たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

岩手紀行その2:山田線をゆく

盛岡からは山田線に乗り継ぎ宮古へ向かった。

工事中のため何となく寒々とした駅構内を歩き、10:48発の快速リアス号に乗り込む。

昔ながらの国鉄色のキハ58系2両編成であった。10年くらい前までは結構あちこちで見ることのできたこの車両も、最近は急速に数を減らしており、久しぶりの乗車である。

kiha58

超ローカル線として有名な山田線であるが、土曜で時間帯が良かったからか、ボックスに1??2名埋まっておりまずまずといったところである。

定刻に発車。郊外の駅にいくつか止まり、15分ほどの上米内駅を過ぎると、一気に何もない自然豊かな北上山地を登っていく。と同時に残雪が目に入るようになってきた。4月上旬ということでさすがに岩手東部に雪はないだろうと思っていたのだが、結構多く残っていた。

kitakami

かなり雪が残る山の中をゆっくりと登り、分水嶺を越えて高原のごとく視界が開けたところが区界駅。とても静かな駅であった。

kuzakai

ここからは閉伊川の谷間に沿って宮古へと下っていくが、結構カーブや坂が多く、列車のスピードは上がらない。快速といってももともと駅間が長く、駅の周りにも何もないので、ただ停車していないという感じだ。次々と自動車に抜かれていくが、国道106号自体も地方の貧弱な道である。なんとも日本の原風景といった感じであった。

約100キロの道のりを2時間かけて進み、平地が増えて店も多く見えてきた頃、12:48に宮古へ到着。

何もない風景を2時間見た後では宮古が都会のように見えた。