たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

香港・マカオ旅行記(3):7年ぶりのマカオ(前半)

7時半過ぎにコスモホテル香港を出発し、すぐそこにある皇后大道東電停からトラムで上環へ向かう。

コスモホテル香港は駅から遠いのが難点だが、上りのトラムの電停は近いのでホテルを出るときは結構ストレスなく移動できる。

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夕方だと混んでいて時間のかかるトラムも、この時間だとガラガラでかつスイスイであり、予想よりも早く上環に着いたので、坂を上って10年ぶりに文武廟に参拝する。

有名観光地ではあるが、地元の人たちも多く訪れていた。

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8時半に上環のマカオフェリーターミナルに到着。8:45発のターボジェットのチケットを買い、7年ぶりにマカオに向かうことにしましょう。

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朝早かったのでうとうとするうちに、小一時間で外港フェリーターミナルに到着。

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さて今回のマカオ散策の目的は、7年前に訪問できなかった世界遺産スポット巡りである。

前回は、セナド広場を軸に東西の世界遺産の名所を巡ったのだが、夕方から翌朝までの短い時間しか散策できなかったので、東西の両端の世界遺産スポットまで訪問できなかった。今回はぜひそこまで足を伸ばしたい。

外港フェリーターミナルは東の端にあるので、そのままギアの要塞に向かうのが地図的には良さそうなのだが、バスルートなどを見ていると一旦中心地へ行く方が良さそうだったので、まずはお上りさんルートを復習しながら、目的地へ向かうことにしよう。

前回同様、個人的にマカオ観光のバイブルである「マカオ歴史散歩」を今回も持ってきたが、2004年の初版発行から12年が経った今、マカオの街並みがどう変化したかはちょっと気になるところだ。

ということで、本数の多そうなリスボアホテルの送迎バスに乗り、中心部に向かう。

送迎バスはカジノ直結だったので、初めてカジノをちょろっと覗いてみたが…うーん、個人的にはそんなに面白そうに思わなかったなぁ。

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7年前は雨交じりのあいにくの天気であったが、今日は快晴でとても気持ちが良い。 ただ気温も高くて、汗だくになるほどではないものの、半袖でも良いくらいだ。

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少し歩いて、近くのマーガレット・カフェ・ナタでアツアツのエッグタルトを食べる。 とても美味しかったけど、いつの間にか1個10HKDになっていた。7年前に比べて軒並み物価は2割高、さらに円安ときたものだからものすごく高く感じる。

そして朝10時だというのにこの混雑!後でお土産用にまだ来る予定だが、ちゃんと買えるかな…?

そしてマカオ観光の中心地、セナド広場へ。 ところが…

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春節の飾りがまだ残っているのはよいとしても、ポルトガルの建物とは全く雰囲気が合わず、がっかりな感じに…。

そしてこの人・人・人! 7年前が雨ということもあって落ち着いた良い雰囲気だったのとはエライ違いだ。

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聖ドミニコ教会から聖ポール天主堂跡まで、マカオ随一の観光スポットを歩くも、とにかく人だらけ…。 午前でこんな感じだったら、午後とかは身動きとれないのでは…。

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坂道を登って向かったモンテの砦も、マカオの街並み、そして中国大陸を一望できる景色は変わらずとも、ここも人がいっぱい! なんか雰囲気変わっちゃったなぁ…と思いながらも、これから向かうところはそうなっていないことを祈りつつ、先へ向かうことにする。

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モンテの砦の端っこにある大炮台迴廊のビルを抜けて、ラザロ地区へ。

歴史ある建物が集まり、ポルトガルの雰囲気漂うラザロ地区は7年前にも来たことがあるが、前回は夜だったので日中の再訪が今回の楽しみの一つであった。

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オレンジ色の街灯の灯りが幻想的だった7年前に比べれば、あれ、こんなに狭くてこんなに建物がぼろかったっけ?という気がしなくもなかったが、暖かい太陽の日差しの元、見事な柄のカルサーダスに車が並ぶ坂道、そして南欧風の建物が並ぶ光景は、まるでヨーロッパに来たような気分にさせてくれる。

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瘋堂斜巷を登り、仁慈堂婆仔屋や瘋堂十號創意園といった今はショップやギャラリーとなった歴史的建物を見物。堂々とした木々が良いアクセントとなっていて、ゆったりとした雰囲気。

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前回は入れなかったラザロ教会。今日は日曜なのでミサが行われていた。 厳粛な雰囲気の中、静かに見学。

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このエリアはどこを切り取っても絵になるよね。 そして良かったのは、観光客の数がこれまでとはぐっと少なかったこと。中心部を除けば、まだまだ落ち着いた歴史散策ができるのにほっとした。

さて、世界遺産巡りの東の横綱ギアの砦へ向かうことにしよう。

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ギアの砦まではラザロ地区からは1キロもないが、丘の上にあるため結構急な坂道を登る必要がある。 標高はわずか92mなのだが、暑かったのでそれなりにしんどかった。

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ようやく到着したギアの灯台、そして教会は、シンプルな建物であったが、青空に映える見事な白がとても印象的で、来て良かったなぁとしみじみ思った。

ちょうど結婚式のカップルが写真撮影をしていた。お幸せに!

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ここからは外港が良く見える。フレンドシップ大橋の下を通るターボジェットも見ることができた。 ここは大航海時代の要塞であった。この景色を見ると納得がいく。

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そして反対側にはグリーン色が遠くからでも目立つ聖ミッシェル教会を見下ろす。 マカオを一望できるこの場所、遠いけど迫力のある眺めが素晴らしく、来る価値のある場所だと思う。

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丘を降り、中心部へ向かう途中にある八角を訪問。 今は図書館として使われている、八角形の建物で、気になる建物ながらどういうわけか前回は訪れていなかった。あいにく図書館は休みのようで中は見れなかったが、ガジュマルの樹々の隣にちょこっと建つ様子が実にかわいらしい。

西洋と東洋がすぐ近くに隣り合う、マカオの魅力は本当に尽きない。

さて、午後は西の横綱へ向かうことにしましょう。

(つづく)