出張最終日の朝。
この滞在中、なかなか乗り鉄ができなかったので、東京に戻る前に早起きしてホテルを出た。 あいにくの雨であったが、バスに乗って1日前に参拝した藤崎宮へ再び向かう。
今度は藤崎八幡宮とは逆向きに進み、こちらへ。
こういう機会でないとなかなか訪れない路線であり、終点までは時間的に無理としても、藤崎宮前~北熊本~ 上熊本までの区間だけでも乗ろうと思っていたところ、なんと2月22日に脱線事故を起こして藤崎宮前~黒髪町間が運休となってしまっていた。
こりゃ滞在中の復旧は無理かな(泣)と思っていたのだが、3月7日に復旧したので、なんとか最終日にかけつけた次第である。
藤崎宮前駅は市の中心部から歩いて10分以上離れた場所にあり、果たしてどれだけの人が利用しているのだろうかと思っていたのだが、さすが朝ラッシュだけあって、到着した電車からは多くの人が降りてきていて一安心。
折り返し電車はガラガラではあるものの、学生さんたちがそこそこ乗っていた。
熊本電鉄といえば、藤崎宮前を出発してほどなくやってくる併用軌道区間。元都営三田線の6000系がゆっくりと進んでいく。
北熊本駅で下車し、上熊本方面の電車に乗り換える。 構内踏切が残る、いかにも地方の分岐点といったたたずまいの駅も、最近はずいぶん減って貴重な存在になった。
北熊本~上熊本間の支線は、ついこの間まで元東急の青ガエル・5000系が走る路線として貴重な存在であったが、今は元営団の01系が走っている。
この01系、首都圏民からするとさして目新しい電車ではなかったのだが、ちょうど昨日3月12日をもって、銀座線での営業運転を終了したばかり。今後は、貴重な存在になっていくだろう。
今日この区間を走る車両は、くまモンラッピングがされていた。くまモンは実に表情豊かだなぁ。
車内もくまモンが沢山ではあるものの、よく見るとあちこちに東京メトロ時代の掲示が残っていて、ちょっと楽しい
通勤通学客に交じって短い乗り鉄を楽しみ、上熊本駅に到着。 ここから朝ラッシュで満員の市電に乗車でホテルに戻る。これで無事熊本市電も完乗した。 熊本は市電を初めとして乗り物も充実しているのがまた良いね。
さて、すっかり熊本になじんて名残惜しいが、熊本からいよいよ帰京するときがやってきました。