たまの日記

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台湾新幹線で南港から台南へ~新幹線0系に再会 / 2024.01 台南旅行(4)

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の続き。台北から台湾高鐵(台湾新幹線で台南へ向かいます。

南港車站から自由席で台南へ移動

台南往復であれば外国人向けの乗り放題周遊パスで元が取れるのだが、出発前日までの購入が必要なことを失念しており手配し忘れてしまった。

pass.thsrc.com.tw

なので、8か月前と同様、MRTで南港車站へ行き、自由席に乗ることにする。

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南港13:10発の左営行に乗車。駅の窓口もガラガラ、ホームも自由席もガラガラで好きな席を選び放題。時間に余裕があるのなら台湾新幹線は絶対南港から乗った方が良いと思う。
8分で台北駅着。自由席は一気に満席になる。この列車は金・土・日運行の臨時列車なのだが、それにもかかわらず混んでいる。

さらに板橋、桃園とどんどん乗ってきて、桃園からはご覧の通り自由席には立ち客が沢山。日本の新幹線では普通の土日でここまで混むことはないので、台湾新幹線すごい人気だね。途中駅からじゃ自由席はまず座れなさそうだ。

ただ、ずっと満席で立ち客多数というわけではなく、次の新竹でほとんどの人は座れ、台中までには混雑は解消していた。

台北を出てから日本とそう変わらない景色が続いていたが、新竹からの初乗車区間に入ると、台中あたりからずっとどんより雲に覆われていた空に日が差すようになり、北回帰線が通る嘉義を過ぎると水田に水が張られるようになった。このあたりは二毛作が可能な地域だったはず。細かいところで日本との違いを感じるようになる。

15:06、高鉄台南駅着。台北駅からは1時間40分ほどとあっという間であった。

駅を降りると、日差しが暖かい!気温は20度ほどとジャケットもいらないくらい穏やかな気候。さすが台湾南部は天候が違う。

なのだが、駅前は三井アウトレットパークがあり、なんか日本に戻った気分…。

台湾に渡った新幹線0系を見学

高鉄台南駅は他の台湾新幹線の途中駅同様、市街地から離れた場所にできた駅でこれまでは乗り換え以外に特に観光できる場所はなかったのだが、12月からちょっとした観光スポットができたので、駅を出て駅前に整備された公園へ向かう。

向かった先には…

なんと、日本の新幹線0系が展示されているではないですか。我々の世代には懐かしい存在の0系に台湾で出会えるとは!

台湾唯一の新幹線ゼロ系を展示 台南で新たな公園がオープン

この新幹線0系21-5035はもともとJR西日本所属で、台湾新幹線開業前に建築限界測定車として譲渡されたものである。それ自身は知ってたのだが、大事に保存されて展示してくれるなんて日本人には嬉しい話だ。

車両の端っこにつけられた出っ張りが建築限界に適合するかを確認するのだが、この出っ張りが花魁のかんざしに見えることから、日本ではこの建築限界測定車を「オイラン車」と俗称されている。

www.tamazo-diary.netリニア鉄道館に展示されているオイラン車のことを書いてます

のだが、なんと台湾でも「花魁車」と呼ばれているそうだ。何よりこの公園の名前自体が「花魁車地景公園」である。台湾の人たちの日本への理解の深さには感銘しますな。

駅前なので乗り換えのわずかな時間でも見れるので、ぜひ台南に訪れた人たちは0系の姿を見てほしいなと思います。

台鉄で台南車站へ

さて、高鉄台南駅に隣接している台鉄の沙崙駅から、15:24発の普通電車に乗って台南駅へ向かうことにしよう。

20分ちょっと電車に揺られ、台南駅には15:46に到着。新竹も台中もどこもそうなのだが、せっかく新幹線の台南駅に15時過ぎに着いたのに、この乗り換えで40分も時間を使ってしまうのはちょっとどうにかならなかないものかと台湾新幹線を使う度に思ってしまう。もうどうしようもないのだけど。

台南駅は2面3線の日本式のホーム配置をしており、駅本屋に面する1番線ホームの雰囲気は日本の地方都市となんら変わらず、ちょっと懐かしさを感じる。ただ今台南駅付近は地下化工事中なので、この雰囲気を味わえるのはそう長くはないそうだ。

台南の駅舎も日本統治時代のものをそのまま使っており、外観は残念ながら工事中で足場が組まれていたが、優雅な雰囲気の駅構内は見ることができた。台湾の日本統治時代の建物を大事に使ってくれるのは本当に頭が下がる。地下化工事で解体でもされるのではと心配してたのだが、改装だけみたいなのでまだまだ使われるのかな。

ということで、やっと台南に着いたものの早くも夕方の雰囲気になりつつあるので、急いで台南観光と行きましょうか。

(つづく)