まずは市電へ乗って十字街へ行こう。
元町エリアは昨年7月にも来たし、というかほぼ毎回訪れているのであるが、やっぱり函館に来たからにはこのエリアを散策しておきたい。
函館山は赤や黄色の木々に覆われ、夏や冬とはまた違った美しさだった。秋に函館に来たのは初めてだが、良い時期に来たと思う。
元町カトリック教会横の大三坂は見事なまでの紅葉。何ともロマンチックだ。
時間のない一人旅なのが勿体ない。
前回見損なった函館のシンボル、ハリストス正教会へ。
ひときわ見事な白い建物がバックの赤い函館山の木々と好対照で良く映えていた。
ちょうど10時になり、ガンガン寺の愛称の名にふさわしく力強い鐘の演奏を堪能する。
何度来ても函館は飽きませんね…。
十字街へ戻り、市電へ谷地頭へ。
少し遅いが朝風呂とする予定だが、その前に…。
谷地頭電停からほど近いところにある住吉漁港へ。
ここから東側の海岸線を眺める。
西側の観光地とは違い、地元の人しか来ないだろう静かな景色を独り占め。
函館のもう一つの顔である。
天気は急回復して暑いくらい。晴れ男の面目躍如だね。
さて温泉である。
谷地頭温泉はかつては快速ミッドナイトを待つ間によく訪れていたが、久々の再訪である。
が、出て写真を見直してから知ったのだが、今年の8月から市営でなくなったようだ。よく見ると「市営」の文字が確かにない。
入湯料は400円と以前より安くなった記憶があるのだが、これにはからくりがあって温泉には石鹸もシャンプーもなかったのである。挙句の果てにドライヤーも20円と有料。
まあ常連の人は洗面用具持参だからこっちのほうがいいような気がするが、観光客はいちいちセットを購入しないといけないので逆に値上げという印象である。
もっとも鉄分たっぷりの茶褐色の温泉は変わらず、昔はなかった露天風呂もあり、短い時間であるがゆったりと旅の疲れを癒すことが出来た。
今日の昼食は函館ラーメンでも食べようかと思っていたのだが、駅前で探すのもおっくうになり食堂で食べることにした。
450円と安かったが、量も多く味も美味しかった。民営になってから食堂を始めたようで、こういうサービスアップは嬉しいところ。
そんなわけで、秋の天気にも恵まれた函館プチ観光も終わり、市電で函館駅に戻る。
前置きが長くなりましたが、ようやくこの旅の本題、竜飛海底駅へ向かいます。