たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

猫空ロープウェイ~指南宮 / 2023.05 台湾旅行(7)

台湾2日目は、まず猫空ロープウェイに乗ってみることにした。

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猫空ロープウェイは台北近郊にある動物園からお茶の町として有名な猫空までを結ぶロープウェイで、ロープウェイから眺める台北の景色が綺麗とのこと。途中には指南宮というパワースポットもあり、今回初めて訪れることにした。

コンドラで20分強の空の旅

ヒルトン台北新板をチェックアウトし、近くのMRT板橋駅から板南線に乗る。

今日5月3日は台北では平日なので、MRTは結構混んでいた。

忠孝復興駅でMRT文湖線に乗り換える。

市内ではビルの谷間を走り抜ける路線であるが、郊外に出るとマンションや緑が増えてきて、目まぐるしい景色の変化がなかなか楽しい。

終点動物園駅に近づくと、右手に猫空ロープウェイの駅が見えてきた。おおあれか。駅から直結かと思ったら少し歩くようだ。

動物園駅から5分ちょっと歩いてロープウェイ駅に到着。今日は平日なのでガラガラだけど、休日は大賑わいだそうだ。しかし、今日は天気が良いけど暑い…。

このロープウェイはクレジットカードでも切符が買えるみたいだが、平日は悠遊カードで乗ると20元引きとなるので、平日なら悠遊カード利用が良いと思う。終点の猫空までは割引適用で100元。

ロープウェイと名乗っているが、コンドラである。

床がシースルータイプのクリスタルゴンドラに乗るには平日であっても乗車列で待たねばならないが、別に興味なかったのですぐ来たゴンドラに乗る。

ゴンドラはエアコンがなく、窓もわずかしか開かないので結構暑い。今日はまだギリギリ耐えられたけど、夏場は結構厳しいかも。何しろ風が入らないのと、窓が結構汚れているので、わずかな隙間を求めてほとんど立ってました。

猫空までひたすら登っていくのかと思っていたのだが、谷をいくつも越えていくルートを取っており、地形に沿ってアップダウンを繰り返していく。なかなか面白い。

乗ってしまうと台北の街の喧騒はどこへやら。本当に静かで、時々聞こえてくる鳥の声が良いアクセントになっていた。ああ、こののんびりした旅良いなぁ。

後ろを振り返ると、台北101の姿が見えてきた。今日の行程は天気良くないと全然面白くないので、実にラッキーである。

右手には、山にへばりつくように建てられた住宅が見えてくる。香港ほどではないにせよ、台北も結構こんなところまで家を建ててるのね。

台北の市街地を一望!

猫空ロープウェイはまっすぐ猫空を結んでいるのではなく、途中何か所か向きを変えながら猫空に向かっている。

中でもこの方向転換専用に設けられた駅(降りられない)ではほぼ90度直角に曲がっている。なかなか面白い。

こんなのんびりした景色ではあるが、実はこの指南山は高速道路のトンネルが突っ切っているらしい。高尾山みたいだけど、こっちは天狗だかみたいな反対運動あったのだろうか。

さてここからの谷は一気にまたぐルートを取っていくので一番高度が高いようだ。右手を見ると…

おおっ。台北の市街地が一望できる!これはとっても素晴らしい景色だ。

眼下にはこれまで通ってきたロープウェイのルートが見える。直角に曲がるのでこんな見え方をするのね。

まだまだ登ってちょうどこのあたりが最高点かな。台北の市街はもとより、淡水の山や海まで見えてまさに絶景。これは素晴らしいです。

楽しい空の散歩を終え指南宮駅へ。一旦は終点まで乗ります。

せっかくここまで登り切ったのに、また谷を降りるみたいで…ちょっともったいない。なので指南宮から猫空まではそんなに景色は開けてなかった。

20分ちょっとの空の旅を終え、猫空駅へ。いやー楽しかった。

指南宮を参拝し、帰りはバスで

猫空はお茶の町。駅周辺にはお茶を愉しめるお店が集まっている。

ここで一日のんびりするのもそれはそれで良さそうだが、何分時間のない(泣)弾丸トラベラーとしては、猫空は特段見るべき場所がない。どこか店に入れば景色が楽しめるのだろうけど、道沿いでは先ほどのロープウェイに比べるとそんなに良い景色が楽しめるわけではなさそうだった。なので、指南宮へ向かうことにする。

猫空から指南宮へはバスも走っているようなのだが、本数が少なくルートがよくわからなかったので、再びロープウェイに乗って指南宮へ行く。

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指南宮は1890年に創建された道教の聖地で、パワースポットとして知られている。一方で、「恋人同士で行くと別れる」という噂でも有名だそうなのだが、まあ一人旅なので問題なし!

ロープウェイ駅は指南宮から少し山を登った場所にあり、ここから下っていく。指南宮にはいくつかの廟があるのだが、あいにく時間がなかったので、駅から一番近い凌霄寶殿だけ参拝。1966年に竣工した比較的新しい建物で、紅く煌びやかないかにも台湾らしい廟だ。

ここから眺める台北市街地の景色もなかなか素晴らしかった。ただロープウェイからの景色が一番良かったな。

参道を歩くと、緑豊かな山の中に凌霄寶殿が見えてくる。この景色は結構いろんなガイドブックに載っているので見たことある人も多いのでは。自分もこの景色を見たかったので満足。

指南宮の正殿である純陽寶殿など、その他の建物も見ながら参道を下っていく。時間なくてざっとしか見られなかったのがちょっと残念。

どんどん下っていくと、商店街のアーケードに入る。かつて指南宮はバスで行き、このアーケードを通って登っていくルートがメインだったようだが、まだ朝で店開きには早いというのもあるが、ロープウェイ駅ができてしまったので廃れてしまったように見える。趣はあるのは良いけれど。

そんな路を抜けるとロータリーがあり、指南宮のバス停がある。帰りはここから530系統のバスに乗ってMRT公館駅経由で帰ることにする。

ここは始発だし1系統しかなく、乗り間違いのしようがないので初心者にもわかりやすい。本数も20分おきに走っていて便利。あとロープウェイ駅から下りというのも体力的に有利なので、行きにロープウェイ、帰りがバスというのが一番良さそうである。

530系統のバスは大型で、山道をくねくねとスピードを上げながら降りていく。最初は自分一人しか乗ってなかったが、ほどなく住宅街に入るとどんどん人が乗ってきて混んできた。MRTでは楽しめない台北の普段着の景色が楽しめてなかなか楽しい。

30分ちょっと乗って公館駅で下車。途中バス専用レーンも走ったので結構スピードも速く、なかなかバスの旅は使い勝手が良いなと感じた。

ここからMRT松山新店線に乗る。

バスは台北市内であれば15元。悠遊カードではバスとMRTの乗り継ぎ割引があるようで、帰りはわずか30元ちょいだった。運賃面でもバスはお得だ。台北はタクシーが安いのでちょいちょい使っちゃうけど、バスの便利さと安さを体験してしまうとタクシー使うの勿体なくなっちゃうね。

猫空ロープウェイと指南宮のまとめ

いやはや、ロープウェイからの絶景は良かったです。台北中心部から1時間もあれば行けるし、公共交通機関だけで行けるので、半日の小旅行先としてもおすすめだと思う。今日は昼だったけど、夕方とか夜に行ったらまた夜景が綺麗そうだし、時間なくて指南宮はざっと見ただけなので、またじっくりと見に行きたいです。