2013年08月24日

富士登山記2013(1):prologue

日本人の誇り、富士山。

いつ山頂に行ってみたい!と思い始めたのかは今となってははっきり覚えていないが、飛行機から見下ろす富士山の美しい姿に惚れたこと、そして、ちょっと大げさだがこれまでの人生を振り返り、何も達成感のあることをしてないなぁと思った中で、日本最高峰くらい行ってみるべきではないか、と思ったのは覚えている。

そんなわけで、今年はかねてから富士山に登ってみようと昨年夏に決意し、秋から少しずつ用具を買い、10月の高尾山、5月の筑波山、6月の大山、7月の塔ノ岳とみんな有名どころであるが練習登山も積み重ねてきた。
最初の高尾山はハイキングに毛が生えたくらいだったが、塔ノ岳は日帰りで1200m近くの高低差を往復するという結構ハードな行程で、はっきり言って本番の富士山よりキツかったが大きな自信になった。

が、困ったのは世界文化遺産登録。
それ自身は喜ばしいのだが、何も自分が決心した年でなくてもいいのに…と思う。
ただでさえ最近人気の高まっている富士登山が更に混んでしまうではないかと。
GW明けに気になって山小屋のサイトを見たら既にほとんどが(ツアーが押さえたのか)満室。
最初は七合目の上か、八合目で天気の判断が付いたときに予約するかと気楽に考えていたのだが、結局5月の時点で本八合目の山小屋を日付指定で押さえる羽目になってしまった。
高山病のリスクの高い本八合目での宿泊は避けたかったのだが、よく考えると例年以上の渋滞になる可能性を考えると初日のうちにできるだけ高いところまで行った方がいいのではと思いなおし、この行程で行くことにした。
結果的にこれは正解だったし、天気が良かったのは幸運だったと思う。

そんなわけでお盆休みの最終日の18日、いよいよ富士山に出発です。

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今回のルートは首都圏在住者にはオーソドックスな吉田口往復であるが、交通手段はもちろんバスでなく電車である。
世界遺産富士山フリー乗車券を利用した。
ケチなJR東にしては珍しく、富士スバルライン五合目まで往復するだけで元が取れる便利な切符である。

5時半に家を出て、岩本町で降り秋葉原へ。御茶ノ水から中央特快に乗り、7時半に高尾駅に着く。
次の列車は…。

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高尾7:46発の定期列車で唯一富士急行線に直通する河口湖行1453Mは、山スカ115系6両編成であります。
これまで富士山に登りたい高尚な理由を言ってきたが、今年、115系が走っているうちに115系で富士山に行きたかった、というのも大きな理由の一つである(苦笑)。
今回、登山ツアーでない理由は自分がツアー嫌いなのもあったが、ツアーだと往復バスで電車で行けないという理由が一番大きかった。
そんなんで山登りの行程を決めていいのかって気がするが、1年ぶりの山スカは楽しみだ。

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去年写真を撮った新桂川橋梁を通過。外は暑いが、清々しい天気なのが嬉しい。

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大月で後ろ3両を切り離し、富士急行線に入る。

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大月までは快調に走ってきた115系も、山岳路線でカーブの多い富士急行線ではゆっくりと登っていく。
すると…

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見えてきました!
やっぱり大きくて偉大だ。
この距離でくっきり見えるということは今日のご来光は素晴らしかったのだろう。
明日の早朝には山頂に立てるのかな。そして、ご来光は見えるのかな。

9:26に富士山駅に到着。
電車は河口湖行なので終点まで行きたかったが、登山バスがここ始発なのでここで下車。

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この駅は2011年6月までは富士吉田駅だったのだが、意味不明な駅名になってしまった。
以前は登山バスは河口湖駅発だったのに、わざわざこの駅始発にして。
改称して2年もたっているのに車掌が富士吉田…と言い間違えていたが、日本の恥だから早く元に戻してくれないかな。

