森駅前は休日の朝ということで閑散としていた。
気温は10度と肌寒い。
いかめしの販売も9時からなので買えず、残念。
いかにも北海道らしいゆったりとした配線の構内にキハ40の1両編成がやってきた。
これから乗る8:07発の函館行きである。
この列車は駒ケ岳を海岸沿いに迂回する通称「砂原線」経由で函館へ行く。
遠回りなので時間がかかるが、自分は砂原線は今は亡き快速ミッドナイトで通った経験しかなく、日中通るのは初めてなので少し楽しみである。
左手には噴火湾、右手には駒ケ岳を望みながら進むはずであるが、今日はあいにくの天気で駒ケ岳はほとんど見れなかった。
日差しは注ぐのであるが雨がなかなかやまず、結局雨がやんだのは函館到着直前であった。
しかし赤や黄色に染まった木々の美しさは飽きがこず、こんな鈍行列車の旅も久々で楽しかった。
渡島大野駅に到着すると、突如大規模な工事現場に遭遇する。ここが新函館駅(仮称)となる。
ここは函館市ではなく、地元の北斗市が駅名についてかみついているのでどうなるのかわからないが、ここから函館までは列車で20分近くかかり、江差線の景色もなくなり寝台特急も廃止、そして海底駅も廃止となると、果たして新幹線の函館延長は本当に良いことなのだろうかという気は少しする。
しかし北斗市も所詮上磯町と大野町がくっついた新参者にすぎないのだからくだらんこと言うなって感じですけどね。函館都市圏の地盤沈下具合を見たら内輪もめしている余裕はないはずなのだが。
七飯からは立ち客も出て、再び函館山を望むと定刻9:38より少し遅れて函館駅へ到着。
昨年7月に来て以来の函館である。
次の列車まで2時間半ほど。あまり時間はないがプチ観光と行きましょうか。