たまの日記

最近は弾丸旅行ばかりです。

富士急行往復の旅

1日中115系を追うだけでは能がないので、スカ色の来ない時間帯を利用して富士急行に乗ることにした。

富士急行はまだ未乗なので都合が良い。

大月駅限定発売の往復するだけで元が取れるというお得な「フジサン特急フリーきっぷ」を購入し、11:51発の「フジサン特急」に乗る。

まあ、富士急行は運賃が高いので2200円もかかるのであるが…。

120817_017.JPG

120817_018.JPG

フジサン特急は元JRのパノラマエクスプレスアルプスであり、今となっては極めて貴重な元165系である。

展望席が人気なのだが、展望席はクハなのでもちろん敬遠し自由席へ。

パノラマエクスプレスアルプス時代はグリーン車だったので前に足が届かないくらいピッチが広く、超快適ではあるのだが、如何せん座席定員が少なすぎ、直前のJRで乗り継いだ人は立たされていた。

この運行区間だったらもっとピッチを狭めてもいいような気がするな。

そんなわけで、2号車に乗ったものの真ん中席だったのでモーター音はよく聞こえず…。

ただ途中デッキに出てきたときに聞こえたモーター音は紛れもなく歯車比4.21のMT54!(うーん我ながらマニアックだ)

自分が学生の頃はまだ大垣夜行ムーンライトえちごも健在だったのでよく聞けたのだが、もう青春18片手に普通電車を乗り継いで旅行に行くことはないだろうなぁ。懐かしい。

120817_019.JPG

富士急行は普通の電車が行きかう路線の割には乗っていてわかるくらいの急勾配がずっと続く路線で、フジサン特急とはいえゆっくり走る。

やがて景色が開けてくると、車窓には富士山…のはずだったのだが、雲に覆われて麓すら見えず…残念。

定刻12:36に終点の河口湖駅へ到着。富士急行完乗のミッションは完了した。

少し時間があったのでせっかくなので河口湖へ行く。

標高は800mを超えているのに今日も暑く、駅前の温度計を見ると30.6度!暑い…。

120817_020.JPG

120817_021.JPG

10分ほど歩くと河口湖畔に着く。

水はきれいで、ああ、観光地に来たなぁと実感するが、とにかく暑かった…。

残念ながら時間があまりなかったのでちょっとだけ散策して再び駅へ戻った。

駅に戻ったら温度計が31度を超えてきた…が、駅の方向を見たら!

120817_022.JPG

120817_023.JPG

富士山が見えてました~嬉しいね。

そして、やっぱり富士山は大きくて偉大だね。一度でいいから登ってみたいな…。

120817_024.JPG

帰りは13:22発の大月行。この電車は「トーマスランド号」である。

もちろん富士急ハイランドトーマスランドにちなんだ電車であるが、車体には一面トーマスが!

120817_025.JPG

車内も当然トーマスだらけ!驚くことに日よけのカーテンまでトーマス柄でした。これはすごい。

120817_026.JPG

一番驚いたのは助手席の後ろにあったキッズ運転台。帽子もあってディテールも本格的で、これは子どもたちは喜びそう…だったが実際見た感じ子どもたちは特に帽子をかぶってくれてなくて親がせかしてたな(苦笑)

欲を言えば速度計が連動していれば最高だったのだが、今度娘と乗ったら楽しいだろうな。

120817_027.JPG

このトーマスランド号、自分の世代的には2扉セミクロスシートの嚆矢となった電車としてローレル賞を受賞しつつ1編成しかない貴重な5000形という方に魅力があり、せっかくなのでローレル賞受賞プレートを1枚撮っておく。

120817_028.JPG

さてこの電車でまっすぐ大月に行くのも芸がないので、途中の葭池温泉前駅で降りる。

ホーム1面の無人駅という典型的なローカル駅であるが、その名の通り葭之池温泉への最寄り駅である。

せっかくなので立ち寄り湯と行きましょう。

120817_029.JPG

歩いて3分ほどで温泉へ。古びているが落ち着いた温泉で気分が良い。

富士急行の窓口で申し出ると割引券がもらえ、それを使うと2時間で500円と非常に安く温泉につかることができるのである。

河口湖や富士急ハイランドにも温泉はあるのだが、こういうところもまた楽しいのではないかと思う。

さて、温泉温泉、と扉を開けたら…。

120817_030.JPG

120817_031.JPG

脱衣所と風呂場の間に仕切りもなく、何とも開放的でいい感じ。

狭く3人くらいしか入れない造りだが、誰もいなかったのでのんびりくつろいだ。

露天ではないものの、外の明かりが差し込み悪くはない。

水質はちょっと塩素臭がしたが、旅の疲れを癒すには十分でした。

満足して休憩所へ。

広い畳部屋で、地元と思われるおばあさんたちがのんびりくつろいでいた。

120817_032.JPG

ここの嬉しいところは食事が取れること。

富士吉田の名物といううどんを注文してみた。肉うどんがわずか550円と価格も良心的。

120817_033.JPG

出汁はかなり濃い味で、体力回復しそう。

麺はこしが効いており、量が結構多くて食べ応えがあった。美味しかったです。

ここでトータル小一時間のんびりと過ごしました。

いやあ、旅してきたなぁって感じがして良かったです。

こういう日本の原風景といったところでのんびりするのはホントいいですね。

満足して葭池温泉前駅へ戻り、14:35発の電車で大月へ。

さすがに最後は爆睡でした。

こんな感じで富士五湖にも富士急ハイランドにも富士山にも立ち寄らない富士急行の旅ではあったが、115系の旅の合間にしてはなかなか上出来ではなかったかと思う。

また、富士急行自身も車両はバリエーション豊富だし、景色も良くなかなか魅力的な路線で気に入った。

クルマで行くと大渋滞だろうから、今度は純粋な行楽で来てみようと思います。