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富士登山に電車で行く場合、多くは新宿から直通で行けるホリデー快速を使うだろうこともあり、河口湖行電車で富士登山に行くような感じの人はほとんどいなかったが、登山バスは既に結構並んでいた。
五合目だけ観光で行く人も多いのね。
9:40発のバスは座席数も多かったので無事座れたが、かつての始発であった河口湖駅からの客は皆立たされ、積み残しも出す始末。
夜行バスは未だ河口湖駅が拠点だし、河口湖駅周辺で宿泊する外国人も多いのに、富士山駅始発にしてこんな仕打ちをして何が楽しいんだろう。

富士スバルラインはマイカー規制中なので渋滞も全くなく快調に進み、11時少し前に五合目へ到着。

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広場は人、人、人!!!
下山してきた人、これから登ろうと準備している人で大混雑。
噂には聞いていたがすごいですな。

高地順応のため、まずは早めの昼食をとることにした。

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「富士山みはらし」の名物、噴火カレー。
今日の夜もカレーの予定だが、名物なので食べてみたが、福神漬けが邪魔…。

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もう一つの名物、富士山メロンパンを食べてみたが、山頂部分にココアがまぶされていて、チョコ嫌いな自分としてはイマイチ…。

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小御嶽神社で登山の無事と翌日のご来光を祈願。

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富士急行線からは雲ひとつない山を見れたのだが、いつの間にか雲に覆われ、山頂方向は時折姿を見せるくらいになってしまい、五合目は肌寒いくらいだった。
残念だなというか天候は大丈夫かなと心配になったが、晴れて日差しの直撃を受けて体力を消耗するより、このくらい雲に覆われた方が汗もかかずに快適であり、この点でも幸運であった。
今回は本当に天候に恵まれたのは、さすが晴れ男である(自慢)

さてそろそろ1時間たったので、キリ良く12時出発にすることにした。
周りは個人登山者ももちろんいるが、圧倒的にツアー登山が多い。
あちこちでエイエイオー!という声が聞こえ、一人登山者としてはちと寂しいが、自由に行動できるのはやっぱり楽だ。

が、高々2300mの五合目で1時間いたのに、何となく頭痛がしてきたのは気のせいか…?
気のせいにしておこう。

いよいよ、出発です!

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2013年08月25日

富士登山記2013(2):富士スバルライン五合目〜八合目トモエ館

今日の目的地は標高3400mの八合目トモエ館。
所要時間目安は休憩抜きで5時間程度のようなので、18時到着を目標にしようと思う。
標高2305mの富士スバルライン五合目との標高差は1100mほどと塔ノ岳よりは低いので、高山病の心配さえなければ無理なく到達できるはずである。

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六合目まではほとんど平坦で、観光客も多く歩く遊歩道的な区間であるが、ここを急いで走ると後半バテるということなのでツアー集団よりもゆっくり進むくらいな感じでのんびり歩く。

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六合目には12:45に到着。のんびり歩いたつもりだったがコースタイム50分よりは少し速かったようだ。
ここで少し休憩。このために買ったドライマンゴーを食べるが、すごく美味しかった。
行動食としてはオススメである。
12:57に出発。ここからは本格的な登山となる。

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つづら折りの登りがずっと続く。砂礫の道なので結構歩きづらい。
六合目を過ぎると木々がなくなり、直射日光の直撃を食らうのだが、天気は時折日が差すくらいで、汗をかくこともなく快適に歩く。これは、本当にありがたかった。

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小一時間ほど歩くと、山小屋が連なる七合目エリアに入っていく。
よく写真で見た景色が広がり、ああ、富士登山しているんだーという実感がわいてきた。

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最初の山小屋、花小屋を13:56に通過。

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ここからは岩場の連続となるので、昨日ダイソーで買った軍手を手にする。
個人的には砂礫の道よりは岩場の方が楽なのだが、ツアー登山客はストックをしまわない人が多いので渋滞になる。ストックは使わない方が楽に登れると思うんだけどな。
渋滞はご来光直前がほとんどなのかと思ったのだが、実際は七合目以降はツアーに遭遇するとすぐつかえるのでほとんど渋滞だった。
でもはっきり言ってこっちも抜くほど急ぐ必要はないし、ペースメーカー的に使っていたので迷惑という感じではなかった。
下を見ると…登山者だらけ!

