たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

サンライズ瀬戸・シングルデラックス宿泊記 / 私用で博多 (1)

博多に行く用ができた。

最初はお金がないので有効期限も迫っているマイルを使って行こうかと思ったのだが、ふと往路をサンライズエクスプレスで行くことを思いついた。

1998年7月にサンライズ出雲・瀬戸がデビューしていつの間にか24年。既に自分も5度乗ったけど、車両の老朽化を機にいつ廃止になってもおかしくなく、乗れるうちに乗っておこうと思った次第がある。

とはいえお金がないので最初は手堅くソロくらいで行こうかと思ったのだが、どうせなら最上級のA個室「シングルデラックス」にでも乗るかと思うようになった。 博多に行く場合は6:27着の岡山までしか乗れず、時間が短くて正直勿体ないのだが、最長距離の出雲市まで乗る機会を待っているうちに廃止報道が出てチケットが手配できなくなるなんてことを考えると今乗るべきと思いたった。

ただ、サンライズは昨今益々人気が高まっているうちに、今回の出発日である金曜のサンライズはシングルやソロですら10時打ちをしないと取れないようだ。そこで、8年ぶりに10時打ちチャレンジをすることにした。

10時打ちでチケット確保

1か月前の7月5日。東京駅丸の内地下中央口のみどりの窓口へ向かう。

8年前に北斗星サンライズ瀬戸を10時打ちしたことのある八重洲口のみどりの窓口はなくなってしまったが、丸の内口のみどりの窓口は今でも10時打ち専用の受付レーンがある。

www.tamazo-diary.net

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事前受付はもとより10時打ち専用レーンすらない駅が多く、というかみどりの窓口自体がかなり減らされた今、貴重な存在である。

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(写真は別日に下見?で撮影したもの)

さすがに始発でいかんでも良いだろうと思って8時前に行ったところ、2番目だった。かつての八重洲口の様子から少なくとも2窓は10時打ちしてくれるだろうから、第一関門は突破である。

9時半まで並び、駅員に申込書を提出。9時50分位に窓口前に案内され、10時を迎える。自分がボタンを押すわけではないのだがかなり緊張する。 果たして結果は…

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無事確保できました!

競争率が多少でも低そうな喫煙室を第一希望にしたので厳密には最良の部屋ではないけれど、まず取れたことに感謝である。

久々の10時打ちだったが、何気に楽しかった。トワイライトや北斗星を追いかけて10時打ちしてた頃が懐かしい。今や10時打ちしたい列車もほとんどなくなってしまったけど…。

ちなみにこの日の10時打ち窓口は2つだった。かつての八重洲口では希望者全員の申込をこなしてから結果発表していたのだが、丸の内口の受付方法だと3番目の人は1番目・2番目の人の手続きが終わらないと買えないので相当なビハインドであり、2番目までに並ばないと人気列車は恐らく買えないのではないかな。3番目の人もサンライズだったけど、買えたのかな…。

ということで当初の節約旅行からだいぶ趣旨が変わりましたが(笑)6度目のサンライズはシングルデラックスの旅となりました。

シングルデラックスの快適な部屋

一か月後の8月5日。仕事を終え21時過ぎに東京駅へ。

コロナ第7波が騒がしい今日この頃ではあったが、金曜夜の東京駅は結構賑わっていた。

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21:25頃にサンライズ出雲・瀬戸が9番線に入線する。

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温かみのある塗装と部屋の明かりがとても優雅で、旅に出るんだという気分が高まる。 早速4号車の部屋に向かいましょう。

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4号車は1階がサンライズツイン4部屋、2階がシングルデラックス6部屋からなっている。ともにプラチナチケットの部屋だ。

階段を上り、25番の部屋へ。

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入った第一印象は、広い! これは快適な一夜になりそうだ。

心配していたタバコの匂いはほのかに匂ってきたものの、煙臭くて過ごせないほどのレベルではなかった。

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ベッド幅はB寝台より10cm広い85cm。収納スペースも広々としておりゆったりしている。 ベッドには浴衣に加えスリッパやアメニティも備え付けられている。今回仕事場から直行で何も準備してこなかったのでありがたい。

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シングルデラックスにはしっかりとした洗面台がついている。身支度を部屋でできるのはとても楽だ。

