12月7日(月)。この日は朝5時に起きて5時半に法華クラブ鹿児島をチェックアウト。
まだ市電は動いていなかったので徒歩で鹿児島中央駅へ向かう。
吉都線を乗りつぶし
鹿児島中央駅5:59発特急きりしま2号に乗車する。
787系に乗るのは15年以上ぶりかも。朝早いし、20分前に普通列車が走っているのだがそこそこ乗客は乗っていた。
この区間はまだ乗ったことがない。
日の出前なので景色は真っ暗だが、鹿児島中央に向かう列車はもう立ち客が出るほどの混雑。みんな朝早起きなのね…。
国分あたりで明るくなり、うっそうとした森の中を列車は進み、都城には7:23に到着。
吉都線はJR九州の中でも屈指のローカル線である。2018年に減便され日中の列車が大幅に減ってしまい、もはや次災害でも起きようものなら再起不能になりそうな気がしたので、今回朝早起きしてやってきた。
列車は霧島連峰を遠くに臨みながら走っていくが、路線自体はトンネルもない平凡な田園風景が続く。
このあと5時間半も列車が来ないのだが、通学時間帯は終わったのかほとんど客がいなかった。
平日の朝ということで乗り鉄すらおらず、さすがにこんなに客がいないと本当に存続が心配だ。
9:07に吉松に到着。列車は肥薩線に直通する。
肥薩線はここから八代まで九州豪雨の影響で運休になっているが、果たして肥薩線は無事に鉄路として復旧し、自分がもう1度吉松にやってくることはあるのだろうか…今のJR九州の塩対応さを考えると期待できそうにないなぁ。
登録有形文化財に指定された木造駅舎で有名な嘉例川駅を通り、列車は終始ガラガラなまま10:02に隼人駅へ到着。
朝早起きしたおかげで効率的に乗りつぶしができた。
日豊本線415系は大揺れ
隼人からは10:09発の普通鹿児島中央行に乗る。
この電車は415系であった。
鹿児島エリアの普通電車は基本的にはJR九州になってから投入された車両が使われているが、ラッシュ時を中心に415系が使われており、ラッキーなことに自分が乗る電車も415系であった。
鹿児島で運行されている415系は全てロングシートの500番台である。
ちょっと味気ないが、元をたどれば1985年の科学万博輸送を見越して常磐線に投入された車両で、1986年に南福岡に転属後九州で活躍してきた。既に常磐線では2007年に全廃しているが、2020年になった今でも鹿児島でロングシートだからこその輸送力を発揮しているのだろうと思うとちょっと感慨深い。
そんなわけでMT54のモーター音を堪能しようと車端部に座り、せっかくなのでiPhoneで加治木まで撮影しようと思ったのだが…。
なんとまあ無茶苦茶揺れて撮影どころではない!iPhoneを抑えるのがやっとなほどの縦揺れにびっくりだ。
415系はコイルバネなのでもともと揺れるのだが、これまで体験してきた揺れとは比較にならない。
どうも調べてみると鹿児島エリアは保線の状態が悪く、415系に限らずどこも揺れが酷いようだ。そう言われてみれば今朝同じ区間を走った特急もいやに揺れるなと思ったんだよな…。
ただ、仮にも幹線で特急も行き交う日豊本線がこんな酷い保線状態というのは一体どういうことなのだろう。 JR九州はこんなに保線の悪さも改善できないのなら株式上場なんかしなくて良かったんじゃないかなぁ…。
仕方がないので車端部は諦め、別の場所で帖佐~姶良間の車内の様子を撮影してみました。
短いので隼人~加治木間ほどではないですが、いかに揺れるかがおわかりかなと…。
さて、重富から先は錦江湾沿いを走り、桜島を一望できる絶景が楽しめる区間。
ここはそんなに速度も上げなかったので、やや逆光気味で、またあいにく桜島も雲がかかっていたが、素晴らしい景色を堪能した。
5時間ぶりの鹿児島中央駅に戻ってきた。ちょっとなんだかなぁという気はしたものの、415系に久々に乗れたのは実に良かった。
鹿児島中央駅インターネットコーナーでWeb会議
さて、次の列車に乗る前にWeb会議をしなければならない(泣)
平日休んで旅行するのはこういうのが入るから嫌なんだよな…。
スマホやパソコンでメール返すだけなら今や列車に乗りながらでもできるのだが、Web会議だとカフェとかでも騒々しいし、やれる場所は限られてる。
どうしたものかなと思って調べてみると、鹿児島中央駅の新幹線コンコース内のインターネットコーナーが誰もいなくて良いらしい。
入場券を買って11、12番線へ向かう階段脇にあるインターネットコーナーへ行くと、確かに誰もいなかった! エスカレーターの注意喚起メッセージがやや煩かったが、誰もいないので気楽にWeb会議ができたのはありがたかった。
といっても指定席であるわけではなく、既に人が入っているとなかなか会議しづらいので運次第だが、どっかのカフェでやるよりは穴場そうなので、広まると困るのだが誰も使われずに閉鎖されるよりはマシなのでここで紹介することにします。
最近JR東の駅にもコワーキングスペースが増えてきたけど、ちょっと高いので、もうちょっと気楽に使える場所が増えてくれるとワーケーションなんかもしやすくなりそうなので考えてほしいな。
さて、Web会議を40分ですませて次の列車に乗ります。