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七合目トモエ館に14:08に到着し10分ほど休憩。ここは目的地の八合目トモエ館と同じ系列である。
ここから八合目トモエ館まではあと180分とのこと。ほぼ予定通りのペースという感じか。

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このあたりは10分おきに山小屋があり、賑やか。
吉田口はこのお祭り騒ぎさを敬遠する人も多いが、いかにも富士登山という感じで自分は楽しい。

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七合目最後の山小屋、東洋館に15:07に到着し休憩。
ここは山小屋の中では比較的綺麗で、標高2900m強と標高差で半分弱の場所にあるので最初泊まろうと思ったのだが、5月の時点で完全満室で断念したところである。
が、2日くらい前に再度見たら、今日を含めて若干余裕があったようだ。
きっとツアーのキャンセルがあったのだろうが、こう前時代的にツアー最優先で予約を取るのってどうなのよって思う。登山なのでガイド付きの方が安全なのかもしれないけど。

ただ結果的に仮に泊まれたとしても、七合目だと少し早く着きすぎだったかな。

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七合目を超えると標高3000mを過ぎる。
段々高山病の症状が出てくるころだが、何としたことが自分に軽い頭痛が…。
3000m強の標高は、スイスのゴルナーグラートやユングフラウヨッホで体験済みで特に何もなかったので、きっと大丈夫だろうと思っていたのだが、登山列車で行くのと登山では違うのかな。
休憩中のツアーの脇を通った時ガイドが「10のうち5くらい頭が痛いようなら諦めた方がいい」と言っていたのが気になったが…。
酸素缶を使う人が増えだし、持ってない自分はちとうらやましかったが、深呼吸を繰り返し先へ進む。

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八合目に入り、15:54に太子館に到着。
このあたりが標高差でちょうど半分ほどという好条件の山小屋なのであるが、ここははとバス御用達山小屋で一般客はほぼ使えない。
山小屋前のベンチで休んでいたら「ツアーの宿泊説明に使うので脇へずれろ」と…。
はとバス憎し…。

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八合目を過ぎると、岩場はなくなるが、砂礫の道になるので自分としては厳しい。
空気が薄いという実感はないのだが、頭が痛いので深呼吸を繰り返しながら先に進む。
幸いガンガンするというところまでは進展しなかった。ある程度の頭痛は仕方ないのだろう。

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白雲荘に16:45着。このあたりまで来ると苦しそうな人をちらほら見るようになる。
ふと眼下を見ると、雲の切れ目から山中湖や吉田市街が見えるようになった。
ここまで来たんだなぁと実感。
雲が切れてきたということは、明日の朝は期待できるかも。

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このあたりまで来ると、ツアーも段々減ってきて人が少なくなってくる。
だが八合目まで元気に登ってくる小学生ツアーもいた。苦しそうな子もいたけど、みんなで頑張って登るのはえらいね。うちの娘とか連れてきたら絶対ダメだな。

さて、本八合目まではもう少し!「トモエ」の文字が見えてきました。

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眼下には見事な「影富士」が。もうすぐ夕暮れですね。

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17:40、標高3400mのトモエ館に無事到着。ほぼ予定通りの到着である。
歩いているときは全然気にならなかったが、温度計を見ると12度だった。
影富士を眺めていると寒くて震えるくらい。

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広間はそんなに広くなく、綺麗でもなかったが、まあこんなものでしょう。

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到着後すぐに夕食となる。夕食は山小屋の代表格、カレーである。
お腹がすいていたからか、カレーは美味しかった。
おかわりはできないのだが、ご飯が比較的多く、全部食べたら気分が悪くなった。
高山病予防には沢山食べないってのもあるのだが、失敗したかな…。

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8人部屋に押し込まれる。布団は寝袋で、寝返りはもちろん打てない。
左隣は親子で、右隣は最初いなかった。
夕暮れになるとやることがないし、翌朝は早いので、19時には寝ることにした。
が、あたりまえだけど眠くない。しかも19時半過ぎに右隣に女性3人組がやってきて、がさごそしていたのでますます寝れなくなった。
隣も夕食後は静かになったのでうとうとするが、寝ると呼吸が浅くなるので気分が悪くなり、起きて深呼吸をする。寝たり起きたりの繰り返しで寝たんだか寝ないんだかよくわからない状況のまま、夜は更けていった。

(つづく)

ラベル:登山記
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富士登山記2013(3):ご来光!

