たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

山口旅行記(2):本山支線と長府の街散策(2021年4月)

4月4日(日)。5時半前にホテルをチェックアウトして、小倉5:44発の下関行で早くも九州を後にする。

今日は一日山口県をうろうろします。

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関門トンネル手前で交流から直流に変わるので今もこの区間国鉄形の415系電車の独壇場である。

MT54モーター音を響かせながら下関へ行き、6:00発の山陽線の普通電車に乗り継ぐ。こちらも国鉄形の115系国鉄形電車の乗り継ぎもだいぶ珍しくなった。

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残念ながら天気は雨。今日は雨の中の旅になりそうだ。

1日3本の本山支線に乗車

宇部宇部線に乗り、居能で小野田線に乗り継ぎ、まず目指すのは本山支線である。

このあたりは宇部線小野田線といった石灰石や石炭輸送で賑わった路線が集まっているが、今や本数も少なく乗りつぶしは結構大変である。

中でもこの本山支線という小野田線の支線は、1日に朝2本と夕方1本の3本しか走っていない。 しかも夕方の電車だと山口宇部空港の最終便に間に合わないので、小倉に前泊して朝の電車を狙った次第である。

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雀田駅はホームが二股に分かれているいかにも工業地帯の分岐駅といった風情の駅であったが、短いホームに7:20発長門本山行が停車していた。昔は旧型国電のモハ42型が行き来する線区として有名であったが、今は荷物電車を改造したクモハ123形が走っている。

今日は青春18期間ということもあり、朝早いのに同業者ばかり10名ほどが集まっていた。

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わずか2駅、5分で終点の長門本山駅に到着。駅のすぐ先は海で、終着駅然とした風情がとても良い。

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が、この本数はなんとしたものか…。駅前の道路からは小野田行のバスもそこそこ走っているし、折り返し7:36発の電車に乗車した人はすべて雀田から乗車してきた乗りつぶし組だけ、途中の浜河内駅での乗降もなかったことから、もはや地元の人には必要とされていない路線になっているのだろう。

コロナでJRの経営も厳しくなってきている中、このような路線はいつまで残ることができるのだろうか…。

そう思うと、コロナ禍だからこそ乗りつぶしを進めとかないとと最近強く思ったりしてます。

そんなわけで、本山支線を含む小野田線を無事完乗。宇部線新山口から宇部新川間は今日この後乗ることにして、下関方面に戻ることにします。

長府の街を散策

8:31着の長府で下車。下関は以前来たことあるので、まだ行ったことのない長府の街を少し散策してみることにした。

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駅前からサンデン交通のバスに乗って城下町長府バス停へ。サンデン交通は3月からSuicaが使えるようになった。今や地方のバスもだいぶICカードが使えるようになったのは本当に便利だ。

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バス停を降りると、壇具川のゆったりとした流れに鴨が泳いでいる姿が見えた。 もう少し早ければ桜が見ごろだったのだろうが、今年は異常に桜の開花が早く、もうピークは過ぎていた。ちょっと残念。

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長府の街はそれほど広くなく、徒歩で十分散策できる。狭い道幅の路地に、黄色い土塀が並ぶ様は、まさに幕末あたりにタイムスリップしたかのようだ。長屋門も、門だけなのだが存在感たっぷり。

そのような街並みを歩いていくと、長府随一のスポット功山寺が見えてくる。

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功山寺高杉晋作が決起した場所として、幕末の歴史が動いた場所として有名だそうだ。

が、正直幕末はよくわからず、今一つその重要性が理解できてないのだが、何よりも素晴らしかったのが山門。 階段を登っていくと、雨が滴っていることもあり新緑の緑と堂々とした威厳のある門がマッチした素晴らしい眺めが広がっていた。

これぞ日本の風景だと嬉しくなる。この光景を独り占めできるなんて幸せだ。早起きした甲斐があったな。

下関駅でふく天うどんを食す

もうちょっとゆったり見学したかった長府であるが、いつもながら先を急ぐ旅程が故、小一時間で散策を終えバスで下関へ。

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雨はどんどん激しくなり、関門橋はてっぺんが雲に隠れていた。赤間神宮も雨にぬれていた。

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賑やかな下関駅で、少し時間があったので駅のうどん屋でふく天うどんを食べる。 下関へ来たならば何かしらふくを賞味せねばならぬ。 ふくは白く透き通った味が朝の胃にやさしく、美味しくいただいた。

さて、次は山陰線に乗ります。