイライトで見たかったなぁ…。
やがて泊駅を通過した頃から、山が間近に迫ってトンネルが増えてくるが、特急
北越は120kmで突っ走る。
スピードだけは白鳥の140kmには負けるが、前後の
区間をゆっくり進む白鳥に比べ、
北越は最初から最後までずっと高速で走るのでMT54のモーター音の堪能という点ではこちらのほうが楽しい。
ところで昨日7時間遅れだった上りトワイライトは、今日も昨日ほどではないが5時間ほど遅れているらしい。
5時間遅れだと
糸魚川付近ですれ違うかなと思ったのだが…
親不知駅を通過した頃、ちょうど上りトワイライトとすれ違いました!
このあたりはトンネルばかりなので、ちょうど良い
区間ですれ違ったな。
糸魚川駅を12:06に出発し、再び
デッドセクションを過ぎて直流
区間に入る…

かと思ったら、蛍光灯が復帰せずに
梶屋敷駅に停車してしまった。
どうも電源切り替えがうまくいかなかったらしい。
うーん、次の
はくたかはこの列車の後を走っているので乗り遅れの心配はないが、電源系統のトラブルだとトイレや暖房も動かないというわけで、長引くと厄介だな…。

と、待っていたらちょうど反対側に
糸魚川12:19着の
北越4号が通過していった。
あちらは定時運転な上に、
国鉄特急色の
485系だった。うらやましいな。
こちらも同じ
485系なので走ってしまえば同じなのだが、外観は大幅にリニューアルされているので写真記録的にはちと残念である。
まあ、今や
485系に遭遇すること自体が貴重なのでそんなワガママは言ってられないのだが。

幸い、電源トラブルは10分ほどで復帰し、再び120kmでぶっ飛ばし、
直江津には定刻12:30着よりも9分ほど遅れて到着した。
直江津でも点検をしていたので出発がさらに遅れたが、幸い問題はなかったようだ。
3月の最終運行まであと70日ちょっと。無事のゴールを祈りたい。
さて、次も3月でなくなる特急ですよ。
(つづく)