8月19日。
右隣の女子3人組が12時過ぎに起きて支度を始めたので、もう寝れなくなった。
外に出るとまだ人はまばらで、今出れば渋滞とは無縁なのだが、ここから山頂まではわずか1.3キロ。2時間もあれば着くので早く出ても仕方がないのでもう少しぼーっとする。
1時を過ぎると、ツアー客も支度をし始め、広間も賑やかになる。

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1時半を過ぎると、登山道は渋滞。
眼下を眺めると、無数のヘッドライトの光がこちらへ向かっているのが見えた。

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2時に出発すれば余裕で間に合うようだが、少し早めの1:45に出発。
これが七合目だと23時くらいに出ないといけないので、個人的にはこのあたりに泊まった方がいいように感じた。

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登山道は渋滞で、少し進んでまた止まるの繰り返しだが、はっきり言ってキツいので、このくらいでないと自分も持たない。
それにしても、自分の周りは外国人(特に白人)だらけ。話す声はほとんど英語で、日本人はどこ?って感じであった。お盆期間中はマイカー規制やマスコミの煽りで登山者が抑制されたという報道が最近されているが、まさにそんな感じで大渋滞で全く進まないということはなかったし、逆に外国人率が高まったように感じた。

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標高3450mの御来光館に2:17到着。ここから先は山小屋はもうない。
あと山頂までは900m。地上で歩けば10分ほどだが、一歩ずつゆっくり進む。

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上を見上げるとヘッドライトがずーっと連なっていた。
空を見上げると無数の星が広がり、この季節だと早朝しか見れないオリオン座も見れたが、流れ星が見えなかったのが残念。

九合目を3:13に通過。あと500mほどであるが、ここからが最後の岩場でさすがにキツかった。
ここからは二列になり、個人客は右側をツアー客を抜いて登ることが可能なのだが、そんな気力もなく、ツアー客のペースに合わせて一歩一歩進む。

そして…。

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4:04、標高3710mの吉田口頂上に到着です!

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吉田口頂上はこれまでのキツい岩場とは一転、非常に賑やかで遊園地のよう。
拍子抜けするが、頂上なんだなぁという実感が徐々に湧いてきた。
さて頂上でまず行ってみたかったのは、この夏のANA国際線で放映されていた「富士山と生きる2012〜雲の上の山小屋暮らし〜」の舞台、山口屋本店。

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ちょうどこの前の香港旅行の機内で見て、ぜひ訪問を…と思っていたのですが。
(ちなみに主人公の方のブログはこちらのようです)
なんと、ツアー貸切とのこと。
うーん、世知辛いのぉ(泣)
そんなわけで山口屋の支店へ。

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お腹がすいたので、ラーメンを食べた。900円と、そんなに高くはなかった。
味はインスタントに毛が生えたくらいだったけど、美味しかった。ここで食べるからいいんだよね。

今日のご来光は5時頃とのことであったが、4時過ぎには東の空は既に明るくなり始めていた。
時刻は4時40分ということで、山口屋本店の近くの成就岳の麓に腰をおろし待つことにした。

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が、寒いっ!
ここまで気温は低くても風がほとんどなく、はっきり言って寒くなかったのだが、山頂はさすがにかなり強い風が吹きまくって寒い。
全く出してなかったレインウェアを来て、寒さに耐えるが、まあ20分弱なので耐えられないほどでなかった。

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どんどん人が増えてきた。
さて、いよいよご来光です。

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5時。山口屋のスタッフの「ご来光っ!」の掛け声とともに、雲の下から太陽が出てきた。
それは、言葉には表せないほど美しかった。
本当に感動だった。これまでの疲れが一気に吹き飛びました。
来て良かった。

