地下鉄に乗ってブダ側へ向かいましょう。
モスクワ広場駅で降りて、エスカレータに乗る。 この駅は相当深いと聞いていたのだが、果たしてエスカレータに乗ると地上出口が全然見えない!これにはちょっと驚く。
ここから16番バスに乗り、王宮の丘をめぐることにする。
王宮の丘は博物館や美術館など見どころが沢山あり、とても数時間で全て見切れないので、有名どころなところだけ回ることにした。
まずはブダペスト最大の見どころのひとつ、マーチャーシュ教会へ向かう。
市街地のどこからでも見ることのできるゴシック様式の尖塔はまさにブダペストのシンボルであるが、同時にカラフルなモザイク調の屋根も印象的な教会である。 一部工事中だったのが残念だが、壮麗な外観だ。
内部は聖イシュトヴァーン大聖堂とは全く趣の異なり、ネオゴシック様式の祭壇は厳かで独特な雰囲気を持つ一方、ステンドグラスが鮮やかで美しく、ハンガリーの長い歴史の重みを感じる。
教会を出ると、聖イシュトヴァーンの騎馬像が鎮座している。 この周辺は王宮の丘の観光のハイライト。多くの観光客で賑わっていた。
騎馬像の後ろに見える白い建物は漁夫の砦。 真っ白な尖塔が美しい建物であるが、その回廊の向こうはドナウ川と対岸が望めるスポットになっている。
漁夫の砦は入場料を払うと一つ上のフロアに上ることができる。 先ほどのマーチャーシュ教会の入場券を買うときセット券を買ったので入ってみた。
無料エリアでも十分な眺望が楽しめるからか有料エリアはガラガラであったが、邪魔されずにドナウ川とペスト側を見ることができるのは有り難い。
堂々たる風格を見せる国会議事堂や、先ほど訪れた聖イシュトヴァーン大聖堂、そしてくさり橋とブダペストらしい景色を堪能した。
マーチャーシュ教会と聖イシュトヴァーンの騎馬像を反対側から眺める。こちらから見る教会も素晴らしい。
漁夫の砦を後にして、近くの土産物屋や通りを散策。 王宮の丘といっても全て王宮というわけではないので、普通の家が並んだりしているが、このあたりは石畳の道であり、馬車が通ったりと昔ながらの雰囲気を楽しむ。
帰りはくさり橋の麓を結ぶケーブルカーに乗ろうと思い、16番バスに乗るが、降りるのが面倒になりそのまま急坂を降りて橋の袂まで向かう。
降りたらちょうどケーブルカーの乗り場前だったので写真だけ撮る。
値段は結構高いようだったので、一日乗車券で乗れるバスで正解だったと思う。 ケーブルカーに限らずブダペストの物価はここ数年急速に上がっているようで、図書館の1世代前の本だとほとんど値段が当てにならないくらいであるが、フォリントの価値は少なくとも対日本円はほとんど変わっていないようであり、市民生活は大丈夫なのかしらん?と余計な心配をしてしまう。
さて、ここからはくさり橋を歩いて渡ることにしよう。
ブダとペストを初めて結んだ歴史ある橋でもあるくさり橋。 静かにたたずむライオン像を見ながら橋を渡る。 ドナウ川は広くゆったりと流れている…が、なんとしたことか雨がポツポツと…。 うーん、これは予想外だぞ。これからメインイベントだというのに!?
とりあえず急いで渡り、トラムを乗り継ぎ夕食としましょう。
大環状線を走る4・6系統は世界屈指のトラムの幹線らしく、最新式の電車が投入され混雑していた。 大環状線は店も多く、緑豊かな歩道は明るい感じでゆったり歩いてみたかったが、雨はいよいよ本降りになってきたので急いで目的地へ向かう。
夕食は手ごろなハンガリー料理でも…と思い、地球の歩き方に載っていたGyuri bácsi Grill & Cafeという店にした。 市街からはちょっと外れているが、日本語メニューがあるということで、小さい店であったが他にも日本人客がいた。
定番のグヤーシュスープに、パプリカチキンを注文。 どちらも美味しかったが、中国料理にパプリカたっぷりのハンガリー料理と濃い味が連続したからかイマイチ食欲がない。 そんなにパプリカはキツくもなかったのだが、ちと残念であった。
そして雨は本降りに…。 うーん、どうしたものかと思ったが、幸い食事が終った頃にはやんでくれた。 このまま降らずにいて欲しいが…。
さて時刻は19時を回り、ブダペスト滞在も終わりが近づいてまいりましたが、いよいよメインイベントの時間であります。