博多の朝、博多旧市街エリアを散策してみた。
博多旧市街 - 福岡・博多の観光情報が満載!福岡市公式シティガイド よかなび
現地に来るまで知らなかったのだが、商人の町博多の歴史ある旧市街はなかなか魅力的なエリアなようだ。
地下鉄祇園駅出口近くに掲示されていた旧市街マップ。官民挙げて売り出し中のようである。
東長寺
唐から帰国した弘法大師が最初に建立したという歴史ある寺で、本堂は横に長く立派だった。
五重塔の建立は2011年とつい最近ではあるが伝統工法で建てられた新しさを感じさせない存在感のある塔だった。
ここの見どころは本堂の奥に見える大仏殿。福岡大仏と呼ばれる高さ10mもの大きな木造の大仏が置かれている。
この大仏も1992年と新しいのだが、立派な大仏だった。 台座の中には地獄めぐりののち極楽浄土へ迎え入れてくれるお戒壇廻りも体験できた。
が、新しいのに写真撮影NG…仕方がないので看板の写真を撮ったけど、なんだか旧市街を売り出そうとしているのに勿体ないね。
まあこの東長寺、公式ホームページすらなく観光客の来訪など興味なさそうな寺みたいで、まあそれが正しい姿なのかも。
櫛田神社と博多町家ふるさと館
東長寺を出て道路の反対側に大きな鳥居がある。
ここは博多総鎮守、櫛田神社の表参道だ。
昔は栄えていたであろうなんとなく古びた家が並ぶ参道を歩くと、町家が並ぶ一角がある。博多町家ふるさと館である。
博多町家ふるさと館|福岡市博多区の歴史と文化を伝える観光名所
町家棟を見学。入口は狭いのだが奥に入ると吹き抜けが開放的な座敷が印象的な建物だ。 そしてこの日(8月7日)は展示棟が無料だったのでこちらも見学。 博多の歴史、祭り、伝統工芸などがコンパクトに紹介されていて勉強になった。
そして櫛田神社へ。
境内は狭かったけど、さすが博多総鎮守。立派な本殿に多くの人が集まっていた。 先月の博多祇園山笠はさぞや盛り上がったのだろうね。
川端通の商店街を通って中洲川端駅方面へ。朝だったので開いている店は少なかったけど、古き良きちょっと懐かしい感じの通りだった。
と、朝ちょろっと瞥見しただけの博多旧市街だったけど、他にも見どころは沢山ありそうでもっとのんびり歩くと面白そうだった。 ただ、何分博多の夏は暑い…地下鉄一駅ぶん歩いただけで汗だくに…。 来年春には地下鉄七隈線が博多まで開業し櫛田神社前にも駅ができるので、次回来るとしたらそのあとかな。
香椎線のBEC819系
博多旧市街に立ち寄る前に、香椎線に乗りに行った。
香椎線は昔乗ったことになっているのだが、海ノ中道駅までは11年前に家族で水族館に行くときに乗ったが、そこから西戸崎駅までの間は、正直乗った記憶がない。気分が悪いのでもう一度乗ることにした。
中洲川端から地下鉄箱崎線、西鉄貝塚線を乗り継いで和白駅で香椎線に乗り継ぐ。 西戸崎行の列車を待っていると香椎行の上り列車がやってきた。
2019年より香椎線で運行を開始したBEC819系電車は、非電化区間を走ることのできる蓄電池電車である。
最近電気式気動車があちこち走るようになってきたが、これは電池で走る完全な電車である。 なので、ディーゼルエンジンの音などは全くせず、普通にモーター音を響かせながら出発していくのは事前知識としてはもちろん知ってたけど、実際見るとかなり驚きなシーンである。 11年前はキハ47がのんびり走っていたのとはまるで別世界だ。
下り列車に乗り込む。海の中道へ向かう行楽客で結構混んでいた。
滑らかに動き出し快走する。これはすごいな。 ただ、エアコンガンガンにかかってるし、絶対起きないだろうとはわかっていても電池切れたらどうなっちゃうんだろうというのが気になってしまう。
海ノ中道駅でほとんどの客を下ろしガラガラになった列車は終着駅西戸崎駅に向かって出発。
海ノ中道駅までは砂州上を走りながら海は見えないのだが、最後のひと区間は松林の合間から海が見える。 博多から30分ほどしかない距離なのに、景色はリゾート気分満点。福岡の人がうらやましい。
ちょうどこのあたりは福岡空港への着陸ルートなので、ひっきりなしに旅客機がやってくるのでそれを見ているのも楽しい。
3分ほどで西戸崎駅へ到着。長年の懸案?であるこの区間を乗れたのですっきりした。 こじんまりとした駅前ロータリーから少し歩くと桟橋があり、ここから博多港まで船が出ていて、船を使って通勤している人もいるらしい。 羨ましすぎる生活だなぁ…。