1月5日。今日は1日名古屋に滞在なわけであるが、昨日のこともあって、男子組と女子組で別行動することにした。
伏見駅まで一緒に行き、嫁と娘は東山線で栄方面へ、自分と息子は名古屋駅へ向かう。
名古屋駅の端からあおなみ線に乗る。ってことは行先はわかりますね…(苦笑)
リニア・鉄道館であります。
息子の教育?にもちょうど良いし…と思ってきたのだが、あれ、寝ちゃいましたね。。。まあ、静かなうちに自分の見たいところを見ることにしよう。
まず入ってすぐ目に入るのがシンボル展示。
C62蒸気機関車、300X新幹線、そしてリニアと展示されているのだが、あくまで「シンボル」であって展示のメインではなく、リニア・鉄道館と名づけている割にはリニアは事実上ここだけだったりする。
ということでさらっと見てその奥の展示コーナーへ。
展示コーナーはJR東海で活躍した車両がずらっと並んでいる。それだけなのであるが、自分としては大昔の車両だけでなくよく知っている車両達が並んでいるのは面白いし、これだけ車両が並んでいるのは圧巻で、一般人もそれなりに面白いのではと思う。
一番左には300系新幹線。のぞみで一世を風靡した300系が既に過去帳入りなのは信じられませんが…。
300系は思い入れがあるのか試作車も展示されている。先頭部脇にエラのような出っ張りがあるのが量産車との違いです。わかりますか?
自分の世代ではこの100系が二階建て新幹線としてインパクトがあり馴染みがあるが、これも東海道新幹線から撤退して早10年近くになる。時の流れは早いなぁ。久々の再会である。
奥に行くと、111系クハ111-1がいるが、個人的には2007年まで走っていた113系2000番代とかのほうが良かったなぁ。
とはいえ既に113系は西日本で魔改造されたものしか残っていないので、セミクロスシートの車内を懐かしく見学する。
奥の方は保存スペースを兼ねているようで、車内への立ち入りはできず、外観のみ見学可能である。定期的に入れ替えるのだろうか。
オヤ31建築限界測定車。建築限界を測定するための矢羽根が「おいらん」のように見えることから「オイラン車」という通称があり、自分の世代くらいまでは良く知られた存在だった(今の子供たちは知ってるのかな)。まあ昔の人はよくこんな的確な俗称をつけたもんだ。
165系急行形電車。引退時のままのようで床下機器の色がJR東海標準のグレーのままだったりHゴムが黒だったりするのだが、今後復元するのだろうか。
自分が中高生だった頃は大垣夜行や急行東海でよくお世話になった165系も、今や原形を保つ現役車両はしなの鉄道に残るのみとなった(そのしなの鉄道も4月で引退)。歯数比4.21の趣のあったモーター音がふと脳裏をよぎる。
なんかセンチメンタルな気分になるなぁ。
子どもたちのアイドル?ドクターイエロー。やはり子どもたちに人気のようだ。
外は寒いが、一旦屋外に出ることにする。
屋外は休憩スペースを兼ねて117系が展示されている。
117系は自分の世代ではスター車両だったのだが、もうこんな展示車両、しかも休憩スペースになってしまうとは。しかしこのような最近の車両が、しかも国鉄色に復元の上保存されるだけでも非常にありがたい。
ある意味自分が一番見たかった展示である。
車内は現役時代のままで、MT54が限界いっぱいまで回転したモーター音がどこからか聞こえてくるが、良く見ると家庭用エアコンがついていて(当たり前だが静態保存なので電車のクーラーは使えない)もう生きてないんだなぁというのを実感してしまう。
と、楽しいんだがどこかセンチメンタルな気分になっていると息子が起きた。
ということで一緒に見学することにしよう。
まずは我らが0系新幹線をバックにはいポーズ。まだ起きてないようでむすっとしてますが…。そのうち「あ、しんかんせん」と言って興味を示してきた。
これは381系特急型電車だから新幹線じゃないよ。「とっきゅう」だよ(鬼)
息子も起きたのでここで行きたかったもう一つの場所へ向かう。
ちょうど冬休みイベントで、新幹線の食堂車に入れるイベントが行われている。
もはや二度と味わえないだろう新幹線の食堂車はぜひ見ておきたかった。
0系37型食堂車ではい、ポーズ!
新幹線とビーフシチュー。自分は2回ほど利用した経験があるが、懐かしいですね。
そして168型、二階建て新幹線の食堂車へ。こちらは残念ながら入口から見るだけである。
自分はこの食堂車は利用したことがない(100系の食堂車は1回だけ引退直前に利用したが、グランドひかりだったので)。こんな車両が東海道新幹線を走っていたなんて、今の車両達を見ていると信じられないなぁ。
さて、お昼ごはんとしよう。
リニア鉄道館はあまり食事は充実しておらず、デリカステーションや売店で弁当などを売っているくらい。せっかくなので弁当をさっきの117系で食べることにしよう。
息子はキッズランチ。117系はテーブルがあるわけではないので1歳児が食べるのは結構大変だったが、何となく2人で旅行しながら食べている気がしてちょっと楽しい。
自分は「みそかつ&えびふりゃあ」。名前だけで選んだが…結構みそが濃いのね。
食事が終わったあとは、日本最大のジオラマを見学。
名古屋駅前が忠実に再現されたり、細かい動作が面白かったが、如何せん車両がN700系・700系・313系ばかりであまり面白くなかった。0系とか113系とかも所蔵しているんだから走らせればいいのに。
キッズコーナーではプラレールなどで遊べる。
最近の施設はこういうのが充実しているのが有り難いが、イモ洗い状態だった。
シミュレータは完全抽選で、時間も合わなかったので応募せず。
ということで一通り見学したのでおしまいです。
全体的になかなか楽しかったです。鉄道博物館を見てないので交通博物館時代と比較すると、やっぱり300系や100系、117系と自分の良く知る車両が沢山展示しているので親近感があるのが良かった。蒸気機関車みたいに現役を知らないものが展示されていても正直興味ないんだよね。
まあそれだけ自分が年を取っただけという気がするが(泣)
しかしそれだけ年代をキャッチアップした展示をしたということは、それ以上のアップデートはなかなか難しいわけで、展示スペースを見る限り大幅な入れ替えや補充をする余裕もなさそうで、今後どうするのかが気になった。今はまだできてから2年経ってないからいいけど、リピートするかどうかは自分自身?である。
700系が既に廃車が進んでいるので当面のターゲットになるのだろうが、どこに展示するんだろう。
お土産を買い、女子組のもとへ向かうことにしましょう。