竜飛海底駅15:49発の白鳥23号は昔懐かしい485系であったが、自由席は満席で座れなかった。
途中乗車なので本来は指定券を買うのだが、木古内までは自由席であれば乗車券だけで乗れるので仕方がなくデッキに立ち、485系が140km/hで突っ走るMT54のモーター音を堪能する(笑)
あっという間に青函トンネルを抜け、再び北海道へ入り、定刻16:20より少し遅れて木古内へ到着しここで下車する。
北海道新幹線の木古内駅は工事が着々と進んでいたが、交通の要衝とはいえ木古内のような小さな町にこんな巨大な駅を作って果たして採算合うのか…というのは非常に気になるところ。
さて、後は東京に帰るだけ。
日が暮れつつある木古内から今日のうちに列車で帰れるなんて信じがたいが、全通した東北新幹線を使えばあと5時間で東京である。
16:32発のスーパー白鳥40号に乗り、再び青函トンネルへ。
今日の営業を終了した竜飛海底駅は、140km/hであっという間に通過して行った。
列車はかなり混んでいたが、さすがにこの列車は指定券を確保してあるので問題なし。
青函トンネルを通過し、本州へ入ったが既に真っ暗であったので、疲れもあって青森まで寝て過ごす。
青森で進行方向が変わり、定刻17:56より少し遅れて新青森駅に到着した。
最高320km/h出す最速列車で、東京までの所要時間はわずか2時間59分。青森から3時間で東京とは、世の中便利になったものだ。
そんなフラッグシップトレインではあるが、連休の中日だと出張帰りの人も旅行客も少ないのか、乗車率は低く、仙台を過ぎても半分くらいしか乗っていなかった。
駅弁を食べ、瀕死状態のiPhoneを充電していると、定刻通り新青森を出発。
八戸までは未乗区間であるが、真っ暗なので見るべきものは特にない。
盛岡を過ぎると320km/h区間となるが、夜中ということもありそんなに速さは感じないのは残念。今度は昼間に乗ってみたい。
ただし、盛岡、仙台と停車する駅までの所要時間は明らかにこれまでより短く、320km/hの威力を実感する。
そして宇都宮からは騒音対策のため275km/hと減速するが、今度は東海道新幹線ののぞみより速いのにえらく遅く感じた。人間の感覚はいい加減なものだ。
そんなわけで、あっという間に定刻21:23に東京駅へ到着。
午後津軽海峡の海底下にいたのが信じられないくらいだが、日常に帰ってきた。
今回はたった1泊2日の旅行であったが、実に充実した旅行であった。廃止前に竜飛海底駅を訪れることが出来たという達成感もそうだが、新幹線や北斗星、津軽海峡線から見る函館山など、久々に鉄道の旅を堪能できたのは懐かしく楽しかった。
北海道への鉄路の旅は新幹線開業を機に大きく変化が予想されている。クルーズトレインに乗らないと鉄道の旅が楽しめなくなる前に、できるだけ定期列車で旅で楽しむことにしよう。
次はどこへ行こう?と言うかどの列車に乗ろう!?