スタッフの掛け声に合わせて万歳三唱。
日本人で良かったと思う瞬間でした。

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太陽が顔を出した途端、寒かった頂上は一気に暖かくなった。
富士山の存在はとてつもなく大きいが、太陽のエネルギーはもっと大きかった。
それに比べれば自分なんか小さいが、その小さい自分でも登れたんだと思うと達成感は大きかった。

今回、気候に恵まれ理想的なご来光が見れたのは本当にラッキーでした。

(つづく)


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富士登山記2013(4):お鉢巡り〜日本最高峰へ

最初の予定では頂上でご来光を見ればそれで満足で、後は降りるもよし、お鉢巡りをするもよし、と思っていたのだが、ご来光は本当に疲れも高山病も一気に吹き飛ばすもので、よし最高峰に行こう!と思いお鉢巡りをすることにした。
このあたりはスケジュールに縛られない個人の特権だ。

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歩くと火口の反対側に富士山の最高峰、剣ヶ峰を望むことが出来る。
すぐ行けそうだが、あそこまでは1キロ以上、一周は2.4キロもあるのだ。

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前半は平坦な道が続き、快適な頂上トレッキングという感じ。
眼下には雲海を望み、贅沢の極みだ。

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15分ほどで御殿場口、富士宮口の頂上へ。
ここは山頂郵便局と浅間大社の奥宮がある。
せっかくなので登頂記念の郵便を発送し、浅間大社へお参り。
浅間大社にはトヨタ販社の人達が会社のジャンパーを着て祈祷していた。すごいな。

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剣ヶ峰まではもう少しだが、馬の背と呼ばれる急坂が待ち構えている。
この坂は登山道よりもはるかにキツく、砂が柔らかく何度も転びそうになる。
3700m超えの世界でこの坂は結構厳しいが、何とか登りきると…。

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剣ヶ峰は写真撮影の大行列。
まあ、ここまで来たら撮らないわけにはいかないのでおとなしく並ぶ。
ここは富士山測候所、現在の富士山特別地域気象観測所がある。
登山前に新田次郎の「富士山頂」を読んできたので、ああこれが富士山レーダーのあった場所かと感慨にふけったが、今や無人観測所ってのもすごい世の中になったものだ、と思う。
そして…。

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6:34、日本最高峰の剣ヶ峰に到達しました!
とにかく満足です!

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満足してお鉢巡りも後半戦だが、北半分は結構アップダウンが大きい。
ゆっくりと景色を味わいながら前へ進む。
7時近くなり、風がやむと汗ばむくらい。太陽の力ってすごい。

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眼下を見ると、朝の影富士がくっきりと見えた。富士山に登った人しか見ることのできない特権だ。

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そして遠くを見ると、山々が広がっていた。
ツアーガイドの話を拝借するに、手前に広がる山々は南アルプスで、日本第二位の北岳も臨むことが出来た。
そして右端には八ヶ岳。
南アルプスの後方には中央アルプス、八ヶ岳の後方には北アルプスも遠望できた。
ガイド氏曰く、夏場でここまでくっきり見れるのは珍しいとのこと。
確かに雲の多い夏にここまで遠くまで見れるのはラッキーなのかもしれない。
次はどこへ行ってみようかな。

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(クリックで拡大)

下手くそですが、3枚つないでみました。
こんな感じな光景が広がっているなんて、なんて贅沢!

