この夏は「ホリデー快速鎌倉号」が1年ぶりに115系で復活した。
1年前「むさしの奥多摩号」との選択でまあ次の機会に乗ればいいか…と思ったのだが、何としたことか秋のシーズンから特急型車両に代わってしまった。
今夏シーズンは運転日も多く、このシーズンを最後に波動用で運用されているM40編成が廃車になるという噂もあったので、今回はぜひ横須賀線を走るスカ色のシーンを撮影しておきたいと思う。
そんなわけで嫁&子どもたちが九十九里に泊まりに行った7月15日に早起きして出発。
「ホリデー快速鎌倉号」の特徴は横須賀線を走るスカ色の電車というほか、普段は旅客列車の走らない武蔵野南線を走行するという点にある。なので、せっかくなので始発駅の南越谷から全区間乗ることにした。 ところが、ホームに降りたら都営新宿線の本八幡行きが出て行ってしまった…orz
最初は西船橋から武蔵野線で行く予定が、次の電車だと間に合わない! 秋葉原から南浦和へ行って南浦和から乗ろうと思ったが、これも間に合わず。 どうしたものかと思ったが、京成八幡から関屋へ行き、牛田乗り換えで東武伊勢崎線で新越谷まで行けば間に合うことが分かったのでやむなくそのルートで行くことにした。 が、大回り乗車で安く行こうと思ったのに予定外の出費…。
新越谷から南越谷まで急ぎ、何とか出発の3分前にホームに到着。 入線シーンに間に合った。
武蔵野線を走るスカ色は新鮮ですね。
乗車列の先頭ではなかったが、無事ボックス席を確保。 すぐに出発時刻の8:01となり出発。 武蔵野線は線路規格も良く、MT54のモーター音を唸らせて快調に走る。 撮り鉄の姿もあちこち見られた。
8:42発の北府中を過ぎると横浜までノンストップ。 府中本町の脇を通過し、南線に入る。
京王相模原線と交差するとトンネルに入る。 貴重な体験である武蔵野南線だが、梶が谷貨物ターミナル付近以外はずっとトンネルで景色は正直面白くない。
時間に余裕があるのかゆるゆると走ると新川崎駅付近で地上に出て、鶴見駅へ。
このあたりで10分ほど運転停車。電車が行き交うので飽きないが、横浜に行きたい客からすると非常に迷惑なダイヤだ。
まあ乗車率はこんなもので、半分以上が115系狙いの同業者っぽかったのでそれでもいいのだろうけど。 湘南新宿ラインが出来た今も生き延びているのでそれなりに利用されている列車なのだろうけど、もう少し一般客がストレスを感じないようキビキビ走ってもいいような。
鶴見を出発後は東海道線に入り、往年の東海道線を思い出す走りを堪能。 戸塚からは横須賀線に転線。
北鎌倉とスカ色。この組み合わせが落ち着くね。
終点鎌倉には9:52に到着。満足の2時間であった。
115系は一旦逗子まで行った後、夕方の南越谷行きまでの間車庫で待機するのだが、その車庫は何と東大宮! 以前は田町待機で、それですら無駄だと思ったのだが、今やほぼ始発駅付近まで回送で戻る形になるわけで、なんという無駄な運用…。
そんなんなら営業運転して1日2往復走らせた方がよほどいいと思うのだが。 まあそういう豪勢な(意味不明な)運用をしているのだが、撮り鉄的には撮影チャンスが倍になるので非常にありがたく、自分も折り返し回送を狙って横須賀線らしい写真を撮ることにした。
横須賀線らしい写真といえば北鎌倉だろう。 2年前、113系のラストも撮った円覚寺踏切に向かった。 もっといっぱい人がいるかと思ったが、意外にも同業者は1人だけ。 この日は無茶苦茶暑く、踏切待ちの一般人が木陰に立ち止まらないか心配したが、幸い通過時には誰もいなかった。
まずはE217系で練習。E217系も全て更新車となってしまい、本来のスカ帯が消滅してしまったのは残念な限り。
さていよいよ115系がやってきた。
何とかしたことか、先頭車が木の枝に被ってしまった…orz
まあ、先頭がわかると115系であることは一目瞭然な上にヘッドマークも付いているので、中間車の写真が撮れていれば横須賀線っぽいのでいいっちゃいいんだけど、何となく残念。
まあ、久々、そしてこれがラストであろうスカ色と北鎌倉の光景を眺められただけで満足です。
久々の鎌倉なので寺社巡りでもしようかと思ったが、何しろ酷暑だったのでおとなしく帰宅。
午後も有効に使え、有意義な半日であった。