上りの寝台列車は帰るだけなので味気ないが、とはいえカシオペアは北海道を抜けるのに6時間はかかるので、道中は楽しい列車旅である。
室蘭本線を快走し、伊達紋別駅に到着。ここで後続のスーパー北斗14号を退避する。貴重な停車時間であり多くの人が外に出ていた。
先頭の展望スイートはホームから丸見えであった。この日の展望スイートはヤフオクで10数万で落札されていた記憶があるが、よくまあテンバイヤーからそんな大金を払って見世物の刑を受けますわなぁ。さすがにそこまではやってられませんわ。
定刻18:29より若干遅れて伊達紋別駅を出発。
このエリアは海が見える絶景が続く。お盆を過ぎ、だいぶ日が短くなったが、なんとか夕方の海を眺めることができた。
さて夕食です。
今回、パブタイムにするか駅弁にするかどうか結構悩んだが、パブタイムは激戦になることが予想されたので欠食を回避するためにカシオペアスペシャル弁当を頼んでおいた。
部屋に運ばれた弁当は3段重で、かなりボリュームがあって美味しく頂いた。値段も3500円と比較的リーズナブルであり、オススメかなと思う。
ただボリュームがありすぎて、これ食べちゃうとパブタイムで夜食という気にならないのがデメリットといえばデメリットかな。
満足して少しくつろぐと、車内販売がやってきた。なかなかのんびりくつろぐ時間がないですな。まあ、飽きることもないのでいいけれど。
AVシステムで車内販売がやってきたことを知らせてくれるので便利だ。
ここでお土産をいっぱい購入(泣)いっぱい買いすぎてSuica残高なくなっちゃったよ…。
さて続いてはシャワーである。
共用シャワー室は6号車と10号車の2か所にある。
早速入ってみるが、なんでこんなに激狭なの!?トワイライトや北斗星のシャワー室の半分くらいのスペースしかなく、着替えもシャワーもかなり難渋するレベルである。
1人でもそうなのに、嫁は子どもたちをよくシャワー浴びせたものだと感心するが、とにかく狭すぎる上に、換気がイマイチで、シャワーを浴びたそばから汗が噴き出てきて、はっきりいって全然快適じゃなかった。
図面を見れば致し方がない気がするが、車端室2番を削ってでもシャワー室を広げても良かったのでは…。
もしこのままなのなら、共用ミニロビーをつぶしてシャワー室を増やした方がいい。いずれにせよ今のシャワー室は数は少ないのでチケットを買うのも大変だし、買ったら買ったで狭いは、最悪である。
もう新造することはないのかもしれないけど、ちょっと改善してほしい。カシオペアツインの部屋自体はそこそこ良かったのに、ここだけが非常に残念である。
そんな感じで、シャワーを浴びたのに暑かったのでラウンジカーでちょっと休憩。
ちょうどヲタ達が一時的にいなかった時間帯で最後尾に座ることが出来たが、最後尾はかなり揺れ、列車で滅多に酔わない自分ですら気分が少し悪くなった。ここにずっと滞在するのはちょっとイマイチな気がする。
列車はちょうど20:17着の森に着いたあたり。トンネルの通過シーンなどは普段目にすることのない断面を見ることが出来てなかなか面白かったが、上りの青函トンネルの区間は逆向きなのでラウンジカーからは楽しむことが出来ないのが残念だ。
駒ケ岳の麓をゆっくりと通過すると、やがて函館平野に入り列車はスピードを上げた。このあたりは列車からも高台から平野に建つ建物の明かりを一望することが出来て楽しい。
そして21:06、定刻通り函館駅に到着。5時間もかかるので飽き飽きするかなと思っていたのだが、いろいろやることがあって結構あっという間に過ぎてしまった感じで全然退屈しなかった。
さて函館駅ではDD51機関車が切り離され、ED79機関車が連結される一大イベントが見れる場所。息子を誘ってホームに出ることにしましょうかね。
息子はカシオペアが発車しちゃうんじゃないかと気が気でないみたいで「早く戻ろうよぉ」と半泣きであったが、ED79がやってくるとずりずりと子どもの特権を活かして先頭で見学(苦笑)
おかしいなぁ。自分は何も教えてない(そもそも自分は客車列車はあまり好きではない)のになんでこうなっちゃったんだろう!?
機関車が無事連結されると、21:12に函館駅を出発。いよいよ北海道とのお別れも近づいてきました。