たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

北陸親子乗り鉄旅行記(3):普通列車を乗り継ぎ富山へ

長野からは信越本線を北上し直江津まで向かう。

この区間北陸新幹線開業に伴い、妙高高原を境に長野県区間しなの鉄道に、新潟県区間はえちごトキめき鉄道に経営分離されるので、JR線として乗車するのは恐らく今回が最後になるだろう。

この区間は22年前の92年の北陸旅行の帰途、まだ客車だった急行能登号で夜間通過して以来なので、実質乗ってないに等しく、楽しみである。 その時は北陸ワイド周遊券だったのでまだ夜行列車を中心にいくつか残っていた急行は乗り放題、周遊エリア内の特急自由席は乗り放題と、実に良い時代であった。あの頃は80年代の食堂車や急行列車が沢山あった時代に旅行できなかったことを悔やんでいたんだけど、時代は変わるもんだね…。

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さて、長野11:24発の直江津普通列車は、当たり前ですが(苦笑)115系3両編成である。

しかし長野の115系、特に3両編成は211系への置き換えがかなり進み、今や確実に乗れるのは長野以北しかなく、JR線で115系に乗れるのもあと1年ほどと思われる。 幸いしなの鉄道区間115系が引き続き使われることだが、えちごトキめき鉄道区間E127系が使われるので同区間からは撤退になる見通しだ。

青春18きっぷの期間に加え年末ということもあり電車は混んでいて、立客も出るほどであったが、幸い席を確保。

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息子にはエサとしてさっき長野駅ビルの本屋で買った仮面ライダードライブの絵本を渡す(笑)

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長野駅を発車してしばらくすると、右手に長野総合車両センターが見えてくる。 この景色はブログ等ではお馴染みであり、113系を初め数多くの車両が解体されてきた場所である。

ちょうど12月6日をもって運用を終了した豊田の115系山スカが解体されているはずであるが、肉眼では確認できなかった。まあ見たくもないけれど…。

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豊野付近ではりんご園が広がり、長野らしい雰囲気になる。

長野駅付近は雪はほとんどなかったが、このあたりから雪が積もってきた。 そして豊野で飯山線を分けると一気に雪が深くなり、一面の銀世界になってきた。

雪が雑音をかき消し、MT54のモーター音とジョイント音だけが軽快にリズムを刻む。冬の旅の醍醐味だ。 高校生の頃は雪国の景色を見たくて毎年青春18きっぷで快速ムーンライトに乗って東北の景色を楽しんだものだ。それが今や現・ムーンライトえちごもなくなってしまうとは…。

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やがてあたりが開けると12:09、妙高高原駅に到着。 スキーリゾートの中心地だけあって団体客が降りて車内は静かになる。

さすが豪雪自体だけあって、駅に積もる雪がハンパないですね。

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関山から二本木にかけては左側の視界が大きく開け、妙高山を端に発する山々が遠望でき、まさに絶景である。 冬のこの季節に無理して来て本当に良かったと思う。

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二本木駅は幹線では極めて珍しい存在になったスイッチバック駅で、到着後側線にバックし再度進む、それだけなのだが実に面白い。こんな旅情もとんと味わうことはなくなったね…。

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新井を過ぎると上越市街地に入り、雪も徐々に少なくなってくる。 ここで長野で買った駅弁で昼食とした。

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再び乗客が乗ってきて、定刻12:58に直江津駅に到着。 1時間半の旅は雪景色が実に素晴らしく、全く飽きることがなかった。

直江津からは北陸本線に乗り継ぐ。 接続は良く、次の列車は13:12発の富山行である。

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車両は413系3両編成である。 413系は急行型電車であった471系・473系を1986~1988年に車体更新して作られた近郊型電車で、車体はまだ(と言っても四半世紀は過ぎているが)新しく、経営分離後も5編成があいの風とやま鉄道に譲渡されることになっている。

しかし、走行機器は急行型電車そのものなので、動き出すとMT54のモーター音は、歯車比4.21の急行型独特の音を出す。 歯車比4.21の車両は全国的にも北陸しか走っておらず、久々の体験がとても楽しみである。

ただこの真っ青な一色塗りはホントにイケてないな…。

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車内は混みすぎず、すきすぎずちょうど良い感じ。 普通列車の乗り継ぎなど久々なので、無茶苦茶楽しい!


(動画は青海駅出発シーン)

定刻13:12に発車。すると、昔懐かしいモーター音が! うーん、痺れますなっ。

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そして右側に目を向けると、日本海ですよ! この冬は強烈な寒波が日本海側を襲い、北陸地方も大雪が降ってダイヤが乱れまくっており、今回の旅行に影響がないか心配していたのだが、この2日間は日本海側も穏やかな天気で、如何に日ごろの行いが良いかが解るというものですな(爆)

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さて、我が息子は…お昼寝モード(苦笑) ま、MT54を子守唄にゆっくり寝ててくれ~。

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梶屋敷駅を過ぎると、蛍光灯が消え、デッドセクションを通過する。 かつては当たり前だったこの光景も最近は見ることも少なくなった。 この区間も、3月からのえちごトキめき鉄道では普通列車気動車に変更するため見ることが出来なくなってしまう。

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糸魚川駅を過ぎ、犀川や親不知など、2月のトワイライトでも眺めた区間を通過する。 あの日は天気が悪かったが、今日は晴れ間も見える良い天気で、別の区間にも見えるくらいだ。

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富山県内に入ると、雪が積もったり消えたりの繰り返しになる。 もっと雪が積もっているかと思っていたのだが、意外に市街地は積もっていないようだ。

後方には立山連峰が綺麗に見ることが出来た。2月は全く見ることが出来なかったので、見ることが出来て嬉しい。

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2時間の普通列車の旅はあっという間に過ぎて、15:10に富山着。北陸本線普通列車も結構飛ばすので、MT54の唸りもじっくり聞くことが出来、こちらも全く飽きることはなかった。

乗車券は金沢までであるが、今日の移動は富山まで。今日は富山に宿泊する予定である。 さて、今から何しましょうかね。

(つづく)