このブログでもしばしば出てくる113系であるが、いよいよ最後に残った房総各線での活躍にも終焉が近づいてきた。
7月28日にもS224+106編成の8両が、幕張から解体場である長野へ自力回送していき、残る編成は4両×7本になってしまった。
総武快速を含めて何百両と在籍していた時代からは信じられない…。
そしてS224編成が廃車になったことから、特徴ある前面を持つ1500番代の先頭車は廃区分番代となる…はずであった。
先日発生した新潟県の集中豪雨はJRにおいても被害が大きく、上越線も運休となってしまった。
そんな中、このS224+106編成は越後湯沢駅で抑止状態となってしまう。
復旧にはしばらく時間がかかることが明らかとなり、このままでは交番検査期限を超え自走すらできなくなることから、なんと幕張車両センターへ一旦戻ることになった。
廃車予定の車両が戻ってくる…こんなことがあるとは。
豪雨は望ましくないことではあるし、恐らく戻ってきても実際に運用に入ることはないだろうが、これは素直に喜ばしい。
8月6日。帰還の日である。
昼過ぎからネット上でダイヤ情報がちらちら入ってくる。それによると、
「市川14:37→津田沼14:47」
らしい。
ラッキーなことに、娘の14時までピアノと15時半からのスイミングの間ではないか(苦笑)
てことで、見に行くことを決意し、大急ぎで出発。
市川とか、ちゃんとした場所で見たかったのだが行く時間がなく、本八幡駅で出迎えることにする。
14:38に緩行線の下りがあり、微妙な感じだが仕方がない。
ホームへ行くと、先客が4人ほど。
東京寄りに行くと、緩行線の電車が見えたが、どうやら先着しそう。被ることはなさそうだ。
さて、113系がやってきました。
編成札や号車札、そして車内の広告もすでにないが、見た目には往年の快速や新聞輸送列車のような貫禄が感じられる。帰還おめでとう。
特徴ある前面を持つ1500番代を含むS224編成は東京寄りのため、緩行線列車に遮られるかも…と思ったのだが、何とか写真を撮ることができて何よりであった。
さて、この2編成が戻ってきて9本になった113系であるが、8月末での引退が発表され、ヘッドマークがつくことになった。
http://www.jrchiba.jp/news/pdf/201107113kei.pdf
JR東日本千葉支社では、JR 東日本で最後の113系となる編成に、感謝を込めてヘッドマークを掲出し運用させていただきます。国鉄時代から、青とクリームの通称スカ色で親しまれてきた同車両は、房総各線の電化により各方面で運行され、長い間地域の皆様に愛されてまいりました。現在、209系電車(2000番代)への置き換えを実施しており、113系の定期運用につきましては8月末で終了させていただく予定となっております。ヘッドマークの掲出により、有終の美を飾ります。
もっとも、ヘッドマーク付編成の先頭車はいずれも元東海道線の車両であったり、貼り付け場所がなんとも変な場所であったり、何よりヘッドマークがつくと葬式厨が大挙して押し寄せそうで困るのであるが、お盆休みには一度見に行きたいと思う。
が、悩ましいのはその運用。
9本あるとはいえ、実際に運用に入っているのは8両×2~3本。
いつの間にか末端運用(勝浦~安房鴨川~館山)はなく、房総一周はもはや夢物語であるばかりか、勝浦や館山も夕方にならないと入らない。
さらに外房・内房に入ればいいほうで、一番可能性が高いのは千葉~成東間の往復運用らしい。
が、房総の113系は海って感じがするので、北総もそれはそれでいいのだが、最後くらいはイレギュラーで走ってくれないかな。
そして一番悩ましいのは、日中幕張で昼寝をする運用はどの運用で出庫するか日によって変わること。
ほぼ運用が固定であった総武快速や東海道線よりも追っかけは大変であり、日によっては朝しか走らないという場合もあるので休みとのスケジューリングが難しそうだが、がんばって追っかけてみることにしよう。