次の列車は新青森14:51発の白鳥17号で、約1時間ほど時間がある。
しかし新青森駅は見るべきところが何もない。 このため青森駅まで行って駅前の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」でも見ようかと思ったのであるが、新幹線が10分ちょっと遅れたので、新青森駅まで戻ってくるのはちょっと厳しい。
青森駅から白鳥に乗ってもいいのだが、青森から函館までは絶対に海側に座りたいところ、自由席だと万が一にも席が取れなかったら困るので、大人しく新青森駅で時間を潰すことにした。
ということでコンコースの模型で我慢する。
息子が在来線のホームへ行きたいというので、ホームで列車見物。
ちょうど14:23着のスーパー白鳥24号が入ってきたので、絵本を見ながら現物のチェック(笑)
息子は連結部分を見て、片方に運転台がないことにご立腹であったが…(苦笑)
14:34頃白鳥17号が入線。485系の6両編成である。
外観は大改造されているが、かつて全国で活躍した485系も、現在特急の定期運用はこの白鳥と北越しかなく、もはや貴重な存在である。
14:43着のはやぶさ17号の接続を受け、上り列車の到着をまって出発。 青森までは6割以上席が埋まっていたが、青森で半数以上が降り、乗りこむ客も少なく自由席は3割くらいの乗車率であった。これだったら青森まで行っても問題なかったかな。
進行方向が変わり、15:06に青森駅を出発。 ここから青函トンネルまでの区間は昨年11月に通った時はもう真っ暗だったので、日のあるうちに通るのは2002年以来12年ぶりだ。
左側の田畑の向こうには、北海道新幹線の高架橋を望むことができた。 2016年3月の開業まであと1年半。いよいよですなぁ。
一方、さっきまで元気だった息子は疲れが出たのか夢の世界へ…。 まあこの区間は景色を見たかったので好都合?である。
青森湾が見えてきた。遠くには下北半島も見える。 ほどなく15:29に蟹田着。ところが… 「この先の津軽今別駅で電気系統の故障がありしばらく停車します」 とのアナウンスが…orz
少し停車し、とりあえず津軽今別までは行くということだが、原因や復旧見込みは不明ということで、おいどうしてくれるんだJR北海道は!と思いましたわ。
幸い津軽今別駅に着いたところで、復旧したということで、10分ほどの遅れで済んだので良かったのですが。
津軽今別駅は新幹線駅の工事が進み、すっかり面目を一新していた。 しかしこんなところに駅作って誰が降りるんだろうなぁ。
ほどなく青函トンネルへ入る。
どうも、竜飛側で徐行運転をしているようで、前半はそこまで速くなかったが、吉岡側は140km/hで全力疾走。1年ぶりのMT54のモーター音を堪能する。
結局遅れは15分ほどに拡大してしまったが、無事道内に上陸し、木古内駅に到着。
木古内は1年前に来たばかりであるが、次の駅であった知内、そして竜飛海底はすでになく、隣駅は津軽今別になっていた。
木古内の先、釜谷の手前からは函館山が見えてくる。自分の最も好きな車窓の一つだ。 既に夕暮れ迫っているが、ぎりぎり函館山の雄大な眺めを楽しむことが出来た。
昨年11年ぶりにこの区間を通ってかららはからずしも2月、8月、そして今回と3回も通ることになったが、もう今後通る予定はなく、今度こそ最後かもしれない。
やがてすっかり日は暮れ、定刻17:02より15分ほど遅れたまま函館駅へ到着。
今日は比較的穏やかな天気であったが、函館まで来るとさすがにちょっと寒かった。 東京駅を8:28に出発してから9時間弱、まさに「はるばる来たぜ函館~」な気分である。
さて、北斗星の出発時刻21:49まではあと4時間ちょっとあるので、観光でもしましょうかね。