たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

親子北斗星弾丸旅行記(5):北斗星に乗車(前編)

国内旅行記さて、いよいよ息子念願の北斗星の旅ですよ。

北斗星は函館21:38着予定であるが、案内表示によると今日は4分ほど遅れているとのこと。 まあ札幌から4時間半かけて4分なら上出来だと思う。

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函館駅では札幌からのDD51が切り離され、反対側にED79が連結される。

3歳児連れだと両方を狙うのは無理なので、2か月前のカシオペアED79の連結を見たこともあり、今回は先頭でDD51を出迎えることにした。

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定刻より数分遅れて、北斗星がやってきましたよ~!

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早速切り離し作業が行われるので、息子も見学(笑)

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国鉄フォントの「上野行」方向幕にどことなく安心感を感じますね。

何枚か記念写真を撮り、いざ6号車へ向かいましょうか。

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6号車は半室ロビーとソロ8室の合造車である。

今日の車両、スハネ25 502は元をたどれば1974年製のオハネ25 31を1988年の北斗星運行開始に際し改造したもので、製造から40年、改造からも四半世紀を過ぎており、まさに耐用年数ギリギリである。

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5番の部屋は1階である。青森までは進行方向なのだが、青森からは逆向きである。

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5号車のオールソロが1991年に車体新製で改造されたのに比べると、客室の構造は同じながら至る所に昭和の面影が色濃く残る。

ソロは全車両喫煙可能なため灰皿もあるが、特段空気が悪いという感じはしなかった。

オーディオは4チャンネルあるが、クラシックやジャズなど変わり映えのしない音楽が流れていた。 でもこの音楽こそが北斗星のオーディオである。

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5号車は足元前に大きめの荷物棚があるのだが、6号車は荷物棚は通路上にしかなく、背の低い人は使いづらいのではないかと思う。

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そして6号車の一番の特徴はシリンダキーである。

北斗星のカギは会社や改造年月の差によりカードキー、テンキー、そしてこのシリンダキーの3種類がある。 シリンダキーは物理的にしっかりしたカギなので絶対確実という安心感はあるが、車掌から渡される関係上車掌が来るまで外に出れないという欠点がある。

ただ今回函館から6号車に乗車したのは我々だけだったのですぐに検札が来て、結果的にはすぐにカギを入手することが出来た。

ちなみに、今回の切符は函館から東京を通り越して宮島口まで買ってますが…これはおいおい明らかにしていきましょう(ってTwitter見ればばれちゃいますが(笑))

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息子も満足の様子で、父親としてはやれやれであります。

そんなわけで、北斗星のソロはトワイライトやカシオペアに比べれば正直設備的には見劣りはする。 ただ、その適度な狭さ、最低限の設備が逆に落ち着きさを感じさせ、一国一城の主感を満喫できるのもソロならではである。

特に自分にとっては、若かりし頃北海道へ毎年出かけ、何度となくぐるり北海道フリーきっぷの帰途利用したソロの記憶が蘇り、とても懐かしかった。 あの頃はお金がない中でソロに乗るのが自分にとっては贅沢だった。 年とった発言だが、あの頃の汽車旅は楽しかった。

遅れを取り戻して定刻21:49、北斗星号は函館駅を出発。 一息ついたので、隣のロビー室へ行ってみた。

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上りとはいえ週末の列車であり、ロビー室や食堂車はもっと慌しい感じかと思っていたのだが意外にも落ち着いていて、函館駅停車中にパブタイムへぜひお越しくださいという放送が流れていたくらいであった。その後も多少待つ程度で続々と案内されていた。ラッキーピエロでおなかいっぱい食べてしまったので今回も行けないが、こんな感じだったら夕食抜いたほうが良かったかな。

もはやパブタイムは30分前から行列必至、一巡目で入れなければアウトかと思っていたのだが、まだまだピーク時を避ければ週末の北斗星でもこんなゆったり旅が出来るのね。 パブタイムこそ体験できなかったものの、良いタイミングで旅が出来たのはラッキーである。

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ところで息子の靴下は、函館駅の土産物屋で買わされた北斗星の鉄下である(笑) ただEF81なのが気に入らない(爆)。息子は満足なみたいだが、北斗星の牽引車から外れて4年が過ぎているので、いくら引退が近いとはいえちゃんとEF510の鉄下を作ってほしいものだ。

さて北斗星函館駅を定時で出発したものの、いきなり五稜郭駅で下り列車の行き違いのため8分停車し、再び遅れ始めた。 まあ、今回は東京に帰るだけなので、むしろ遅れてくれた方が有り難いね。

夕方通ったばかりの海峡線の景色をしばしロビー室で眺めていたが、時刻は22時を過ぎているので息子を寝かすことにした。

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すぐ寝てくれるか心配であったが、暗くすると早々に寝てくれた。 しかしそんな真ん中で寝られると自分が添い寝できませんよ…orz

寝てしばらくすると青函トンネルに入ったので、最後尾の1号車に向かう。

今日のB寝台は個室は完全満席のようであったが、開放寝台は所々空きがあった。 今の時期、特に開放ならまだすぐにでも寝台券を確保しでかけられそうである。

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最後尾のオハネフ25は通路から景色を見ることが出来る。 他に客がいるかと思ったが自分だけだったので、この特等席から青函トンネルを眺める。

ちょうど昨年降りた竜飛海底駅を通過するところだった。

この区間があと1年半もすれば新幹線が走るとは信じがたいなぁ。

ほどなく北斗星青函トンネルを抜け、本州に入る。

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この時間になるとロビー室も閑散となり、開放的な空間を独り占めする。 ただ北斗星4号に慣れた自分はどうしてもこの半室ロビーじゃ物足りないんだよね…。

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日付が変わる頃、青森駅へ到着。 昨日の午後来たばっかりだが、もう戻ってくるとは我ながら勿体ない。 っていうか、2か月前にカシオペアでこの区間通ってきたばかりで、車両こそ違うもののデジャブ感たっぷりだったりしますが(苦笑)

ここでED79からEF510に機関車が変わり、逆向きになって出発。

あまり夜更かししていると明日に響くので、このあたりで寝ることにしましょう。 おやすみなさい…Zzz

(つづく)