の続き。
アイクラブホテルモンコックに荷物を置いた後は、今回絶対見たかった2つの場所へ向かいます。
九龍城砦「トワイライト・ウォリアーズ」映画セット展
旺角から10番のバスに乗って向かったのは初訪問の九龍城砦。
かつて伝説の魔窟、九龍城と呼ばれたスラム街があった場所である。今は再開発され、かつての九龍城砦の歴史をたどる九龍寨城公園となっているが、ここで映画「トワイライト・ウォリアーズ」で使われた九龍城のセットが2028年まで展示されている。
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 - 株式会社クロックワークス - THE KLOCKWORX
といっても映画は観たことないのだけど、往時の香港の生活感が味わえる場所として人気とのことなので、向かった次第である。
バス停を歩いて公園の中を歩く。あちこちに看板があるのがありがたい。

清代の姿に復元された衛門の奥が展示エリアになっている。ここは無料だが15分おきの整理券が配られることになっていたのだが、この日は客が多くなかったからか入場自由であった。待たされないで入れたのは時間ない中ラッキーだった。

華やかな花牌が出迎えてくれる。九龍城寨「光影之旅」というのが中国語のタイトルなのかな。

日本語の案内もあった。何組か日本人もいた。

おお、往年の九龍城の雰囲気がなんとなく感じられて期待が高まる。
左右の部屋を空いてそうなところから観て回ることにしよう。




まず入ったのは美容室と冰室。まるで一昔前の香港にいるかのような精巧なセットがすごい。また机の上に置かれた又焼飯が本物そっくり!カウンターは店員に扮した一大撮影スポットになってた。

歯科医院。九龍城はやたら歯医者が多かったというのはネットで見たことがあるが、これかぁと嬉しくなる。


魚団子工場に商店。コンロの火や人々の会話が聞こえてくるようだ。


一番奥の路地裏。この天井を這う無数の電線が良い!このゴチャゴチャ感こそが香港だ。今の香港もこの片鱗は見せてくれるけど、このころの香港に行ってみたかった。

一番奥の部屋は九龍城の屋上を模していて、1998年に廃港となった香港カーブで有名な啓徳空港を臨む景色に、時折頭上を通る飛行機の轟音が流れていて、これまた素晴らしかった。啓徳空港は行こうと思えば行けたのに、自分が初めて香港来たのはそれから7年もあとの2005年だったのだよね。もっと若かりし頃に海外に行けばよかったなぁ。

往年の九龍城の模型も飾られていた。この限られた場所に何万もの人が住んでいたのだとか。一度見てみたかったな。
いやあ、ここは素晴らしい場所だった。整理券制の15分ではとても見切れない。ただ半常設的になったのでだいぶ人は減ったのかな。とはいえ、期間限定なので香港に行くなら今のうちに見に行くべき場所だと思います。
紅磡駅で行われている「站見」鐵路展 を見学
九龍城砦を後にMTR屯馬線に乗って向かったのは紅磡(ホンハム)駅。

今はMTR東鉄線の始発駅も香港島側の金鐘になり単なる途中駅ではあるが、コロナ禍前まではここから中国本土への直通列車が走っており、駅構内は今でもターミナル駅の雰囲気は漂っている。

次に向かったのはこの駅構内で行われている「站見」鐵路展(Station Rail Voyage)と呼ばれているイベントである。
4月からしばらく展示リニューアルで休館だったのだが、5月末から再オープンしたのでやってきた。ここは時間指定なので、17時からの回を予約しており、時間厳守で合ったのだが無事間に合った。


時間になり、受付の人にQRコードを見せてストラップを受け取り入場。過去の香港を走った列車のオブジェが出迎えてくれるが反対を向くと現代の香港の列車になる。芸が細かい。



1979年のMTR開業時の案内や尖沙咀駅の開業時の写真など、ちょっと懐かしい雰囲気の展示物がまた良い。そしてMTRの各駅の駅名標。このカラフルな駅名標、今や香港土産としてもメジャーな存在だ。各駅にそれぞれ特色があって飽きないよね。



駅コンコースの展示スペースは、よくありがちなMTRの歴史、施設や模型のコーナー、子供向けの遊び場であるが、一個一個の展示は良く作りこまれて面白い。もうオープンしてから結構経つが、家族連れが多くて賑わっていた。

コンコースの目玉は1979年より走っているMTRのメトロキャメル電車の先頭部の実物。今でもMTRの各路線で走っているが、どことなくイギリスの空気も感じるこの電車も徐々に数を減らしている。そのうち貴重な存在になっていくんだろうな。

その隣が今回のリニューアルで新たに設置されたシミュレーター。ここは有料なのだが、あっという間に満席になって全然取れなかった。まあ見た感じ電車でGo!みたいなものだったので無理にやらんでもよいかなぁって感じはしたけど。

ここまでは良くある鉄道展示という感じであるが、この「站見」鉄路展のすごいところは今使われてないホームに車両が展示されているところにある。早速エスカレーターを降りてホームへ向かおう。



まず向かったのは東鉄線のメトロキャメル電車。車両自体はつい最近まで走っていたのだが、オリジナルの3扉時代は実物を見たことがなかった。簡素なクロスシートが今となってはちょっとレトロな雰囲気だけどそれがまた良い。



湾仔のプロムナードに整備された海濱站という場所に先日引退したMTR東鉄線のメトロキャメル電車が静態保存されてるのを見学。吊り掛け電車で一度乗りたいなと思いつつ結局乗れなかったなぁ。#香港 pic.twitter.com/vgcf9bzBlc
— たま (@tamazotamazo) 2024年5月18日
こちらが5扉ロングシートに改造されたつい最近まで走っていた姿で、2年前にも湾仔のビクトリアハーバーを臨む海浜站で保存されている車両は見たが、1等車は初めて見た。今の東鉄線もそうだが、MTRの1等車は向かい合わせなのね。



こちらの客車は広州あたりまで直通していた車両で自分はあんまりなじみがないが、欧州規格で大きい。確かこの機関車の原型はスイスの電気機関車じゃなかったかな。LEDの方向幕がちゃんと点灯するなど芸が細かい。車内はクーラーも設置され、涼しいのもありがたかった。


ホームの端っこからは線路がつながっているのが見えた。今このホームは使われてないのでこの展示が常設展のようになっているが、今後ここはどうしていくんだろうね。

出口の前には今後の延伸・開業計画が掲示されていた。まだまだ香港の鉄道は伸びていくのね。個人的には東涌線がさらに伸びたり、途中駅が増えたりするのが興味深かったけど、東涌線、空港まで行ってくれないかなぁ。あのバス乗り継ぎ、面倒なんだよね…。
予約された枠は1時間15分であるが、自由見学なのでぱーっと見るだけなら30分ちょっとくらいでも楽しめると思う。シミュレーターは全然取れないが、普通の無料展示ならそこまですぐに満席にはならない(ただ30日前から申し込めるので直前だと結構埋まってるので注意)ので、電車好きは行って損はないと思います。
香港レトロの展示に注目!
最近の香港は香港レトロな展示ブームなようで、これ以外にも香港歴史博物館とか、深水埗のDX設計館など、面白そうな展示があちこちあるので、昔懐かしい香港を巡る旅も良さそうだ。
さて、時間もないので次の場所に向かいましょうか。
(続く)