懇親会を終え、11時半過ぎに大阪駅に戻ってきた。
当然新幹線ではもう東京には帰れない時間であるが、実はまだ東京に帰る列車はもう1本あります。
大阪0:34発のサンライズ出雲・瀬戸号です!
サンライズは昨年旅行で乗ったわけだが、本来サンライズはビジネス向けの列車であり、その列車に仕事帰りに乗るというのは一度やってみたかったのである。
翌日も仕事なのでつらいのが玉に瑕であるが、大阪に停車するサンライズは上りだけなので、このルートしかないので仕方がない。
ホームは仕事の人、レジャーの人など20人くらいはおり、結構使われているようだ。
寝台券は懇親会が早く終わったら三ノ宮まで行って早めに乗車しようと思って三ノ宮から買ったのだが、早く終わらなかったので(苦笑)大阪から乗車である。 乗車券は週末の娘の塾送迎に使うために幕張本郷まで買っておいた(笑)
20日前に買ったのだが平日だけあって余裕で買えた。
定刻より3分ほど遅れてサンライズが到着。スピードが速くて撮影に失敗してしまった(泣)
すぐ発車なので方向幕だけ取って慌ただしく乗車する。
今回乗車したのはソロである。
なんだかんだ言って新幹線より高いので、できるだけ費用を抑えるためにソロにした。 東京まで6時間半だし、横になるだけならソロでも十分である。
乗車率は半分ほどだった。
ソロは個室とはいえ、ほぼベッドで占められており、2階は階段部でようやく立てるだけであるが、この狭さが逆に落ち着き、居心地は悪くない。
コンセントもついているのもよいが、シングルではスピーカーがついていたFM放送がイヤホンのみだったりと、細かいところでシングルとの差はついていた。
2階は小さいながらも荷物置き場があるので、ここにお土産やカバンを格納。
スーツをかけたらこんな感じなので、翌朝重要な仕事は入れられないかな。
空いていた1階を見学。屋根も低くてほぼ立てないし、荷物置き場もないので、やはりソロは2階に限ると思う。
サンライズのシャワーは以前は車掌から購入するタイプであったが、今年の春から自販機で購入する形に変更となっていた。
幸いこの時間でも売り切れになっていなかったのでチケットを購入。 他の寝台特急と違い時間指定はないので、早速シャワーを浴びる。
カシオペアに比べ、広々としたシャワー室でゆったりと疲れを癒すことができた。 列車にシャワーがついているというのは素晴らしいね。
もう時刻は1時を過ぎ、駅を通過する灯りが見えるほかはところどころ灯りが見えるだけとなる。
2階なので星空が見れるかと思ったが、残念ながら曇りがちで星は見えなかった。 というか早く寝ないと明日に響くのでとっとと寝ることにしましょうか。 おやすみなさい…。
ところが、どういうわけか今日はよく寝れなかった。 サンライズはおおむね2時間ごとに止まるのだが、今日は止まるたびに目が覚めた。
うーん、年かなぁ(苦笑)
ようやく寝れたと思ったが、5:43着の熱海で目が覚めてしまった。
会社の境界で起きるのは長年の性である(泣)が、サンライズの見どころはここからなので、眠いので起きることにする。
熱海を出発すると、小田原までの間は相模灘を眼下に望む、東海道線屈指の眺望区間を走る。
ちょうどこの時間は日の出の時間なのだ。 曇りがちではあるが、朝日が昇ってきた。まさにこの列車の由来であるサンライズである。 これを見たくて、もちろん寝台も海側を指定したのである。
小田原通過までの20分弱、海の眺めと徐々に日が昇ってくる様を存分に眺めることができた。 これから仕事なのが残念だが、今日1日頑張ろうというエネルギーを与えてくれた。
小田原から先はホームは通勤客だらけとなる。 寝間着な自分が恥ずかしいくらいだが、東京まであと1時間ほど。のんびり過ごすことにしよう。
大船の下りホームは朝6時半だというのにもう混雑していた。みんな早起きだなぁ。
さて次は6:44着の横浜である。車内放送が流れたのだが… なんと、東海道線が人身事故でサンライズは横浜でしばらく停車するとのこと!
東海道線の普通列車は横須賀線に迂回していたので、当然サンライズも迂回するのだろうと思いきや、抑止ときやがった。 事故は6時ごろだったので、そんなに長く抑止はされないだろうが、品川打ち切りの可能性は十分にありそうだ。
さて自分はどうするか。 今日の仕事は10時までに新宿に行けばいいので、一旦家に帰ろうと思っていたのだが、定刻通りでも結構ギリギリなので、サンライズに付き合っていたら家には戻れなさそうだ。
シャワーも浴びているし、戻らなくてもいいのだが、荷物もいったんあるので横浜で離脱することにした。
ということで寝間着から慌ただしく着替え、横浜で下車する。
うーん、こんな慌ただしくおしまいになるとは思わなかった…。 結局たった6時間の滞在でした。
横須賀線ホームに移動し、横須賀線で馬喰町に向かう。 東海道線も割り込んでいたが、幸い横須賀線は時刻通り走っていた。ただ朝7時前だというのに大混雑。 さっきまで優雅に寝台にいたのに…。
なお、サンライズは定刻より20分ほど遅れて横浜を出発し、無事に東京まで走ったようだ。
ということで、2度目のサンライズの旅はおしまいである。 慌ただしかったし、翌日の仕事は結構疲れたけど、やはり1度乗ってよかった。
何より、10時うちなんてせずに、普通に寝台券を買って乗るということが久々にできたのが嬉しかった。 やはり寝台特急はこうでなくてはならない。
来年カシオペアが廃止になり、いずれ今使われている285系の耐用年数が来たらサンライズもプラチナチケット化するだろうから、今のうちに乗りだめしておかないといけないですね。
次の大阪出張もサンライズで帰ろうかな。
(おしまい)