昨年初めて行ってまた来年も行くぞ!と強く思った祇園祭、今年も行ってきました。
後祭曳き初めに初参加
今年は前祭が海の日の3連休、後祭も宵山が土日に収まった昨年と異なり、17日前祭も24日後祭も水曜日と平日で会社を休まないと見に行けない。在宅勤務が基本なのでワーケーション兼ねて見に行くことも考えたのだが現実的には難しく、唯一日曜にあたっていた28日の神輿洗を見て宿泊、翌朝東京に帰ることを最初考えていた。一番最後の神輿洗だけ見るのもどうかという気はするが、去年すっかり魅せられた神輿を素の姿とはいえ見れるわけだし、下記のnoteを見る限り、後祭後の神輿洗は観光客も減って地元の祭の雰囲気が楽しめるそうなので、それはそれで面白そうである。
と思ってたのだが、同じ方のこの記事を見てたら、後祭の山鉾曳き初めが20日土曜にやることに気づいた。
曳き初めは祇園囃子を奏でながら実際に綱を引くので、ご神体こそ乗ってないが本番さながらの雰囲気が楽しめるし、山鉾によっては一般の人も試し挽きに参加できるので地元の祭といった雰囲気も楽しめる。昨年は結局見れなかった後祭の山鉾が見れるのもありがたい話で、結局20日日帰りを追加して祇園祭期間に2度京都へ行くことにした。我ながら2度行くというのも物好きだな…。
ちなみに今回参考にしたAkikoさんのnote、とても参考になる記事が沢山あり、京都観光にはとてもおすすめです。
四条寺町の御旅所へお参り
20日(土)。まずは鉾立ての様子を見に行く前に四条寺町の御旅所へお参りする。
17日の神幸祭神輿渡御で氏子地域内を練り歩いた3基の神輿が四条通に面したここ御旅所で24日の還幸祭までの間留まる。昨年は御旅所に神輿が着く前に帰ってしまったので初訪問だ。ここで八坂神社の粽を買いました。
神輿がクローズアップされる御旅所であるが、右手に飾られている宮本組のご神宝も見逃してはいけないと思う。ちょうど今京都画報の宮本組にフォーカスされた番組がYouTubeで8月28日まで見逃し配信されているのでまだ見てない人はご覧ください。
【8月の #京都画報📺】
— 【公式】京都画報-Kyoto Gaho- (@KyotoGaho) 2024年7月31日
テーマ:#祇園祭
出演:#常盤貴子
前祭・後祭巡行の夕刻から行われる
神幸祭、還幸祭に注目👀#八坂神社 の厳かな神事と、
壮麗な神輿渡御を紹介✨
命懸けで神に御奉仕する「宮本組」とは?
⏰#KBS京都
6日(火) 夜8時
⏰#TOKYOMX
11(日) 午前11時
⏰#BS11
14日(水) 夜8時 pic.twitter.com/0kYE5ycMzy
なみにこの御旅所、東西御殿に挟まれた神輿が飾られている場所は普段は何なのかというと四条センターと呼ばれるお土産屋である。
四条センター - 四条繁栄会商店街オフィシャルサイト | 京都四条案内
愛称は「Otabi Kyoto」。なるほど…。
ビルに囲まれた八坂神社御手洗井
御旅所の次に向かったのは烏丸通。蛸薬師通下るのビジネル街のビルに囲まれた一角に見落としそうな小さな社がある。というかここ何度も通ったことがあるが今まで存在を知らなかったですわ。
ここは八坂神社御手洗井と言い、かつて御旅所社務の屋敷があった場所(御旅所があった場所とも言われるが少将井御旅所はもっと北なのでたぶん違いそう)。
ここの井戸は八坂神社の湧水と地下で繋がっているといい、普段は門が閉じられているが祇園祭の期間だけ開放されているとのこと。ちなみにここの地名は「手洗水町」。京都はこのような史跡が街のあちこちにあって何度来ても見たい所が減らない。すごい街だ。
後祭の山鉾建ての様子を見物
烏丸通から蛸薬師通を西へ向かうと後祭の山鉾町のエリアに入っていく。
蛸薬師通沿いの橋弁慶山はまだ山鉾立てが始まっておらず、最初に見えたのが鯉山。大きな鯉の彫刻と重要文化財に指定されているタペストリーが有名だが、舁山は明日21日の宵山までに準備が終わればよいのでまだ準備中といった感じであった。鯉山は結局24日の後祭も雨予報だったのでタペストリーは飾られずこの大きな「鯉」装飾のまま巡行に出たみたいだけど。
浄妙山もまだこれからという感じであったが、こちらは駒形提灯が準備されており、宵山感があって良かったな。
桜の木が目を引く黒主山、そして役行者山も見学。どちらも絶賛山建て中であったが、釘一本使わずに組み上げる素の姿が見れてこれはこれで面白い。
後祭名物の巨大な鯉のタペストリー。286匹もいるそうだ。なかなかインパクトがある。
後祭山鉾の曳き初めを堪能!
