たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

福島出張(1):飯坂温泉「旅館小松や」に宿泊

秋頃から3月にかけて福島で仕事がありたびたび訪れた。

福島は東京からだと新幹線で2時間かからないという近さもさることながら、何といっても「ヒコーキで行けない」(笑)というのが出張先としては致命的に魅力に欠け、その新幹線もはやぶさが止まらないと結構本数が少なくて不便なので、できるだけ日帰りで行くようにしていたのだが、3月に2度宿泊したので、その記録をば。

飯坂温泉の「旅館小松や」へ

福島は駅前にビジネスホテルがたくさんあり、そこで用が足りるのであるが、福島から福島交通というローカル線で20分ほど行ったところには飯坂温泉があり、平日は手ごろな値段で旅館に泊まることができる。

そこで、今回は1泊だけ飯坂温泉に遠征することにして、いくつか出張規定で泊まれる場所の中から、1泊朝食付き、夜遅くチェックイン可能で、いつでも温泉に入れる場所として「旅館小松や」というところに予約をした。

旅館小松や【公式サイト】

「旅館小松や」は、飯坂温泉駅から橋を渡って3分ほどの場所にある。

ホームページだけ見てもどういうところだかわからなかったが、いわゆる大規模温泉旅館ではなく、こじんまりとしたところだった。

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夜まで仕事をしていたので、すでに時刻は22時前。フロントはほぼ真っ暗であったのでベルを鳴らして女将さんを呼ぶ。 すぐに部屋に案内される。

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この日はあいにくの雨模様で気温も低く寒かったのだが、ストーブが炊かれていて暖かかったのがいかにも旅館のサービスらしくありがたい。

すでに布団もひかれていたが、10畳ほどの部屋に1人分だけ布団ひかれているのは何ともわびしい。 予想に反して部屋にWi-Fiが完備されていたのはびっくりだが、コンセントの数が少なく、机の上にパソコンを持ってきて仕事ができるような環境ではなかった。これは仕事するなってことだと判断しこの日は仕事せず(苦笑)

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窓の外には摺上川を挟んで反対側に飯坂温泉駅があり、ちょうど列車が着いて何人か降りてくる様子が見えてきた。 飯坂温泉は昔ながらの風情ある温泉街であり、福島近郊で気軽に楽しむことができるのはうれしい限りだ。

しかし、気になるのはこの旅館、今日はほかに宿泊者がいるのか?というところだ。 というか、間違いなくこの日の宿泊客は自分だけっぽい。周りの部屋に人の気配がしない。 平日に旅館泊まるとこんな感じなのか…何とも落ち着かないな。

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地下1階にある温泉は24時間いつでも入ることができる。誰もいなさそうなので温泉をパチリ。 が、しかしこの飯坂温泉の特徴として「熱い」というのがあるらしく、むちゃくちゃ熱かった! 長風呂したら完全にのぼせそうだ。まあ、この寒い季節にはそれはそれでありがたかったけれど。

喫茶「談妃留」でラーメンの夕食

さて、この日は夕食を食べていない。夜遅いので1泊2食付にはしていないので、何か食べないといけない。 飯坂温泉駅にはファミマがあるのだが、さすがにここまで来てコンビニは侘しいので、どこかで食事をしたい。

飯坂温泉は個人客に力を入れてるのか割と立派なガイドを製作していて、それを見ながら名物の「円盤餃子」をやっている店を目指していったのだが、今日は定休日なのか休みであった…orz ここがダメだとすると、あとはスナックのような場所しかない。うーむ、それは個人客にはかなり敷居高いな。

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仕方がないので、深夜までやっている喫茶店「談妃留」という店に入り、喫茶店なのになぜか名物になっているだんひるラーメン(650円)を食べる。

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 とんこつベースのみそ味スープに、野菜が具だくさんで、かなりボリュームがあっておいしかった。 というかこの店がなければコンビニ弁当になるところだった。談妃留さまさまである。

この店の主人は通りすがりの出張者にも親切に接してくれたが、店の中は夜10時を過ぎているというのに地元の年配客でいっぱいで、あーでもないこーでもないという談笑に花を咲かせていた。

地方の人たちはかくもまあ元気というか、ムラ社会というか、特に東北はそういう色を全般的に感じまして、いろいろ考えさせる飯坂滞在だったなぁ。

部屋食の朝ごはん

翌朝。昨日の悪天候は打って変わって良い天気だった。

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朝食は、ブッフェなんてハイカラなものはあるわけもなく、有無を言わさず部屋食である。 浴衣を着ながらぼーっとしていると女将さんがおはようございますと食事を持ってきてくれた。

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飯坂名物のラジウム玉子をはじめ、あっさり和食である。嫁なんかは大喜びなメニューだが、洋食派な自分としてはまあ、そんなものかなという感じ。 ただ、たまにはこんな純和風な食事も良いもので、おはよう日本を見ながらのんびりと頂いた。

食事を終え、8時半にチェックアウト。この日はいったん東京に帰らないと行けず、福島から新幹線で東京に戻りました。

そんなわけで、日本旅館に出張で泊まるのは初(かな?)だったわけであるが、なんとなく気が張って疲れたというか。 ビジネスホテルのほったらかしサービスに慣れてしまうと何かと制約が多いのは当たり前だけど実感したなと。

まあ、せっかくの地方出張なので1泊くらいはこういうところを混ぜるのも良いかもね。良い経験でした。