今週末の近畿旅行。 どこへ行こうかいろいろ考えたのだが、日本三景で未訪問の天橋立に行ってみることにした。 関空からはかなり遠いので鬱なのだが…仕方がない。
で、まだ乗ったことのない路線なども乗ることにしてこんなルートを作ってみた。
往路
関西空港-(阪和線)-天王寺-(大阪環状線)-大阪-(東海道線)-京都-(山陰本線)-福知山=(北近畿タンゴ鉄道)=天橋立
復路
天橋立=(北近畿タンゴ鉄道)=豊岡-(山陰本線)-和田山-(播但線)-姫路-(東海道・山陽線)-大阪
図にするとこんな感じである。
目的地の天橋立は第三セクターの北近畿タンゴ鉄道であってJRではない。なので、地図で見ると一筆書きっぽいが、関西空港~福知山と豊岡~大阪で分割する必要がある…と思っていた。
ところが、北近畿タンゴ鉄道は元々JRの路線も含んでいるためか「通過連絡運輸」という制度を取っている。これは、JR~北近畿タンゴ鉄道~JRというルートできっぷを買ったときは、JRは前後のキロ数を合計して計算します、というものである。これを使うと、上記は1枚のきっぷで買うことが出来る。一般にきっぷは長距離になればなるほどキロあたりの運賃は下がるので、これはおいしいし、合計が201キロ以上になると終点の「大阪」が「大阪市内」に変わる。今回宿を新今宮に取ったので、これを使うことにより大阪~新今宮間がまるまる浮くことになりこれもおいしい。
しかもこの制度でおいしいことはもうひとつある。福知山から豊岡までの北近畿タンゴ鉄道は、普通乗車券では途中下車ができない。なので福知山~天橋立、天橋立~豊岡とこちらも分割する必要があるように思える。よって、上記のルールは天橋立で途中下車する自分には適用できないように思えるのだが、通過連絡運輸で買ったきっぷは、前後のJRも含めたキロ数に基づく有効日数になるので、キロ数が100キロ以上になった場合、北近畿タンゴ鉄道線内も途中下車可になるのである。
いやあ、これはなかなか驚きである。JRとの通過連絡運輸乗車券を買うだけで自社ではフリーきっぷ以外では一切認めてない途中下車が可能になるなんて奥深い。 わたしゃ法律論とかは嫌いなのだが、JRの旅客営業規則の解釈は本当に面白いと思う。人間が作った条文のなせる業とでも言おうか。
ということで、今回の旅行では関西空港→大阪市内の超遠回りきっぷを買うことにした。
さてきっぷは決まったが、問題はこれをどこで買うかである。条文上はみどりの窓口で売ってくれないのだが、前回の東北旅行でびゅうプラザに断られるという仕打ちをされてしまったので今回はまずみどりの窓口に行くことにした。
ただみどりの窓口は昨今の窓口閉鎖により慢性的に混んでおり、きっと窓口氏は自分のルートを見て悩むだろうから、すいている時間を見据えないといけない。。。
今日朝三鷹駅に着くと、そんなに混んでなかった。 そこでちょっとチャレンジすることに。 担当者は若い窓口嬢であった。私は概して窓口嬢が苦手なので(私の要求条件が厳しすぎるのか?満足のいくきっぷをあまり出してもらったことがない)ちょっと気が引けたのであるが、関西空港→大阪→……と書いた紙を差し出した。 すると窓口嬢は一所懸命マルスを叩き、かなり苦戦していたようだったが無事発券できた。
ところが…経由が多すぎて、往路の福知山で切れてしまった。なので「これ北近畿タンゴ鉄道本当に通っています?」って聞いてみたところ、手書きで北近畿、豊岡と書いてくれた。。。をーいこんなんでいいのかなあ。しかも豊岡から播但線経由で大阪に戻るかどうかがこの券面じゃわからんぞ。
まあマルスの経路は最大でも20くらいしかできないはずなので、窓口氏が手書きで経路を書くというのは珍しいことではないのだが、できる窓口氏はこの程度の経路なら横長の乗車券にして解決するという手もあるので、その点ではこの窓口嬢はもう一踏ん張りといったところ。でもすんなり発券したのはさすがプロだと思った。 家に帰って検算した結果も自分の予想と同じだったし。
さて、こんなに苦労して買った乗車券だが、実は通過連絡運輸で1枚にせず、バラバラに買った場合との差額は…たった600円なのである。もうちょっと差額が出てくれたら嬉しかったんだけど…まあ昼食1日分が浮いたと思えばいいか。