さてここからいよいよ曳き初め組である。後祭の曳き初めが行われるのは鷹山、北観音山、南観音山、大船鉾の4つである。
まず向かったのは鷹山。2022年に196年ぶりに巡行復帰し大きな話題になり、自分が祇園祭に行こうと思ったきっかけとなった山である。昨年は見れずようやく見ることができ感無量である。
巡行復帰3年目となる今年もまだ屋根が白木のままで初々しさが残っていた。ちょうど神事を行っていたので一緒に巡行の無事を祈願。
後祭を代表する山である北観音山、南観音山。こちらはほぼ準備も万端。
北観音山と南観音山に挟まれた八幡山は曳き初めの邪魔になるので会所の中に引っ込んでいた。
後祭で唯一四条通の南に位置する大船鉾。2014年に150年ぶりに巡行復帰した大船鉾は誰でも曳き初めに参加できるので多くの人が集まり大人気だった。今年は隔年交代の先頭のお飾りが龍頭だ。格好良いね。また今年大船鉾は車輪を新調したとのことで、白木の車輪がよく目立つ。
これら4基の山鉾は15時に一斉に曳き初めが始まる。小一時間行われるそうなので、大船鉾から北上して鷹山まで全部見て回ろうと思う。
15時になると大船鉾でお囃子が奏で始め、エンヤラヤーの掛け声とともに参加者が綱を引っ張ると大きな鉾がゆっくり動き出す。
この雰囲気は本番の山鉾巡行そのものでとても素晴らしい!
大船鉾は新町通を北上するがすぐに四条通にぶつかる。今日は信号機は折り畳まれてないのでギリギリまで前進。結構スリルがある。
大船鉾はここからバックして曳き初めを行う。本番の山鉾巡行では基本バックしないのでバックする様子を見れるのはこの曳き初めだけだが、バックする様子を見てたらほかの曳き初めが見れないので新町通を北上する。
南観音山、北観音山は大船鉾から北上するタイミングでは両山ともバックするタイミングになるが、曳山はまあ見た感じ前後に差異はない。南観音山は毎年曳き初めでは音頭取り1人だけなようなのだがそれでも迫力十分。
北観音山の勇壮な姿には感動。関係者のみながら多くの地元の人が曳いていて、地元の祭という感じがしたのもとても良かった。
そして鷹山。ちょうど三条新町の交差点にぶつかるところで、ここから室町通までの往復に寄り添う。曳き初めでは山鉾の後を追いかけることができるので、山鉾巡行の本番では楽しめない正面からの後ろ姿が楽しめるのもまたよい。
室町通から再び西進し、祇園囃子のテンポも高まり雰囲気が最高潮に達したころ、保存会のある山音株式会社前に到着して小一時間の曳き初めは終わりです。
室町通で再び方向転換し鷹山保存会の前まで来て小一時間の後祭曳き初めは終わり。天気も持ってくれて何より。
— たま (@tamazotamazo) 2024年7月20日
この前書いたnote見て曳き初めを急遽見に来たのだが今年見れないと思ってた後祭の山鉾が見ることができて大満足です。#祇園祭 #祇園祭2024 https://t.co/QLdeABaDSh pic.twitter.com/GDbUTW9wrG
後祭の曳き初めは最高でした
いやはや、後祭の曳き初めは最高でした。何しろ人が少ない。去年の前祭に新町通で見たときは無茶苦茶混んでて規制で身動き取れなかったが、それに比べれば規制も少ないので自由に移動ができ快適の一言。
そして、知られていないからかインバウンドがほとんどおらず、地元の人比率が高かったのも良かった。祇園祭の普段着の姿、かつての雰囲気を楽しめた気がします。
来年の曳き初めは海の日3連休の中日なので、来年も行きたいな。