の続き。
エクスプレスボートをクロム・カーン・コンソン・ターンナーム船着場で降り、生活感溢れる路地裏を北へ進むとチャイナタウンの入り口に着く。
中華街に付き物の牌楼は堂々たるものであるが、バンコクのそれは99年にロータリーの真ん中に建てられたものでちょっと場違いな感じ。
この先にあるヤオワラート通りを行けば漢字の看板が溢れる中華世界が広がるが、さすがに歩き疲れたので諦めて先へ進む。
このロータリーの角に、ワット・トライミットという寺院がある。
この寺院に安置されている仏像は、黄金で作られた煌びやかな像であるが、何故か漆喰で覆われていて不細工な顔をしており、これまでは見向きもされていなかったそうだ。1953年のある日、移転作業中に漆喰が雨ではがれ、金色の光を発見。美しい像が隠されていることを知ったという。
そのような面白い経緯のある像なので、著名な寺院というほどのものではなかったが一度見てみたいと思って立ち寄ってみた。
ところが…
なんとしたことか、新しいお堂を建立中で現在拝観不可であった…orz
うーん、ついてない。
っていうか、金色の像になると(といっても50年以上経っているが)やっぱ景気がいいもんですなあ。
代わりに別のお堂に収められていた仏像を拝観して先へ進む。
ここから数分歩くと、タイ国鉄のターミナル、フアラムボーン駅へ着く。特に列車に乗るわけではないが、やっぱり駅は見ておきたいので入ってみた。
フアラムボーン駅は堂々たるドーム型の駅で、頭端式のホームが並び人々が行きかう駅構内は旅情たっぷり。
決して設備は良くなく速度も遅いタイ国鉄ではあるが、一度ゆっくりとした鉄道の旅を楽しみたいものだ。
チェンマイ行列車は、JRで活躍していた14系寝台車、座席車が連結されていた。
遠い地で第2の人生を送る彼らにエールを送りたい。
さて、ここまで歩きっぱなしであったが、ここからは地下鉄がある。
地下鉄は涼しい!生き返る思いだ。
地下鉄で2駅、シーロム駅で降りる。
このあたりはバンコク随一の繁華街。人もクルマもいっぱいだ。
タイ名物、祈りを捧げるドナルドを見ながら先に進むが、もう足が痛すぎです!
やっとのことで目的地へたどり着く。
タイといえばやっぱり古式マッサージ。
最近疲れが取れないので今回の旅行でぜひ体験したいと思っていた。
今回は有馬温泉というマッサージ店へ行くことに。なぜ有馬温泉という名前なのかはよくわからないが、日本語が使えるので日本人の利用も多いようなので間違いはないだろうと思い入ってみた。
店はとても広く、すぐ案内された。ここで1時間半ほどタイ古式マッサージを受ける。
足裏だけでなく全身をくまなくほぐしてもらい、疲れ切った体もようやく少し楽になった。極楽極楽…。
ということで再び散策開始。
タイの土産はいろいろあるが、有名どころはジム・トンプソンかなと思う。直営店が近くにあったので入ってみた。
ゾウを中心とした子供向けのかわいいTシャツがいくつかあったので娘向けに購入。
大人向けは高かったので…以下ry。嫁の土産はどうしようかなー。
買い物を済ますとすっかり夜になっていた。
このあたりは夜の歓楽街。タニヤ通りは日本人向けの看板が並び、まるで日本にいるかのようだが客引きの女性はタイ人なのが面白い。
タニヤ通りを過ぎると、BTSのサラデーン駅。ここからはBTSに乗る。
BTSは高架を走るので眺めが良いかと思いきや、広告がドアや窓まで覆われていて思ったより景色が楽しめなかった。
というより夕ラッシュ時なのに電車はたった3両なので日本並みの大混雑。まさかこんなところでラッシュの電車に乗るとは。
なんとか終点のサナーム・キーラー・ヘン・チャート駅まで行き、眼の前にあるこちらへ。
バンコク屈指の巨大ショッピングセンター、マーブンクロンセンター。
東急やホテルも入る大きなビルであるが、ショッピングセンターというより市場というほうが近く、ドンキホーテのようなごちゃごちゃした内部は混沌という言葉が良く似合う。
こんなところでも巨大な吹き抜けに王妃の肖像が掲げられているのはさすがタイだなと実感。
今日はここのフードコートで夕食を取ろうと思う。
巨大ショッピングセンターにふさわしく、フードコートは沢山の店が入っていてとにかく迷うが、混んでいる店に入れの鉄則に従い人が並んでいた店を選ぶ。
本当はトムヤンクンとかを選ぶべきだろうが、個人的にタイ料理はあまり好きではないので、チキンライスを注文。
ところが…ご飯が辛い!
うーん、タイの洗礼を受けましたなぁ。この辛さは結構効きましたです、ハイ。
あとはホテルへ帰るだけ。
BTSに乗り、渡し舟が接続するサバーン・タークシン駅へ向かう。
サバーン・タークシン駅近くの船着場は川沿いのホテルへの渡し舟が集まってくる。
ペニンシュラ行の船は結構凝った作りをしていたりするが、ヒルトンは普通の船。
とはいえ、夜の船はクルーズ感があってなかなか幻想的。少し涼しくなった夜風を浴びながらホテルへ戻った。
ということで、わずか半日ではあるが主要な観光地は大体巡ることができて満足な滞在であった。
ただ個人的にはバンコクは思ったよりも合わなかったなあ。タイ語はまったく分からないし、街に充満する排気ガスに喧騒は自分にはちと厳しかった。
タイにはハマる人は大勢いるが、自分はしばらくいいかなあという感じであった。
そして、とにかく歩き疲れた…。今日はまだタイ古式マッサージを受けたので何とかなったが、明日のマカオも歩きまくりの予定なのでカラダが持つかどうか。
そんなわけで、明日は早起きなのでおやすみなさい…Zzz。