今回の宿泊先は非常に悩みどころであった。
3名なので、1部屋にエキストラベッドを入れるか、2部屋で別々に泊まるかの選択肢となるが、狭い1部屋で過ごすのも嫌なので、2部屋取ることにした。
しかし前に書いたように台湾のホテルはシングルという概念がないので、2人で泊まると妥当な値段だが、1名で泊まると異様に高い。
また、台湾に限った話ではないが2人部屋もツインかダブルかわからないホテルの多いこと多いこと。自分は別にいいけれど、親に今更ダブルで、ってのもどうかなあと思うので…。
その他、MRTの駅に近いこととか、当然無線LANが無料で使えることとか、とか朝食つきで…とかいろいろあり過ぎる条件を考慮して、最終的に決めたのはここ。
「城市商旅(シティ・スイート)」というホテルである。
前回泊まった台北商旅慶城館と同じ路線、というかパクリに近い(笑)のであるが、2005年オープン直後からラグジュアリーホテルの代表格としてよく取り上げられるホテルである。
MRT中山駅から遠いのが難点ではあるが、タクシー代の安い台北ではついついタクシーを使ってしまうし、迪化街や寧夏路夜市といった観光スポットにも近く、何より台北商旅より安く2部屋とってもまあ妥協できる金額であるので選択した。
ちょうど台北ナビで予約すると1ランクアップグレードするというキャンペーンをやっていたので、親の部屋は台北ナビ経由、自分の部屋はカード払いしたかったのでホテルのサイトから直接予約した。
さてホテルに着くと1階はすぐ階段であり、フロントとラウンジは2階にある。 1階が狭いので小さなホテルだと思っていたのだが、2階はとても広々として気持ちが良い。
ラウンジは落ち着いた雰囲気でゆっくりただずめそうであったが、台北商旅のようなこじんまり感はないし、宿泊客以外をシャットアウトするような雰囲気はない。これは好みの分かれるところ。
PCが何台か置いてあり、日本語表示も可能なようであるが、見た感じ日本語入力はダメそうであった。 マイナスなのは、朝食時は片付けられてしまうこと。台北商旅はそんなことはなかったはずなのだが、朝調べ物できないのはどうかと思う。 ま、自分はPC持参なのでいいのですが。
インテリアは両者とも呉忠岳氏という著名なデザイナーの設計なので同じような感じである。というか同じような設計で金もらえるっていいんかいな…。
まずは親が宿泊する9階のデラックスツイン。
部屋はとても広々としていていい感じであった。 ベッドの間にソファがあるのはなかなかポイント高い。
大きな液晶テレビがあり、例のごとく110chのCATVが見れるが、テレビの使い勝手はあんまり良くなかった。
広々とした洗面所。
素晴らしいと思ったのは、シャワールームとバスタブが隣接しているところ。シャワールームとバスタブの移動って結構面倒なので、こういった造りは特に日本人には嬉しい。
残念ながらシャワートイレではない(台北商旅はシャワートイレ完備)。
さて、自分の部屋は9階のスタンダードダブルである。
入ってまずがっかりしたのは…窓無しであったこと。 窓無しルームがあることは知っていたのだが、まさか当たるとは…。
さらにがっかりしたのは、ほのかにタバコの匂いが漂っていたこと…。 うーん、ホテルのサイトで禁煙を選択したのに…。 ま、部屋にはあまりいなかったのでいいですけど。 台北商旅もそうだったけど、この手のホテルはちゃんと部屋を指定しないとダメですね。
肝心の部屋であるが、ベッドに面したテレビやカーテンなど、前回泊まった台北商旅にここもよく似ていた。 窓無しだからか、部屋は若干広かったけど。 あと全体的にインテリアの雰囲気が台北商旅より明るいですね。
バスタブとシャワールームは別々でちょっと使いづらい。 ま、一人だったのでこんなものかなとは思うけど、ダブルのシングルユース相当の料金がかかっているわけで、もうちょっと安くてもいいんじゃないかなと思ったりするところ。
朝食も台北商旅と全く同じシステムで、2階のラウンジで提供される。
開放的なので朝はこちらの方が気分がいいかなという気がする。
外のテラスで食べることもできる。最も景色は望めませんし朝から台北は暑いですが…。
洋食・中華のバイキングは結構種類も多く、なかなかおいしかったけど、もう一息かなという気はした。
そんな感じで、全体としてはとても良いホテルで快適な3日間を過ごすことができた。 ただまあ、値段相応というか台北商旅のあの落ち着いた雰囲気にまでは至ってないなというのが正直なところ。 もっとも、台北商旅は一方でちょっと高すぎる気もするので、値段を考えれば城市商旅に泊まってそれ相応の設備・サービスを満喫する方がコストパフォーマンスは高いのかもしれない。
親もそれなりに満足してくれたようなので、良かったですかね。