たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

岩手紀行その6:海のアルプス早回り

2日目の今日は陸中海岸北部を北上する。

この区間は昨日も乗った三陸鉄道が走っているが、観光地は駅から非常に遠くしかも連絡する村営バスは土日運休だったりする。なのでレンタカーも検討したが意外に距離があり時間がたらなそうだった。そこで、三鉄ツーリストの「タクシープラン」というのを活用してタクシーで見てまわることにした。

今回選んだプランは2日乗車券+タクシーで北山崎と鵜の巣断崖を見る「海のアルプス早回り」プラン。一人4800円である。

昨日の宮古??小本間もこの切符を使っているので、トータルで見るとかなりお得ではないかと思う。

さて宮古9:18発の列車に乗り、まず田野畑駅へ向かう。

相変わらずトンネルが多く、海は駅付近でちらちら見えるだけである。

9:58に田野畑駅着。待っていたタクシーに乗り込み、まずは陸中海岸北部随一の景勝地、北山崎へ向かった。

が、なぜかこのタクシー、プランのはずなのにメーターを倒した。メーターが上がっていくのを見るのが私は大嫌いなのだが…。均一とはわかっていても精神衛生上気分が悪いなあ。

駅近くの入り江を過ぎて左折すると、一気に高度を上げていく。結構走ったところでレストハウスなどが集まる北山崎の入り口に着いた。思いのほか開けている(しかし、開いている店は少ないが…)広場を進んで、展望台へ向かった。

展望台からははるか先までさまざまな形をした断崖が続いているのが見えた。目の前は見渡す限りの大海原である。今日は風が強く、海は結構荒れているようであった。

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眼下には波打ち際を望むことができる。高さは200m近くあるという。実は下まで755段もある階段を降りて行くこともできるのだが、さすがにそこまでの時間も体力ないので断念した。

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断崖の荒々しい姿は感動的であったが、同時に風も立ってられないくらい強く、時間もなかったことから早々に立ち去った。

さて続いては鵜の巣断崖へ向かう。一旦田野畑駅まで戻り、国道へ出る。ここ島越駅まではわずか2kmちょっとなのであるが、国道は内陸部を走っているので山を登って大回りをして行く。トータルで30分以上かかった。

リアス式として名高い陸中海岸であるが、南部と北部では様相が違う。

北部海岸は隆起海岸のため、先ほどの北山崎や次に行く鵜の巣断崖のように山地からストンと大海原に落ちていく景観が見ることができる。

国道を進み、左折する。あたりは一面の畑であり、そこらへんの農道のようだ。この先に断崖があるとは信じがたい眺めである。やがて小さな広場にたどりついた。鵜の巣断崖は北山崎ほど開けてはいない。

ここからは松林を歩いて進む。整備された歩道を進むが、九十九里浜の防砂林とそう変わりない景色だ。

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松林が切れると、突然景色が開け、青い海が見えてきた。先ほどよりも晴れてきたので、青い海と断崖、そして崖の上の松林とのコントラストが鮮明で美しかった。

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全般的に、鵜の巣断崖のほうが北山崎よりもたどり着くまでの落差が大きく、また柵が低く眼下をより簡単に見下ろせたこともあり、より印象深かったように思う。

満足してタクシーに戻り、島越駅へ向かう。トータルで約2時間。結構慌しかったが(観光時間はそれぞれ15分??20分程度)とても密度が濃いものであった。

さて気になるメーターは、最終的には11000円を越えていた。

ということで、料金的にもお得であった。

島越駅は遊覧船の最寄り駅である。

宮沢賢治にちなんで「カルボナード島越」という名称がつく、洋館風の駅であった。

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併設の物産店で海産物を見つつ、11:56発の久慈行で久慈へ向かった。