たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

祇園祭・神輿洗式・祝い提灯を存分に見学 / 2024.07 祇園祭旅行(3)

www.tamazo-diary.net

の続き。

7月28日(日)。8日ぶりに京都へ。今日の目的は祇園祭神輿洗式である。

神輿洗は10日と28日の2度行われ、28日は神幸祭還幸祭を終えた神輿を神輿庫に収める前に神輿を清める、神輿絡みの最後を飾る神事である。今年は神輿渡御が見れなかったので、日曜に行われる神輿洗をぜひ見ておきたかった。

note.com

また以前の記事で紹介したAkikoさんのnoteの昨年の神輿洗の記事が面白くて、それも後押ししたきっかけとなった。

が、20日に京都に来たばかりなのにまた京都に来るとは、我ながら物好きなものだ。

神輿洗式前の八坂神社

まずは八坂神社へ。

まだ祇園祭の幟は立てられていたが、山鉾巡行も神輿渡御も終わったのでそこまで混んではいなかった。というか暑すぎて観光客も日中は引っ込んでいたようである。

舞殿には24日の還幸祭で御旅所から戻ってきた中御座、東御座、西御座、そして子供神輿の東若御座の4基の神輿が鎮座していた。すでに神様は本殿に戻られているが、飾りはそのままだった。24日に戻ったら飾りは外されるのかと思ってたのだが、神輿洗式の直前までは飾ったままにするようだ。

第49回 京の夏の旅(2024年7月~9月開催)|【京都市公式】京都観光Navi

この後は京の夏の旅特別公開が行われている長楽館祇園を見学し、いったんホテルに戻って休憩した後再び八坂神社へ。

大松明の宮入~神輿の引き出し

神輿洗は18時の神輿洗奉告祭から始まるので、30分ほど前に八坂神社へ着くと、ちょうど宮本組と四若神輿会が合同で大松明を西楼門から宮入するところであった。タイミングが良い。

ホイットホイットの掛け声とともに宮入する一座の後についていき、授与所の前で舞殿から神輿が引き出しされる様子を見物。

慎重に引き出された中御座神輿はこのあと四条大橋へ向かうのでホイットホイットの掛け声とともに南楼門から外へ。

東御座、西御座の神輿はそのまま神輿庫へ納められる。

大松明に点火~道調べの儀へ

19時になると宮本組から四若神輿会に引き継がれた大松明が本殿前に移され、火がつけられ、南楼門から外へ向かう。神輿洗の前に道を清める道調べの儀の始まりだ。

自分も西楼門から道調べの儀の一団を追いかけるとしよう。

祇園の交差点を宮本組の先導のもと大松明が進んでいく。夕日が綺麗だったな。

四条大橋から戻ってきた大松明。火が燃え盛る様子は写真で見るよりも炎の音や匂いを間近に感じ迫力が全然違う。来てよかったなと思いました。

神輿洗式を終え、神輿庫へ

大松明が八坂神社に戻り、20時頃いよいよ中御座神輿が四条大橋まで移動する。

再び宮本組の先導で神輿が進んでいく。ホイットホイットの掛け声も高らかに進んでいく。

www.tamazo-diary.net

昨年神幸祭で神輿渡御の魅力に取りつかれて1年。飾りのない神輿とはいえ、祇園祭の神輿が担がれる様子を再び見れたのは嬉しかったな。

四条大橋で清められた神輿が八坂神社に戻り、西楼門の前で差し上げ。格好良かったな。

八坂神社境内に入り舞殿の周りをひとまわり。四若神輿会の皆さんも気合入ってた。そして神輿庫へ納めて神事は全て終了。神輿はまた来年です。

祝い提灯(お見送り提灯)

28日の神輿洗にはもう一つの見どころ、祝い提灯もある。これは祇園の住民たちが思い思いの提灯を作って練り歩くもので、江戸時代に行われたものを復興されたのは2019年とつい最近ながら、今年は52基もの提灯が練り歩いたのだそう。

神輿の列が四条大橋に向かうのと同時に、様々な提灯が並ぶ一座が練り歩く。本当にばらばらな提灯が見ててなかなか面白い。

神輿洗の神事が四条大橋で行われている間は南座前で旋回して待機。

神輿が八坂神社に入っていくと、祝い提灯の行列は東大路通を北へ向かい、祇園の街を練り歩いたようだ。ルートは八坂神社のホームページをご覧ください。

神輿・山鉾のご紹介、巡行図|主な神事・行事|八坂神社

神輿洗式を終えて

祇園祭の中ではあまり目立たない神事である28日の神輿洗をわざわざ東京から見に行く価値があるかなと最初思ったのだが、すごく良くて東京から、また20日に来たにも関わらず2度来て本当に良かったなと思った。まずは人が少ない。隊列が通り過ぎてしまえば四条通もガラガラになるくらい人が少なく、あちこち移動しながら見て回ることができるというのは前祭や後祭では考えられない贅沢で、存分に見学することができたのは良かった。

そして四条大橋から八坂神社までの間、いわゆる祇園の町内で行われている神事というのがまた良かった。祇園祭と言いながら山鉾巡行などは祇園の町を練り歩くことはない。それに比べてこの神輿洗は祇園の人たちの祭りという色合いが濃くて、素の姿を見れたなぁと思った。

ただ祇園という特性上、外国人は無茶苦茶多かった。この点だけはこの前の曳き初めのほうが地元の人ばかりで良かったな…外国人が大挙してくる前の神輿洗を見たかった。

これで祇園祭は31日の疫神社夏越祭を残すだけとなった。7月1か月にわたって行われた祇園祭、今年は前祭では鶏鉾の車輪が割れたり、後祭では鷹山の屋根が壊れたりいろいろ大変だったようだが、まずは関係の皆様お疲れ様でした。自分も2度見れて満足です。また来年も何かしら見に行こうと思います。

この神輿洗式や祝い提灯の様子を動画でまとめました。こちらもぜひご覧ください。