そして広々としたデスクと椅子も備え付けれている。食事をとったりするのに重宝する。仕事もできそうだったけど、さすがに今日はもう仕事はしません(笑)

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ベッドから部屋の入口を望む。ハンガーはもちろん、ドアスコープまでついていた。

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ベッドから部屋全景。これは本当にコンパクトにまとまったホテルの部屋だね。丸みを帯びた天井と柔らかな明かりがまた優雅だ。 明日の6時半までしか使えないのが本当に勿体ない。

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一点だけ使いづらいなと思ったのがコンセントの位置。15Aも使えて容量は申し分ないのだが、洗面台の隣なのでベッドからだと届かない。 スマホがなかったころの1998年製の車両なので仕方がない部分であるが、延長ケーブルがあったほうが何かと便利そうだ。

東海道線を西へ

サンライズ出雲・瀬戸は定刻21:50に東京駅を出発。

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夜行列車の旅も今やこのサンライズでしか楽しめなくなった。実に贅沢だ。

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広々としたテーブルでグランスタで買った崎陽軒シウマイ弁当を食べる。西へ向かう旅にはシウマイ弁当だね。

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A寝台のアメニティの中に入っていたシャワーカードを使ってA寝台用のシャワールームを利用する。 サンライズのシャワーカード入手争奪戦は最近ますますヒートアップしているようで、その行列を回避してシャワーが浴びれるのは本当にありがたい。特に今回は仕事場から直行だったので尚更である。

さらに入ったら先客はおらず一番シャワーだった。水気もなく綺麗に清掃されたシャワールームで汗を流してさっぱり。

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列車は小田原を過ぎ、相模灘が見えてくる。 部屋の明かりを暗くして、真っ暗な海とちらほら通り過ぎる街の明かりを愉しむ。 が、眠くなってきた…(苦笑)。ここで寝るのは勿体ないのだが、明日の朝は早いので23:23着の熱海を出たあたりで寝ることにした。 シングルデラックスは羽毛布団で、幅の広さもあいまって心地よく寝ることができた。

岡山でみずほ601号に乗り換え、博多へ

おはようございます。

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起きたらちょうど姫路の手前であった。時計を見ると数分遅れているようだが、まあ数分レベルで済んでいるのであれば上出来だ。

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ぼーっとした幸せなひと時を過ごしていると、シングルデラックスの広々とした窓から朝日が見えてきた。今日も一日良い日でありますように。

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しかしこの快適な部屋とももう少しとは勿体ない。次回はぜひサンライズ出雲で10時前までこの部屋を使いたいところだ。

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定刻6:27より3分ほど遅れて6:30岡山着。サンライズの旅もここまでである。

相変わらず連結部分は大混雑。今日はここで下車するので後続のサンライズ出雲出発まで見届け、新幹線のホームへ。

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岡山からは6:51発みずほ601号に乗車。サンライズから九州に行く最速ルートである。 JR西のN700なので普通席でも横4列で快適だ。

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実は山陽新幹線は未だ広島~新山口、厚狭~小倉間が未乗で、今回ようやくこの区間を初乗車。 徳山の工場群などを眺めつつ、気が付けば九州に突入し、博多には8:28に到着。 岡山から1時間30分ちょっとで博多って、山陽新幹線はほんと速いな。

ということで、目的地博多に無事到着です。

サンライズ瀬戸・シングルデラックスのまとめ

本当に快適な一夜で、一度乗っておいて本当に良かったです。

ただ、写真で見るだけではまだまだ綺麗なのだけど、細かいところを見ると結構内装にガタが来ており、あと何年も走れないのではないか、というのが気がかりだった。 今ならまだ10時打ちさえすれば取れる(と思う)ので、まだ乗ってない人は早めに乗った方が良いのかもと思います。

それより、サンライズのチケット手配がだんだん難易度高くなっているのが気になるところ。廃止報道など出てしまうとシングルやソロまで常に10時打ちしないと乗れないなんてことになりかねないので、それより前、気が向いたときにチケットが取れるうちにまた乗っておきたいなと思います。

サンライズはシングルはもちろんソロでもノビノビ座席でもみんな快適なので、次はまたあの激狭ソロにでも乗ろうかな。あのソロの狭さは逆に心地よかったりするのよね。

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