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火口には雪も若干残っていた。

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三時間前に通った吉田口の鳥居が見えてくると、お鉢巡りもおしまい。
郵便局や写真撮影で並んだ時間を含めて、約2時間のトレッキングでした。

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三時間前は大賑わいだった山頂の店も、中はガラガラで一息モード。
ベンチには疲れてぐったりしている人も多くいた。
昨日の登山中は全然見えなかった山中湖も、今日はくっきり見えている。
天気が良いのは有り難いが、ちょっと日差しがきついかな。帰りは厳しいかも。
名残り惜しいが、日焼け止めなどをつけて、下山と行きましょうか。

(つづく)

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富士登山記2013(5):下山

7:19に山口屋本店前を出発し、下山します。

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吉田口は登山道と下山道は分かれており、下山道はブルドーザーの荷揚げ道を兼ねている。
登山道は急な岩場もあったが、下山道は柔らかい砂礫の道がつづら折りとなってずっと続く。
これが結構しんどい。さすがに復路はストックを出したが、はっきり言って往路は何もなくても問題ないが、復路は金剛杖でもいいので何か支えになるものがないと厳しいと思った。
もともと下りはあまり好きではなく、ツアー客にどんどん抜かされる始末…orz

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遠くに見える登山道は、この時間でも頂上目指す人が続いていたが、楽なプランとよく言われる途中の山小屋でご来光を見て、午前登頂のコースは、今日みたいな快晴の日は暑くて大変なのではないかと思う。
夜の登山と違い、朝の下山は日差しを直撃して体力をどんどん奪っていく。
正直しんどかった。

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下を見ても、くねくね下山道を歩く人が見えるばかりで、あと何回曲がればいいんだよ〜って感じ。
最初は山中湖や河口湖の遠景を写真に撮っていたが、段々飽きてきた。
ところで良く見るとこの写真、前の人が転んでますね。足にくるので気をつけないと本当に転んでしまうので要注意である。

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一方上を見上げると、登山者を騙す九合目の鳥居はおろか、頂上直前の鳥居も遥かかなただ。
さすがに下山は速いね。

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7:58にトモエ館に着き、朝食を食べる。
朝食は炊き込みご飯と鮭の弁当であったが、暑くて食欲がわかず、半分くらいしか食べられなかった。
早く昨日みたいに曇らないかなぁと都合よく思った。
8:29に出発。

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15分ほどで須走口との分岐。富士スバルライン五合目は左である。
江戸屋で水を買い休憩。復路の山小屋はここが最後である。あとは下るだけ!

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時々ブルとすれ違う。文明の利器ですな。

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えっちらおっちら。
黙々と降りてくると、段々雲が近づいてきた。ここに入れば涼しくならないかなぁ。

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なんだかんだ言ってもうだいぶ降りてきました!

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9:48、七合目公衆トイレ前に到着。
ようやく雲に隠れて、少し涼しくなった。

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ここまでくればつづら折りはあと数回。がんばるぞ。
すると…

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ネットで良く見る落石シェルターが見えてきた。ここまでくれば、傾斜はだいぶゆるくなるはず。

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このあたりからは馬に乗って帰れるそうだ。もうちょっとだね。
10:27に六合目を通過。ここからは登山道と一緒になる。
今から山頂に向かう元気な登山客とすれ違う。昨日の自分だ。がんばってほしいね。

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再び雲が消え、富士吉田市街が広がっていた。こんなに下まで下がったんだね。
今回は本当に天候に恵まれました。

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五合目まではもう少しなのだが、最後は何と登り…日差しも強くなりしんどいが、最後の力を振り絞ります。
そして…。

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10:56、無事富士スバルライン五合目に戻ってきました!お疲れ様でした〜。
途中休憩を入れたとはいえ3時間半以上かかってしまったが、剣ヶ峰まで行った割にはまあいい時間に帰れたのではないかな。
山の世界に比べると賑やかな五合目は別世界。喜びを分かち合う人も個人なのでいないのが残念だが、ゆっくりと実感していくことにしよう。

さ、帰りますよ。

(つづく)

ラベル:登山記
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富士登山記2013(6):epilogue

今日の五合目からは山頂方面も時折望むことが出来た。

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お土産を急いで買い、11:40発のバスに乗る。
結構並んでいたが、観光バスタイプだったので補助いすも使って全員座るも、積み残しは出ていた模様。
もう少し輸送力を増やしてくれないものですかね。

