たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

サンライズ&広島旅行記(3):サンライズ瀬戸シングルに乗車(後編)

翌朝。6時ごろ目が覚める。

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天気は悪いが雨は降ってないみたいだ。

ほどなくおはよう放送が流れる。昨晩の遅れを取り戻し、定刻通り岡山駅に着くとのこと。

6:27、岡山に到着。

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ここで後7両のサンライズ出雲を切り離すため、連結部分は朝早いというのに人だかりができていた。

あいにく前7両のサンライズ瀬戸が先発するため、最後まで見ていると乗り遅れてしまうので慌しく乗り込み、定刻6:31に出発。

宇野線に入ると単線区間となって線路の規格もぐっと落ち、縦揺れが目立つようになり、先頭の1号車まで戻るのも一苦労だ。

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昨夜撮れなかったソロの2階室や、ノビノビ座席を撮影。

結構岡山で下車する客が多いようだ。

またこのノビノビ座席はどうやら使われてないみたいだった。サンライズ瀬戸は出雲に比べて利用率は低いのかな。

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6:52、児島に到着。いよいよ瀬戸大橋だ。

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残念ながら朝日も見れず、どんよりとした瀬戸内海ではあるのが残念だが、それでもこの眺望は楽しい。

青函トンネルと違って瀬戸大橋は景色が楽しいのが良いですな。

ほとなく瀬戸大橋を渡り、四国へ上陸。

四国へ来たのは愛媛に行った2005年以来9年ぶり、瀬戸大橋を渡ったのは確か1998年以来だから16年ぶりだ。

なかなか四国には用がなくて行かないよね…。

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高架駅の坂出を7:10に出発し、地上区間を走ると、あちこちにため池が見え、香川県に来たんだなぁというのを実感する。

やがて線路が集まり、定刻7:27に高松駅に到着した。

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高松駅は明るく改装されているものの、頭端式の終着駅らしい構造を残るのは好感が持てる。

普段はここで終点だが、今日はこの後折り返してさらに琴平まで行く。

発車票はここから乗車することができないからか「回送」だった。ちょっと味気ない。

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出発時刻は7:54であり、なんと27分も停車するので、さっそく改札脇の「連絡船うどん」で朝食のうどんを食す。薄めの汁が朝の胃をやさしく満たしてくれて美味しかった。

朝の駅構内の立ち食いそばならぬうどんは鉄板ですな!

ところで息子はここ高松に到着しても起きず、うどんを食べて自室に戻ったあたりでようやく起きてきた。

ビジネス用途では高松7:27着というのは適度な時間だが、子連れで旅行するにはちょっと時間が早すぎる。

そういう点で琴平まで延長と言うのは有り難かった。

そういえば今回、寝台券は高松までしか買ってなかったので、本当は琴平まで変更する必要がある。

同一席番の区間変更は実はかなり面倒くさいということだったので、前回北斗星の旅で新青森までの特急券をたやすく発券した東京駅八重洲口のみどりの窓口に出向いてお願いした。

若い窓口氏は膨大な書きこみをしていたノウハウノートを片手に「席番入力(=マルスのホストに席を返さずに端末で席番を指定し上書きするやり方)」で試みていて、そのやり方は正しいはずだったのだが、何故かできなかったので、結局車掌申告になった。日付をまたぐ寝台列車はダメなのかな。

と、苦労して乗ったのだが、いざ乗変しようとしたら「料金同じですから良いですよ!」と、車掌は切符に書き加えることすらしなかったけど…。

7:54に高松を出発。途中坂出までは来た道を引き返す。

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高松でほとんどの乗客は下車し、1号車は見た感じ自分たち以外に2部屋くらいしか乗ってないようだった。

なので息子が廊下を歩いても迷惑にならないのは有り難かった。

8:34に多度津を出発し、土讃線に入る。終着琴平はもう少しだ。

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いよいよ終点です!

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8:51、琴平駅に到着。下車した客は30人ほどといったところだろうか。

駅はサンライズ瀬戸歓迎の幕が張られ、観光協会の方から記念品を受け取るなど気合いが入っていた。

自分たち、滞在1時間もせず帰っちゃいますが…(苦笑)

琴平延長は11月末で終了となり、冬の延長はないようだが、再び延長になると良いですね。

ということで、サンライズ瀬戸の乗車も無事終わったわけだが、基本がビジネス用途ということもあって、北斗星に比べると満足度は今一つだったかなぁという気がする。

理由はいくつかあるが、一番大きい理由はシングルの狭さで、2番目が四国という場所ですかね。

シングルは広いようでホント狭かった。北斗星のソロ(北海道車に限るが)は16時間いても全く苦にならないが、サンライズは狭くて息苦しい。かつて、松山まで延長運転していた時期があったが、この列車で日中移動するのは結構しんどいと思う。

あとは、特に子連れにとって四国は旅行先として魅力に欠けるよね。これは出雲であっても同様だし、結局九州ブルトレの衰退も何のテコ入れもなかったという理由はあれど、九州そのものの魅力低下ってのも一因じゃないかと思う。やっぱり、北海道という場所の価値は別格だなと思います。

と言う点で、所詮JRの都合で商品価値の劣る場所をぐるぐる回るクルトレが、トワイライトやカシオペアの代替には決してならないと思うんだけどな。

ただまあ北海道から北斗星で帰って1週間後にサンライズなんて贅沢しているからこんな感想なのであって、西に向かう唯一の夜行列車の旅は貴重な経験であり、今後も機会があれば乗ってみたいと思う。

既報の通り、いよいよ北斗星の廃止が発表され、このサンライズ出雲・瀬戸が唯一そして最後の寝台特急となる。

1998年製の285系も数年後には車両老朽化と言われてもおかしくない年代に到達する。そうなった時に廃止にならないように、我々が唯一やるべきことは利用することなのだから…。