クアラルンプールからペナンまでは、マリンドエアという航空会社に乗る。
マリンドエアとは聞きなれない会社であるが、インドネシアのLCC、ライオンエアの系列で、LCCながらフルサービスキャリア並みのサービスを提供しているという評判の会社である。 マレーシアのLCCと言えばエアアジアであるが、安かろう悪かろうを地で行く会社なので、ちょっと毛色の違う会社をと思って選んでみた。
マリンドエアは、クアラルンプール空港だけでなく、市内から近いスバン空港からも飛ばしているので、今回はスバン空港からペナンへ向かう便を予約している。
ただ、スバン空港へは鉄道が通じていない。なので、普通はホテルからタクシーなのであろうが、ひねくれ者?な自分はできるだけ近くまで電車で向かうことにした。
LRTクラナジャヤ線でクラナジャヤへ
7時にホテルを出て、アンパンパーク駅からLRTクラナジャヤ線に乗る。
既に通勤時間帯で、結構乗客が乗っていた。 LRTも無人運転なので、先頭にガブリつきで車窓を楽しむ。
市内中心部を地下で抜け、地上に出てKLセントラルの高層ビル群を抜けると、緑がだんだん増えてきた。 それでもベッドタウンが広がり、クアラルンプール首都圏は結構広いんだなぁと感じる。
30分強乗って、クラナジャヤ駅で下車。
クラナジャヤ駅からタクシーでスバン空港へ
ここから空港まではタクシーで移動する。 空港まではわずか5キロほどであり、ネット上でもここからタクシーで移動したという人はちらほらいる。
ただ、クアラルンプールは日本と違ってメーターをあまり使わないため、タクシーの乗車交渉がかつては難関だったのだが、文明の進化というものはすごいもので、Grabというタクシー配車アプリを使うと、メータータクシーを簡単に呼ぶことができるのである。
早速手配してみると、3分ほどでタクシーが来て、ちゃんとメーターで空港に送ってくれた。 これはものすごく便利。マレーシア旅行は絶対にアプリを入れたほうが良いです。
ただ、こっそり写真を撮った時に気づいたのだが、このタクシー、ガソリンが全く入ってなくて警告ランプがつきっぱなしだった。 なのに冷房はガンガンつけてるし、信号待ちは意外と長いし、途中でガス欠になったらどうしようと内心ヒヤヒヤでございました(苦笑)
まあ、何とか10分ちょっとで空港へ到着。LRTとタクシーの乗り継ぎで1時間弱、20RMもかからなかったので、非常に上出来な移動であった。
こじんまりとしたスバン空港
1998年まではクアラルンプールの表玄関だったスバン空港は、今ではプロペラ機だけが発着するローカル空港になっているが、東京でいう羽田空港の位置づけなので、こじんまりとして逆に便利だ。
特にこの搭乗待合室のローカル感が実に良い。古き良き時代のヒコーキ旅を思い出すね。
ここのカフェで朝食を食べる。このカフェの向こうは国際線の待合室だ。 こんなセキュリティ的に鷹揚な空港も最近少なくなったな。
マリンドエアのプロペラ機で一路ペナンへ
さて、これから乗るペナン行の便は8:50発のOD2176便である。
LCCによくありがちな徒歩での搭乗であるが、小雨がぱらついていたので傘のサービスがあるのは嬉しい。
今日の搭乗機はATR72-600・9M-LMW号機。日本では日本エアコミューター(JAC)がATR42-600を最近入れているが、その一回り大きいタイプである。
この機材の特徴は客用扉が後ろにあることなのだが、月刊エアラインでJACの記事を見てながらすっかり忘れてて、いつもの癖で前の方の席を取ってしまった…orz
プロペラ機なので、お世辞にも広くはないが、狭くもない。 LCCなのに15㎏までの荷物は持ち込めるので、乗った感じでは普通の国内線と何ら変わらない。 美人のCAさんもいた。
ほぼ満席のOD2176便は、定刻に出発し、8:55離陸。
プロペラ機なので、ちょっとジェット機よりも遅く高度が低いので、窓外の景色を見ているだけで楽しい。
ペナンまでは東京から名古屋くらいまでの距離なのであっという間であるが、水のサービスまであった。 LCCなのになかなかやるな。
9:39にペナン空港に着陸。定時運航で天晴である。なかなか気分が良い。 マリンドエアはなかなか使えるなと思いました。この時は…(苦笑)
ペナン空港は地方空港な割には結構立派で新しく広いターミナルを持っており、多くの旅客で賑わっていた。
さて、時間もないので市内まではタクシーでさくっと移動するとしよう。 いよいよ、ペナンの街歩きスタートである。