たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

前祭・山鉾巡行観賞(早朝の山鉾巡り~四条室町の辻回し) / 2023.07 祇園祭旅行(4)

7月16日。いよいよ前祭の山鉾巡行の日である。

早朝の山鉾町を散策

まずは朝6時過ぎにホテルを出て、巡行の準備が進む山鉾町を散策する。

一番先頭を進む長刀鉾は既にカバーなどが外され準備が進んでいた。昨日の宵山では一方通行で反対側からしか見れなかったが、早朝だとすぐ近くでじっくりと見ることができる。ただ、朝6時台だってのに京都は暑い…。

函谷鉾も準備が進んでいたが、室町通を入った菊水鉾はまだ雨除けのカバーを外しているところで、駒形提灯の埒や屋根はまだついたままだった。

月鉾も屋根や埒を外しているところだった。

一番大きな月鉾は、真木のてっぺんに三日月の飾りがしているのだが、背が高すぎてちゃんとそこまで抑えている写真は見返してみるとそんなに撮れてなかった。でも収めようとすると引きになっちゃうし、写真撮るの難しいな。

放下鉾は埒を絶賛撤去中だった。早朝から大変ですね…。

宵山では見逃した鶏鉾を始めて見る。鶏鉾はちょっと小ぶりだそうだ。

小さいけれど優美な姿の綾傘鉾。稚児行列や棒振り囃子が人気の鉾だ。

船鉾岩戸山は埒が外されて、目の前からじっくり撮影ができた。真正面から見れるのはこの時間限りだね。

楽天はご神体やタペストリーも飾られて準備が進んでいた。

舁山が巡行の姿に飾られるのは当日の朝なので、もっと舁山を巡れば良かったのだが、何せ前祭で23基もあると小一時間では自転車でもないと全部見れない。昨日見て回った鉾は後回しでも良かったかな。

この後朝ごはんを食べてから一旦ホテルに戻り、シャワーを浴びて山鉾巡行に備えます。

四条室町で初めての辻回しを鑑賞

8時半過ぎに再びホテルを出発し、いよいよ山鉾巡行を見に行く。

山鉾巡行四条烏丸を9時に出発し、四条河原町河原町御池で辻回しを行い、11時半頃に新町御池に到着し解散、その後各山鉾町へ帰る、というのが公式ルートであるが、このルートでの鑑賞は当然のごとく混んでおり、辻回しを見ようとするならば何時間も前から場所取りをしないとならない。なのでひねくれ者?の自分としては、違う場所で見たい。そこで思いついたのが、四条烏丸手前の鑑賞であった。

これまで見てきた山鉾は皆四条通に位置していないので、いくつかの鉾は四条通に出てくるには方向転換、つまり辻回しをしないといけない。なので、公式の辻回し場所で辻回しする前に見てしまうことが可能なのである。

辻回しを行うのは四条室町の鶏鉾と菊水鉾、四条新町の放下鉾、岩戸山、船鉾である。四条新町の3基はくじ取らずで辻回しの時間は一番最後、10時前なので、まず四条室町に行くことにする。

このあたりは祇園祭ボランティア21の活動記録を見ると大体の時間が読める。毎年このような記録をされる方々に感謝したい。

京都・祇園祭ボランティア21

地下鉄四条駅を出ると、ちょうど長刀鉾に稚児が搭乗するところだった。長刀鉾の生稚児は今回は見れないなと思ったのだが、遠目でも見れてラッキーだった。

四条烏丸の交差点から東側は観客でびっしり。西側もすごい人だかりだったが、なんとか四条室町の交差点に陣取る。まだ歩けるレベルだったのは良いが、四条室町の交差点は日陰となる場所がなくて暑かった…。

3番目の楽天、4番目の芦刈山が目の前を通過。2番目の山伏山は室町通の舁山だけど菊水鉾がまだ出てきてないので、四条室町は通らないようだ。

くじ取らずの5番目、函谷鉾、6番目の郭巨山、7番目の四条笠鉾が通過。このあたりから段々出発待ちで渋滞してくる。暑い…。

室町通の南側から9番目の鶏鉾がやってきた!辻回しの模様は以下の動画をどうぞ。

比較的鉾の中では小さいとされる鶏鉾であるが、初めて鉾が動く様は感動しました!ただ1回全く動かない回があって結局5回辻回ししてたけど。辻回しはやっぱ大変だ。

辻回しを終え、出発準備をしている間に8番目の木賊が通過。

鶏鉾が出発。いやあ、本や動画でしか見たことがなかった鉾がごろごろ動いているのを目の前に見れたのは感慨深いなぁ…。

と、今度はビルの谷間から13番目、菊水鉾が出てきた!四条河原町河原町御池は広い交差点での辻回しなので、この光景はここでしか見れない。今の京都らしい風景が良いね。

辻回しの掛け声は、鉾ごとに全然違うのね。とても面白い。

四条室町で辻回しをする2基がこれで通過したので、四条新町へ移動しようかと思ったのだが、結構辻回しに時間がかかってて今から移動しても辻回し終わってそうだったので、もうしばらくこの場所で山鉾鑑賞することにする。

15番目、綾傘鉾の長い列が四条室町の交差点を曲がっていく。棒振り囃子も見れたけど、目の前では踊ってくれなかった。残念。

16番目、聖徳太子を祀る太子山。舁山はご神体が北側を向いているのが多くて、南側からだとちょっと面白くない。北側の方が鑑賞には向いてるのかも。

17番目、月鉾。やっぱ大きいなぁ。

19番目の蟷螂山。カマキリのからくりが動くと周りの子供たちは大歓声。山鉾の中ではこれが一番人気な気がする。

21番目、放下鉾が見えてきた。残りは岩戸山船鉾だけ。さすがに同じ場所にずっといるのも暑くてしんどいので、四条新町の方へ向かう。

振り返って東側を見ると、通過していった山鉾が並んでいてこれはこれで壮観だった。

四条新町ではちょうど岩戸山が辻回しを終え出発するところだった。

月鉾がいた場所がちょうど空いてたのでここで待ち構える。ここは日陰だし人も多くなくて良かったな。

しんがりの船鉾を見送る。東側はまだ賑やかだったけど、西側はもう祭りが終わったかのように静かな光景が広がってた。時刻はちょうど10時半。船鉾はまだ本来の出発地点の四条烏丸にすらたどり着いておらず、最後の鉾は大変だ。

四条室町での辻回しを終えて

今回四条室町で辻回しを見たわけだが、単に辻回しを見るだけなら最初から空いてそうな四条新町狙いで放下鉾、岩戸山、船鉾の3基を見るのでも良かったかな。ただ四条室町の方が沢山の山鉾が見れる(直接四条烏丸に向かう山鉾もあるので全部は見れないけど)ので、初めての山鉾巡行観賞としては上々だったのではと思います。

さて、これで山鉾巡行の鑑賞はおしまいではありません。後半戦と行きましょうか。

(つづく)