台北の滞在時間はチェックインの時間を考えると17時までの7時間といったところで、この前のソウルよりは1時間ほど短いがそこそこ時間はある。
が、大して行きたいところがなかったソウルと違って台北は行きたいところ、やりたいことがあまりにも多すぎて(笑)時間が何時間あっても足らない。 大体2時間を観光、2時間を食事、3時間を買い物その他という感じで割り振ることにした。
松山空港はMRT文湖線も乗り入れているが、時間もないのでタクシーで早速最初の目的地へ。 タクシーから見る台北のちょっとごちゃごちゃ景色はどこか懐かしく、ほっとする。
10分ほどタクシーに乗って着いたところはここ。
松山慈祐宮である。
あまりガイドブックには乗ってないが、有名な饒河街観光夜市のすぐ近くにある。 というか逆で、饒河街観光夜市はこの廟の門前市が発祥である。
なぜここに来たかと言うと、成美堂出版の台湾ベストガイド2011の表紙に煌びやかな装飾の慈祐宮が印象的で、一度見ておきたいと思ったからである。
朝ということで当然ライトアップはされていないのが残念であるが、200年以上の歴史を持ち、6階建てという非常に大きく、派手ではあるがきめ細やかな装飾は眼を見張る。
それにしても大きく、素晴らしい…。
平日の朝というのに何人もの人が熱心にお祈りをしていたが…
垂れ幕に注目。東日本大震災に際し、1100万元を義捐金として拠出した旨のメッセージが…。
後で調べてみると、5月2日に愛媛松山市長がここに来た時に1100万元の義捐金を出していただいたようである。
正直、日本人があまり来ないであろう松山慈祐宮でこのメッセージを見るとは思っていなかった。 台湾のみなさんの暖かい支援には本当に感謝に堪えない。
12年前の集集大地震の際、我々は何をしただろうか。 当時研究室で一緒だった留学生が卒業後台湾に帰った直後だったので、心配のメールを出した記憶はあるが、それっきり。 そもそもあの頃は台湾にそれほど関心すらなかった気がする。 せめて、これから台湾の人のために何かできれば…と思います。
本当に台湾のみなさんありがとう。
さて先に述べたように松山慈祐宮は饒河街観光夜市の東端にあるわけだが、実は5年前に私はこの夜市に来て、この入り口近くで胡椒餅を食べている。
↑2006年1月23日の写真。看板とかほとんど変わってない!
雨が降っていたので散策も早々に帰ったのだが、こんな素晴らしい廟だったら立ち寄ると思うんですよね…。なんで気づかなかったんだろう。
この夜市、自分もそうだったがタクシーで来ると西端から来るので、なかなか東端のこの廟まで来る人は少ないかもしれないが、ぜひ夜の煌びやかな廟を見学されることをお勧めしたい。
さて、もっとゆっくり見ていたいところだったが、時間がないので次の場所へ向かうとする。
松山慈祐宮は実は台鉄松山駅にほど近いので、台鉄で台北駅へ向かうこととする。
もっとも松山駅は2008年に地下化され、実質MRTに乗るのとほとんど変わらないが、ノンストップで移動するというのはなかなか爽快だったりする。
10:36発新竹行区間車は、新鋭EMU700系であった。
が、どうも台鉄の車両はダサいんだよね…。 この車両、スネ夫なる愛称があるのだが、日本製なのにどうしてこんなデザインなんだろう。。。
もっとも車内は明るく快適。 わずか7分で台北駅へ到着。
MRTへ乗り継ぎ、次の目的地へ向かいましょう。