バンコクで観光できるのは今日の午後だけである。
いろいろ考えたが、まあ初心者ということで定番どころをまず巡ることにしたが、会社から電話があったりして気づいたらもう13時! 相変わらずの駆け足観光になりそう…。
ヒルトンからリバーシティまで渡し舟に乗り、近くのシー・プラヤ船着場からチャオプラヤ・エクスプレスボートに乗る。
船は地元客や観光客で大混雑。白人観光客が多かった。 席は空いていないので通路に立って景色を眺めることにする。 動き出すと結構速く、風が心地よいが、時よりかかる水しぶきが何しろ臭い! 病気にならないか心配になる。
特徴的な外観のミレニアムヒルトンを後にすると、大小様々な船が行き交い、川沿いにはタイ寺院が次々と現れ、いかにもバンコクらしい景色を堪能し、ター・チャーン船着場で下船。
船着場は市場になっていて、多くの人で賑わっていた。 昼を食べていないので、ちょっとそそる屋台もあったのだが、何しろタイ語が全然わからないし字も読めないので躊躇してしまう。 何しろ字が読めないのは痛すぎる…。
バンコク名物、トゥクトゥクであるが、個人的には排気ガスを撒き散らすだけの邪魔者にしか見えません…。 うーん。最近比較的安全で進んでいたところばかり行っていたからか、バンコクレベルでも結構しんどいと感じるなあ…。
さて気を取り直して、まず最初の目的地ワット・プラケオに入る。
バンコクを訪れる人は誰もが行くであろう、タイで最も格式の高い寺院であるが、時間が15時半までと短いのでまずやってきた。
広い芝生の向こうに特徴ある塔が見えてきた。
入口を入り、まずは本堂裏の前に座っている仙人の像とまずご対面。
北側に進むと、異なる3つの建造物が並んでいる。 それぞれ様式は異なれど、いかにもタイっぽい。
スリランカ風の金色の塔、プラ・シー・ラタナー・チェディ。 燦然と輝く黄金の色が実に見事である。
隣に進むと、大理石製の台座に建つプラ・モンドップ。細く高い柱が印象的なこの建物はこの寺院の中でも古い建造物だ。
その隣には、アンコール・ワットの模型がある。 19世紀末にラーマ4世によって造らせた模型であるが、このとても精巧な造りは見事。
伝統的タイ寺院の上に石造りの仏塔が突き出しているプラサート・プラ・テープビドーン。歴代国王の像が納められているそうだが残念ながら内部は非公開。
プラサート・プラ・テープビドーンの両端に建つ金色の仏塔、プラ・スワンナ・チェディ。仏塔の台座には、悪魔と猿神が交互に並び支えている。その精巧な造りの像はとても印象的だ。
金色の半人半鳥像。歌や踊りの得意な天の楽人。 とても落ち着いた安らかな顔つきであった。
一部工事中なところが残念だが、紫の色合いが印象的な本堂へ向かう。
明日12日はシキリット王妃の誕生日ということで、本堂の前にはこのように王妃の写真が飾られていた。
さて本堂の本尊は有名なエメラルド仏である。 実際はヒスイでできているらしいが、そのエメラルドに輝く本尊は、遠くて小さくしか見えないこともあってとても神秘的である。
残念ながら本堂内部は撮影禁止なのだが、外からちょっと覗いてみると…
見えました! この色合いが本当に素晴らしい。
お坊さんもいらっしゃいました。 ということで、伝統ある建造物や仏像を堪能し、満足したところで隣の王宮へ向かう。
王宮へ入るとまず見えるのは、歴代国王が居を構えてきたボロマビマン宮殿。これまでとうって変わって洋風の優雅な建物のように見えるが残念ながら非公開。
歴代国王の式典が開かれてきた王室会館アマリン・ウィニチャイ堂。 中は国王の玉座が設けられていたが残念ながら撮影禁止。
ラーマ5世の傑作。チャクリー・マハ・プラサート宮殿が見えてきた。 その大きさのみならず、ビクトリア様式の上にタイ伝統の重層の屋根が載った建物は一見奇妙に見えるがその見事に融合した様式は見るものを魅了してやまない。
入口には衛兵が立っているが、暑そう…。
ラーマ1世によって最初に建てられたドゥシット・マハ・プラサート宮殿。 背の高い寺院風で、複雑な屋根が特徴。とても独特な景観だった。
王宮は内部があまり公開されていなかったり写真が撮れなかったのが残念ではあったが、特にチャクリー・マハ・プラサート宮殿のような見事な、伝統とはまた違った建造物を見ることができ有益であった。
が、予想通りではあるが暑い…。 しかも空腹です。。。 時間もないので次に行こうかと思ったら、ボストンでお世話になったan bou painを発見! 反射的に入り、反射的にクラムチャウダーを注文(暑いのに…)
さすがにボストンではないので冷蔵物をチンしただけだが、懐かしい味を堪能し冷たいアイスコーヒーとともにちょっと生き返った。
あ、全然タイっぽくない。。。 バンコクでの食事は2回しかないのに…。
(つづく)