最初は賑やかだったバス車内も、皆疲れていたのか静かに…。
自分もうとうとしていたが、気になるのはこの後の行動。
今日は可能であれば娘の学童の迎えに行ける18時までに帰りたかったのだが、何しろ疲れているし砂、そして予想ほどではなかったにしろ汗で体は汚いので、お風呂に入りたかった。
が、このエリアの温泉で駅近なところは少ない。
最初はこのバスで富士山駅に行き、ふじやま温泉に行こうと思ったのだが、富士山駅での無料バスとの接続は5分しかないのに、このバスは10分遅れで出発したので間に合わなさそうだ。
じゃあ去年行った葭池温泉がいいかなと思ったのだが、ちょうど普通列車がない時間で予想以上に時間を食ってしまい18時までに帰れなくなる。
そうすると河口湖駅で降りてレトロバスに乗り、温泉からはタクシーで駅まで行くか…と思っていろいろ調べていると、今日8月19日はふじやま温泉は休日扱いで500円高く、フリー乗車券で200円引きになっても1800円ということが判明。
電車や登山バスは平日ダイヤのくせにそりゃないだろう…>富士急
実は北麓駐車場バス停が一番ふじやま温泉に近く歩けそうなので一瞬降りようかと思ったが、補助いす客も含めて全員寝ているので簡単には降りられなさそう…なうちに降車なしということで通過になってしまった。
うーむ。

結局定刻より10分遅れて河口湖駅に到着。
このまま富士山駅に行っても仕方がないので降りる。

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と、ふと駅前を見ると風呂の文字が…。
温泉ではないだろうが、まあここでいいやと向かうことにした。

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河口湖ステーションインの4階展望風呂はわずか600円だが、今日は見えなかったが富士山を眼の前に望めることができ、お風呂も気持ち良かった。
外国人向けの安価な宿という感じの小さな駅前ホテルで、エレベータも髭そりのような小物もなかったが、お風呂に入れればそれで十分。ゆったりと登山の疲れをいやした。
温泉にこだわらなければここはオススメです。

そんなわけで値段も時間も節約できたので、河口湖駅のカフェで冷やし吉田うどんで昼食。

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冷やしは肉も入ってなかったが、強いコシのあるうどんは美味しかった。
そしてセルフの水が無料というのは富士山では考えられない!美味しくおかわりしました(笑)

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河口湖駅13:52発の富士登山電車に乗る。
元京王の5000系を大幅にリニューアルした電車で、デザイナーはJR九州で有名な水戸岡鋭冶氏である。
英文字ロゴを駆使した氏のデザインは自分は嫌いなのだが、この電車に限って言えば木を中心とした内装は見事だし、外装もシックな色合いが良いと思う。
200円の整理券が必要だが、かなりくたびれた感のあるフジサン特急よりも乗り得なのではないかな。
アテンダントの方も飽きさせない工夫をしてくれていたし、楽しい列車であった。

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本当はこの先に富士山が見えるのだが、裾野が見えただけであった。

14:46に大月に到着し、急いで橋を渡って向かった最後のランナーは…。

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14:48発立川行はもちろん(笑)115系の6両である。
山スカでないのが残念だが、これは外せません。

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中央線の115系定期列車最東端である立川までMT54のモーター音を堪能。
富士登山、そして1日長かったお盆休みもおしまいである。
立川からは中央快速のE233系に乗り一気に日常モードへ。
総武線が新小岩での人身事故で止まってしまい御茶ノ水で少し足止めを食らったが、無事17時半に家に着き、着替えて娘の学童迎えに間に合いました。

ということで…
ここ1年の大きな目標であった富士登山を理想的な形で終えることができ、まずは満足です。
お鉢巡りも剣ヶ峰登頂もやってしまったので、富士山は次どうしようかなという感じだが、すっかり見せられた山の世界はこれで終わりにすることなく、せっかく用具も買ったのでこれからもちょくちょく出かけたいなぁと思います。
またなんだかんだ言って富士山もきっと来年行くんじゃないかな。
なので、本タイトルには2013を入れておきました(笑)

素晴らしい体験をさせてもらった富士山に感謝!

(おわり)

posted by たま at 16:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 富士登山 2013.08.18-19 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする